2021年8月20日金曜日

Slobberhannes

スロバーハネスは、4人専用のトリックテイキングゲームです。
ドイツが起源のようですが、定かではありません。

人数:4人(3~6人の表記もあります)

使用するトランプ:通常のトランプ1組よりジョーカーと各スートの2~6を除きます。

全部で32枚になります。

このゲームは時計回りに進行します。

目的:最初と最後のトリックを取らないこと。♣Qを取らないこと。

カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7

切り札はありません。



ディール

使用するカードをシャッフルした後、各プレイヤーは1枚引きます。
一番強いカードを引いたプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーの右隣がディーラーになります。
ディーラーは使用するカードを全てシャッフルし、各プレイヤーの手札が8枚になるよう、裏向きのまま配ります。



プレイ

リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
  • リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは場に出ている全てのカードを裏向きにして、自分の脇に集めておきます。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
全員の手札がなくなるまでプレイを続けます。
手札がなくなったら、1ディール終了です。



得点計算(失点計算)

このゲームは失点しかありません。
失点は次の通りです。
  • 最初のトリック:1失点
  • ♣Q:1失点
  • 最後のトリック:1失点
  • 1人のプレイヤーが上記失点を全て取った場合:追加で1失点
上記以外は得失点はありません。
リボークした場合は1失点になりますが、好みで入れても入れなくても良いと思います。




ゲーム終了

得点計算後、合計失点10点以上に達したプレイヤーがいた時点でゲーム終了になります。
失点が一番多いプレイヤーの敗北になります。
勝者は決めないようです。



参考サイト

2021年5月4日火曜日

4 Thrones

 Kurt Biegが創作した1人用のとランプゲームです。

人数:1人
使用するトランプ:通常のトランプ1組よりジョーカーを除きます。全部で52枚になります。
目的:すべてのカードをスローンに置ききること
カードの高さ:K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
絵札(K,Q,J)はどのスートにも属していません。
A,K,Q,Jは後述します。




準備

使用するカードをシャッフルした後、表向きに縦2枚、横2枚、計4枚表向きに並べます。
この表向きの4枚を「スローン」と呼びます。
残ったカードは裏向きのまま山札にします。

プレイ

山札の一番上のカードを1枚表向きにして手札にします。その後次のうちいずれか1つを選択します。
  1. 手札を4枚のスローンのうち、「スローンの置く条件」に該当するいずれか1カ所の上に表向きに重ねる
  2. 手札をスキップする
スローンに置く条件
スローンに置くには次のうちいずれか1つ以上に該当するところにしか置けません。
初期配置を除き、スローンの一番上のカードが2か所以上同じランクになるような置き方はできません。
  1. スローンのカードの値より高い値のカード
  2. Aは2の上、またはKの上に置ける
  3. 絵札(K,Q,J)はカードの値より低いカード
さらに絵札(K,Q,J)の上には特殊な置き方ができます。
  • J:Jより低い値のカードであれば、スートに関係なくJの上に置ける
  • Q:または、かつQより低い値のカードであれば、Qの上に置ける
  • K:♠でKより低い値のカードであれば、Kの上に置ける
絵札(K,Q,J)はどのスートにも属していません。
つまりQの上に、JまたはJを置くことができません。
Kの上に、♠Qまたは♠Jを置くことができません。
スキップする
最大3回(3枚)までスキップをすることができます。
スキップした場合、手札の1枚を裏向きにして山札の一番下に入れます。
3回スキップした後、もうスキップをすることはできません。

勝利条件/敗北条件

全てのカードをスローンに置ききれれば勝利になります。
山札が1枚以上残っていて、スローンに1枚も置けない場合は敗北です。

参考サイト

2021年4月28日水曜日

Gridcannon

Gridcannonは、Tom Francis氏が創作した1人用のトランプゲームです。

人数:1人
使用するトランプ:ジョカーを含めたトランプ1組。ジョカーは2枚使います。
3枚以上ジョーカーがある場合はそのうち1枚を取り除いてください。
目的:全ての絵札(K,Q,J)を「相殺」すること
カードの大きさ:10>9>8>7>6>5>4>3>2
A,K,Q,J,ジョーカーについては後述します。



準備

1.ジョーカーを含めトランプを裏向きにして全てシャッフルします。シャッフルしたカードは裏向きのまま山札にします。
2.横3列、縦3列、計9枚になるよう、山札の一番上から1枚ずつ引いて表向きにして並べます。この並べた9枚を「グリッド」と呼びます。グリッドの中に、A,ジョーカー,絵札(K,Q,J)がある場合は、そのカードを脇によけます。グリッドにカードを補充します。
グリッドに2~10のカードが置かれるまで補充を繰り返します。
3.脇によけた絵札(K,Q,J)は、「絵札の配置」のa)~d)に従って外周に置きます。
💭絵札の配置
  • a)同じスートの最も大きいランクのカードの外周のいずれか1カ所。既に絵札が置かれていて、置く場所がない場合は、同じスートで次に大きいランクのカードの外周のいずれか1カ所
  • b)同じスートがない場合は、同じ色のスートで最も大きいランクのカードの外周のいずれか1カ所。既に絵札が置かれていて、置く場所がない場合は、同じスートで次に大きいランクのカードの外周のいずれか1カ所
  • c)同じ色のスートがない場合、最も大きいランクのカードの外周のいずれか1カ所
  • d)最も大きいランクのカードが複数ある場合、または上記a)~c)のカードがグリッドの隅にある場合、好きなカードの外周のいずれか1カ所
4.Aとジョーカーは自分の脇に置いておきます。
5.グリッドが完成したら、そのうち1枚を交換することができます。交換したいカードを山札の一番下にいれ、山札の一番上のカードを1枚補充します。

カードの値

カードの値は次の通りです。
  • 2~10:数字通り
  • J:11
  • Q:12
  • K:13
Aとジョーカーには値がありません。


プレイ

山札の一番上のカードを1枚引きます。
👉引いたカードが絵札だった場合:「絵札の配置」に従って外周に置きます。
👉引いたカードが2~10だった場合:グリッドのどこか1カ所に置きます。置ける場所は引いたカードと同じランクかそれより小さい値のカードです。
引いたカードがAかジョーカーだった場合、自分の脇に置きます。
絵札の相殺
グリッドに置いた後、次の条件に該当する場合、絵札の相殺が発生します。
  • 置いたカードの直線上の外周(上下左右)の絵札が対象です。
  • J:置いたカードとJに挟まれた2枚のカードの値の合計が、Jの値以上(11以上)
  • Q:置いたカードとQに挟まれた2枚のカードの値の合計が、Qの値以上(12以上)、かつ挟まれた2枚とも同じ色のスート
  • K:置いたカードとKに挟まれた2枚のカードの値の合計が、Kの値以上(13以上)、かつ挟まれた2枚とも同じスート
相殺された絵札は裏向きにします。裏向きに置いた場所に引いた絵札を置くことはできません。
引いた絵札は空いている外周のいずれか1カ所に置きます。

策略カード

Aとジョーカーは策略カードになります。
Aとジョーカーはいつでも使うことができます。使った後は裏向きにします。
裏向きにしたAとジョーカーは二度と使うことはできません。
Aとジョーカーは絵札に使うことはできません。
  • A:グリッドに配置した1カ所のカード全てを山札の一番下に戻します。何枚かを残すことはできません。
  • ジョーカー:グリッドに配置した一番上のカードを別のグリッド内の他の1カ所に移動できます。移動先が同じランクかそれより小さい値のカードであれば、その上に置けます。どこにも移動できない場合は、ジョーカーを使うことはできません。
  • Aを使った後にジョーカーを使い、Aによって取り除かれた場所に移動することはできます。

 

引いたカードがどこにも置けない場合

引いたカードがどこにも置けない場合、次のいずれかに該当する絵札に置きます。
  • 引いたカードと同じスートで、一番値の小さい絵札*
  • 引いたカードと同じスートの絵札が1枚もない場合、同じ色の一番値の小さい絵札*。複数ある場合は、好きな方に置きます。
  • *既に引いたカードが置いてある場合は、その値を加算した上で置く場所を決めると思われます
置いたカードはその絵札のアーマーになります。
置いたカードの値と絵札の値を合算します。その値以上でなければ、その絵札を相殺することはできなくなります。




勝敗

外周の絵札12枚全てを裏向きにすれば勝利になります。
勝った場合、残った策略カードの枚数がそのまま得点になります。
山札がなくなり、表向きになった絵札が1枚以上残っている場合、策略カード(Aまたはジョーカー)が残っていれば、できる限り使います。策略カードが1枚もない、または使うことができない場合は、敗北になります。

参考サイト


2021年4月25日日曜日

Ribs

 Ribsは非常に珍しいトランプゲームです。
トリックテイキングゲームとして紹介されたそうですが、ゲーム内容からするとトリックテイキングの要素がほとんどありません。
どちらかというとギャンブルゲームに近いです。
ゲーム開始前にプレイするゲーム数を事前に決めておきます。

人数:4人~10人
  • 4人の場合は、トランプ1デッキを使用し、各スートのA, K, Q, J, 10, 9, 8, 7を使用します。全部32枚になります。
  • 5人の場合は、もう1デッキ用意し、A, K, Q, J, 10, 9, 8, 7を1組追加します。追加するスートはどのスートでもかまいません。全部で40枚になります。
  • 6人の場合は、もう1デッキ用意し、A, K, Q, J, 10, 9, 8, 7を2組追加します。追加するスートはどのスートでもかまいません。全部で48枚になります。
  • 7人の場合は、もう1デッキ用意し、A, K, Q, J, 10, 9, 8, 7を3組追加します。追加するスートはどのスートでもかまいません。全部で56枚になります。
  • 8人の場合は、トランプ2デッキを使用し、各スートのA, K, Q, J, 10, 9, 8, 7を使用します。全部で64枚になります。
  • 9人の場合は、3デッキ目を用意し、A, K, Q, J, 10, 9, 8, 7を1組追加します。追加するスートはどのスートでもかまいません。全部で72枚になります。
  • 10人の場合は、3デッキ目を用意し、A, K, Q, J, 10, 9, 8, 7を2組追加します。追加するスートはどのスートでもかまいません。全部で64枚になります。
カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7
このゲームはランクだけで勝敗を決めます。スートは無視します。



カードの得点

各カードの得点は次の通りです。
  • A:0点
  • K,Q,J:各2点
  • 10,9,8,7:各1点

ディール

最初のディーラーをじゃんけんなど適当な方法で決めます。
以降は時計回りに持ち回りに交代します。
ディーラーはシャッフルした後、各プレイヤーに裏向きのまま1枚ずつ配ります。
各プレイヤーの手札は8枚になります。
配り残りはありません。



ビッド

ビッドは各トリック開始前に行います。ビッドは時計回りに行います。
最初のトリック開始前では、ディーラー左隣のプレイヤーからビッドを行います。
2トリック開始前、3トリック開始前、4トリック開始前は、直前のビッドで最も高いビッドを宣言したプレイヤーからビッドを行います。
つまり1ディールで4回ビッドを行います。
最初のトリック開始前、ディーラー左隣のプレイヤーは必ずビッドし、2を宣言します
以降時計回りにパスをするか直前のビッドより1大きいビッドをします。
ビッドを上げる場合は、直前のビッドより1つだけ上げます。直前のビッドより2以上上げることはできません。
一度パスしたプレイヤーは、ビッドすることはできません。
パスをしたプレイヤーでも次の回のビッドでは、ビッドを宣言することができます。
ビッドは1人除いた全員がパスをするまで続けます。

プレイ

直前のビッドで最も高いビッドを宣言したプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは、手札から2枚裏向きに場に出します。
リードプレイヤーが出した2枚のカードを「リブス」と呼びます。
以降時計回りに手札から2枚場に出します。出す2枚は何を出してもかまいません。
場に出すときは2枚とも表向き、または2枚とも裏向きに出します。
リードプレイヤー以外が裏向きで出した場合は、そのトリックの勝負から降りたことになり捨て札になります。
全員がカードを出したら、リブス(リードプレイヤーが出したカード)2枚を表向きにします。

カード取得の決定

出したカードを誰が取るかは次のように決めます。
👉1.リードプレイヤー以外で裏向きになっているカードがあれば、裏向きのまま捨て札にします。 
👉2.2枚のリブスと出したカード2枚ともが同じランクであれば、そのプレイヤーが場に出たカードを全て取ります。もし複数のプレイヤーがいる場合は、先に出したプレイヤーが場に出たカードを全て取ります。取ったカードは裏向きにして自分の脇に置きます。
例えばリブスがK-8の場合、K-8を出したプレイヤーが場に出たカードを全て取ります。
👉3.上記2に該当するプレイヤーがいない場合、2枚のリブスとも全く異なるランクで、少なくとも1枚がリブスより強いカードであれば、自分が出した2枚だけを取ります。取ったカードは裏向きにして自分の脇に置きます。
それ以外のカードはリードプレイヤーが全て取ります。取ったカードは裏向きにして自分の脇に置きます。 このとき自分が出したカードは別の場所に置きます。
例えばリブスがK-8の場合、Q-9、A-7、A-9を出せば、出したカードを取ります。 
👉4.上記2及び3いずれにも該当するプレイヤーがいない場合、リードプレイヤーが場に出たカードを全て取ります。取ったカードは裏向きにして自分の脇に置きます。このとき自分が出したカードは別の場所に置きます。

その後リードプレイヤーは 自分が出したカードの得点と、取ったカードの得点を集計します。
その合計点がビッド以上だった場合は、自分が出したカードと取ったカードを全て取れます。裏向きにして自分の脇に置きます。
その合計点がビッドより少ない場合、自分が出したカードは捨て札になります。それ以外は裏向きにして自分の脇に置きます。
次のトリックをプレイする前にビッドをすることを忘れないでください。
全員の手札がなくなったら1ディール終了です。



得点集計

1ディール終了後、各プレイヤーは自分の脇に置いたカードの得点を集計します。
1ゲームの場合は、その合計点が一番多いプレイヤーの勝利になります。
2ゲーム以上の場合は、合計点を全て合算します。その得点が一番多いプレイヤーの勝利になります。

ベッディング

 James Stevenson氏によって考案されたそうです。
賭けてプレイする場合、大きいポットと小さいポットの2つを用意します。
大きいポットの額と小さいポットの額は予め決めておきます。
ビッドの時ビッドを1上げるたびに、小さいビッドに既定の額を支払います。
各トリック終了後、ビッドが成功した場合、ビッドに成功したプレイヤーは小さいポッドから自分がビッドした数と同じ額を取ります。ビッドが失敗した場合、小さいポットの額全てを大きなポットに移します。
1ディー終了後、最も合計点が高いプレイヤー、2番目に高いプレイヤー、3番目に高いプレイヤーに配分します。この配分についてもプレイ前に予め決めておきます。




バリエーション

4トリック目は、全員表向きにプレイします。リブスも表向きに出します。
レモン
 James Stevenson氏が考案したバリエーションになります。
カードの強さが次のように変わります。
カードの強さ:7>A>K>Q>J>10>9>8
「7」はレモンと呼ばれます。
トリック終了後の得点集計時は7は各1点になりますが、1ディール後の得点では次のようになります。
  • 「7」を過半数取っていた場合:10点
  • 取った「7」が過半数に満たない場合:1枚につき-3点

参考サイト



2020年12月23日水曜日

推しのペア戦トリックテイキングゲーム

今年最後の記事です。 

またとりとめもない内容になるかもしれませんが、私が遊んだペア戦トリックテイキングゲームで、面白かったゲームを順不同でいくつか紹介したいと思います。

1.パスカットラン

ペア戦トリックテイキングゲームの記事を書くときに、真っ先に頭の中で浮かんだのがこのゲームでした。
ペア戦のゲームではパートナーは自分の正面に座るのがほとんどです。
しかしこのゲームではペアを組む2人は隣同士に座ります。
特定のカードを持っているプレイヤー同士がペアを組むゲーム(ドッペルコップなど)やビッドでペアを組むゲーム(ソロホイストなど)はあるのですが、最初から隣同士固定というトリックテイキングゲームは滅多にありません。
さらにこのゲームでは、勝ったプレイヤーがそのトリックで何番目にプレイしたかで得点が変わります。
これが先ほどの座り順とよくからんでいて、高得点を狙いたいけどそうはいかないという仕組みがよくできています。
説明しているうちに、遊びたくなってきました(笑)。
パスカットラン

2.フィネス

このゲームで使うトランプは、ジョーカー除いた52枚に、各スートのJ,Q,Kを加えます。
つまり全部で64枚使います。
この各スートはJ,Q,Kが2枚ずつあるのに、Aは1枚ずつしかない
というのがよく効いています。
このゲームで変わっているのは、自分の目の前に表向きに3枚カードが並んでいる状態でプレイを開始するところです。
しかも自分の目の前にあるカードは、自ら出すことはできません。
自分の目の前のカードはパートナーがリードの時出してもらうしかありません。
これがこのゲームの最大の特徴であり、またパートナーに対しての意思表示(シグナル)としても使えます。
どうしてもこのゲームは、ずっと相手チームのターンという状況が生まれがちなのですが、それでも面白いゲームだと推してしまいます。
フィネス(Finesse)

3.チロリアン地方のバッテン

先日紹介したバッテンです。
このゲームは切り札の強さの順と、切り札と特定のカード(ベリ)がリードで出た時だけフォローのルールが変わるという、変則的な所はあります。
ただ手札5枚という中で、プレイ中いつでも得点をレイズできる「ゲーヘン」が良く効いており、もう一度遊びたいと思わせるトリックテイキングゲームの1つです。
シグナルを体得すればさらにこのゲームの面白さが増すと思います。
Watten(Tyrolaen,etc)

4.ブリントバッテン

4人中2人が切り札がわからない状態でプレイするという、チロル地方のバッテンのバリエーションゲームです。
切り札わからない状態でトリックテイキングゲームが成立するのか、と不安になりますが、プレイしてみると、ちゃんとトリックテイキングゲームとして楽しめます。
一体誰がこんな変態ルールを考えたのでしょう。
好みが出るかもしれませんが、チロル地方のバッテンとブリントバッテン、是非にお試しあれ!

Watten(Tyrolaen,etc)


5.クイント

スートによって傾斜が効いているペア戦トリックテイキングゲームです。
とにかくこのゲームは、気持ちが良いほど得点が入ります。
同じトリックで特定の2枚を取ると得点になる組合せも、意外と成立します。
ルールを読む限りは難しいようにおもえたんですが。
ジョーカー1枚25点もこのゲームのポイントです。
それだけにうっかりミスプレイしたり、巡り合わせが悪いと、相手に大量得点を献上してしまうことになりがちですが、遊んでいて個人的には気持ちよいゲームだと感じました。
クイント(Quinto)

6.サニー

このゲームは得点を10点単位でビットするのですが、ビットした点数が相手の持ち点になるというところが変わっています。
また圧勝しても相手チームが切り札が1枚も持ってないと、そのディールが無効になるというルールが変わっています。
この無効ルールが好みが分かれるところですが、救済措置としては良いアイデアだと思います。


7.42(Forty Two)

ドミノW6を使ったトリックテイキングゲームです。
若干大味な所もありますが、面白いゲームです。
ルールとしてもシンプルで気軽に楽しめるトリックテイキングゲームです。


42

8.鹿狩り

天九牌を使ったトリックテイキングゲームです。
とにかくこのゲームのプレイ感はきついです。
非常に一手が重く感じます。
肉を切らせて骨を断つという、プレイが迫られるゲームです。
鹿狩り

9.スキャン

スキャンは個人戦でも面白いのですが、個人的にはペア戦でその面白さがさらに増すように思います。
確か4人ペア戦と6人ペア戦がプレイできたはずです。
パートナーが持っているスートが丸わかりですので:
「おい! なんでそっちを出すんだよ!」
「そっちでリードすんなよ!」
と和やか? なプレイが生まれます。
マストフォロー練習トランプでも、プレイできますので、ペア戦是非試してみてください。

とりあえずゲームで!

10.ブラックスワン

このゲームもプレイ感はきついゲームになります。
シンプルに7枚目を出した人がトリックを取るゲームなのですが、複数枚出しがOKなルールがよく効いています。
さらにこのゲーム得点になる牌と失点になる牌があり、失点になる牌がジョーカーと、1枚だししかできないブラックスワン牌があるのが、実によくできています。

[ボードゲーム] ブラックスワン 紹介|ゴクラキズム

ただ最近はなぜかペア戦だと、ついスコポーネを遊んでしまうのですが・・・。
この記事をきっかけに、ペア戦トリックテイキングゲームを遊んでいきたいと思います。
そういえばS.Andoさん創作した「ダブルデッキ・ジャーマンホイスト」、未プレイでした。
機会があれば遊んでみたいと思います。

ダブルデッキ・ジャーマンホイスト

2020年12月22日火曜日

Sloppy Seconds

スロッピー・セコンドは、Peter Schell氏が創作したトリックテイキングゲームです。
3、4人いずれも個人戦になります。 
4人の場合は、通常のトランプよりジョーカーを除いた52枚を使います。 
3人の場合は、通常のトランプより♣2とジョーカーを除いた51枚を使います。 
各スートのカードの強さは:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2です。
このゲームは時計回りに進行します。
ゲームの目的:各スートのカードの得点合計で、2位になること。
ゲームの終了:300点以上または364点以上先取。


カードの得点

各カードには下記表のとおり得点ついています。











ディール

最初のディーラーをじゃんけんなど適当な方法で決めます。
以降は時計回りに持ち回りに交代します。
ディーラーはシャッフルした後、各プレイヤーに裏向きのまま1枚ずつ配ります。
3人の場合は各プレイヤーの手札が17枚、4人の場合は各プレイヤーの手札が13枚になります。
配り残りはありません。


プレイ

プレイ開始時点では切り札はありません。
ディーラーの左隣が最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
ない場合は、何を出してもかまいません。
まだ切り札が決まっていないトリック中に、リードしたスート以外のカードが出て、さらに異なるスートが出た場合、そのカードのスートがその瞬間切り札になります。
もしそのトリックでリードしたスートと異なるスートが1種類しか出なかった場合、次のトリック以降に持ち越されます。
次のトリックで異なるスートの2種類目が出た瞬間、そのスートが切り札になります。
例えば:
リードで♠が出した後、いずれかのプレイヤーがが出し、その後が出た場合、が切り札になります。
そのトリックで4人とも異なるスートを出した場合は、2番目に出たスートが切り札になります。
リードで♠が出した後、いずれかのプレイヤーがが出し、以降のプレイヤーが♦または♠を出した場合、切り札の決定は次のトリック持ち越されます。
次のトリック以降でリードしたスートがが出た場合、が切り札になります。
一度切り札が決まった場合、以降切り札はプレイが終了するまで変わることはありません。
(原文では明記されていませんが、そのように解釈しました)
全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
  • 切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
  • 切り札が出ている場合は、切り札スートで一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは場に出ている全てのカードを裏向きにして、自分の脇に集めておきます。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
全員の手札がなくなるまでプレイを続けます。
手札がなくなったら、1ディール終了です。


得点計算

1ディール終了後、トリックで取ったカードをスートごとに分けます。
分けた後、各スートごとにカードの得点を集計します。
下記のいずれかに該当するプレイヤーのみが得点を獲得します。
  • 各スートのカードの合計点が2位のプレイヤー。2位が複数いた場合は、該当のプレイヤー全員が得点を獲得します。
  • 取ったカードの合計点(全てのスートの合計点)が4点以下の場合、該当のプレイヤーは5点獲得します。
※そのスートが1枚も取れていない状態で2位なった場合、5点獲得できるかどうかは、原文では明記されておりません。
プレイする前に事前に決めておいた置くことをお勧めします。
上記の得点が入るとすると、0トリックで2位の場合、20点入ることになります。


ゲーム終了

いずれか1人のプレイヤーの合計点数が300点以上(364点以上)になったらゲーム終了です。
ゲーム終了後合計点の高いプレイヤーの勝利になります。

参考サイト

2020年12月19日土曜日

シグナルの話

 シグナルのあるトリックテイキングゲーム・よもやま話

今回はシグナルのあるトリックテイキングゲームに関する記事になります。
かなりとりとめもない内容になりますが、読んでいただけると幸いです。
シグナルとは、パートナーに自分の手札を知らせる行為です。
ほとんどのトリックテイキングゲームでは、カードの情報をしゃべることは禁止されています。
その代わり、手や口などを使って相手に自分のカードの情報を知らせることを許容するゲームがいくつかあります。
シグナルがOKなゲームはペア戦がほとんどなのですが、個人戦でシグナル、またはシグナルに近い行為をするゲームがあります。

ツーペン(Toepen)

ツーペンの特定の行為がシグナルにあたるかどうかは、意見が分かれるかもしれません。
私の中ではシグナルになるかなと思いましたので紹介します。
ツーペンでは「10」が最も強いカードになります。
  • 手札に「10」が3枚ある場合、口笛を吹かねばなりません。
逆に「J」は最も弱いカードになります。
  • 手札に「J」が3枚ある場合、口笛を吹いてもかまいません。
口笛が吹けない場合は、大声で歌います。
  • 手札に「10」が4枚ある場合、必ず立ち上がります。
  • 手札に「J」が4枚ある場合、立ち上がってもかまいません。
シグナルとは関係ありませんが、カードの交換の際、相手の交換カードに「チャレンジ」をかけられるのが、他のトリックテイキングゲームと変わっていて面白いです。
この記事を書くに当たり、ツーペンのルールを確認しましたが、異質なトリックテイキングゲームだと改めて感じました。
参考サイト


動作を伴うシグナルを使うトリックテイキングゲーム

先日紹介しましたバッテンのように、何かのしぐさで自分のカードの情報を伝える、この手段が一番多いように感じました。
例えばバーバリア地方のバッテンでは、唇をとがらせたり(Kを持っている)、指を使ったシグナルがあります。
またアリュエットでは親指を立てる(9を持っている)、小指を立てる(9を持っている)など、というシグナルがあります。
アリュエットはルール自体はシンプルなのですが、かなりカードの強さが複雑なゲームです。
シグナルを覚えるのにも苦労しそうですし、アリュエットを遊ぶにはちょっと大変かもしれません。
アリュエットで個人的に面白いシグナルだと感じたのは、
  • 手を心臓に当てる:3を持っている
  • 書くまねをする:♠2を持っている
でしょうか。
参考サイト
アリュエット
またトリュックでは、7を持っているシグナルで「にやりと」します。
トリュックを遊んでいるとき、うかつに笑顔を浮かばせないように気をつけないといけません(苦笑)。
参考サイト
トリュック
それ以外に面白いシグナルとしては、サタットというトリックテイキングゲームで、そのスートが最後の1枚を表すために使うシグナルでしょうか。
プレイする際、そのカードでテーブルを擦ることで、そのスートが最後の1枚だと言うシグナルになります。

ちょっとテーブルが汚いところでは、あまりしたくないシグナルですね。
参考サイト
サタット
またマラフォンで似たような意味のシグナルに、「カードを投げてゆっくりテーブルに着地させる」があります。
このシグナルはリードで出したスートが最後の1枚であることを表します。
投げて、テーブルから落ちてとんでもないところにカードが言ってしまいそうですが。。。
またリードしたカード以外に低いカードが1枚以上表すシグナル:「カードをすばやくテーブルにすべらせる」も変わっていて面白いです。
参考サイト
マラフォン
カードを投げるシグナルと言えば、タロットを使ったトリックテイキングゲームの「オットーチェント」があります。
このゲームでもリードで出したスートが最後の1枚であることを表すシグナルとして:
リードするカードを軽く空中に投げ出して、カードがすこし飛ぶようにする
があります。
うっかり飛ばしすぎて、カードが取れないところに落ちなければ良いのですが・・・。
参考サイト
オットーチェント

プレイするカードでシグナルを表すトリックテイキングゲーム

動作やしぐさではなく、プレイで特定のカードを出すことでシグナルにするトリックテイキングゲームもあります。
クラフェルヤスでは、弱いカード(7,8,9)を出した時、そのスートのAを持っているというシグナルになります。
また出したカードと同じ色で異なるスートを持っていることを示すシグナルプレイをすることもできます。
ただ意図を読み取るにも、プレイで示すのも至難の業に思えます。
参考サイト
クラフェルヤス
マドラッソでは:
最初下のランクの数札を捨札し、次に同じスートのそれより上を捨札すると、そのスートをリードしてほしいというシグナルになる。

などというように、特定の条件下で出すことでシグナルにしています。

その通りに出せる手札であれば、これはこれで思い通りに出せない気がします。

参考サイト
マドラッソ
ドミノのトリックテイキングゲーム「42」では、事前に協議する必要がありますが、特定の牌
だすことでシグナルにするようにできるようです。
参考サイト
42

トリックテイキングゲーム以外にもシグナルがあるゲームがあります。
ムスやDavid Parlettのコンチェルトもシグナルがあります。
シグナルは覚えるのに一苦労しますし、せっかくシグナルを送ったとしてもパートナーがその意図に気づくかは怪しいところですが、それでもプレイの幅を広げる手段であることは間違いありません。
私もせめて1ゲームぐらいはシグナルを覚えておきたいところです。