2017年12月10日日曜日

サニー(Thunee)

ガンジーが愛した!?トリックテイキングゲーム

サニーは、南アフリカ共和国でインド系の人々がプレイされているトリックテイキングゲームです。
サニー専用のサイトもあるほど人気のあるゲームのようです。
4人用でペア戦が一般的なようですが、3対3の6人、2人でもできるようです。
2人プレイのサニーのルールは、改めて紹介したいと思います。
通常のトランプより、ジョーカー及び各スートの2~8を除いた24枚を使います。
このゲームは反時計回りに進行します。
ゲームの目的:12ポイント先取

カードの強さと得点

カードの強さと得点は下記表の通りになります。
一番左が強く、右に行くにつれ弱くなります。
カードの点数の合計は、304点になります。







最後のトリックに勝ったチームには10点が与えられます。


ディール

カードをシャッフルし、各プレイヤーに表向きに1枚ずつ配ります。
最初に黒いJ(♠Jまたは♣J)が配られたプレイヤーが最初のディラーになります。
ディラーはシャッフルした後、左隣のプレイヤーにカットしてもらいます。
その後、各プレイヤーに反時計回りに1枚ずつ、計4枚配ります。
各プレイヤーは、自分の手札の点数の合計が10点以下だった場合は、配り直しを要求することができます。
配り直しが発生した場合もディラーは変わりません。

切り札決め

ディラーの右隣のプレイヤーが切り札を決める権利を持っています。
これに対して、相手のチームのプレイヤーに対して、「10」と宣言して切り札を決める権利を奪うことができます。
この宣言をするかは自由です
さらに、相手チームのプレイヤーは「20」と宣言し、切り札を決める権利を奪い返すことができます。
以降各チームのプレイヤーは「10」ずつ上げて宣言することができます。
上げる数は「10」のみで、それ以外の数字で上げることはできません。
例外として「100」に対しての宣言は「104」になります。
「104」の宣言がされた場合、そこで宣言は終了となります。その場合、「104」の宣言した方のプレイヤーが切り札を決める権利を得ます。
通常、切り札を決める権利を得たチームは、相手チームの得点の合計が104点以下なら成功になります。
もし上記の宣言をした場合は、その宣言した分だけ相手チームの得点に加算します。
例えば、「40」と宣言した場合は、相手チームの得点に40点を加えます。
切り札を決めたプレイヤーは、手札から切り札のカードのうち、いずれか1枚を裏向きに場に出します。
切り札を決めたチーム以外を「計算チーム」と呼びます。

追加ディール

切り札決めが終わった後、ディラーは各プレイヤーに1枚ずつ計2枚のカードを配ります。
最終的に各プレイヤーの手札6枚になります。

プレイ

切り札を決めた右隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
最初のプレイヤーがカードを出した直後に、切り札を決めたプレイヤーは場に出したカードを表向きにして全員に公開します。
公開した後、切り札を決めたプレイヤーは手札に戻します。
ゲームはマストフォローのトリックテイキングゲームになります。
リードプレイヤーは手札から任意の1枚表向きに場に出します。
以降時計回りに1枚ずつプレイします。
リードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。
ない場合に限り、何を出してもかまいません。
切り札が出された場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーがトリックをとります。
切り札がでなかった場合、リードで出されたスートのうち、一番強いカードを出したプレイヤーがトリックをとります。
トリックを取ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。

ジョディ
最初のトリックまたは、第3トリックで自分のチームが勝った時のみ宣言できます
宣言はそのトリックの直後に行います。
勝ったプレイヤー以外にパートナーが宣言してもかまいません。
手札に以下の表のカードがあった時、得点を獲得できます。
宣言は以下の表のうちいくつ宣言しても問題ありません。
ただし1度宣言に使ったカードを再び使うことはできまん。
例えば切り札スートがとして、K,Q,J,♣K,♣Qと持っていた場合は、
50+20=70点になります。
この宣言の点数は相手チームの得点も減らします。
例えばA,CチームとB,Dチームがプレイし、最初のトリックでAが勝ち、Cが切り札のK,Q,Jを宣言したとします。
その場合、A,Cチームが50点獲得し、B,Dチームが-50点になります。
サニー
どのプレイヤーも最初のプレイをする前に、1人で全トリック取るという宣言をすることができます。
この宣言をしたプレイヤーは、切り札を決めることができます
またサニーを宣言したプレイヤーが最初のリードを行います。
サニーの宣言がされると、ジュディ、後述するダブル、カナックの宣言はできなくなります。
サニーを宣言したプレイヤー以外が1トリックでも取った時点で失敗になり、プレイを終了します。
ダブル
最初の5トリックに勝ったチームは、最後のトリックをリードする前に、ダブルを宣言できます。
ダブルを宣言できるのはリードプレイヤーのみです。
最後のトリックを取れば、追加点を獲得できますが、失敗すると相手チームに追加点がつきます。
カナック
カナックは最後のトリックで自分のプレイを行う直前に宣言しなければなりません。
相手チームの得点が0点未満になるという宣言です。
相手チームの得点からまずジュディ、最後のトリックの得点(10点)を差し引きます。
その後、切り札決めで宣言した点数を補正します。
計算チーム加点、切り札を決めたチームは減点します。
上記に加え、以下の条件が成立して成功になります。
  • カナックを宣言したプレイヤーが最後のトリックをとること
  • 相手チームが1トリック以上取っていること
上記のいずれかが成立していなければ、失敗になります。

無効プレイ
プレイ中またはプレイ後に計算チームが切り札を1枚も持っていなければ、無効プレイとなり、得点は発生しません。
再度プレイをやり直します。

得点

宣言の成否により下記表のポイントが付きます。


次回のディラー

ディラーのチーム合計ポイントが相手チーム以上の時は、ディラーの右隣のプレイヤーに交代します。
それ以外はディラーの交代はしません。

ゲームの終了

いずれかのチームの合計点が12ポイント以上に達していれば、ゲーム終了です。
ポイントの合計点が多いチームの勝利となります。

6人プレー

6人で遊ぶ場合は、3人1組に分かれてプレーします。
6人プレーでは最初のディールで3枚ずつ配ります。
その後4人プレイヤー時と同様に切り札決め、それを奪う権利の宣言をします。
その後、1枚ずつ配ります。各プレイヤーの手札は4枚です。
6人プレーでは以下の2つの特別な宣言があります。
トリップ(Trip)
最初ゲームで3枚ずつ配り手札を見た後に、ディラーは「トリップ」を宣言することができます。
この宣言を行うと、切り札はなしでプレーします。
「トリップ」を宣言したプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
また最初の3トリックは各スートの強さの順が変わります。
Jより9,A,10が強くなり、9,A,10は同じ強さになります。
最後のトリックだけ通常の強さに戻ります。
最後のトリックを「トリップ」宣言したプレイヤーが勝てば成功、負ければ失敗になります。
成功すると3ポイント獲得します。
失敗すると相手チームに6ポイント入ります。
モーニー(Trip)
4枚目のカードが配られたあと、4枚とも同じスートでかつJが1枚ある場合、「モーニー」を宣言することができます。
この宣言をすると最初のリードプレイヤーになります。
ただし全トリック勝たなくてはなりません。
それ以外のプレイヤーが1トリックでも取ったら失敗になります。その時点でプレーを終了します。
成功すると4ポイント獲得します。
もし宣言したパートナーが勝った場合は、相手のチームが4ポイント獲得します。
相手チームが勝った場合は、相手のチームが8ポイント獲得します。
切り札については、言及されておりませんが、おそらく「モーニー」を宣言したプレイヤーが決めて良いと思います。


4人で遊びましたが、非常に面白かったです。
ずっとディーラーをし続けることになることもあります。
カード運もありますが、かなり考えさせるところもあります。
サニーには上記以外にもバリアントがあるようです。
またAndoroidでゲームがあるようです。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nnr.thunee

Thunee Leagueによると、ガンジーがインドへサニーを布教したのではないか、と書かれています。
本当かはわかりませんが。

参考サイト


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