ジャーマンホイストのバリエーションゲームになります。
このゲームでは4枚のAを馬に見立て、さながら馬のレースを行います。
一方のプレイヤーが黒色のスート(♠♣)、もう一方のプレイヤーが赤色のスート(♥♦)を受け持ちます。
ゲームの目的は、自分の受け持つ馬が相手より進んでいることです。
通常のトランプよりジョーカーとAを除きます。
カードの強さは
K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
です。
切り札はありません。
Aは写真のように横に一列に並べます。
ジャンケンなど適当な方法でディーラーを決めます。
ディラーは残りの48枚はよくシャッフルし、12枚ずつ配ります。
残った24枚は裏向きのまま山札にします。
山札の一番上のカードだけ表向きにします。
プレイ
ディラーではないプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
ゲームはマストフォローのトリックテイキングゲームになります。
リードプレイヤーは手札から任意の1枚表向きに場に出します。
以降時計回りに1枚ずつプレイします。
リードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。
ない場合に限り、何を出してもかまいません。
リードで出されたスートのうち、一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは表向きのカード1枚手札に加えます。
勝ったプレイヤーがカードを取った後、負けたプレイヤーは山札の一番上のカードを手札に加えます。
お互いがカードを取った後に山札の一番上のカードを表向きにします。
さらにその後、以下のルールに従って4枚のAが進むかどうかを判定します。
例えばリードプレイヤーが♣を出し、勝った場合は写真のように♣Aがカードの半分だけ進みます。リードプレイヤーは手札から任意の1枚表向きに場に出します。
以降時計回りに1枚ずつプレイします。
リードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。
ない場合に限り、何を出してもかまいません。
リードで出されたスートのうち、一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは表向きのカード1枚手札に加えます。
勝ったプレイヤーがカードを取った後、負けたプレイヤーは山札の一番上のカードを手札に加えます。
お互いがカードを取った後に山札の一番上のカードを表向きにします。
さらにその後、以下のルールに従って4枚のAが進むかどうかを判定します。
- リードプレイヤーが勝った場合、リードで出したスートをカードの半分だけ勧めます。
- リードプレイヤーが負けた場合はどのAも進みません。
たとえ進ませたくない色のAであっても、必ず進ませなければなりません。
山札がなくなるまで手札の補充を行います。
山札がなくなったら手札だけでプレイします。
山札がなくなっても、上記のルールに従いAを勧めます。
ゲームの終了
山札がなくなり、お互いの手札がなくなったらゲーム終了です。
自分の受け持ったAが相手より進んでいれば勝利です。
各Aは最大で6回進みます。
バリエーションゲーム
切り札
本来のジャーマンホイストと同様に、最初に山札から表向きにしたスートを切り札にします。(アスコットのルール上には明記されていません。ジャーマンホイストと同じと推察します)
ハンディーキャップ
初心者とプレイする場合は、ハンディーキャップを採用することができます。初心者が受け持つ色のAのどちらか1枚(または2枚とも)カード1枚分進ませます。
マラソンモード
1ゲーム終了後、Aを初期の位置に戻してゲームを繰り返します。予めゲーム数を決めておくことをお勧めします。
ベッド
このゲームを始める前にお互い所有チップ数を決めておきます。最初の手札が配られた後、それぞれの馬に対しチップをベッドすることができます。
相手の受け持つ馬に対してもベッドすることができます。この馬を受け持つプレイヤーはそれを断ることができません、
ベッドに勝った時チップを銀行から得るのか、または相手から取るのかは明記されていません。
このバリエーションを採用する前に、事前に決めておきましょう。
ジャーマンホイストと違い、うかつに勝つと相手の馬を進めてしまうことになります。
機会があれば遊んでみたいと思います。
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