2024年1月24日水曜日

Cribbage Dice

クリベッジダイスは、Frank Wilcox, Jr 氏が考案した12面体サイコロ5個を使ったゲームです。

👉プレイ人数:2~6人
ルールを読んだ限りは2人がやはりベストと思われます。
👉使用するサイコロ:12面体サイコロ・5個、うち1個は色違いのものを用意する。
以降12面体サイコロをダイスまたはd12と記載します。
例えば「4d12を振る」は、12面体サイコロを4個振るという意味になります。
👉ゲームの目的:90点以上先取
あらかじめクリベッジボードをご用意ください。ない場合はチップやスコアシートで代用してください。

プレイ

プレイ開始する前に各プレイヤーは1d12を振ります。一番大きい目を出したプレイヤーがディーラーになります。
大きい目を出したプレイヤーが複数いる場合は、決着がつくまで振り直します。
以降ディーラーは時計回りの順に持ち回りで交代します。
色違いの1d12は、スターターになります。以降「スターターダイス」と呼びます。
ノンディーラーが最初にプレイします。ノンディーラーはスターターダイスを含めて、5d12を振ります。
振った後スターターダイスは脇に置きます。スターターダイスは全員プレイ終了するまで振り直すことはできません。
スターターダイス以外の4d12は最大3回まで振り直すことができます。
1回の振り直しで1~4個まで振り直すことができます。
振り直しの回数がまだ残っていれば、以前振り直さなかったダイスを振り直してもかまいません。
それ以上振り直す必要がなければ、「ストップ」を宣言し得点計算をします。


得点計算

得点はスターターダイスを含めて、次の条件に該当すれば得点を獲得します。
複数の条件に該当する場合、該当する条件を全て含めて得点計算します。
また複数の組み合わせで成立する場合は、その組み合わせ全てを得点にします。
  • 2つ以上のダイスの目の合計がぴったり「15」:2点
※「15」の得点の際だけ、11以上の目は全て「10」と見なします。
  • 2つのダイスの目が同じ場合(ペア):2点
  • 3つのダイスの目が同じ場合(スリー・オブ・カインド):6点
  • 4つのダイスの目が同じ場合(フォー・オブ・カインド):12点
  • 5つのダイスの目が同じ場合(ファイブ・オブ・カインド):20点
  • 3つ以上のダイスの目がシークエンスになる場合(ラン):ランになっているダイス1個につき1点
フィフティーンの例
2,3,5,11, 12の場合:2-3-11、2-3-12、5-11、5-12の4通りの「15」になるので、得点は8点
フォー・オブ・カインドの例
6,6,6,6, 12の場合:「6」のフォー・オブ・カインドで12点
複合の例
9,9,10,10, 11の場合:4通りのスリー・ランで12点、さらにペア3組で6点、合計18点
得点計算後、時計回りの順でプレイを進行します。


ゲーム終了

得点計算後、いずれか1人の合計点が90点以上に達したら、その時点でゲーム終了となります。
合計点が90点以上に達したプレイヤーの勝利になります。


オプションルール

好みで次のルールを追加することができます。

エクストラダイス
追加で12面体サイコロを2個用意します。つまり12面体サイコロ7つ用意します。うち1個は色違いのものを用意します。
ノンディーラーは7d12を振ります。スターターダイスは脇に置きます。
さらに6個のうち2個を選びサイコロの目が見えないように、ディーラーに渡します。
それ以外の4d12を使ってプレイします。
ディーラーは自分の番になったら同様に、6d12を振ったあとそのうち2個を脇に置きます。
脇に置いたダイス4個がクリブになります。クリブのダイスはプレイ終了するまで見ることはできません。
それ以外の4d12を使ってプレイします。
ディーラーは得点計算終了後、さらにクリブの得点計算を行います。
ゲーム終了条件の変更
いずれか1人の合計点90点以上になったら、それ以外のプレイヤーはもう1手番ずつプレイします。
全員プレイ終了した後、一番合計点が高いプレイヤーの勝利になります。

次のオプションは私自身が考案したものになります。
「31」・ラストロール
この得点のみスターターダイスは得点計算の対象にはなりません。
11以上の目は全て「10」と見なします。
4d12の目の合計がぴったり31になったプレイヤーが1人だけの場合、該当のプレイヤーは2点獲得します。
4d12の目の合計がぴったり31になったプレイヤーが2人以上いる場合は、該当のプレイヤー全員1点ずつ獲得します。
全員4d12の目の合計が32以上の場合は、誰もこの得点を獲得できません。
4d12の目の合計が31が1人もいなくて、かつ30以下が1人だけの場合、該当のプレイヤーは1点獲得します。
4d12の目の合計が31が1人もいなくて、4d12の目の合計が30以下が2人以上いる場合は、該当のプレイヤーの4d12の合計を時計回りの順に集計し、その集計が最も30に近くなった時点のプレイヤーが1点獲得します。
もし途中で32以上のプレイヤーがいる場合は、そのプレイヤーの目の合計は無視します。
例えば最初にAさんが20、次にBさんが32、その次のCさんが8の場合、4人目のDさんが12の場合、Cさんが1点獲得します。


参考サイト

2024年1月15日月曜日

Domino Cribbage

ドミノクリベッジ(クリベッジドミノ)は、ドミノW6を使った2人用ゲームです。
Sir John Suckingが1600年代にトランプのクリベッジを考案し、第2次世界大戦中にイギリスの空軍でドミノクリベッジが遊ばれたそうです。
トランプを使ったクリベッジとほぼ同じルールですが、ドミノ牌ならではの状況が生まれ面白いゲームです。
👉プレイ人数:2人
👉使用するドミノ:ドミノW6・28枚。
👉ゲームの目的:61点以上先取
あらかじめクリベッジボードをご用意ください。ない場合はチップやスコアシートで代用してください。


ドミノ牌の構成

ドミノのW6は次の28枚の牌からなります。
🁣🁤🁥🁦🁧🁨🁩
🁫🁬🁭🁮🁯🁰
🁳🁴🁵🁶🁷
🁻🁼🁽🁾
🂃🂄🂅
🂋🂌
🂓
🁣のようなブランクは0と見なします。
つまり上記の牌は、左上から:
[0-0]、[0-1]、[0-2]、[0-3]、[0-4]、[0-5]、[0-6]、
[1-1]、[1-2]、[1-3]、[1-4]、[1-5]、[1-6]、
[2-2]、[2-3]、[2-4]、[2-5]、[2-6]、
[3-3]、[3-4]、[3-5]、[3-6]、
[4-4]、[4-5]、[4-6]、
[5-5]、[5-6]、
[6-6]
となります。
上記の通り、ドミノ牌では1つの牌の真ん中に境界線が引かれており、境界線を挟んで2つの目がかかれています。
ドミノクリベッジでは、2つの目を合計した値を使ってゲームをします。

ディール

シャッフルし裏向きにしたドミノ牌を各自1枚ずつ引きます。
両目の合計が一番高いプレイヤーが最初のディーラーになります。
同じ値の場合は、決着が着くまで引き続けます。
ディーラーは使用する牌をシャッフルした後、各プレイヤーの手札が6枚になるよう、裏向きにして牌を1枚ずつ配ります。
各プレイヤーの手札は6枚です。
配り残りの牌は裏向きのまま一カ所集めておきます。これを山札と呼びます。
以降のディーラーは持ち回りで交互に交代します。

クリブ

同時進行で行います。
各プレイヤーは配られた牌を見た後、6枚の中から2枚を裏向きにして脇に置きます。
ノンディーラーは脇に置いた2枚を裏向きのままディーラーに渡します。
ディーラーは渡された2枚を自分が脇に置いた2枚と一緒にします。これがクリブになります。
クリブはプレイが終了するまで見ることはできません。


プレイ

プレイ開始する前にノンディーラーは、山札のうち1枚の牌を表向きにします。
山札の表向きにした牌のことを「スターター」と呼びます。
ノンディーラーが最初にプレイします。ノンディーラーは手牌から好きな牌を1枚表向きにプレイします。
その後ノンディーラーは、プレイした牌の合計を宣言します。例えば🁷は「8」、🁥は「2」と宣言しますこの宣言した値を「場の値」と呼びます。
ノンディーラーがプレイした後、ディーラーは手牌から好きな牌を1枚表向きにプレイします。
その後ディーラーは、すでにプレイされた牌と今プレイした牌の合計して、場の値を宣言します。
例えば🁷が出されていて、🁾をプレイした場合、場の値は「17」になります。
以降場の値が31になるまで交互にプレイします。
場の値が31を超えるような牌を出すことはできません。
場の値が32以上になる手牌ばかりであれば、「ゴー」を宣言します。
「ゴー」を宣言した後、相手が「ゴー」を宣言するまで手牌を出すことはできません。
2人とも「ゴー」を宣言したら、お互いに出した牌を脇によけます。
場の値を「0」にリセットし、最初に「ゴー」を宣言したプレイヤーから牌をプレイします。
プレイの途中で手牌がなくなった場合、その時点で自動的に「ゴー」宣言をしたことになります。
プレイの途中でいずれか1人の手牌がなくなったとしても、相手に手牌がある場合はプレイを続けます。

プレイ中の得点

プレイの途中に以下のいずれか1つに該当した場合、該当の牌を出したプレイヤーが即座に得点を獲得します。
  • 場の値がぴったり「15」になる(フィフティーン):2点
  • 直前の牌の合計と今プレイした牌、2枚の合計が同じ場合(ペア):2点
  • 1枚目、2枚目の合計が同じで、3枚目の合計が同じ場合(トリプレット):6点
  • 1枚目、2枚目、3枚目の合計が同じで、4枚目の合計が同じ場合(フォース):12点
  • 牌の合計が3枚以上のシークエンスになる場合(ラン)。3枚以上のシークエンスになっていれば、[4-6-5]、「6-4-5」等と順番になっていなくてもかまいません。:ランになっている牌1枚につき1点
  • 場の値がぴったり「31」になる(サーティワン):2点
  • 場の値が31になる前に相手が「ゴー」を宣言した:もう一方のプレイヤーは1点
  • 相手に手牌がなく、場の値が31になる前に手牌から最後の牌をプレイした:1点
フィフティーンの例
🁧の後に🂌を出せばフィフティーン(2点獲得)になります。
🁬の後に🂓を出せばフィフティーン(2点獲得)になります。
ペア、トリプレット、フォースの例
🁵の後に🁩🁻🁵🁯のいずれかを出せばペア(2点獲得)になります。
🁵🁩の後に、🁻🁵🁯のいずれかを出せばトリプレット(6点獲得)になります。
🁵🁩🁻の後に、🁵🁯のいずれかを出せばフォース(12点獲得)になります。
🁵🁩🁻🁵の後に、🁣を出してもフォースの得点は獲得できません。
ランの例
🁳🁯の後に牌の合計が「5」になる牌(🁨🁮🁴)を出せば3点獲得します。さらにフィフティーンの得点2点を獲得し、合計5点獲得します。
🁳🁯🁮の後に🁣を出してもランの得点は獲得できませんが、フィフティーンの得点は獲得します。
相手がフィフティーン、サーティワンを獲得した後、🁣を出せばフィフティーンまたはサーティワンの得点を獲得します*。
*31の後にW0を出された場合に限り、31を成立したプレイヤーに1点、W0を出したプレイヤーに1点でも良いかと存じます。

プレイの終了

2人とも手牌がなくなったらプレイ終了です。


プレイ終了後の得点

最初にノンディーラーから手牌の得点を計算します。
手牌の得点はスターターの牌を含めて、次の条件に該当すれば得点を獲得します。
複数の条件に該当する場合、該当する条件を全て含めて得点計算します。
また複数の組み合わせで成立する場合は、その組み合わせ全てを得点にします。
  • 2枚以上の牌の合計がぴったり「15」:2点
  • 2枚の牌の合計が同じ場合(ペア):2点
  • 3枚の牌の合計が同じ場合(トリプレット):6点
  • 4枚の牌の合計が同じ場合(フォース):12点
  • 牌の合計が3枚以上のシークエンスになる場合(ラン):ランになっている牌1枚につき1点

フィフティーンの例
スターター🁮、手牌🁴🂋🂅🁼の場合:🁮🂅🁮🂋🁴🂅🁴🂋がフィフティーンになります(合計8点、さらにペアの合計点4点、合計12点)。
ペア、トリプレット、フォースの例
スターター🁮、手牌🁴🂋🂅🁼の場合:🁮🁴🂅🂋がそれぞれペアになります(ペアの合計4点、さらにフィフティーンの合計点8点、合計12点
スターター🁮、手牌🁴🁨🂅🁼の場合:🁮🁴🁨がトリプレットになります。(トリプレットの点数6点、さらにフィフティーンの合計点6点、合計12点
スターター🁩、手牌🁵🁻🁯🁼の場合:🁩🁵🁻🁯がフォースになります。(フォースの点数12点
ランの例
スターター🁮、手牌🁴🂋🁯🁼の場合:🁮🁯🁼🁴🁯🁼がランになります(ランの合計6点、さらにフィフティーンの合計点4点、ペアの合計点2点、合計12点)。

その後ディーラーも同様に手牌の得点を集計します。集計後さらにディーラーはクリブの得点を集計します。
手牌とクリブの得点計算は別々に行います。

ゲーム終了

得点計算中にいずれか1人の合計点が61点以上になった時点でゲーム終了となります。
61点以上になったプレイヤーの勝利です。
ノンディーラーの得点計算中に61点以上になった場合は、ディーラーの得点計算は行わずにゲーム終了となります。
プレイ中に得点が発生し、いずれか1人の合計点61点以上になった場合、その瞬間にゲーム終了となります。
61点以上になったプレイヤーの勝利です。

参考サイト