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2024年1月24日水曜日

Cribbage Dice

クリベッジダイスは、Frank Wilcox, Jr 氏が考案した12面体サイコロ5個を使ったゲームです。

👉プレイ人数:2~6人
ルールを読んだ限りは2人がやはりベストと思われます。
👉使用するサイコロ:12面体サイコロ・5個、うち1個は色違いのものを用意する。
以降12面体サイコロをダイスまたはd12と記載します。
例えば「4d12を振る」は、12面体サイコロを4個振るという意味になります。
👉ゲームの目的:90点以上先取
あらかじめクリベッジボードをご用意ください。ない場合はチップやスコアシートで代用してください。

プレイ

プレイ開始する前に各プレイヤーは1d12を振ります。一番大きい目を出したプレイヤーがディーラーになります。
大きい目を出したプレイヤーが複数いる場合は、決着がつくまで振り直します。
以降ディーラーは時計回りの順に持ち回りで交代します。
色違いの1d12は、スターターになります。以降「スターターダイス」と呼びます。
ノンディーラーが最初にプレイします。ノンディーラーはスターターダイスを含めて、5d12を振ります。
振った後スターターダイスは脇に置きます。スターターダイスは全員プレイ終了するまで振り直すことはできません。
スターターダイス以外の4d12は最大3回まで振り直すことができます。
1回の振り直しで1~4個まで振り直すことができます。
振り直しの回数がまだ残っていれば、以前振り直さなかったダイスを振り直してもかまいません。
それ以上振り直す必要がなければ、「ストップ」を宣言し得点計算をします。


得点計算

得点はスターターダイスを含めて、次の条件に該当すれば得点を獲得します。
複数の条件に該当する場合、該当する条件を全て含めて得点計算します。
また複数の組み合わせで成立する場合は、その組み合わせ全てを得点にします。
  • 2つ以上のダイスの目の合計がぴったり「15」:2点
※「15」の得点の際だけ、11以上の目は全て「10」と見なします。
  • 2つのダイスの目が同じ場合(ペア):2点
  • 3つのダイスの目が同じ場合(スリー・オブ・カインド):6点
  • 4つのダイスの目が同じ場合(フォー・オブ・カインド):12点
  • 5つのダイスの目が同じ場合(ファイブ・オブ・カインド):20点
  • 3つ以上のダイスの目がシークエンスになる場合(ラン):ランになっているダイス1個につき1点
フィフティーンの例
2,3,5,11, 12の場合:2-3-11、2-3-12、5-11、5-12の4通りの「15」になるので、得点は8点
フォー・オブ・カインドの例
6,6,6,6, 12の場合:「6」のフォー・オブ・カインドで12点
複合の例
9,9,10,10, 11の場合:4通りのスリー・ランで12点、さらにペア3組で6点、合計18点
得点計算後、時計回りの順でプレイを進行します。


ゲーム終了

得点計算後、いずれか1人の合計点が90点以上に達したら、その時点でゲーム終了となります。
合計点が90点以上に達したプレイヤーの勝利になります。


オプションルール

好みで次のルールを追加することができます。

エクストラダイス
追加で12面体サイコロを2個用意します。つまり12面体サイコロ7つ用意します。うち1個は色違いのものを用意します。
ノンディーラーは7d12を振ります。スターターダイスは脇に置きます。
さらに6個のうち2個を選びサイコロの目が見えないように、ディーラーに渡します。
それ以外の4d12を使ってプレイします。
ディーラーは自分の番になったら同様に、6d12を振ったあとそのうち2個を脇に置きます。
脇に置いたダイス4個がクリブになります。クリブのダイスはプレイ終了するまで見ることはできません。
それ以外の4d12を使ってプレイします。
ディーラーは得点計算終了後、さらにクリブの得点計算を行います。
ゲーム終了条件の変更
いずれか1人の合計点90点以上になったら、それ以外のプレイヤーはもう1手番ずつプレイします。
全員プレイ終了した後、一番合計点が高いプレイヤーの勝利になります。

次のオプションは私自身が考案したものになります。
「31」・ラストロール
この得点のみスターターダイスは得点計算の対象にはなりません。
11以上の目は全て「10」と見なします。
4d12の目の合計がぴったり31になったプレイヤーが1人だけの場合、該当のプレイヤーは2点獲得します。
4d12の目の合計がぴったり31になったプレイヤーが2人以上いる場合は、該当のプレイヤー全員1点ずつ獲得します。
全員4d12の目の合計が32以上の場合は、誰もこの得点を獲得できません。
4d12の目の合計が31が1人もいなくて、かつ30以下が1人だけの場合、該当のプレイヤーは1点獲得します。
4d12の目の合計が31が1人もいなくて、4d12の目の合計が30以下が2人以上いる場合は、該当のプレイヤーの4d12の合計を時計回りの順に集計し、その集計が最も30に近くなった時点のプレイヤーが1点獲得します。
もし途中で32以上のプレイヤーがいる場合は、そのプレイヤーの目の合計は無視します。
例えば最初にAさんが20、次にBさんが32、その次のCさんが8の場合、4人目のDさんが12の場合、Cさんが1点獲得します。


参考サイト

2023年12月23日土曜日

Cucumber

きゅうりは比較的最近、恐らく1940年ごろのゲームです。
このゲームは国、国内でもゲームのルールが異なっています。

インデックス

長い文章になりますので、インデックスを作りました。
・インデックスはこちら
<アグルク>

アグルク(デンマーク)

👉プレイ人数:2~7人
👉使用するカード:通常のトランプからジョーカーを除いた52枚。
👉ゲームの目的:できるだけ最後のトリックに弱いカードを残すこと
このゲームは時計回りに進行します。
あらかじめチップなどご用意ください。
👉カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
このゲームではスートは無視します。ランクだけの勝負になります。
👉カードのポイント
  • A:各14ポイント
  • K:各13ポイント
  • Q:各12ポイント
  • J:各11ポイント
  • 2~10:数字そのまま
👉ディール
じゃんけんなど適当な方法で最初のディーラーになります。以降ディーラーは時計回りで持ち回りで交代します。
ディーラーは使用するカードをシャッフルした後、各プレイヤーの手札が7枚になるよう、裏向きにしてカードを1枚ずつ配ります。
各プレイヤーの手札は7枚です。
👉プレイ
手札の交換はありません。
ディーラーの左隣が最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚出します。
以降のプレイヤーは、直前に出されたカードより強いカードを1枚出すか、または手札のうち最も弱いカードを1枚出します。
最も強いカードを出したプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
以降手札がなくなるまでプレイを続けます。
👉得点
最後のトリックで一番強いカードを出したプレイヤーがこのディールの敗者になります。
敗者は自分が出したカードのポイントだけチップ(得点)を獲得します。
最後のトリックで最も強いカードを出したプレイヤーが複数いる場合は、最後に最強のカードを出したプレイヤーが敗者になります。
敗者は自分が出したカードのポイントだけチップ(得点)を獲得します。他の最強のカードを出したプレイヤーはカードのポイント分だけチップ(得点)を差し引かれます。差し引かれた結果、0より下がることになっても0のままです。
合計21点以上になっていたら、ゲームから脱落します。
👉ゲーム終了
1人だけ残った時点でそのプレイヤーの勝利となりゲーム終了となります。
それ以外は使ったカードを全て集め、次のディールを続けます。
👉バリエーション
ジョーカー3枚を加えた55枚を使います。
カードの強さは:ジョーカー>A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
カードのポイントは:
  • ジョーカー:各15点
  • A:各14ポイント
  • K:各13ポイント
  • Q:各12ポイント
  • J:各11ポイント
  • 2~10:数字そのまま
になります。
ディールの後、ディーラーの左隣のプレイヤーが山札と交換することができます。
その場合は、手札から好きな枚数を裏向きに捨て札にした後、手札が7枚になるよう山札から補充します。
次に、各プレイヤーは、最初のプレイヤーと同じ枚数のカードを捨てて、手札を補充することができます。最初のプレイヤーと異なる枚数のカードを捨てることはできません。
捨てずに元の手札でプレイすることを選択することもできます。
最初のプレイヤーが交換しない場合、他のプレイヤーも交換はできません。
山札に残っているカードが少ない場合、次のプレイヤーは山札に残っているのと同じ枚数のカードと交換するか、まったく交換しないかどちらかになります。
山札がなくなった場合、以降のプレイヤーは交換できません。



グルカ(スウェーデン)

👉プレイ人数:2~8人
👉使用するカード:通常のトランプからジョーカーを除いた52枚。
👉ゲームの目的:できるだけ最後のトリックに弱いカードを残すこと
このゲームは時計回りに進行します。
あらかじめチップをご用意ください。
ゲーム開始前に各プレイヤーの所持チップ数を決めておきます。
またこのゲームではアンティがあります。事前に払うチップ数を決めておきます。
👉アンティ:
全員がポットに等しいチップ数を払います。
👉ディール:
じゃんけんなど適当な方法で最初のディーラーになります。以降ディーラーは時計回りで持ち回りで交代します。
ディーラーは使用するカードをシャッフルした後、各プレイヤーの手札が6枚になるよう、裏向きにしてカードを1枚ずつ配ります。
各プレイヤーの手札は6枚です。
👉プレイ
手札の交換はありません。
ディーラーの左隣が最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚出します。
以降のプレイヤーは、直前に出されたカードより強いカードを1枚出すか、または手札のうち最も弱いカードを1枚出します。
最も強いカードを出したプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
以降手札がなくなるまでプレイを続けます。
👉得点
最後のトリックで一番強いカードを出したプレイヤーがこのディールの敗者になります。
敗者は自分が出したカードのポイントだけチップ(得点)を獲得します。
最後のトリックで最も強いカードを出したプレイヤーが複数いる場合は、最後に最強のカードを出したプレイヤーが敗者になります。
敗者は自分が出したカードのポイントだけチップ(得点)を獲得します。他の最強のカードを出したプレイヤーはカードのポイント分だけチップ(得点)を差し引かれます。差し引かれた結果、0より下がることになっても0のままです。
合計30点以上になっていたら、ゲームから脱落します。
👉バイ・イン
残っているプレイヤーが3人以下になったとき、各プレイヤー1回だけできます。
ポットと払ったチップとは別に同じチップ数(つまりアンティの2倍のチップ数)を払えば、今までの累積点数が他のプレイヤーの最高得点までに戻せます。
通常は敗退確定前に行いますが、他のプレイヤーの合計点より圧倒的に多い場合は有効かもしれません。
👉ゲーム終了
1人だけ残った時点でそのプレイヤーの勝利となります。
勝利したプレイヤーは全てのアンティを獲得してゲーム終了となります。
それ以外は使ったカードを全て集め、次のディールを続けます。
いくつかバリエーションがあります。
👉マスト・ウィンバリエーション:
手札に直前のカードと同じ強さのカード、またはそれより強いカードがある場合、必ずそのカードを出さなければいけません。直前のカードと同じ強さのカード、またはそれより強いカードがない場合のみ、手札のうち最弱のカードを出します。
👉エースバリエーション:
直前にAが出された場合、手札のうち最弱のカードを出します。
👉リードバリエーション:
リードで出すとき手札のうち最弱のカードを出します。
👉脱落バリエーション:
合計30点ではなく、合計20点以上で脱落にします。また各プレイヤーは一度だけ、今までの累積点数が他のプレイヤーの最高得点までに戻せます。このとき、追加でチップを払う必要はありません。



オグレク(ポーランド)

アグルクとほとんど同じルールです。アグルクと異なる点を紹介します。
👉プレイ人数:2~8人以上
8人以上でプレイする場合は、ジョーカーを除いた52枚のトランプを2組使います。
👉手札の枚数:各プレイヤーの手札は6枚になります。
👉カードのポイント:Aは1点になります。それ以外のカードのポイントは変わりません。
👉プレイ
ディーラーの左隣が最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚出します。
以降のプレイヤーは、直前に出されたカードと同じ強さのカードを出すか、またはより強いカードを1枚出します。ない場合に限り手札のうち最も弱いカードを1枚出します。
最も強いカードを出したプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
以降手札がなくなるまでプレイを続けます。
👉脱落の点数:合計50点以上で脱落になります。バリエーションで合計21点以上で脱落にすることもできます。
👉コントラバリエーション:ディーラーの左隣から時計回りに、プレイ開始前に払うチップを倍にする、「コントラ」発言をするかしないかを決めます。
誰かが「コントラ」を宣言したら、その時点でこの宣言を終了します。
コントラ発言があった場合、負けたプレイヤーはカードポイントの2倍チップを受け取ります。
もしコントラ発言したプレイヤーが負けた場合、カードポイントの4倍チップを受け取ります。



クルック / マタペサ / ラッシ(フィンランド)

フィンランドでは「クルック(KURKKU)」、「マタペサ(MÄTÄPESÄ)」、「ラッシ(RASSI)」いくつかの名前で呼ばれています。
いずれもアグルクとほとんど同じルールですが、その名によって微妙にルールが異なっています。
それぞれアグルクと異なる点を紹介します。

クルック
👉プレイ人数:3~4人
👉手札の枚数:各プレイヤーの手札は7枚になります。
👉プレイ:プレイした後のカードは、今までプレイしたカードが誰からもわかるように、場に残しておきます。
👉脱落の点数:合計30点以上で脱落になります。

マタペサ
👉プレイ人数:3~8人
👉手札の枚数:各プレイヤーの手札の枚数が均等になるように配ります。
👉プレイ:プレイした後のカードは、今までプレイしたカードが誰からもわかるように、場に残しておきます。
👉脱落の点数:特に決まっていません。プレイ開始前に事前に決めておいてください。

ラッシ
👉プレイ人数:2~9人
👉手札の枚数:各プレイヤーの手札は6枚になります。おそらく6人以上の場合はトランプ2組を使うと思われますが、言及はありません。
👉カードの強さ:最後のトリックとそれ以外のトリックで強さが変わります。
最後のトリック以外:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
最後のトリック:K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2>A
👉交換:
  1. プレイ開始前にディーラーは、ディーラーの左隣から時計回りの順に、「フリーですか?」と確認します。聞かれたプレイヤーは手札にK,Q,Jが1枚もなければ、手札を全て捨て札にして、山札と交換することができます。
  2. その後、ディーラーは、ディーラーの左隣から時計回りの順に、「ダブルしますか?」と確認します。聞かれたプレイヤーはするか、しないかを答えます。「ダブルします」と答えた場合、手札6枚を捨て札にして、山札と交換します。ただし敗者になると、このディールで取った得点が2倍になります。「ダブルしません」と答えた場合は、山札と交換することができません。その代わり敗者になっても得点は倍にはなりません。
  3. 最後にディーラーは、ディーラーの左隣から時計回りの順に、「リダブルしますか?」と確認します。聞かれたプレイヤーはするか、しないかを答えます。「リダブルします」と答えた場合、手札6枚を捨て札にして、山札と交換します。ただし敗者になると、このディールで取った得点が4倍になります。「リダブルしません」と答えた場合は、山札と交換することができません。その代わり敗者になっても得点は倍にはなりません。
👉プレイ:プレイした後のカードは、今までプレイしたカードが誰からもわかるように、場に残しておきます。
👉脱落の点数:合計50点以上で脱落になります。




グルカ(ノルウエー)

アグルクとほとんど同じルールです。アグルクと異なる点を紹介します。
👉プレイ人数:3~8人以上
8人以上でプレイする場合は、ジョーカーを除いた52枚のトランプを2組使います。
またこのゲームではアンティがあります。事前に払うチップ数を決めておきます。
👉アンティ:
全員がポットに等しいチップ数を払います。
👉手札の枚数:各プレイヤーの手札は7枚になります。
👉脱落の点数:合計21点以上で脱落になります。
👉最後のトリック:一番強いカードと同じランクのカードを出しても、ボーナスはありません。敗者になります。
👉ジョーカーバリエーション:ジョーカーを1枚加えるバリエーションがあります。その場合、ジョーカーはAと同じになります。
👉エースバリエーション:Aが出されたら、そのトリックで以降Aを出せなくなるというバリエーションもあります。

ノルウェージャン(ノルウエー)

「ノルウェージャン」と呼ばれている上記と異なるルールもあります。上記と異なる点を記載します。
👉手札の枚数:最初のディールでは各プレイヤーの手札は5枚になります。以降は敗者のポイントに等しい分、手札を配ります。ただし敗者のポイント数が8以上の場合は、各プレイヤーに7枚ずつ配ります。
👉カードのポイント:
  • A,K,Q,J:各11ポイント
  • 2~10:数字そのまま
👉手札の交換:ディーラーから時計回りに、手札の交換することができます。手札の交換をする場合は、少なくとも手札に2枚以上は残して交換します。ディーラーが交換した場合は、以降のプレイヤーも手札の交換をすることができます。
ディーラーが交換をしなかった場合は、以降のプレイヤーも交換することができないと思われます。
👉最初のリードプレイヤー:ディーラーが最初のリードプレイヤーになります。
👉次のディーラー:最後のトリックで一番弱いカードを出したプレイヤーが、次のディーラーになります。もし複数いる場合は、最初に出したプレイヤーが次のディーラーになります。




グルカ(アイスランド)

日本で「グルカ」または「きゅうり」と紹介され、遊ばれているのは、アイスランドのグルカと思われます。
👉プレイ人数:2~4人
👉使用するカード:通常のトランプからジョーカーを除いた52枚。
👉ゲームの目的:できるだけ最後のトリックに弱いカードを残すこと
👉カードの強さ:♣6>A>K>Q>J>10>9>8>7>6(♣以外)>5>4>3>2
👉カードのポイント
  • ♣6:21ポイント
  • A:各14ポイント
  • K:各13ポイント
  • Q:各12ポイント
  • J:各11ポイント
  • ♣6を除いた2~10:数字そのまま
👉ディール:
じゃんけんなど適当な方法で最初のディーラーになります。以降ディーラーは時計回りで持ち回りで交代します。
ディーラーは使用するカードをシャッフルした後、最初のディールでは各プレイヤーの手札が10枚になるよう、裏向きにしてカードを1枚ずつ配ります。
次のディール以降では配る枚数を1枚ずつ減らして配ります。
つまり:
  • 2ディール目:各プレイヤーに9枚ずつ
  • 3ディール目:各プレイヤーに8枚ずつ
  • 4ディール目:各プレイヤーに7枚ずつ
  • 5ディール目:各プレイヤーに6枚ずつ
  • 以降1枚ずつ減らして配ります。
👉プレイ
手札の交換はありません。
ディーラーの左隣が最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚出すか、または同じランク2枚以上出します。
リードプレイヤーが1枚出した場合は、以降のプレイヤーは同じランクを出すかそれより強いカードを1枚出します。出せないまたは出したくない場合は、手札から一番弱いカードを1出します。
リードプレイヤーが同じランク2枚以上出した場合は、以降のプレイヤー同じ枚数でかつ同じ強さ以上のカードを出します。この時出すカードは同じランク出なくてもかまいません。
例えば、リードプレイヤーが9-9-9と出した場合、次のプレイヤーは9-10-10と出してもかまいませんし、9-10-Qと出してもかまいません。
同じ強さ以上のカードがない場合や出したくない場合、手札から一番弱いカードを出ている枚数分出します。
最も強いカードを出したプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
以降手札がなくなるまでプレイを続けます。
👉得点
最後のトリックで一番強いカードを出したプレイヤーがこのディールの敗者になります。
敗者は自分が出したカードのポイントだけチップ(得点)を獲得します。
最後のトリックで最も強いカードを出したプレイヤーが複数いる場合は、全員敗者になります。
敗者は自分が出したカードのポイントだけチップ(得点)を獲得します。
合計21点ぴったりだった場合、合計点がリセットされ0点になります。
合計21点を超えた場合、ゲームから脱落します。
👉ゲーム終了
1人だけ残った時点でそのプレイヤーの勝利となりゲーム終了となります。
それ以外は使ったカードを全て集め、次のディールを続けます。
👉交換バリエーション:最初のプレイヤーから時計回りに山札との交換ができます。交換は手札から好きな枚数を裏向きに捨て札にした後、配られた手札の枚数になるよう、山札から補充します。以降のプレイヤーも山札との交換することができますが、交換する場合は直前のプレイヤーより1枚少なく交換しなければなりません。
👉そのほかのバリエーション:
  • ♠7が最強のカード、♣7が2番目に強いカードというバリエーションもあります。その場合、♠7は16ポイント、♣7は15ポイントになります。また♣6は普通の6の強さに戻ります。
  • 同じ強さ以上のカードではなく、それより強いカードを出すか、手札のうち最弱のカードを出す、というバリエーションもあります。
  • 初期手札の枚数を5枚、または6枚にして遊ぶバリエーションもあります。


フリーゼの「5本のきゅうり」は、アグルクとグルカをベースにして作成されたゲームです。
これだけバリエーションがあることに驚きました。
特にアイスランドのルールは異彩を放っています。アイスランドのルールは別のゲームが混ざったのでは、と思えてきます。

参考書籍・参考サイト

👉きゅうり

22

 22は北米のトリックテイキングゲームですが、アイスランドのきゅうり(Cucumber)をベースにしたゲームのようです。

👉プレイ人数:2~6人程度
👉使用するカード:通常のトランプからジョーカーを除いた52枚。
トランプ2組使用した方すると、6人以上でも遊べます。
👉カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
このゲームではスートは無視します。ランクだけの勝負になります。
👉ゲームの目的:できるだけ最後のトリックに弱いカードを残すこと
このゲームは時計回りに進行します。
あらかじめチップなどご用意ください。




カードのポイント

このゲームでは各カードに次のようにポイントが付いています。
  • A:各11ポイント
  • J,Q,K:各10ポイント
  • 2~10:数字そのまま

ディール

シャッフルし裏向きにしたカードを各自1枚ずつ引きます。
一番強いランクを引いたプレイヤーが最初のディーラーになります。複数いる場合は、決着が着くまで引き続けます。
ディーラーは使用するカードをシャッフルした後、各プレイヤーの手札が7枚になるよう、裏向きにしてカードを1枚ずつ配ります。
各プレイヤーの手札は7枚です。
配り残りのカードは裏向きのまま一カ所に重ねます。これが山札になります。
以降のディールは直前のディールでの敗者がディーラーになります。
次のディールで配る枚数は、直前のディールの敗者の得点によって変わります。
プレイヤー人数によって配る枚数が不足する場合は、できるだけ各プレイヤーに均等になるように配ります。

交換

ディーラーの左隣のプレイヤーから山札と手札の交換をするかしないかを決めます。
交換するかしないかは自由です。
交換する場合は、手札から任意の枚数(1枚以上)を裏向きにして捨てて、山札から手札が7枚になるように取ります。
山札のカードが交換する枚数より少ない場合は、山札の残り枚数分だけ手札と交換をします。
交換したくない場合はパスをします。
以降時計回りに山札が残っている場合は、次のプレイヤーも手札の交換をするかしないかを決めます。
もし山札がなくなった場合はそれ以上交換することはできません。


プレイ

ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、または同じランクを2枚以上(何枚でも)表向きにして場に出します。
このとき手札に必ず1枚以上残るようにして出します
以降のプレイヤーは、次の2つのうちいずれか1つを選んでプレイします。
  • 直前のプレイヤーが出したカードと同じ枚数を出す。その場合同じランク、またはより強いカードを出す。
  • 手札から最も弱いカードを直前のプレイヤーが出した枚数分出す(2枚以上の時は同じランク出なくてもよいので、最弱のカードを出す)。
例えば:
最初のプレイヤーが10・2枚を出し、次のプレイヤーの手札がA,K,J,J,10,7,3の場合、次のプレイヤーはJ・2枚を出すか、または手札の最弱2枚(7,3)を出すかのどちらかになります。
全員出し終わった後、一番強いカードを出したプレイヤーがトリックに勝ちます。
もし一番強いカードが複数出ている場合は、後出し勝ちになります。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
勝ったプレイヤーも同様に1枚出すか、同じランクを2枚以上出します。残りの手札が全て同じランクだったとしても、手札には少なくとも1枚は残るようにして出します。
全員の手札が残り1枚になったら、一斉にカードを出します。最も強いカードを出したプレイヤーがこのディールの敗者になります。
もし最も強いカードを出したプレイヤーが複数いる場合は、該当のプレイヤー全員敗者になります。
敗者は出したカードを表向きに置き、そのカードのポイント分チップ(得点)を受け取ります。
このディールの敗者が次のディーラーになります。もし複数いる場合はジャンケンなど適当な方法で次のディーラーを決めます。
敗者に置かれたカードは次のディール以降でもそのまま残ります。ディーラーは敗者に置かれたカード以外をシャッフルして配ります。
配る枚数は、敗者のポイント数と同じ枚数になります。例えば敗者がJ(10ポイント)で負けた場合、各プレイヤーに10枚ずつ配ります。不足する場合は、各プレイヤーに均等な枚数になるようにして配ります。
配り残りのカードがある場合は山札になります。

ゲーム終了

チップ(得点)の合計が22点以上になったプレイヤーは、このゲームから脱落します。
脱落したプレイヤーの前に置かれたカードは、使用するカードとして回収されます。
1人だけ残った時点でそのプレイヤーの勝利となりゲーム終了となります。
もし1人も残らなかった場合は、その時点でのチップ(得点)の合計の少ないプレイヤーの勝利になります。
同点は引き分けになります。


バリエーション

リードプレイヤーが出したカードと同じ強さまたはより強いカードがあれば、そのカードを出す必要があります。ただし手札の中で最も強いカードを出す必要はありません。同じ強さまたはより強いカードが1枚もなあい場合のみ、手札の中で最も弱いカードを出します。
例えば:
リードプレイヤーが8を出し、次のプレイヤーがJを出したとします。
手札にA,J,8,6,5,2,2とある場合、AやJを出す必要はなく、8を出してもかまいません。
リードプレイヤーが同じランクを複数枚出した場合、同じランクまたはより強いカードがその枚数分あれば出します。ない場合は手札から最も弱いカード2枚を出します。
敗者の得点は得点用紙に記録、またはチップに換算されます。
次のディールでは敗者のカードを含め全てのカードをシャッフルします。

26

このバリエーションでは、ジョーカー2枚+52枚のトランプを2組使います。
全部で108枚です。
カードの強さ、ポイントは次のようになります。
👉カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
👉カードのポイント
  • ジョーカー:各13ポイント
  • A:各14ポイント
  • J,Q,K:各10ポイント
  • 2~10:数字そのまま
👉複数枚出し
このバリエーションでは同じランクでなくても複数枚出しができるようです。例えばA-9、K-9-6などと出せます。
ただし手札には少なくとも1枚は残るようにして出します。
もし直前のプレイヤーがこの出し方をした場合は、各カードと同じランクかより強いカードで同じ枚数を出すか、最弱で同じ枚数を出すかどちらかになります。
例えば:
K-9-6の場合は、KまたはA、9または10以上、6または7以上を出すか、手札から最弱3枚を出します。
リードプレイヤーが同じランクを2枚以上出したとしても、各カードより同じ強さかより強いカードであれば、同じランク同士でなくても良いと思われます。
👉ジョーカー
ジョーカーはワイルドカードとして、どのランクの変わりにもなります。ただし手札が全てジョーカーではない限り、ジョーカーを出す場合は、ジョーカー以外のカードと一緒に出さなければなりません。
・リードでジョーカーを出す場合:
ジョーカー以外のカードを1枚以上含めてジョーカーを出します。ジョーカーはジョーカー以外のカードのランクをコピーします。例えば、ジョーカー、8と出せば8を2枚出したことになります。
・セットとしてジョーカーを出す場合:セットで出した場合は、出したランクのうち
好きなランクとして扱うことができます。
例えば:
K-Q-9の場合は、ジョーカー-K-9で勝てます。ジョーカー-Q-9と出してもジョーカーはQまたは9をコピーするため、Kに勝てません。この出し方では勝てません。
トリックで最弱を出すときにジョーカーを出すことはできません。
例えば3枚だしで最弱を出す状況の場合、手札がジョーカー,7,3,2の場合は7,3,2の3枚を出さなければいけません。
手札が全てジョーカーの場合、ジョーカーの強さはAとして扱われます。ジョーカーを複数枚出すこともできますが、1枚は手札として残す必要があります。
つまり残りの手札が全てジョーカーになった場合、最後のトリックで必ず敗者になります。
👉ゲーム終了
チップ(得点)の合計が26点以上になったプレイヤーは、このゲームから脱落します。
脱落したプレイヤーの前に置かれたカードは、使用するカードとして回収されます。
いずれか1人が残った時点でそのプレイヤーの勝利となりゲーム終了となります。
もし1人も残らなかった場合は、その時点でのチップ(得点)の合計の少ないプレイヤーの勝利になります。
同点は引き分けになります。



参考書籍・参考サイト


大人が楽しいトランプゲーム30選 すごろくや スモール出版

2023年12月17日日曜日

Le Neuf/Nines/9

Ninesは、カナダ東部発祥のトリックテイキングゲームです。ケベック発祥との記載もあります。
主にフランス語圏、特にケベック州でプレイされており、そこではLe NeufまたはChomeurとも呼ばれています。
ゲーム名は、各プレイヤーがゲーム開始時に9点持っていることから由来されています。
主に3人で遊ぶことが多いようですが、4人でも遊べます。
👉プレイ人数:3,4人
👉使用するカード:通常のトランプからジョーカーを除いた52枚。
👉カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
👉ゲームの目的:できるだけ4トリック以上取り、初期点数9点を誰よりも先になくすこと
このゲームは時計回りに進行します。



ディール

最初のディーラーをジャンケンなど適当な方法で決めます。以降のディールは時計回りに持ち回りで交代します。
ディーラーは使用するカードをシャッフルした後、各プレイヤーの手札が13枚になるよう、裏向きにしてカードを配ります。
各プレイヤーの手札は13枚です。
配り残りのカードは裏向きのまま一カ所に重ねます。これが山札になります。

交換

ディーラーの左隣のプレイヤーから山札と手札の交換をするかしないかを決めます。
交換するかしないかは自由です。
交換する場合は、手札を全て裏向きにして捨てて、山札のカードを新たな手札にします。
以降時計回りに次のプレイヤーも手札の交換をするかしないかを決めます。
もし前のプレイヤーが交換していた場合は、次のプレイヤーが交換で手にするカードは、直前で交換したプレイヤーのかつての手札になります。

プレイ

通常ルールでは切り札はありません。
ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
ない場合は、好きなカードを出せます。
全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは場のカードを全て裏向きにして、自分の脇に置きます。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
全員の手札がなくなったら1ディール終了になります。



得点

各プレイヤーは4トリック以上取ることが目標になっています。
  • 取ったトリック数が4トリックから1超えるごとに、1点なくなります。
  • 取ったトリック数が4トリックより少ない場合は、不足しているとリックス1トリック1点加点されます。
  • 取ったトリック数が丁度4トリックの場合は、得点の増減はありません。

ゲーム終了

得点計算終了後、いずれか1人以上の持ち点が0以下になった時点でゲーム終了となります。持ち点が0点以下になったプレイヤーの勝利になります。
もし複数いる場合は、持ち点が最も低いプレイヤーの勝利になります。
同点は引き分けになります。



バリエーション

切り札バリエーション
各ディールで切り札を順番に変更してプレイをします。
例えば:
  • 1ディール目は、2ディール目は♣、3ディール目は、4ディール目は♠、5ディール目はノートランプ
  • 1ディール目は♣、2ディール目は、3ディール目は♠、4ディール目はノートランプ、5ディール目は
ゲームを開始する前に順番を決めてください。
切り札があるディールでは、トリックの勝者を次のように決めます。
  • 切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
  • 切り札が出ている場合は、切り札スートで一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。

カードの交換順の変更
まずディーラーからカードの交換をするかしないかを決め、その後ディーラーの左隣、ディーラーの右隣の順で行います。


引き分けなしルール
2人以上のプレイヤーが以降のトリックに勝てば持ち点0になる可能性がある場合、いずれか1人の持ち点が0になった時点で、ゲーム終了します。
持ち点が0になったプレイヤーの勝利です。
このバリエーションは、元々あったバリエーションではなくハウスルールとのことです。


4人ルール
ニューファンドランドでは4人ペア戦でプレイするそうです。
向かい合った2人がペアになります。
各プレイヤーに13枚ずつ配ります。カードの交換はありません。
各チームの持ち点は18点になります。
各チームには 6 トリックのノルマがあります。 
各ディールの終了時に、チーム合計して取ったトリック数が 6 以上の場合、超過した1トリックごとにスコアから 1 ポイントが減算され、6 に足りないトリックごとに 1 ポイントが追加されます。 
最初にスコアが 0 以下になったチームが勝ちます。 

参考サイト

2023年12月16日土曜日

ホイストの消失

Vanishing Whistは、Cathal O'Siochru氏がBoard Game Geekに投稿した、ホイストのバリエーションゲームです。
氏によると大人数で遊べるクリスマス向きのゲームとのことです。ただし12人以上は非推奨とのことです。
本ブログではバリエーションを交えて紹介します。
👉プレイ人数:2~10人程度
👉使用するカード:通常のトランプからジョーカーを除いた52枚。
👉カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
👉ゲームの目的:できるだけ事前のビッド数と同じトリックを取ること
このゲームは時計回りに進行します。



ディール

最初のディーラーをジャンケンなど適当な方法で決めます。以降のディールは時計回りに持ち回りで交代します。
ディーラーは使用するカードをシャッフルした後、各プレイヤーに裏向きにしてカードを配ります。
最初のディールは各プレイヤーに均等に配ります。
次のディール以降は、直前のディールで各プレイヤーに配った枚数より1枚少なくして配ります。
各プレイヤーの手札が1枚ずつのディールを終了した後は、特殊な「ゼロディール」を行います。
その後各プレイヤーの手札が1枚ずつのディールをもう一度行い、以降直前のディールで各プレイヤーに配った枚数より1枚多くして配ります。
均等に配るディールを2回プレイしたらゲーム終了です。

切り札

ゲームを始める前に、各ディールでの切り札を決めます。切り札は♠、♣、、ノートランプをできるだけ均等な回数プレイするよう、決めます。
以下に凡例になります。

★印の付いたディールが「ゼロディール」になります。


ビッド(ゼロディール以外)

各プレイヤーは配られたカードを自分だけ見た後、取れるトリック数を予想します。
ディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りにトリック数を宣言します。
宣言できるトリック数は0~手札の枚数までになります。0を宣言すると1トリックも取らない宣言になります。
最後にディーラーも同様にトリック数を宣言します。
この時、それまで宣言したトリック数の合計と自分が宣言するトリック数を足した値が手札より少ないか多い数しか宣言できません。
例えば手札が6枚のとき、それまでの宣言したトリック数の合計が4であれば:
ディーラーは0、1または3以上を宣言しなければなりません。

プレイ(ゼロディール以外)

ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
ない場合は、切り札を含めて好きなカードを出せます。
全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
切り札が出ている場合は、切り札スートで一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは場のカードを全て裏向きにして、自分の脇に置きます。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
全員の手札がなくなったら1ディール終了になります。


ビッド(ゼロディール)

各プレイヤーは配られたカードを見ることはできません。配られたカードは他のプレイヤーに見えるよう、自分の頭の上に重ねます(インディアンポーカーの要領と同じです)。
その後取れるトリック数を予想します。
自身の手札が見れないことを除き、ビッドは「ビッド(ゼロディール以外)」と同様に行います。

プレイ(ゼロディール)

全員頭の上のカードを表向きして場に出します。
勝敗はゼロディール以外の要領で決めます。
つまり:
切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
切り札が出ている場合は、切り札スートで一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。


得点

宣言したトリック数どおりトリックを取れていればビッド成功、それ以外はビッド失敗になります。
ビッドの成功失敗に関係なく、取ったトリック1トリックにつき1点獲得します。
さらに0トリック宣言以外でビッド成功していれば、追加で10点獲得します。
0トリック宣言でビッド成功していれば、5点獲得します。
ビッド失敗している場合は、上記の追加点は獲得できません。

ゲーム終了

規定のディール終了後、ゲーム終了となります。
合計点が一番高いプレイヤーの勝利です。
大きめのパーティで遊んだゲームなのか、かなり長いゲームになります。
適宜ディール数を短縮しても良いと思います。


参考サイト

2023年12月10日日曜日

99

99はDevid Parlettが創作したトリックテイキングゲームの1つです。
3人推奨ですが、2人、4人、5人でも遊べます。
私自身は3人で遊んだことはありませんが、3人がベストだと思います。
色々なバリエーションがありますが、良く遊ぶ方のルールを最初に説明します。
本ブログではこのルールを便宜的に「通常ルール」と呼びます。
👉使用するカード:通常のトランプのうち、各スートの6~10,J,Q,K,Aのみを使用します。
全部で36枚です。
👉カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6
👉ゲームの目的:できるだけ事前のビッド数と同じトリックを取ること
このゲームは時計回りに進行します。



ディール

最初のディーラーをジャンケンなど適当な方法で決めます。以降のディールは時計回りに持ち回りで交代します。
ディーラーは使用するカードをシャッフルした後、各プレイヤーに裏向きにしてカードを配ります。
各プレイヤーの手札は12枚になります。配り切りになりますので余るカードはありません。

切り札

最初のディールでは切り札はありません、ノートランプになります。
以降のディールでは直前のディールでビッドに成功した人数によって次のように決まります。
  • 1人だけ成功:♠
  • 2人成功:
  • 3人全員成功:♣
  • 成功者なし(3人とも失敗):

ビッド

各プレイヤーは配られたカードを自分だけ見た後、取れるトリック数を予想します。
1ディールで取れるトリック数は最大9トリックになります。
トリックの予想は手札から好きな3枚を使って行います。
このとき使った3枚のスートによって、予想トリック数が決まります。
予想で使った3枚のカードをビッドカードと呼びます。
:0トリック
♠:1トリック
:2トリック
♣:3トリック
例1:♠7、8、9の3枚をビッドカードとして使った場合は、このディールで3トリックとる宣言になります。
例2:♣7、♣8、♣9の3枚をビッドカードとして使った場合は、このディールで全トリックとる宣言になります。
例3:7、8、9の3枚をビッドカードとして使った場合は、このディールで1トリックも取らない宣言になります。
ビッドカードの3枚は裏向きにして自分の脇に置きます。
ビッドカードの3枚は手札と交換することはできません。またプレイで使うことはできません。



プレミアムビッド

プレイの前にプレミアムビッドを行います。
プレミアムビッドは1巡だけ行います。
ディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りの順に、「デクレアラ」または「リビール」のどちらか1つを宣言するか、または宣言せずにパスをします。
パスをした後に再び宣言をすることはできません。
直前のプレイヤーが「デクレアラ」宣言した場合、以降は「リビール」宣言をするかパスをするかのどちらか1つになります。
いずれか1人が「リビール」を宣言するか、または1巡した後プレミアムビッドは終了します。
プレミアムビッド終了後、「リビール」宣言したプレイヤーは手札とビッドカード3枚全てを表向きにして全員に公開します。
ビッドカードと手札は公開したままプレイします。
「リビール宣言」が会った場合、「デクレアラ」宣言したプレイヤーは、ビッドカードを公開する必要はありません(裏向きのままプレイします)。
「リビール」宣言がなかった場合、「デクレアラ」宣言したプレイヤーは、ビッドカード3枚ずべてを表向きにして全員に公開します。ビッドカードは公開したままプレイします。

プレイ

ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
ない場合は、切り札を含めて好きなカードを出せます。
全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
切り札が出ている場合は、切り札スートで一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは場のカードを全て裏向きにして、自分の脇に置きます。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
全員の手札がなくなったら1ディール終了になります。



得点

1ディール終了後、各プレイヤーは取ったトリック数がビッドカード3枚のトリック数とぴったり合っているかを確認します。ぴったり合っていればビッド成功、そうでなければ失敗になります。
成功しているプレイヤーの人数によって、次のようにビッド成功の得点がきまります。
  • 1人成功:成功したプレイヤーに30点
  • 2人成功:成功した各プレイヤー20点
  • 3人成功:成功した各プレイヤー10点
全員失敗した場合はこの得点は獲得できません。
さらにデクレアラ宣言でビッド成功している場合は、追加30点獲得します。デクレアラ宣言でビッドに失敗した場合は、他のプレイヤー全員が各30点ずつ獲得します。デクレアラ宣言したプレイヤーは追加の得点は獲得できません。
リビール宣言でビッド成功している場合は、追加で60点獲得します。リビール宣言でビッドに失敗した場合は、他のプレイヤー全員が各60点ずつ獲得します。リビール宣言したプレイヤーは追加の得点は獲得できません。
またビッド成功・失敗に関係なく、各プレイヤーは取ったトリック1トリックにつき1点獲得します。
このゲームの1ディールでの最高得点は99点になります。

ゲーム終了

1ディール終了後、いずれか1人が合計100点以上に達していればゲーム終了になります。
合計点が一番多いプレイヤーの勝利になります。
3ディールを1勝負にして遊びルールもあります(この勝敗の決め方を「ラバー」と呼びます)。




プレミアムビッドの補足

本ブログでは、David Parlett著「Original Card games」、および同氏の「Dictionary of Card Games」で記載されているプレミアムビッドの方を紹介しました。
David Parlett氏のサイトでは、プレミアムビッドは順番に関係なく宣言できるように記載れています。
もしデクレアラ宣言とリビール宣言があった場合は、リビール宣言したプレイヤーの宣言が成立します。
デクレアラ宣言よりリビール宣言の方がより強い宣言となります。
同じ宣言が2人以上いた場合、ディーラーの左隣のプレイヤーが宣言していれば、ディーラーの左隣のプレイヤーの宣言が成立します。ディーラーの左隣のプレイヤーが宣言していない場合は、ディーラーの左隣のプレイヤーに一番近いプレイヤーの宣言が成立します。

人数バリエーション

4人バリエーション(個人戦)
「通常ルール」より以下の点を変更します。
👉使用するカード
通常のトランプよりジョーカーを除いた52枚を使います。
カードの強さは:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
になります。
各プレイヤーの手札が13枚になるように配ります。
👉ビッドカード
各プレイヤーは手札のうち3枚を使って(以降ビッドカード)、トリックの予想をします。
使ったビッドカード3枚が全てだった場合は、1トリックも取らない宣言になるか、全トリック取る宣言になります。つまりビッドカード3枚がの場合は、1トリックも取らなくても、全トリック取ってもビッド成功になります。
👉ビッド成功の得点
  • 1人だけ成功した場合:30点
  • 2人成功した場合:成功した各プレイヤーに20点
  • 3人成功した場合:成功した各プレイヤーに10点
  • 4人全員成功または失敗した場合:0点
ビッド成功失敗に関係なく、1トリック1点獲得します。
👉次のディールの切り札
    全員失敗または全員成功の場合は次のディールの切り札はありません(ノートランプになります)。
    👉ゲーム終了
    1勝負制にする場合は、4ディール1勝負になります。
    上記以外は「通常ルール」と同じです。

    4人バリエーション(ペア戦)
    4人ペア戦で遊ぶときは、4人個人戦のルールより以下の点を変更します。
    各プレイヤービッドカード3枚を決めた後、一斉に表向きにして公開します。
    ビッドカードはプレイ中公開したままになります。
    ペア戦の場合はプレミアムビッドはありません。誰も「デクレアラ」宣言、および「リビール」宣言をすることはできません。
    ビッドの成功は、ペア2人とも個別のビッドを成功した場合は30点、ペア2人のビッドカードの合計トリック数と、2人の取ったトリック数は合っているが、個別には失敗している場合は20点、ペアのうち1人だけ成功していた場合は10点になります。ペア2人とも失敗した場合は0点です。
    ビッド成功失敗に関係なく、1トリック1点獲得します。
    ペア戦のゲーム終了条件は特に明記されていません。
    上記以外は「通常ルール」と同じです。
    5人バリエーション
    「通常ルール」より以下の点を変更します。
    👉使用するカード
    5人場合は、ファイブハンドレッド専用トランプ63枚を使用します。
    この専用トランプは通常のトランプに各スートに11,12、さらにだけ13が入っています。
    このうち13を除いた60枚を使用します。
    各カードの強さは:A>K>Q>J>12>11>10>9>8>7>6>5>4>3>2
    になります。
    👉プレミアムビッド
    誰も「リビール」を宣言することはできません。その代わり人数の制限なく「デクレアラ」宣言は可能になります。
    プレイ前に「デクレアラ」宣言したプレイヤーは、ビッドカード3枚を公開したままプレイします。
    「デクレアラ」宣言でビッド成功すれば追加で50点獲得します。失敗した場合は-50点になります。
    👉ビッド成功の得点
    • 1人だけ成功した場合:50点
    • 2人成功した場合:成功した各プレイヤーに40点
    • 3人成功した場合:成功した各プレイヤーに30点
    • 4人成功した場合:成功した各プレイヤーに20点
    • 5人全員成功した場合:各10点
    全員失敗した場合はこの得点は獲得できません。
    ビッド成功失敗に関係なく、1トリック1点獲得します。
    👉次のディールの切り札
    全員失敗または全員成功の場合は次のディールの切り札はありません(ノートランプになります)。
    👉ゲーム終了
    プレイする前にディール数など決めておきます。
    通常は250点以上または500点以上獲得で終了です。
    1勝負制にする場合は、5ディール1勝負になります。
    上記以外は「通常ルール」と同じです。
    2人バリエーションその1
    3人目はダミープレイヤーになります。上記3人と同様のルールでプレイします。
    ダミープレイヤーを含めて、手札が12枚になるように配ります。
    ダミープレイヤーに配られた最初の3枚がダミープレイヤーのビッドカードになります。
    最初のディールの切り札は♣になります。以降のディールの切り札は上記の切り札の決め方と同様です。
    通常ルール同様、手札から3枚ビッドカードを決めます。
    プレミアムビッドでは、「リビール」宣言することはできません。その代わり人数の制限なく「デクレアラ」宣言することがあできます。「デクレアラ」宣言したプレイヤーは、ビッドカードを公開したままプレイします。
    ダミープレイヤーはプレミアムビッドに参加しません。ダミープレイヤーのビッドカードはプレイが終了するまで裏向きのままにします。
    プレイ前に、ダミープレイヤーの手札を全て表向きして、スートごとにして横一列になるよう並び替えます。
    このときビッドカードは裏向きのままであることに注意してください。
    ディーラーでないプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。ダミープレイヤーは最後にプレイします。ダミープレイヤーから出す場合は、都城ルールのプレイ通り(マストフォローのルール)であれば、どのカードから出しても良いようです。
    プレイヤーのどちらかが勝っても、ダミープレイヤーは最後にプレイします。
    ダミープレイヤーが勝った場合、ダミープレイヤーがリードプレイヤーになります。このときダミープレイヤーの3番目のカードをリードします。
    原文では具体的に書かれていませんので、プレイ前に左からまたは右からと決めておくと良いでしょう。
    ビッドの成功の得点は、プレイヤー1人だけ成功の場合は30点、2人とも成功または失敗した場合、2人ともビッドの成功の得点は獲得できません。ただし、ダミープレイヤーは60点獲得します。
    いずれか1人が合計100点以上取った時点でゲーム終了となります。得点が多いプレイヤーの勝利になります。もしダミープレイヤーが先に合計100点以上担った場合は、残った2人でプレイを続けます。
    2人だけになった場合のプレイの方法は明記されていません。ダミープレイヤーが先に100点以上達した場合は、ダミープレイヤーの勝利で終了で良いと思います。
    2人バリエーションその2
    「通常ルール」より以下の点を変更します。
    👉使用するカード
    通常のトランプのうち、各スートの9~10,J,Q,K,Aのみを使用します。
    全部で24枚です。
    カードの強さは:A>K>Q>J>10>9
    になります。
    各プレイヤーの手札が12枚になるように配ります。
    👉プレミアムビッド
    誰も「リビール」を宣言することはできません。その代わり人数の制限なく「デクレアラ」宣言は可能になります。
    プレイ前に「デクレアラ」宣言したプレイヤーは、ビッドカード3枚を公開したままプレイします。
    「デクレアラ」宣言でビッド成功すれば追加で30点獲得します。失敗した場合は相手が30点獲得します。
    👉ビッド成功の得点
    • 1人だけ成功した場合:20点
    • 2人成功した場合:成功した各プレイヤーに20点
    全員失敗した場合はこの得点は獲得できません。
    ビッド成功失敗に関係なく、1トリック1点獲得します。
    👉ゲーム終了
    いずれか1人が合計100点以上に達したらゲーム終了となります。合計点が多いプレイヤーの勝利になります。
    上記以外は「通常ルール」と同じです。



    そのほかのバリエーション

    オリジナルルール(ジョーカーバリエーション)
    99はDavid Parlett氏本人の手でルール改定されています。
    改定前のルールでは以下の点が異なります。
    👉使用するカード
    通常のトランプのうち、各スートの各スートの6~10,J,Q,K,Aにジョーカー1枚を加えまて使用します。
    全部で37枚です。
    カードの強さは:A>K>Q>J>10>9>8>7>6
    になります。
    各プレイヤーの手札が12枚になるように配ります。
    配り残りの1枚は表向きして、全員に公開します。このカードを切り札表示カードと呼びます。
    切り札表示カードがジョーカーまたは「9」だった場合、切り札なし(ノートランプ)になります。
    切り札表示カードが、ジョーカー・「9」以外であれば、そのスートが切り札になります。
    切り札表示カードはプレイ終了するまで場に残します。
    もしプレイヤーの手札にジョーカーがある場合は、ジョーカーは切り札表示カードのスートとランクをコピーします。例えば切り札表示カードが10の場合、プレイヤーの手札にあるジョーカーは10になります。
    1勝負制にする場合は、9ディール1勝負になります。
    上記以外は「通常ルール」と同じです。
    切り札宣言バリエーション
    プレミアムビッドの際、切り札を宣言することができます。プレミアムビッドで切り札を宣言した場合、より強い宣言をすれば直線の切り札を変更できます。
    プレミアムビッドの強さは「リビール」宣言>「デクレアラ」宣言になります。
    同じ強さの宣言が複数あった場合は、ディーラーの左隣のプレイヤーまたは、ディーラーの左隣のプレイヤーの近いプレイヤーが優先されます。
    もしプレミアムビッドを誰も宣言しなかった場合は、そのディールで決められた切り札になります。
    つまり最初のディールは、切り札なし(ノートランプ)、次のディールは直前のビッドで成功したプレイヤーの人数に応じて切り札が決まります。
    上記以外は「通常ルール」と同じです。

    切り札9宣言バリエーション
    Nicholas Tallyn氏が考案した上記切り札宣言の追加バリエーションです。
    切り札宣言時に切り札スート以外に「9」を切り札にすることができます。
    「9」を切り札にした場合、「9」の4枚は別のスート扱いになります。
    切り札9になった場合、9の強さは:♣9>9>♠9>9になります。
    上記以外は「切り札宣言バリエーション」のルールと同じです。

    ノービッドバリエーション
    harles Magri氏が考案したバリエーションゲームです。
    このバリエーションゲームではプレイ前にビッドカード3枚を出さずに、12枚の手札でプレイを開始します。
    9トリック終了後、手札に残った3枚がビッドカードになります。
    またプレミアムビッドは次のように変更されます。
    おそらく「リビール」宣言して、プレイ前に次ぎのいずれか1つを行うものと思われます。
    • 手札12枚全て公開して、ビッドカード3枚とプレイに使う9枚を分け、ビッドカード3枚のトリック数どおり取る
    • 手札12枚を公開した後、取るトリック数を宣言する
    このアイディアに基づいて同氏はClumondのゲームを創作しました。
    ナウンティー・ナン(Naughnty-Nun)
    99のアレンジゲームです。
    2~4人までプレイできます。
    使用するカードは:
    2人の場合:通常のトランプのうち、各スートの9~10,J,Q,K,Aのみを使用します。
    全部で24枚です。
    カードの強さは:A>K>Q>J>10>9
    になります。
    3人の場合:通常のトランプのうち、各スートの6~10,J,Q,K,Aのみを使用します。
    全部で36枚です。
    カードの強さは:A>K>Q>J>10>9>8>7>6
    になります。
    4人の場合:ジョーカーを除いた52枚を使用します。
    全部カードの強さは:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3<2
    になります。
    このゲームは9ディールプレイします。
    各ディールによって切り札が異なります。
    スートの強さは:♣>>♠>になります。
    • 1ディール目:が切り札
    • 2ディール目:♠が切り札
    • 3ディール目:が切り札
    • 4ディール目:♣が切り札
    • 5ディール目:切り札なし(ノートランプ)
    • 6ディール目:各トリックでリードで出されたスートが切り札
    • 7ディール目:そのトリックでプレイされたカードの中で最も強いスートで、かつより強いランクがトリックに勝つ。
    • 8ディール目:そのトリックでプレイされたカードの中で一番強いランクがトリックに勝つ。同じ強さのランクが複数ある場合は、スートの強さで勝敗を決める。
    • 9ディール目:リードで出されたカードと同じランクをプレイし、「スナップ」と宣言すれば、トリックに勝つ権利が与えられる。さらに宣言があった場合は後勝ちではないかと推測します。もしリードで出したカードと同じランクを出し、スナップ宣言をしなかった場合はトリックに勝つ権利は失われます。
    このゲームではプレミアムビッドはありません。
    明確に記載されていませんが、プレイ前にビッドカード3枚をだし、トリック数を予想する物と思われます。
    予想が当たった場合の点数はプレイ人数に応じて調整になると思われます。
    また1トリック1点つくと思われます。
    また本ゲームはDavid Parlett氏のサイトではディールごとの切り札の決め方が次のように記載されています。
    また氏のサイトでは3人用と書かれていますが、切り札の決め方を読むと3人以外もそうていして記載されています。
    • 1ディール目:プレイ前に手札から1枚裏向きに出し、一斉に公開する。最も多く出ているスートが切り札になる。同じ枚数同士の場合は、より強いランクの方が切り札になる。ランクも同じ場合の記載はありません(ノートランプで良いかと思います)。3人プレイでスートが1枚ずつだった場合は、出ていないスートが切り札になります。
    • 2ディール目:通常の99と同じです。直前のビッド成功の人数により決まります。
    • 3ディール目:各トリックでリードで出されたスートが切り札
    • 4ディール目:まずスートの強さ♣>>♠>、次にカードの強さの順で勝敗を決める。
    • 5ディール目:そのトリックでプレイされたカードの中で一番強いランクがトリックに勝つ。同じ強さのランクが複数ある場合は、スートの強さ(♣>>♠>)で勝敗を決める。
    • 6ディール目:切り札なし。通常ルールと同じだが、ビッドカードに「9」は使用できない。また最初のリードでは手札に「9」があれば必ず出す。
    • 7ディール目:リードで出されたカードと同じランクをプレイし、「スナップ」と宣言すれば、トリックに勝つ権利が与えられる。さらに宣言があった場合は後勝ちではないかと推測します。もしリードで出したカードと同じランクを出し、スナップ宣言をしなかった場合はトリックに勝つ権利は失われます。
    • 8ディール目:通常ルールと同じ。ただしトリックに勝つのは、2番目に強いカード。誰もフォローしなかった場合(切り札がない場合)、2番目に強いランクを出したプレイヤーが勝つ。同じランクの強さがある場合は、後出し勝ちになる。
    • 9ディール目:ビッドカードに「9」は使用できない。また「9」が切り札になる。「9」の4枚は別のスート扱いになる。切り札9になった場合、9の強さは:♣9>9>♠9>9。



    Board Game Geekに投稿されたバリエーション

    Board Game Geekに投稿されたバリエーションの一部を紹介します.
    分割統治バリエーション
    Craig Duncan氏が考案したバリエーションゲームです。プレミアムビッドの得点の大きさに懸念を抱いて提唱されたバリエーションになります。
    👉プレミアムビッド:デクレアラ、リビール宣言は複数人数宣言可能に変更します。
    宣言は時計回りに行うのか、一斉に行うのかは明記されていません。
    プレミアムビッドを誰も宣言しなかった場合、ビッドの成功点は10点、1トリック1点になります。
    デクレアラ宣言し成功した場合、ビッドの成功点は20点、1トリック2点になります。失敗した場合、この得点は獲得できません。さらに相手プレイヤーに追加で5点ずつ加点します。
    リビール宣言し成功した場合、ビッドの成功点は30点、1トリック3点になります。失敗した場合、この得点は獲得できません。さらに相手プレイヤーに追加で10点ずつ加点します。
    ブリッジバリエーション
    omer pdr氏が考案したバリエーションゲームです。
    👉使用するカード
    4人の場合、通常のトランプよりジョーカーを除いた52枚を使います。
    カードの強さは:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
    になります。
    各プレイヤーの手札が13枚になるよう配ります。
    3人の場合は、各スートの2を除きます。各プレイヤーの手札が12枚になるよう配ります。
    配り残りの12枚はプレイで使用することはありません。
    👉ビッドカード
    各プレイヤーは手札のうち3枚を使って(以降ビッドカード)、トリックの予想をします。
    ビッドカードのトリック数は次の通りになります。
    ♠:4トリック
    :3トリック
    ♣:2トリック
    :1トリック
    10:0トリック。上記スートのトリックを無視する。
    ビッドカードを使った予想は、パスすることはできません。ビッドカードの予想は手札から4枚使います。ビッドカードの予想が終わった後、全員ビッドカードを公開します。
    残念ながら得点についてははっきりと読み取ることはできませんでした。



    後書き

    99はDavid Parlett氏の代表的なゲームの1つです。
    このゲームは1968年に創作され、1980年に変更されました。さらに1990年に三度のルール変更が行われました。
    そういえば実際に遊んでいた時、プレミアムビッドは時計回りでやっていたかどうかはっきりは覚えていません。
    細かい変化なのかもしれませんが、ゲームのルール変遷が断片的に見えて面白かったです。
    いずれにせよ3人のトリックテイキングゲームで面白いゲームの1つであることには間違えありません。

    参考文献・サイト

    ・「The Oxford Guide to Card games」 David Parlett Oxford 
    ・「Oxford Dictonary of Card games」 David Parlett Oxford
    ・「The Penguin Book of Card Games」David Parlett Penguin Books
    ・「トランプゲーム百科」 松田道弘 社会思想社
    ・「トランプゲーム大全」 赤桐裕二 スモール出版

    2023年9月3日日曜日

    跑胡子(paohuzi)

    跑胡子(paohuzi)は、清朝中期に四川省楽山市で生まれたようです。
    使用する紙牌は、橋字牌、跑胡紙、棍棍などとも呼ばれています。
    通常は4人で遊ぶようですが、3人でも遊べます。
    プレイ人数:3,4人。4人のときは親と反対側に座ったプレイヤーが参加しません。
    このブログでは使用する紙牌のことを便宜上「カード」と呼びます。
    このゲームは反時計回りに進行します。
    終了条件は特に決まっていません。予めディール数などを決めておいてください

    カードの構成

    小字(小写)と大字(大写)の2つのスートが存在します。
    小字:各4枚ずつあります。強さの順序はありません。

    大字:各4枚ずつあります。強さの順序はありません。
    大字は次の数字を表しています。
    拾:10
    玖:9
    捌:8
    柴:7
    陸:6
    伍:5
    律:4
    参:3
    弐(止へんに貝):2
    壹:1



    ディール

    最初の親はジャンケンなど任意の方法で決めます。親の左隣が最初のディーラーになります。
    4人の場合は、ディーラーはゲームに参加しません。4人の場合ディーラーにカードは配りません。
    4人の場合、本来のルールを適用すると、同じプレイヤーがゲーム参加できなくなる可能性があるためこのブログでは:
    以降はディーラーの右隣が親とします。
    とします。上記を:
    同じ親が連続して上がった時は、親は交代しない
    と変更しても良いと思います。

    ※本来のルールは以下の通りです。
    以降は直前で上がったプレイヤーが親になります。
    直前のプレイ流局になった(誰も上がらなかった)場合は、ディーラーは交代しません。
    ただし3回連続同じ親が続き、誰も上がらなかった場合は、ディーラーの右隣が親になります。
    ディーラーは、よくシャッフルした後左隣のプレイヤーにカットしてもらいます。
    以降各プレイヤーに裏向きにして20枚ずつ配ります。その後、親だけに追加で裏向きにして1枚配ります。
    つまり親の手札は21枚、各プレイヤーは20枚になります。
    ※4人の場合、ディーラーにカードを配りません。
    残ったカードは裏向きのまま山札にします。山札の一番下のカード1枚を表向きにします。
    表向きにしたカードが赤字だったの場合(「二」、「七」、「十」、「弐」、「柴」、「拾」のいずれか)、裏向きにして山札の一番上に重ねます。一番下のカード1枚が黒字のカードになるまでこれを繰り返します。



    セットの構成

    このゲームの目的はセットを作ることになります。
    セットの構成は次の通りです。
    • 同じスートで同じ数値4枚(以降「槓子」)
    • 同じスートで同じ数値3枚(以降「刻子」)
    • 異なるスートが1枚以上混ざった同じ数値3枚(以降「ラン」)
    • 同じスートのシークエンス3枚(以降「シークエンス」)

    シークエンス
    このゲームでは同じスートで連番の3枚の他に、同じスートの二、七、十、または弐、柴、拾もシークエンス扱いになります。
    つまりシークエンスとは:
    • 同じスートで連番の3枚
    • 二、七、十の3枚
    • 弐、柴、拾の3枚
    のいずれかになります。
    手札が配られたら、次の優先順位でセットがあるかを確認することをお勧めします。
    1. 槓子(同一カード4枚)があるか
    2. 刻子(同一カード3枚)があるか
    3. 同一カード2枚があるか(以降「対子」)
    4. ラン(異なるスートが1枚以上混ざった同じ数値3枚)が成立するか、またはシークエンス3枚があるか
    「3」、「4」の優先順位に関しては、プレイヤーの裁量次第になります。
    またプレイ中において、状況に応じて判断することをお勧めします。



    プレイ

    親が最初にプレイをします。以降は反時計回りに進行します。
    手番になったら、槓子(同一カード4枚)がある場合、1枚だけ表向きにしてそれ以外を裏向きにして枚数がわかるよう、横一列にして自分の脇に出します。これを暗槓と呼びます。
    刻子(同一カード3枚)がある場合は、全て裏向きにして枚数がわかるよう、横一列にして自分の脇に出します。これを暗刻と呼びます。
    この時、場に出したセットがわかるようにして出します。便宜上このブログでは「手役カード」と呼びます。
    場に出した自分の手役カードはいつでも見ることができます(他人の裏向きの手役カードは見れません)。
    自分の手番の時、手札に槓子が3組以上、また刻子が5組以上ある場合、その時点で上がりになりプレイ終了となります。「手役カード」と組み合わせた場合は成立しません
    その後親は最初の手番のみ、手札から1枚表向きにして捨て札にします。
    捨て札は右隣のプレイヤーの間に、自分専用の捨て札置き場作って、縦斜めに置きます。捨て札は今まで捨てたカードがわかるよう、少しずらして重ねて置きます。
    以降は山札から1枚引きます(手札には加えません)。引いたカードを自分だけ見て、引いたカードと組み合わせて槓子、または刻子になるセットがある場合、該当のカードを全て裏向きにして、自分の脇に出します。この時、各セットがわかるようにして出します。
    引いたカードで槓子、または刻子にならない場合、全員に見えるように表向きにします。
    他のプレイヤーは自分の手札と組み合わせて槓子になる場合は、必ず「パオ」と宣言して槓子にしなければなりません。ただし「ポン」宣言で作った刻子を槓子にすることはできません。
    「パオ」宣言で作った槓子は全て表向きにして、枚数がわかるよう、横一列にして自分の脇に出します。これを明槓と呼びます。
    他のプレイヤーは自分の手札と組み合わせて刻子になる場合は、「ポン」と宣言して刻子にすることができます(「ポン」と宣言して刻子にするかは自由です)。
    「ポン」宣言で作った刻子は全て表向きにして、枚数がわかるよう、横一列にして自分の脇に出します。これを明刻と呼びます。
    一度見逃して「ポン」した場合(すでに同一カードが捨て札置き場にある場合)は、1枚だけ表向きにしてそれ以外を裏向きにして枚数がわかるよう、横一列にして自分の脇に出します。これを「臭偎(臭3枚セット)」と呼びます。
    「ポン」・「パオ」の宣言がない場合は、手番プレイヤーは手札と組み合わせ、ラン(異なるスートが1枚以上混ざった同じ数値3枚)またはシークエンスのセットが作れるのであれば、該当のカードを全て表向きにして横一列にして自分の脇に出します(するかしないかは自由です)。
    セットにしない場合は、表向きのまま捨て札置き場に置きます。
    右隣のプレイヤーは、直前のプレイヤーが捨て札にしたカードを「チー」を宣言して、セットを公開することができます(するかしないかは自由です)。
    「チー」宣言したプレイヤーは、該当のカードを全て表向きにして横一列にして自分の脇に出します。
    「ポン」・「パオ」、「チー」の宣言があった場合、「ポン」・「パオ」、「チー」の宣言したプレイヤーに手番が移ります。宣言したプレイヤーは手札から1枚表向きに捨て札にします。例外として2組目以上の「パオ」の場合は手札から捨て札しません。
    捨て札した後手番終了となり、手番プレイヤーの左隣のプレイヤーに手番が移ります。

    プレイ終了

    以降いずれか1人が上がり(「ホー」を宣言する)か、または山札がなくなりその手番プレイヤーの手番が終了したらプレイ終了になります。



    上がり

    自分のカードに1枚加えた時、次のいずれかの状態になれば上がりになります。
    • 「手役カード」含め、全てのカードが刻子になる(刻子が7組になる)
    • 1組以上の槓子、1組の対子(同一カード2枚)を含む7組のセット
    そのカードがあれば上がりになる場合、「ホー」(または上がり)を宣言して上がることができます。
    上がる場合は、次のいずれかの状況で上がれます。
    • 自分の手番で山札から引いたカード
    • 他のプレイヤーが山札から引いて表向きにしたカード
    • 他のプレイヤーが捨て札した時点(すでに捨て札置き場にあるカードを後から上がることはできません)
    上がり宣言は「ポン」・「パオ」、「チー」の宣言よりも優先されます。
    上がる場合においても、上がりの1枚で槓子、または刻子になるセットになる場合は、必ず槓子、または刻子にして上がらなければなりません。
    つまりラン(異なるスートが1枚以上混ざった同じ数値3枚)またはシークエンでセットを作っていてもそのカードで槓子、または刻子になるのであれば、セットを崩して槓子、または刻子にします。
    これにより上がりの状態が崩れてしまった場合、上がることはできません。
    また上がっていてもセットの点数の合計が15点未満の場合は、上がることはできません。
    麻雀のようなフリテンはありません。上記の上がりの条件に合えば、捨て札からでも一度見逃したカードからも上がれます。

    得点

    得点は後述する「胡息」(フーシー)と「番数」の2つの評価基準で概ね決まります。
    次の式で得点が決まります。
    底数 = (胡息 - 12) ÷ 3(端数切り捨て)
    得点 = 底数 X 番数
    自分の手番で山札から引いたカードで上がった場合、底数に1を加えます、
    また天胡に該当する場合は、底数を次のように変更します。
    底数 = (胡息 x 2 - 12) ÷ 3(端数切り捨て)
    天胡に該当するのは次のいずれかの1つ以上の条件に該当する場合です。
    • 手札に槓子が3組以上、また刻子が5組以上ある場合
    • 親が最初の手札で全てがセットになっていて、胡息が8以上ある場合。このとき底数に1を加えます。
    • 親が最初に捨てたカードで胡息が8以上あり、上がれる場合。この時だけ捨て札で上がれない条件を無視します。

    支払い

    上がれなかったプレイヤーはそれぞれ上がったプレイヤーに得点分の点数を支払います。
    つまり上がったプレイヤーは得点の2倍獲得します。




    終了条件

    ゲームの終了は特に決まっていません。事前にプレイするディール数など決めておいてください。
    おそらく人数分x2ディールぐらいが適当と思われます。

    参考サイト

    ・Wikipedia
    ・百度百科

    Githubにいくつかこのゲームと思われるコードがあります。興味のある方は、下記のサイトで
    paohuzi
    または
    跑胡子
    で検索してください。


    2022年12月25日日曜日

    ベア(Bear)

    ベア(Bear) は、John Burton氏が考案した、トランプを使ったトリックテイキングゲームです。
    ベアはスカートをベースにしつつ、ホイスト、スペード、500、ハーツなどプレイヤーにとってなじみ深い用語に置き換えたそうです。

    👉人数:3人

    👉使用するカード:通常のトランプより以下のカードを取り除きます。
    • 各スートの2~4
    • ♣A,♣K,♣Q,♣J
    • A,K,Q,J
    • ジョーカー
    使用するカードは全部で32枚になります。
    カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5
    カードの強さは後述するゲームの選択によって変わります。

    👉ゲーム終了条件は特に決まっていません。プレイするディール数などを決めておきましょう。

    このゲームは時計回りに進行します。



    カードの得点

    各カードの得点は下記の通りです。
    • K:各5点
    • Q:各3点
    • J:各2点
    • 10:各10点
    • 5:各5点
    • 上記以外:0点
    1ディール終了後、同じスートのQとJ(母熊と子熊)を獲得した場合、追加で5点獲得します。この追加点を「ボンド」(絆)と呼びます。
    1ディール終了後、2枚のQと2枚のJを獲得した場合、追加で20点獲得します。この追加点を「ビッグ・ボンド」(大きな絆)と呼びます。

    ディール

    最初のディーラーは適当な方法で決めます。以降ディーラーは、時計回りに交代します。
    ディーラーはシャッフルした後、各プレイヤーに3枚ずつ裏向きのまま配ります。
    次にテーブルの中央に裏向きのまま2枚置きます。この2枚を「キティ」と呼びます。
    その後各プレイヤーに4枚ずつ裏向きのまま配ります。
    最後に各プレイヤーに3枚ずつ裏向きのまま配ります。
    各プレイヤーの手札は10枚になります。

    ビッド

    ディーラーの左隣のプレイヤーからビッドをします。
    ビッドは時計回りに1周のみ行います。
    ビッドは自分が獲得できるであろう得点を宣言した上でゲームを1つ選択するか、またはパスをします。
    「ヌル」を宣言する場合は得点を宣言する必要はありません。
    ビッドする場合は、最低でも40以上を宣言しなければなりません。
    前のプレイヤーがビッドした場合は、直前のビッドより上回る数字を宣言します。
    数字を上げる場合は5刻みで上げます。
    1周した後、最も高いビッド数を宣言したプレイヤーがデクレアラーになります。
    ちなみに最も高いビッドは100点、次に強いビッドは「ヌル」宣言になります。
    もし全員ビッドすることなくパスした場合は、カードを配り直すか、または「スロップラウンド」をプレイします。
    どちらにするかは、全員が合意の上で決めます。

    ゲームの選択

    デクレアラーが選択したゲームがこのディールでプレイするゲームになります。
    ビッドで「ヌル」宣言した場合は、自動的にヌルゲームになります。
    • スートゲーム:できるだけトリックを取るゲームです。デクレアラーは切り札を1つ決めます。ノートランプ(切り札なし)にすることはできません。
    • グランド・レッド、またはグランド・ブラック:できるだけトリックを取るゲームです。宣言した色に応じてカードの強さが決まります。
    • ヌル:ノートランプ(切り札なし)になります。デクレアラーは1トリックも取らないことが目標になります。

    カードの強さ

    デクレアラーが選択したゲームによってカードの強さが次のように決まります。
    切り札があるゲームの場合、必ず絵札(A,K,Q,J)は切り札になります。
    1. スートゲームで切り札を♠にした場合:
      • 切り札:♠A>A>♠K>K>♠Q>Q>♠J>J>♠10>♠9>♠8>♠7>♠6>♠5
      • それ以外:カードの強さ順です。
    2. スートゲームで切り札を♣にした場合:
      • 切り札:♠A>A>♠K>K>♠Q>Q>♠J>J>♣10>♣9>♣8>♣7>♣6>♣5
      • それ以外:カードの強さ順です。
    3. スートゲームで切り札をにした場合:
      • 切り札:A>♠A>K>♠K>Q>♠Q>J>♠J>10>9>8>7>6>5
      • それ以外:カードの強さ順です。
    4. スートゲームで切り札をにした場合:
      • 切り札:A>♠A>K>♠K>Q>♠Q>J>♠J>10>9>8>7>6>5
      • それ以外:カードの強さ順です。
    5. グラントゲーム・レッドを選択した場合:
      • 切り札:A>♠A>K>♠K>Q>♠Q>J>♠J
      • それ以外:カードの強さ順です。
    6. グラントゲーム・ブラックを選択した場合:
      • 切り札:♠A>A>♠K>K>♠Q>Q>♠J>J
      • それ以外:カードの強さ順です。
    ヌルゲームでは切り札はありません。カードの強さ順になります。

    キティ

    デクレアラーはキティ2枚を他のプレイヤーに見せないよう、手札に加えます。
    その後、手札か2枚裏向きにして場の中央に捨てます。このとき手札に加えたキティ2枚を捨ててもかまいません。
    キティのカードの得点はディール終了後、デクレアラーの得点に加算されます。

    プレイ

    ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
    リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
    以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
    該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
    ない場合は、切り札を含めて好きなカードを出せます。
    全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
    • 切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
    • 切り札が出ている場合は、切り札スートで一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
    勝ったプレイヤーは場のカードを全て裏向きにして、自分の脇に置きます。
    勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
    全員の手札がなくなるか、またはデクレアラーの敗北が確定した瞬間、1ディール終了になります。

    得点

    1ディール終了後、デクレアラーはトリックで取ったカードの得点、ボンドまたはビッグ・ボンドの得点、キティの得点を合計します。
    合計点がデクレアラーがビッドで宣言した点数以上であれば、デクレアラーの成功になります。それ以外はデクレアラーの失敗になります。
    ヌル宣言の時は、デクレアラーが1トリックも取らなければ、デクレアラーの成功になります。デクレアラーが1トリックでも取った場合はデクレアラーの失敗になります。
    デクレアラーの成否により、各プレイヤーの得点は下記表の通りになります。


    スロップラウンド

    もし全員ビッドすることなくパスした場合は、全員合意の上で「スロップラウンド」のゲームをすることができます。
    スロップラウンドでは切り札はありません。カードの強さ順になります。
    このゲームはできるだけ得点を取らないゲームになります。
    1ディール終了後、各自取ったカードの得点計算をします。このときボンド、ビッグボンドの得点も加算します。
    キティは誰のものにもなりません。
    各プレイヤーの得点は次のようになります。
    • もっと高い合計点のプレイヤーの得点ー自分の得点

    ゲーム終了

    プレイ前に決めたディール数また点数以上二達したらゲーム終了です。
    最も合計点が高いプレイヤーの勝利になります。同点は引き分けです。
    作者の推奨は12ディール、または500点以上先取です。

    参考サイト


    2022年12月22日木曜日

    スパー(Spar)

    スパーはガーナでよく遊ばれているトリックテイキングゲームです。
    通常は2~4人までで遊びますが、最大7人まで遊ぶことができます。

    👉人数:2~7人(通常は2~4人)

    👉使用するトランプ:通常のトランプより各スートの2~5、♠A、ジョーカーを除きます。全部で35枚になります。

    👉目的:最後のトリックで勝つこと

    👉カードの強さ:

    ♠以外:6>7>8>9>10>J>Q>K>A

    ♠:6>7>8>9>10>J>Q>K

    切り札はありません。

    👉ゲーム終了条件は特に決まっていません。プレイするディール数などを決めておきましょう。
    プレイする前にチップを用意してください。
    またプレイの進行は時計回りでも反時計回りでもプレイされているようです。
    このブログでの説明は時計回りで説明します。



    ディール

    適当な方法で最初のディーラーを決めます。次のディール以降は前のディールの勝者がディーラーになります。
    ディーラーは裏向きのまま3枚ずつ、左隣のプレイヤーから時計回りに配ります。その後裏向きのまま2枚ずつ、左隣のプレイヤーから時計回りに配ります。
    ディールの配り方は裏向きに1枚ずつでもかまいません。
    各プレイヤーの手札は5枚になります。
    残ったカードはこのディールでは使用しません。裏向きのまま山札にして1カ所に集めておきます。

    プレイ

    ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
    リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
    以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
    該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
    全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
    リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
    勝ったプレイヤーは場に出ている全てのカードを裏向きにして、自分の脇に集めておきます。
    勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
    全員の手札がなくなるまでプレイを続けます。
    手札がなくなったら、1ディール終了です。

    勝者と得点

    最後のトリック(5トリック目)に勝ったプレイヤーがこのディールの勝者になります。
    勝者は他の各プレイヤーから次のように1~3点獲得します。
    • 最後のトリックで「6」で勝った:3点
    • 最後のトリックで「7」で勝った:2点
    • 上記以外で最後のトリックに勝った:1点

    バリエーション

    いくつかのバリエーションがあります。
    • ♠Aを加えた36枚を使う(各スートの2~5を除く)
    • 各プレイヤーの手札を7枚にする。その場合最後のトリックが7トリック目になる
    • 「10未満のルール」:各プレイヤーに5枚ずつ配られた際、一番強いカードが9以下の場合、配り残りのカードと交換することができます。交換する場合は、手札5枚全てを裏向きのまま捨て札にして、配り残りの山札から手札を5枚補充します。手札7枚の時でもこのバリエーションを採用できると思われます。
    • 4トリック目のプレイ中(手札7枚の時は、6トリック目のプレイ中)、山札の一番下のカード1枚の公開を請求することができます。他のプレイヤー全員が賛成すれば、山札の一番下カード1枚を公開します。
    Alexey Lobashev氏がガーナのJoseph Essilfy氏のルールでは、最後の2トリック(3トリック目、5トリック目。7枚の場合は6トリック目、7トリック目)で「6」または「7」で買った場合、他の各プレイヤーから次のように得点を獲得します。
    • 最後の2トリック両方とも「6」で勝利:6点
    • 最後の2トリック両方とも「7」で勝利:4点
    • 上記以外で最後の2トリックを「6」または「7」で勝利(7-6または6-7):5点
    1ディール終了後、上記プレイヤーが勝者になり、最後のトリックの得点に上記の得点を追加します。
    つまり:
    • 最後の2トリック両方とも「6」で勝利:合計9点を他のプレイヤー全員から獲得
    • 最後の2トリックを7-6で勝利:合計8点を他のプレイヤー全員から獲得
    • 最後の2トリックを6-7で勝利:合計7点を他のプレイヤー全員から獲得
    • 最後の2トリック両方とも「7」で勝利:合計6点を他のプレイヤー全員から獲得
    • 上記以外で最後のトリックに勝った:合計1点を他のプレイヤー全員から獲得
    になります。
    この得点方式を採用する場合、紙で記録しこのディールまでの合計点の左隣に"C"を記載します。
    例えばこれまでの合計が14点の場合、"C14"と記載します。
    このゲームはプレイする前に合意の上で合計30点以上獲得でゲーム終了にします。
    また紙ではなく、石をチップ代わりにしてプレイすることもあるようです。

    Jeu de Carte in Benin

    ベナンではフランス語で「カードゲーム」おいう意味で、似たようなゲームがあります。
    上記ルールとの違いは次のようになります。
    • ♠Aと各スートの2~6を除いた31枚を使用します。
    • プレイしたカードはテーブルの中央ではなく、自分の前に出します。リードされたスートがない場合、手札から好きなカード1枚裏向きにして出します。
    • 最後のトリックに「7」で勝った場合、他のプレイヤー全員から2点を獲得します。それ以外のカードで最後のトリックに勝った場合、他のプレイヤー全員から1点を獲得します。
    • プレイする前に合意の上で合計24点以上獲得でゲーム終了にします。

    Sipa in Togo

    トーゴの農作業のない乾季の農村地域で人気のあるゲームです。
    上記ルールとの違いは次のようになります。
    • ♠Aと各スートの2~6を除いた31枚を使用します。
    • 反時計回りでプレイします。
    • 各プレイヤーの手札は5枚になります。
    • 経験があるプレイヤー2人でプレイする場合、リードの際必ず勝つカードがある場合は、そのカードともう1枚、計2枚を出します。
    • 最後のトリックに「7」で勝った場合、他のプレイヤー全員から2点を獲得します。それ以外のカードで最後のトリックに勝った場合、他のプレイヤー全員から1点を獲得します。
    • 1トリック終了後、プレイしたカードは表向きのまま1カ所に集められます。次のトリック以降、プレイ済みに集められた場所の上に出します。
    • 1ディール終了後、次のように得点を獲得します。
      • 勝者が最後の 3 トリック全てを「 7 」で勝てば6 点
      • 勝者が最後の 2 トリック全てを「 7」で勝った場合は4点
      • 勝者が最後の トリックを「 7」で勝った場合は2 点
      • 勝者が上記以外で最後のトリックに勝った場合は1点
    • 1ディール終了後、いずれか1人が合計10点以上獲得すれば、ゲーム終了になります。一番合計点が高いプレイヤーの勝利です。プレイする前に終了条件を合計6点以上、合計12点以上、または合計24点以上にすることができます。

    Agram

    Agramはニジェール共和国で生まれたとされるトリックテイキングゲームです。
    スパーと関連のあるゲームです。
    マリの北部、トンブクトゥ、キダルでプレイされています。またカメルーンではfapfapという名前で知られています。
    プレイ人数は明記されておりません。
    最初にニガール共和国でプレイされているルールを紹介します。またスパーと異なる点だけを紹介します。
    • 使用するカード:通常のトランプより各スートのJ,Q,K,2と♠A、ジョーカーを除いた35枚。♠Aは「チーフ」と呼ばれています。
    • カードの強さ:10>9>8>7>6>5>4>3>A
    • 反時計回りでプレイ
    • カードは裏向きに3枚ずつ、計2回配ります。各プレイヤーの手札は6枚になります。
    • 1ディール終了でゲーム終了となるようです。最後のトリックに勝ったプレイヤーの勝利になります。得点は発生しません。

    Sink-Sink in Niger

    各プレイヤーの手札は5枚になります。
    ディールでは最初に2枚ずつ裏向きにして各プレイヤーに配り、その後3枚ずつ裏向きにして各プレイヤーに配ります。
    それ以外は上記と同じです。

    Fapfap in Cameroon

    最近になってニガール共和国からカメルーンに伝わったゲームです。
    お金を賭けてプレイしているようです。
    ニガール共和国のAgramと異なる点を紹介します。
    • 5トリック目と6トリック目に勝ったプレイヤーが得点を獲得します。
    • プレイしたカードは自分の前に置きます。
    • 最後の2トリックともに3で勝ったプレイヤーは、賭け金の4倍貰える
    • 最後のトリックを3で勝ったプレイヤーは、賭け金の2倍貰える
    • 上記以外で最後のトリックを勝ったプレイヤーは、賭け金分だけ貰える

    Agram in Mali

    ニガール共和国のAgramと異なる点を紹介します。
    • 使用するカードは通常のトランプより各スートの2~6と♠A、ジョーカーを除いた31枚。
    • 通常のカードの強さ:7>J>8>9>Q>10>K>A(場所により異なるようです)
    • 各プレイヤーの手札は6枚になります。



    余談

    スパーにつきまして:
    ガーナではディーラーがシャッフルしている際、相手プレイヤーが「ストップ」("Bra")を宣言して、シャッフルを止めるそうです。
    またフィンランドでは"Viimeinen tikki"としてこのゲームが記載されています。
    異名同ゲームなのか、似たようなゲームなのか、スパーとの関連性はわかりません。
    ゲームファームと記載が異なっていますが、どちらが本来のルールかはわかりません。
    スパー、Agramを地図でピン止めしました。

    参考サイト

    👉スパー
    👉Agram

    2021年12月16日木曜日

    フィプセンの深い話


    今回はフィプセンとそのバリエーションゲームを紹介します。

    かなり濃い話になりそうですので、最初によく日本で遊ばれているフィプセンのゲームの説明をします。
    現在日本で遊ばれているフィプセンは、プリスドルフのルールと思われます。

    インデックス

    長い文章になりますので、インデックスを作りました。
    ・インデックスはこちら
    <フィプセン>


    フィプセン(Fipsen)

    フィプセンは18世紀後半から19世紀初頭に登場するトランプゲームです。
    ただこのゲームは色々な名前で呼ばれていたようです。
    フィプセンは現在でもドイツのシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州でプレイされており、2017年ドイツのピンネブルグで、2020年ドイツのグローナスペでフィプセンのトーナメントが行われたそうです。
    トーナメントが行われた会場は、2021年3月末で閉鎖されたようです。

    👉人数:3.4人。個人戦になります。
    まず4人で説明します。3人の時については、後述します。

    👉使用するトランプ:通常のトランプより次のカードだけ使用します。
    • ダイヤ:7
    • それ以外のスート:7,8,9,10,J,Q,K,A(2~6を除きます)

    👉目的:宣言したビッドを成功させ得点をとること。
    このゲームは終了条件が特に決まっていません。
    プレイする前にディール数など決めてください。

    👉カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7
    このゲームは時計回りに進行します。


    ディール

    じゃんけんなど適当な方法で最初のディーラーを決めます。
    以降ディーラーは時計回りに持ち回りで交代します。
    カードの配り方は次の通りです。
    1. ディーラーは時計回りに各プレイヤーに3枚ずつ、裏向きのまま配ります。
    2. その後ディーラーは、テーブルの中央に裏向きのまま2枚起きます。このカードを「スカート」と呼びます。
    3. さらにディーラーは、時計回りに各プレイヤーに2枚ずつ配ります。
    4. 余った3枚は裏向きのまま、テーブルの脇に置きます。
    各プレイヤーの手札は5枚になります。

    ビッド

    フィプセンのビッドは、1対1の勝ち抜き形式で行います。
    ディーラー左隣のプレイヤーが最初の「親」になります。
    親はパスかビッドを宣言します。ビッドをする場合は、以下の方法のいずれか1つを選択して宣言します。
    • 最低2以上で、自分が取れるであろうトリック数を宣言する
    • 最低2以上で自分が取れるトリック数に加え、オプションを付ける
    • 特殊な宣言をする
    オプション
    オプションは次の3つになります。オプションは複数付けることができます。
    オプションの宣言を1つ追加するごとに得点が倍になります。
    つまりオプション1つで2倍、オプション2つで4倍、オプション3つで8倍になります。
    • ルーテン:切り札をにする(は1枚しかありません)。手札にがなくても宣言できます。
    • ハンド:ハンドの2枚と交換しないでプレイする
    • ドゥルヒ:ビッドで宣言したトリック数に関係なく、全5トリックを取る
    ビッドで5を宣言した場合、ドゥルヒは自動的につきます。
    親がビッドした後、親の左隣のプレイヤーはそれより強いビッドを宣言したするか、またはパスをします。
    より強い宣言をする場合は、親の宣言したトリック数より多い数を宣言するか、同じトリック数でオプションを付けるかになります。
    ただしオプションは最大3つしか付けられません。
    親の左隣のプレイヤーがより強い宣言をした場合、親は次のうちいずれか1つを宣言します。
    • より強いビッドを宣言する
    • ホールドを宣言する
    • パスをする
    ホールドは相手と同じビッドを宣言したことになります。
    オプション付きのビッドでホールドを宣言した場合、オプションの付けた数は守らなければなりませんが、後で付けるオプションを変えてもかまいません。
    いずれか1人がパスをするまでビッドを続けます。
    いずれか1人がパスをした場合、残ったプレイヤーが「親」になって、残りのプレイヤーでより左隣にいるプレイヤーと1対1のビッドをします。
    ビッドは1人残るまで続けます。残った1人がデクレアラーになります。
    4人全員パスした場合は配り直しになります。その場合ディーラーは交代しません。
    特殊な宣言
    ✅キーカー:手札に絵札(K,Q,J)が1枚もないときのみ宣言できます。Aはあってもかまいません。
    キーカーは4と5の中間の強さになります。キーカーは全5トリック取るという宣言になります。
    キーカーは全トリック成功すれば10点、失敗すると-20点になります。
    キーカーはルーテンを付けることができます。
    ルーテンを付けた場合、得失点は倍になります。
    ✅ズィーペナーフィプス:手札に「7」が4枚、Aが1枚あるときのみ宣言できます。この宣言をした瞬間、該当のプレイヤーは手札を見せて30点獲得します。
    ズィーペナーフィプス宣言した場合、プレイすることなく1ディール終了となります。
    ズィーペナーフィプス宣言は、手札の交換の後でも宣言できます。


    プレイ

    キーカーについては後述します。
    デクレアラーはプレイする前に、ハンドと交換するかしないかを選択します。
    ただし、ビッドで「ハンド」をオプションで付けた場合、ハンドとの交換はできません。
    交換しなかった場合、自動的に「ハンド」がつきます。
    交換する場合は、ハンドの2枚を手札に加えた後、2枚裏向きにして捨て札にします。
    その後、デクレアラーは切り札を宣言します。
    ただし、ビッドでルーテンをオプションで付けた場合、が自動的に切り札になります。切り札の宣言は不要です。
    切り札をにした場合、自動的に「ルーテン」がつきます。
    デクレアラーが最初のリードプレイヤーになります。
    リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
    以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
    該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
    ない場合は、切り札を含めて好きなカードを出せます。
    全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
    • 切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
    • 切り札が出ている場合は、切り札スートで一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
    勝ったプレイヤーは出したカードを裏向きにして、自分の脇に縦に置きます。
    負けたプレイヤーは出したカードを裏向きにして、自分の脇に横向きにして置きます。
    勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
    デクレアラーはビッドで宣言したトリック数に達していて、かつ1トリックも負けていない場合、このまま続けることができます。
    続ける場合は、全トリックを取ることになります。この場合、自動的に「ドゥルヒ」がつきます。
    止める場合は、他のプレイヤーにわかるように止めることを宣言します。
    デクレアラーが止めるを宣言した場合、またはデクレアラーが宣言したトリック数を取れないことがわかった時点で1ディール終了します。

    キーカー
    デクレアラーは、左隣のプレイヤーに絵札(K,Q,J)が1枚もないことを確認してもらいます。
    その後デクレアラーはハンド2枚と配り残りの3枚を手札に加えた後、裏向きにして5枚捨て札にします。
    手札の交換するかしないかは自由です。交換してもしなくても得失点に影響はありません。
    デクレアラーは手札を交換した後、全トリック取る自信がなければ降参することができます。
    降参した場合、-5点になります。
    降参しなかった場合、デクレアラーは切り札を宣言します。
    ただし、ビッドでルーテンをオプションで付けた場合、が自動的に切り札になります。切り札の宣言は不要です。
    切り札をにした場合、自動的に「ルーテン」がつきます。
    また交換した後(交換する前)、手札が「7」4枚、「A」1枚の場合、ズィーペナーフィプスを宣言します。
    宣言した後、他のプレイヤー全員に手札を公開します。
    この宣言により30点獲得し、プレイせずに1ディール終了します。
    デクレアラーが最初のリードプレイヤーになります。
    プレイの仕方は、上述と同じです。
    全トリック終了するか、またはデクレアラー以外のプレイヤーが1トリック取ったシュナカンに1ディール終了します。


    得失点

    1ディール終了後、デクレアラーのみが得失点を獲得します。
    オプションを付けなかった場合デクレアラーが成功した場合、宣言したトリック数が得点になります。
    オプションを付けている場合は、オプション1つごとに2倍します(2倍、4倍、8倍)。
    失敗した場合、デクレアラーは上記の得点分の2倍が失点になります。
    キーカーの場合、成功は10点、失敗すると-20点になります。
    キーカーでルーテンを付けた場合、得失点は倍になります。
    キーカーで降参した場合は、-5点になります。
    ズィーペナーフィプスは30点獲得します。
    得失点をまとめると、次の表になります。

    ゲーム終了

    ゲーム終了は特に決まっていません。
    プレイする前にディール数を決めてください。
    事前に決めたディール数など終了後、ゲーム終了になります。
    得点が最も高いプレイヤーの勝利になります。


    3人プレイ

    3人の場合も各プレイヤーに5枚ずつ配ります。
    テーブル中央に裏向きで置くハンドも2枚です。配り残りは8枚になります。
    キーカーを宣言した場合、左隣のプレイヤーに手札に絵札を確認してもらいます。
    その後手札5枚を裏向きに捨て、ハンド2枚と配り残り8枚、計10枚を手札にします。
    10枚の手札から5枚を捨て札にしてから切り札を決めます(または降参します)。
    手札の交換するかしないかは自由です。
    上記以外は4人と同じです。

    トーナメント

    トーナメント戦では可能な限り4人ずつ座ります。
    参加人数によっては3人1テーブルにして調整します。
    トーナメント戦では4人の場合100ディール、3人の場合は120ディールプレイします。

    最低ビッド

    ビッドで宣言する最低トリック数を3以上に変更します。

    コントラ・リコントラ

    デクレアラーが切り札を宣言した後、他のプレイヤーは誰でも「コントラ」を宣言できます。
    コントラに対し、デクレアラーはレコントラを宣言できます。
    コントラは得失点をさらに2倍にします。
    レコントラは得失点をさらに4倍にします。
    コントラ・リコントラはトーナメント戦では採用されていません。



    グローナスペのフィプセン(Fipsen in Großenaspe)

    3~5人までプレイできます。最初に4人プレイのルールを説明します。
    グローナスペのフィプセンでは、各スート2~6とジョーカーを除いた32枚を使用します。このゲームではシャッフル後のカットは行いません。
    ディーラーは時計回りに各プレイヤーに3枚、裏向きのまま配った後、テーブル中央に2枚裏向きに配ります。
    その後各プレイヤーに2枚ずつ、裏向きのまま配ります。
    配り残りの10枚は裏向きのまま、テーブルの脇に置きます。この2枚をスカートと呼びます。
    ディーラー左隣のプレイヤーからビッドをするか、またはパスをします。
    ビッドは時計回りに行います(1対1の勝ち抜き形式ではありません)。
    ビッドは最低1以上から5までになります。
    オプションとして♣を切り札にする「グーテ」を付けることで、同じビッド数より強いビッドになります。
    すでにビッドされている場合は、直前のビッドより強いビッドをするか、または同じビッドに「グーテ」をつけるか、またはパスをします。
    また特殊なビッドとして次の2つがあります。
    • キーカー:手札に絵札(K,Q,J)が1枚もない場合、このビッドを宣言できます。ビッドの強さは、4のグーテより強く、5よりも弱いビッドになります
    キーカーにグーテを付けることができます。
    キーカーを宣言した場合、 手札を5枚裏向きに捨て、スカーフ枚と配り残りの10枚を手札に加えます。その後、手札が5枚になるよう、裏向きにして捨て札にします。
    手札の交換するかしないかは自由です。
    手札の交換の後、切り札を宣言します。♣を切り札にした場合は、自動的にグーテがつきます。
    キーカーは全5トリック取れば成功になります。成功した場合、10点獲得します。グーテをオプションに付けた場合(または♣)を切り札にした場合、 得点は20点になります。
    プレイする前に降参することもできます。降参した場合、  他のプレイヤー全員に5点ずつ与えます。キーカーを宣言したプレイヤーの得点はありません。
    • フィプス:最も強いビッドになります。このビッドはスカート2枚と交換をしないで、全5トリックを取る宣言になります。フィプスにグーテを付けたビッドが最強のビッドになります。
    フィプスの宣言した後、切り札を宣言します。♣を切り札にした場合は、自動的にグーテがつきます。
    全5トリック取れば成功になります。成功した場合、20点獲得します。グーテをオプションに付けた場合(または♣)を切り札にした場合、 得点は40点になります。

    ディーラー左隣のプレイヤーは最初のリードプレイヤーになります。
    プレイは通常のフィプセンと同様です。
    デクレアラーがビッドしたトリック数をとった時点で1ディール終了します。
    ただし、デクレアラーが1度もトリックを他人に取れていない場合、その時点で続けることもできます。
    続けた場合5トリックをビッドした扱いになります。
    デクレアラーが1トリックもとっていない場合、デクレアラーが宣言したトリック数をとれないことがわかっていても、デクレアラーがトリックを取るまでゲームは続けます。
    1ディール終了後、デクレアラーが宣言したトリック数を取れれば成功、取れなかった場合は失敗になります。
    デクレアラーのビッドが成功した場合、ビッドで宣言したトリック数がそのまま得点になります。「グーテ」または切り札を♣にした場合、得点は倍になります。
    デクレアラーが失敗した場合、デクレアラーが本来得られる得点を他のプレイヤー全員が獲得します。デクレアラー自身の得点はありません。
    もしデクレアラーが1トリックも取れなかった場合、他のプレイヤー全員は5点獲得します。「グーテ」または切り札を♣にした場合、他のプレイヤー全員は10点獲得します。

    バリエーション

    非公式ルールですが、デクレアラー以外のプレイヤーはプレイする前に、テーブルをノックをすることで、得点を倍にすることができます。
    ✅3人ルール:Karo Fipsenとして知られています。上述のフィプセンと同様、♦7だけを使った25枚でプレイします。はっきりしたルールはわかっていません。
    ✅5人ルール:交代で1人抜けて4人でプレイするか、または5人のままで各プレイヤーに5枚ずつくばり、スカート2枚をテーブルに置きます。配り残りは5枚になります。それ以外は4人プレイ時と同様です。
     


    テディングハウゼンのフィプセン(Fipsen in Thedinghausen)

    5人プレイのみになります。
    上記のフィプセンとはかなり異なる点が多いゲームです。
    ビッドは行いません。
    テディングハウゼンのフィプセンでは、各スート2~6とジョーカーを除いた25枚を使用します。
    各プレイヤーは、ゲーム開始時にパンの代金として80セントを支払います。
    ゲームの勝者は、賞品であるパンの引換券を受け取ります。もらったパンはその場で食べたり、家に持ち帰っても良いそうです。
    ディーラーは時計回りに各プレイヤーに3枚、裏向きのまま配った後、配り残りの1枚を表向きにしてテーブルに置きます。
    このカードのスートが切り札になります。
    その後各プレイヤーに2枚ずつ、裏向きのまま配ります。配り残りの6枚は裏向きのまま、テーブルの脇に置きます。
    切り札表示のカードが「A」の場合、切り札の「7」を持っているプレイヤーは、切り札表示のカードと交換することができます。
    ディーラー左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
    プレイは上述のフィプセンと同じです。
    このゲームは、通算10トリック以上取ったプレイヤーの勝利となり、1ゲーム終了となります。
    1ゲーム終了後、賞品を受け取り再度リセットしてゲーム続けるそうです。
    全5トリック取った場合、「ヘドウイッグ(Hedewig)」(レーズンパンのような菓子パンかと思われます)を5つ受け取ります。
    また他のプレイヤー全員から1ユーロを受け取ります。その後ゲームを続けます。

    メクレンブルグのフィプセン(Mecklenburg Fips)

    メクレンブルグの方言辞書に2つのルールが記載されているそうです。
    はAのみで、他のスートは各スート2~6とジョーカーを除いた25枚を使用します。
    各プレイヤーに5枚ずつ配り、残った5枚はテーブルの中央に裏向きのまま置きます。このカードを「ダット」と呼びます。
    2つのルールとも残念ながら得点の明記はありません。

    📔アンセガー・フィプス(Anseger Fips)

    上述のフィプセンの祖先あたるゲームと思われます。
    ビッドは最低1以上から5まで行います。
    オプションビッドとしてを切り札にする「ルーテン」を付けることで、同じビッド数より強いビッドになります。
    全員パスした場合は配り直しになります。
    5をビッドすると「フィプス」になり、「ルーテンの5」が最強のビッドになります。
    おそらく「5」をビッドすると、ダットとの交換はできないと思われます。

    📔ダット・フィプス(DuttFips)

    誰もビッドしなかった場合(全員パスした場合)、ディーラー左隣のプレイヤーはダット5枚を手札に加え、手札が5枚になるよう捨て札にします。
    ディーラー左隣のプレイヤーは、単独で最多トリックを散る必要があります。
    他のプレイヤーは上記の権利を「ルーテン・ウーバー」宣言し、その権利を奪うことができます。ダットとの交換はできますが、切り札はになります。
    5、「ルーテンの5」が最強のビッドになります。この宣言でダットと交換できるかどうかについては、はっきりしていません。



    参考文献・参考サイト

    ・トランプ大全 赤桐 裕二 スモール出版

    閑話休題
    フィプセンの配り残りの3枚の呼び方、祖先と思われるメクレンブルグのフィプセンでは、「ダット」と呼んでいることより、ダットなのではないかなと想像しています。

    2021年12月14日火曜日

    あなたの知らないトレセッテ(Tresette)

    今回はトレセッテとそのバリエーションゲームを紹介します。
    また本来はシチリアデッキを使いますが、通常のトランプで説明します。
    シチリアデッキではC(キャバリエ)があり、その一方でJがありません。
    通常のトランプを使うにあたり、CをJに読み替えて説明します。
    想定より長くなりましたので、インデックスを作りました。

    インデックス




    トレセッテ(Tressette)

    トレセッテは、4人ペア戦のトリックテイキングゲームです。
    トレセッテはスリー・セブンという意味のようです。

    👉人数:4人ペア戦。向かい合った2人がパートナーになります。

    👉使用するトランプ:通常のトランプより各スートの8~10とジョーカーを除きます。全部で40枚になります。

    👉目的:21点以上先取

    👉カードの強さ:3>2>A>K>J>Q>7>6>5>4

    シチリアデッキから読み替えると上記の強さになりますが、カードの強さを次のように変えてもかまいません。

    カードの強さ:3>2>A>K>Q>J>7>6>5>4

    切り札はありません。
    このゲームは反時計回りに進行します。



    得点

    このゲームでは次のカードを取ると得点になります。
    • A:各1点
    • 3,2,K,J,Q:各1/3点
    上記以外のカードは得点がありません、
    また最後のトリックを取ると1点になります。

    ディール

    ジャンケンなど任意な方法で最初ディーラーを決めます。
    以降反時計回りで持ち回りで交代します。
    ディーラーはシャッフルした後、反時計回りに5枚ずつ、各プレイヤーの手札が10枚になるように配ります。

    プレイ

    ディーラーの右隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
    リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
    以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
    該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
    全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
    リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
    勝ったプレイヤーは場に出ている全てのカードを裏向きにして、自分の脇に集めておきます。
    勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
    全員の手札がなくなるまでプレイを続けます。
    全員の手札がなくなったら、1ディール終了です。

    手役

    最初のトリック終了後、手札に次のような組合せがあれば宣言して、得点にすることができます。
    得点の組合せは、最初のトリックで自分が出したカードを組み合わせてもかまいません。
    • 「3」が4枚、「2」が4枚、「A」が4枚:各4点
    • 「3」が3枚、「2」が3枚、「A」が3枚:各3点
    • 同じスートで3-2-Aの組合せ:各3点
    3枚の手役の宣言をする時、手札にどのスートがないかを言う必要があります。
    例えば、♣3-♠3-3の手役を出すとき、手札に♦️が1枚もない場合、「♦️は1枚もありません」と言う必要があります。
    3-2-Aの組み合わせを宣言するときは、そのスートを宣言します。
    また3-2-Aの組合せで使ったカードを、同じランク3枚または4枚で使って得点してもかまいません。
    例えば♣3-♣2-♣Aを宣言後、♣3-♠3-3を宣言し、計6点を獲得できます。



    シグナル

    そのトリックでリードする際、次のシグナルを使うことが許されています。
    • テーブルをノックする、または「ブッソ」を宣言する:リードで出されたスートの一番強いカードをプレイして、勝ったらそのスートでリードしてもらう
    • 「ピオンボ」を宣言する、または手を上げて手札をテーブルに投げ出す:自分がリードで出したスートがその1枚で最後、つまりもう手札にはそのスートがないという意味になります。
    • 「ストリシオ」を宣言する、または出したカードをテーブル上で滑らせる:自分がリードで出したスートのカードが、KまたはKより低いカードが手札に1枚以上あることを意味します。

    ゲーム終了

    1ディール終了後、いずれかのチームの合計点が21点以上であれば、そのチームの勝利となりゲーム終了となります。
    複数ゲーム行う場合は、次のゲームポイント制を導入することもできます。
    • カポット:いずれかのチームが合計で全10トリック取った場合、2ゲームポイント獲得
    • ストラマッチオ:いずれかのチームが全トリック取らずに、全てのカードの得点を獲得した場合(最後のトリックは相手チームが取っていてもかまいません)、3ゲームポイント獲得
    • カポトーネ:1人で全10トリック取ったチームは、6ゲームポイント獲得
    • ストラマッツォーネ:相手チームが1トリックのみで、かつ3人が1点未満(この3人のいずれかが最後のトリックの得点を獲得していてもかまいません)で、1人が他の点数を全て獲得した場合、8ゲームポイント獲得


    バリエーション


    トレセッテ・コン・ラ・キアマータ・デル・トレ(Tressette con la Chiamata del Tre)

    パートナー戦ではなく、4人個人戦にすることもできます。
    原文では年長者が最初のリードプレイヤーになりますが、最初のリードプレイヤーは適当な方法で決めて良いと思います。
    各プレイヤーの手札が10枚になるよう配った後、リードプレイヤーは最初のリードをする前に、手札の中で「3」がないスートを1つ宣言します。
    複数のスートで「3」がない場合は、いずれか1つのスートを宣言します。
    宣言したスートの「3」を持っているプレイヤーがパートナーになります。
    ただし、パートナーになったプレイヤーは、自分がパートナーになったことを黙ったままプレイします。
    そのカードをプレイした時に、初めてパートナーであることが明らかになります。
    原文に明記はありませんが、もしリードプレイヤーが「3」4枚持っていたときは、その中で好きなスートを宣言し、パートナーがいない状態でプレイすると思われます。
    通常はチップを使用し、勝者(または勝者チーム)と敗者または(敗者チーム)でチップのやりとりをするそうです。
    上記以外はトレセッテと同じです。

    ロベルシーノ(Rovescino)

    プレイ人数が3~8人までになります。
    このゲームでは失点制、つまりできるだけ得点を取らないようにします。
    17世紀初頭に作られたゲームで、リベルシ、ハーツの祖先に当たるようです。
    イタリア全土でプレイされていたそうです。
    各プレイヤーの手札が均等になるよう配ります。余ったカードは「モンテ」として、裏向きにしてプレイの邪魔にならない所に起きます。
    4,5,8人の場合でもあえて配り残りが出るように配ってもかまわないと思われます。
    プレイはトレセッテと同じですが、最後のトリックを取ったプレイヤーは、取ったカードと「モンテ」を取ります。
    取ったカードの得点を集計します。1/3点、2/3点となった場合は切り捨てず、次のディールに持ち越します。
    通常はいずれか1人以上のプレイヤーの合計点が21点以上になったら、ゲーム終了となり得点が最も低いプレイヤーの勝ちになります。
    4人以上でプレイする場合は、合計点が21点以上になったら、脱落にし、3人になるまでプレイを続けることもあります。
    手役により得点はないと思われます。上記以外はトレセッテと同じです。

    チャパノ(Ciapanò)

    プレイ人数が3~5人までになります。
    このゲームでは失点制、つまりできるだけ得点を取らないようにします。
    ルールは上記のロベルシーノと同じですが、次の点が異なります。
    • 全てのカードの得点(最後のトリックの得点は含まれません)を取った場合、そのディールでの該当プレイヤーの得点は0点になり、他のプレイヤー全員に11点が与えられる。
    • 最初にプレイする前にカードの交換をします。手札の中から1枚を選んで自分の右隣に渡します。受けとった競技者は、同様に1枚を右隣に渡します。最後の1人は1枚を自分の横に置きます。このカードは最後のトリックの勝者のものになります。
    • チャパノのローカルルールでは、♣Aを取ると11点になります。このルールを採用する場合は、いずれか1人以上のプレイヤーの合計点が101点以上になったら、ゲーム終了となり得点が最も低いプレイヤーの勝ちになります。

    トラヴェルソーネ(Traversone)

    プレイ人数が2~8人までになります。
    このゲームでは失点制、つまりできるだけ得点を取らないようにします。
    ロベルシーノとほぼ同じルールですが、次の点が異なります。
    • ♣Aを取ると11点になります。
    • 配り残ったカードは全員に公開されます。
    • 点数制(21、31、41、または100)またはディール数のどちらかになります。ディール数が設定されている場合、最も低いスコアを持つ人が勝ちます。一方、スコア制が設定されている場合は、その点数に達したらゲーム終了にするか、またはその点数以上になったプレイヤーを脱落し、サドンデス制にするかを選択します。
    • 最後のトリックを取ったプレイヤーが全てのカードの得点21点を取った場合、そのディールでの該当プレイヤーの得点は0点になり、他のプレイヤー全員に21点が与えられます。
    トラヴェルソーネには次のローカルルールがあります。いずれかを組み合わせてルールに入れても良いでしょう。
    • 手札に手役がある場合は、該当の点数を取った得点から差し引くことができます。
    • いずれかのプレイヤーがフォローできなくなるまで、♣をプレイできないルールもあります。
    • 手札に得点になるカードが1枚もない場合、そのディール終了後、10点が与えられるか、または最後のトリックを取ったプレイヤーと得点を分け合います(端数切り捨て)。
    • 配り残りのカードと交換するルールもあります。この場合、最初の配り残りのカードは裏向きのままにすると思われます。
    トラヴェルソーネはAndoroidアプリであそべるようです。

    トレシェタ(Trešeta)

    主に4人ペア戦になります
    クロアチアのアドリア海沿岸部、特にダルマチア、またモンテネグロのアドリア海沿岸部、とくにコトル湾でもプレイされているそうです。
    プレイの進行は時計回りになりますが、ルールは上述のトレセッテと同じです。

    2人ゲーム

    2人でプレイする場合、各プレイヤーに10枚ずつ配ります。
    残ったカードは裏向きにして山札になります。
    各トリックで勝ったプレイヤーから手札の補充を行います。
    勝ったプレイヤーは、山札の一番上カードを相手に見せた後手札に加えます。
    その後負けたプレイヤーは山札の一番上のカードを、相手に見せることなく手札に加えます。



    参考文献・参考サイトなど

    他のサイト・書籍での主な相違点

    👉手役については、ナポレターナ(Napoletana)というバリエーションゲームとしている記述もあります。
    書籍によってはバリエーションではなく、通常ゲームとして組み入れられている記述もあります。
    👉手役の宣言は最初のトリックの後、と説明しましたが、ゲームファーム、David Parlettの"Original Dictional Games"では、最初のトリックをプレイする前に手役の宣言を行います。
    👉合計点が21点以上達していると思ったら、勝利宣言し、21点以上に達していればそのチームの勝利になり、万が一21点未満だった場合、相手チームに11点が献上される、ルールもあります。
    👉最後のトリックは1点ではなく、1/3点でプレイするルールもあります。

    参考文献・参考サイト

    ・"Sicilian Card Games: An easy-to-follow guide"  Veronica Di Grigoli
    ・”Italian Card Games for All Ages How to play Briscola, Scopa and many other traditional Italian card games” Long Bridge Publishing
    ・"Original Dictional Games" David Parlett
    ・"Penguin of Card Games: Everything You Need to Know to Play Over 250 Games" David Parlett