2023年12月24日日曜日

Doppelkopf

ドッペルコップ(Doppelkopf)は、ドイツの北部の方で人気のあるトリックテイキングゲームです。
非常に複雑なゲームで、正体隠匿要素のあるゲームです。

👉プレイ人数:4,5人
👉使用するカード:通常のトランプ2組使用します。それぞれジョーカーと各スート2~8を除いた24枚を使います。全部で48枚になります。
👉カードの強さ:それぞれの強さは次の通りです。
切り札:10>♣Q>♠Q>Q>Q>♣J>♠J>J>J>A>10>K>9
♣:♣A>♣10>♣K>♣9
♠:♠A>♠10>♠K>♠9
A>K>9
※切り札以外はスート間の強弱はありません。
👉ゲームの目的:121点以上を取ること
このゲームは時計回りに進行します。
ゲーム終了条件は特に決まっていません。予めディール数など決めておいてください。



カードの点数

このゲームでは各カードに次のように点数が付いています。
  • A:各11点
  • 10:各10点
  • K:各4点
  • Q:各3点
  • J:各2点
  • 9:0点
合計240点になります。

ディール

じゃんけんなど適当な方法で最初のディーラーになります。以降ディーラーは時計回りで持ち回りで交代します。
5人の場合、ディーラーはゲームに参加しません(得点も獲得しません)。
ディーラーは使用するカードをシャッフルした後、裏向きにして各プレイヤーに4枚ずつ、カードがなくなるまで配ります。
各プレイヤーの手札は12枚になります。

ゲームの種類

このゲームではプレイの前にビッドでゲームの選択をします。
ゲームの種類は次の通りです。
【通常のゲーム】
♣Qを持っている2人がペアになります。
プレイで出す時、または後述の「レ」、「コントラ」宣言があるまでは、自分が♣Qを持っていることを明かしてはいけません。
1人のプレイヤーが♣Qを2枚持っている場合は、♣Qを持っているプレイヤーと他の3人で戦います。このとき自分が♣Qを持っていることを言う必要はありません。
【マリッジ】
♣Qを2枚持っている場合のみ、マリッジを選択することができます。
「マリッジ」を選択した場合、♣Qを持っているプレイヤー以外で、最初のトリックに勝ったプレイヤーが、♣Qを持っているプレイヤーのパートナーとなります。
ただし、♣Qを持っているプレイヤーが最初の3トリックを3連勝した場合、♣Qを持っているプレイヤーが1人で他の3人を相手に戦います。
【アルムート】
手札のうち切り札が3枚以下しかない場合のみ選択できます。
このゲームが選択された場合、プレイの前にこのゲームを選択したプレイヤーが手札から3枚を、他のプレイヤーに見せないよう裏向きにして、他のプレイヤーに交換を申し込みます。このとき持っている切り札全部出して交換しなければなりません。
交換はまずディーラーの左隣のプレイヤーに申し込みます。断られた場合、時計回りの順に交換を申し込みます。誰かが交換に応じた場合、該当プレイヤーと交換をします。
交換はまず応じたプレイヤーが出された3枚を手札に加えます。その後、交換を申し出たプレイヤーに3枚渡します。渡すカードはどのカードでもかまいません。もらったカード3枚とも返してもかまいません。
交換し合った2人がパートナーになります。
全員交換を断った場合は、ディーラーを交代してカードを配り直します
【ソロ】
ソロを選択したプレイヤー1人が、他の3人を相手に戦います。
ソロのゲームには次の種類があります。
・クイーンソロ:切り札がQの8枚だけになります。
・ジャックソロ:切り札がJの8枚になります。
・スートソロ:♠、、♣のうち、いずれか1つを切り札にします。この選択をすると、切り札のうち「A>10>K>9」が選択したスートに置き換わります。
つまり切り札が次のように変わります:
👉スートソロで♠を選択
切り札:10>♣Q>♠Q>Q>Q>♣J>♠J>J>J>A>♠10>♠K>♠9
👉スートソロでを選択
切り札:10>♣Q>♠Q>Q>Q>♣J>♠J>J>J>A>10>K>9
👉スートソロでを選択
切り札:10>♣Q>♠Q>Q>Q>♣J>♠J>J>J>A>10>K>9
※切り札の強さは変わりません。
👉スートソロで♠を選択
切り札:10>♣Q>♠Q>Q>Q>♣J>♠J>J>J>♣A>♣10>♣K>♣9
・ノートランプソロ:切り札なしになります。
全てのスートの強さがA>10>K>Q>J>9になります。




ビッド

ビッドはディーラーの左隣から時計回りの順で行います。
最初に「普通のゲーム」以外をしたいかどうかを宣言します。
「普通のゲーム」をしたい場合は、「パス」を宣言します。
「普通のゲーム」以外をしたい場合は、「保留します」と宣言します。
「保留します」と宣言したプレイヤーが2人以上いる場合は、「ソロ」宣言するかどうかをディーラーの左隣から時計回りの順に聞きます。
ソロ宣言したい場合は、「ソロ」を宣言します。
ソロ宣言したくない場合は、「パス」を宣言します。
いずれか1人が「ソロ」宣言した時点でビッドを終了します。
全員パスした場合は、上記「ソロ」宣言の確認と同じ手順で「アルムート」の宣言の確認をします。
全員パスした場合は、上記「ソロ」宣言の確認と同じ手順で「マリッジ」の宣言の確認をします。

攻撃側と防御側の決定

👉「普通のゲーム」
♣Qを持っている2人がペア組み、攻撃チームになりなります。他の2人がペアを組み、防御チームになります。
♣Qを2枚持っているプレイヤーが攻撃側になります。他の3人がトリオになり、防御チームになります。
👉「ソロ」
「ソロ」宣言したプレイヤーが攻撃側になり、他の3人がトリオになり、防御チームになります。
「ソロ」宣言したプレイヤーは、さらにゲームを選択します。
👉「アルムート」
「アルムート」宣言したプレイヤーは、手札から裏向きに3枚だし各プレイヤーに交換を申し込みます。
「アルムート」宣言したプレイヤーと交換を受け入れたプレイヤーがペアを組み、攻撃チームになります。他の2人がペアを組み、防御チームになります。
誰も交換を受け入れなかった場合は、配り直しになります。
👉「マリッジ」
「マリッジ」宣言したプレイヤーと宣言したプレイヤー以外で、最初のトリックに勝ったプレイヤーがパートナーになり、攻撃チームになります。
「マリッジ」宣言したプレイヤーが最初の3トリックを3連勝した場合、「マリッジ」宣言したプレイヤーが攻撃側になり、他の3人がトリオになり、防御チームになります。


プレイ

ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
ない場合は、切り札を含めて好きなカードを出せます。
全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
切り札が出ている場合は、切り札スートで一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
1トリックで同じスートで同じランクのカードが2枚出ている場合は、先出し勝ちになります。
勝ったプレイヤーは場のカードを全て裏向きにして、自分の脇に置きます。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
全員の手札がなくなったら1ディール終了になります。

プレイ中(プレイ前)の宣言

プレイ中またはプレイ前に次の宣言をすることができます。
この宣言は誰でも宣言することができます。また自分の番でなくても宣言することができます。
ただし同じチームが同じ宣言を2回以上することはできません。
また宣言する際、自分が攻撃側か防御側かを明かしていない場合は、このときに正体を明かす必要があります。

レー(Re):

攻撃チームだけが宣言することができます。この宣言をすると勝ったプレイヤーまたはチームの得点が増えます。

この宣言をするは、宣言するプレイヤーの手札が11枚以上(2トリック目でカードを出す前まで)あれば、いつでも宣言することができます。

ただし相手がコントラ宣言をした場合は、手札が10枚以上(3トリック目でカードを出す前まで)あれば、いつでも宣言することができます。

コントラ(Contra):

防御チームだけが宣言することができます。この宣言をすると勝ったプレイヤーまたはチームの得点が増えます。

この宣言をするは、宣言するプレイヤーの手札が11枚以上(2トリック目でカードを出す前まで)あれば、いつでも宣言することができます。

ただし相手がレー宣言をした場合は、手札が10枚以上(3トリック目でカードを出す前まで)あれば、いつでも宣言することができます。

コントラ宣言がされ、レー宣言がなかった場合は、攻撃チームは120点以上取れば勝ち、防御チームは、121点以上取れば勝ちになります。

90:

相手チームが90点以下しか取れないと思った場合この宣言をします。

この宣言をするは、その前にコントラやレーを宣言している必要があります。コントラやレー宣言した後、すぐさま「90」の宣言をしてもかまいません。

コントラやレー宣言した後で、かつ手札が10枚以上(3トリック目でカードを出す前まで)あれば、いつでも宣言することができます。

60:

相手チームが60点以下しか取れないと思った場合この宣言をします。

この宣言をするは、その前に「90」を宣言している必要があります。「90」を宣言した後、すぐさま「60」の宣言をしてもかまいません。

「90」宣言した後で、かつ手札が9枚以上(4トリック目でカードを出す前まで)あれば、いつでも宣言することができます。

30:

相手チームが30点以下しか取れないと思った場合この宣言をします。

この宣言をするは、その前に「60」を宣言している必要があります。「90」、「60」を宣言した後、すぐさま「30」の宣言をしてもかまいません。

「30」宣言した後で、かつ手札が8枚以上(5トリック目でカードを出す前まで)あれば、いつでも宣言することができます。

シュワルツ(Schwartz):

相手チームが1トリックも取れないと思った場合この宣言をします。

この宣言をするは、その前に「30」を宣言している必要があります。「90」、「60」、「30」を宣言した後、すぐさま「シュワルツ」の宣言をしてもかまいません。

「30」宣言した後で、かつ手札が7枚以上(6トリック目でカードを出す前まで)あれば、いつでも宣言することができます。

「90」、「60」、「30」、「シュワルツ」の宣言があった後で、相手チームがまだコントラやレー宣言をしていない場合、手札の枚数条件を無視して宣言することができます。
つまり相手が宣言後一巡遅くれで宣言することができます。
例えば相手チームが手札9枚で「60」を宣言した場合、手札が8枚の状態でコントラやレー宣言をすることができます。
マリッジ宣言でパートナーが決まらなかった場合、プレイ中(プレイ前)の宣言をすることができません。
2トリック目でマリッジ宣言のパートナーが決まった場合、上記全ての宣言のタイムン具が1枚分少なくなります(1トリック分遅れます)。
3トリック目でマリッジ宣言のパートナーが決まった場合、上記全ての宣言のタイムン具が2枚分少なくなります(2トリック分遅れます)。
例えば、3トリック目でマリッジのパートナーが決まった場合、レー宣言は手札が9枚以上(4トリック目でカードを出す前まで)あれば、いつでも宣言することができます。


得点

通常ゲームの場合、121点以上取ったチームの勝ちとなります。
同点以下の場合は防御チームの勝ちになります。
ただし、コントラの宣言がありレーの宣言がない場合には、同点は攻撃チームの勝ちとなります。
90、60、30、シュワルツの宣言があった場合には、宣言通りの結果になったときには宣言したチームの勝ち、そうでない場合には121点以上取っていても相手チームの勝ちとなります。
両方のチームがこのような宣言を行っていた場合で、どちらの宣言の通りにもならなかったときには、引き分けになります。
勝ったチームの得点は、次の点数のうち、あてはまる点数をすべて合計したものになります。
負けたチームは、勝ったチームの獲得した得点分マイナスになります。
コントラ、レーだけでなく、90宣言、60宣言、30宣言、シュワルツ宣言についても、両方のチームの宣言がすべて点数になります。
例えば、両方が90宣言をした場合には、それぞれのチームの宣言について1点計上されます。


ボーナス得点

上記得点とは別に、勝敗関係なく次の得点がつきます。
👉「フォックス(Fuchs gegagen)」:1点
相手チームが出したA(フォックス)を取ったときにつきます。
取ったAは後で分かるように表にしておきます。
Aを出したプレイヤーが敵か味方かまだ分からないときには、とりあえず表にしておいて、味方だと分かったら裏返すようにします。
攻撃チームが1人のときにはこの点数はありません。
👉「チャーリー(Karlchen Muller,英Charlie Miller)」:1点
最後のトリックを♣Jで勝ったときにつきます。
最後のトリックに♣Jを出して、相手チームに取られたときには、相手チームにつきます。
最後のトリックに♣Jを出して、パートナーに取られたときには、どちらにも点数はつきません。
攻撃チームが1人のときにはこの点数はありません。
👉「ドッペルコップ(Doppelkopf)」:1点
1つのトリックでプレイされたカードが、全てAか10であるときに、このトリックに勝ったチームにつきます。このとき、後で分かるように、取ったカードの1枚を表にしておきます
攻撃チームが1人のときにはこの点数はありません。

ゲーム終了

ゲーム終了条件は特に決まっていません。
予めディール数などを決めておいてください。



トーナメントルール

トーナメント戦では24ディール行います。うち20ディールは普通のルールで行いますが、残り4ディールは強制的にソロでプレイします。
5人の場合は、25ディール行い、うち5ディールが強制ソロセッションになります。
各プレイヤーは 1 つの「強制」ソロをビッドする必要があります。
各プレイヤーがビッドした最初のソロは強制ソロとしてカウントされ、リードを獲得します。そのディール終了後、同じディーラーが再びディーラーになります。
強制的なソロは、ビッドにおいて、それ以外のソロよりも上位のビッドになります。
複数のプレイヤーが強制ソロをプレイしたい場合は、ビッド順で最も早いプレイヤーが強制ソロをプレイします。
プレイヤーがセッション終了までにソロをビッドできなかった場合、ソロをビッドしなければならない追加のハンドが配られます。

バリエーション

👉1.同じトリックで10が2枚出た場合、後出し勝ちになります。
さらにバリエーションで:最後のトリックを除いて、同じトリックで10が2枚出た場合、後出し勝ちになるという、ルールもあります。この場合最後のトリックで10が2枚出た場合、先出し勝ちになると思われます。
👉2.複数のプレイヤーがソロをビッドしたい場合、後からビッドするプレイヤーは「 90」と宣言することができます。
最初のプレーヤーはパスして 2 番目のプレーヤーにソロでプレーさせるか、ビッドを保留して自分自身が 90 を宣言してプレーすることができます。2番目のソロ宣言では「60 」をアナウンスすることもできます。最初のプレーヤーは同じアナウンスを行うことでこれを保持することができ、その後、「30」や「シュワルツ」でビッドに勝つことができます。

40枚ドッペルコップ

Board Game geekで投稿されたバリエーションを紹介します。
通常のドッペルコップと異なる点を紹介します。
👉プレイ人数:4人
👉使用するカード:通常のトランプ2組使用します。それぞれジョーカーと各スートのA,K,Q,J,10を使います。全部で40枚になります。
👉カードの強さ:それぞれの強さは次の通りです。
切り札:10>♣Q>♠Q>Q>Q>♣J>♠J>J>J>A>10>K
♣:♣A>♣10>♣K
♠:♠A>♠10>♠K
A>K
※切り札以外はスート間の強弱はありません。
カードの得点は変更ありません。
👉ゲームの目的:121点以上を取ること
このゲームは時計回りに進行します。
ゲーム終了条件は特に決まっていません。予めディール数など決めておいてください。
👉ディール:各プレイヤーの手札は10枚になります。
👉配り直し:手札のカードの得点が84点以上、または手札に切り札が2枚以下の場合、全員に手札を公開して、配り直しを要求することができます。
👉ビッドのソロ宣言:「ソロ」宣言があった後でも、「ソロ」を宣言することができます。
その場合は、より強いソロ宣言をする必要があります。
ソロ宣言の強さは:
ノートランプ>Jソロ>Q・Jソロ>Qソロ>スートソロ
になります。
Q・JソロはQとJの16枚だけが切り札になる宣言です。
またソロ宣言に「レー宣言あり」または「レー宣言なし」をすることで同じソロ宣言より強い宣言することができます。「レー宣言なし」の方が「レー宣言あり」より強い宣言になります。
例えばQソロの後に、Qソロ・レー宣言ありが宣言することができます。その後Qソロ・レー宣言なしを宣言することができます。
👉プレイヤー中(プレイ前)の宣言:レー、コントラ、「90」、「60」、「30」、シュワルツ宣言は5枚目をプレイする前であれば、宣言できるようです。
👉ボーナス得点:
以下のボーナスが追加されています。
・最後のフォックス:最後のトリックで相手がだしたAを取った時に2点つきます。
・防御チームの勝利ボーナス:防御チームが勝った場合、1点つきます。





参考書籍・参考サイト

トランプ大全

2023年12月23日土曜日

Cucumber

きゅうりは比較的最近、恐らく1940年ごろのゲームです。
このゲームは国、国内でもゲームのルールが異なっています。

インデックス

長い文章になりますので、インデックスを作りました。
・インデックスはこちら
<アグルク>

アグルク(デンマーク)

👉プレイ人数:2~7人
👉使用するカード:通常のトランプからジョーカーを除いた52枚。
👉ゲームの目的:できるだけ最後のトリックに弱いカードを残すこと
このゲームは時計回りに進行します。
あらかじめチップなどご用意ください。
👉カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
このゲームではスートは無視します。ランクだけの勝負になります。
👉カードのポイント
  • A:各14ポイント
  • K:各13ポイント
  • Q:各12ポイント
  • J:各11ポイント
  • 2~10:数字そのまま
👉ディール
じゃんけんなど適当な方法で最初のディーラーになります。以降ディーラーは時計回りで持ち回りで交代します。
ディーラーは使用するカードをシャッフルした後、各プレイヤーの手札が7枚になるよう、裏向きにしてカードを1枚ずつ配ります。
各プレイヤーの手札は7枚です。
👉プレイ
手札の交換はありません。
ディーラーの左隣が最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚出します。
以降のプレイヤーは、直前に出されたカードより強いカードを1枚出すか、または手札のうち最も弱いカードを1枚出します。
最も強いカードを出したプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
以降手札がなくなるまでプレイを続けます。
👉得点
最後のトリックで一番強いカードを出したプレイヤーがこのディールの敗者になります。
敗者は自分が出したカードのポイントだけチップ(得点)を獲得します。
最後のトリックで最も強いカードを出したプレイヤーが複数いる場合は、最後に最強のカードを出したプレイヤーが敗者になります。
敗者は自分が出したカードのポイントだけチップ(得点)を獲得します。他の最強のカードを出したプレイヤーはカードのポイント分だけチップ(得点)を差し引かれます。差し引かれた結果、0より下がることになっても0のままです。
合計21点以上になっていたら、ゲームから脱落します。
👉ゲーム終了
1人だけ残った時点でそのプレイヤーの勝利となりゲーム終了となります。
それ以外は使ったカードを全て集め、次のディールを続けます。
👉バリエーション
ジョーカー3枚を加えた55枚を使います。
カードの強さは:ジョーカー>A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
カードのポイントは:
  • ジョーカー:各15点
  • A:各14ポイント
  • K:各13ポイント
  • Q:各12ポイント
  • J:各11ポイント
  • 2~10:数字そのまま
になります。
ディールの後、ディーラーの左隣のプレイヤーが山札と交換することができます。
その場合は、手札から好きな枚数を裏向きに捨て札にした後、手札が7枚になるよう山札から補充します。
次に、各プレイヤーは、最初のプレイヤーと同じ枚数のカードを捨てて、手札を補充することができます。最初のプレイヤーと異なる枚数のカードを捨てることはできません。
捨てずに元の手札でプレイすることを選択することもできます。
最初のプレイヤーが交換しない場合、他のプレイヤーも交換はできません。
山札に残っているカードが少ない場合、次のプレイヤーは山札に残っているのと同じ枚数のカードと交換するか、まったく交換しないかどちらかになります。
山札がなくなった場合、以降のプレイヤーは交換できません。



グルカ(スウェーデン)

👉プレイ人数:2~8人
👉使用するカード:通常のトランプからジョーカーを除いた52枚。
👉ゲームの目的:できるだけ最後のトリックに弱いカードを残すこと
このゲームは時計回りに進行します。
あらかじめチップをご用意ください。
ゲーム開始前に各プレイヤーの所持チップ数を決めておきます。
またこのゲームではアンティがあります。事前に払うチップ数を決めておきます。
👉アンティ:
全員がポットに等しいチップ数を払います。
👉ディール:
じゃんけんなど適当な方法で最初のディーラーになります。以降ディーラーは時計回りで持ち回りで交代します。
ディーラーは使用するカードをシャッフルした後、各プレイヤーの手札が6枚になるよう、裏向きにしてカードを1枚ずつ配ります。
各プレイヤーの手札は6枚です。
👉プレイ
手札の交換はありません。
ディーラーの左隣が最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚出します。
以降のプレイヤーは、直前に出されたカードより強いカードを1枚出すか、または手札のうち最も弱いカードを1枚出します。
最も強いカードを出したプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
以降手札がなくなるまでプレイを続けます。
👉得点
最後のトリックで一番強いカードを出したプレイヤーがこのディールの敗者になります。
敗者は自分が出したカードのポイントだけチップ(得点)を獲得します。
最後のトリックで最も強いカードを出したプレイヤーが複数いる場合は、最後に最強のカードを出したプレイヤーが敗者になります。
敗者は自分が出したカードのポイントだけチップ(得点)を獲得します。他の最強のカードを出したプレイヤーはカードのポイント分だけチップ(得点)を差し引かれます。差し引かれた結果、0より下がることになっても0のままです。
合計30点以上になっていたら、ゲームから脱落します。
👉バイ・イン
残っているプレイヤーが3人以下になったとき、各プレイヤー1回だけできます。
ポットと払ったチップとは別に同じチップ数(つまりアンティの2倍のチップ数)を払えば、今までの累積点数が他のプレイヤーの最高得点までに戻せます。
通常は敗退確定前に行いますが、他のプレイヤーの合計点より圧倒的に多い場合は有効かもしれません。
👉ゲーム終了
1人だけ残った時点でそのプレイヤーの勝利となります。
勝利したプレイヤーは全てのアンティを獲得してゲーム終了となります。
それ以外は使ったカードを全て集め、次のディールを続けます。
いくつかバリエーションがあります。
👉マスト・ウィンバリエーション:
手札に直前のカードと同じ強さのカード、またはそれより強いカードがある場合、必ずそのカードを出さなければいけません。直前のカードと同じ強さのカード、またはそれより強いカードがない場合のみ、手札のうち最弱のカードを出します。
👉エースバリエーション:
直前にAが出された場合、手札のうち最弱のカードを出します。
👉リードバリエーション:
リードで出すとき手札のうち最弱のカードを出します。
👉脱落バリエーション:
合計30点ではなく、合計20点以上で脱落にします。また各プレイヤーは一度だけ、今までの累積点数が他のプレイヤーの最高得点までに戻せます。このとき、追加でチップを払う必要はありません。



オグレク(ポーランド)

アグルクとほとんど同じルールです。アグルクと異なる点を紹介します。
👉プレイ人数:2~8人以上
8人以上でプレイする場合は、ジョーカーを除いた52枚のトランプを2組使います。
👉手札の枚数:各プレイヤーの手札は6枚になります。
👉カードのポイント:Aは1点になります。それ以外のカードのポイントは変わりません。
👉プレイ
ディーラーの左隣が最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚出します。
以降のプレイヤーは、直前に出されたカードと同じ強さのカードを出すか、またはより強いカードを1枚出します。ない場合に限り手札のうち最も弱いカードを1枚出します。
最も強いカードを出したプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
以降手札がなくなるまでプレイを続けます。
👉脱落の点数:合計50点以上で脱落になります。バリエーションで合計21点以上で脱落にすることもできます。
👉コントラバリエーション:ディーラーの左隣から時計回りに、プレイ開始前に払うチップを倍にする、「コントラ」発言をするかしないかを決めます。
誰かが「コントラ」を宣言したら、その時点でこの宣言を終了します。
コントラ発言があった場合、負けたプレイヤーはカードポイントの2倍チップを受け取ります。
もしコントラ発言したプレイヤーが負けた場合、カードポイントの4倍チップを受け取ります。



クルック / マタペサ / ラッシ(フィンランド)

フィンランドでは「クルック(KURKKU)」、「マタペサ(MÄTÄPESÄ)」、「ラッシ(RASSI)」いくつかの名前で呼ばれています。
いずれもアグルクとほとんど同じルールですが、その名によって微妙にルールが異なっています。
それぞれアグルクと異なる点を紹介します。

クルック
👉プレイ人数:3~4人
👉手札の枚数:各プレイヤーの手札は7枚になります。
👉プレイ:プレイした後のカードは、今までプレイしたカードが誰からもわかるように、場に残しておきます。
👉脱落の点数:合計30点以上で脱落になります。

マタペサ
👉プレイ人数:3~8人
👉手札の枚数:各プレイヤーの手札の枚数が均等になるように配ります。
👉プレイ:プレイした後のカードは、今までプレイしたカードが誰からもわかるように、場に残しておきます。
👉脱落の点数:特に決まっていません。プレイ開始前に事前に決めておいてください。

ラッシ
👉プレイ人数:2~9人
👉手札の枚数:各プレイヤーの手札は6枚になります。おそらく6人以上の場合はトランプ2組を使うと思われますが、言及はありません。
👉カードの強さ:最後のトリックとそれ以外のトリックで強さが変わります。
最後のトリック以外:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
最後のトリック:K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2>A
👉交換:
  1. プレイ開始前にディーラーは、ディーラーの左隣から時計回りの順に、「フリーですか?」と確認します。聞かれたプレイヤーは手札にK,Q,Jが1枚もなければ、手札を全て捨て札にして、山札と交換することができます。
  2. その後、ディーラーは、ディーラーの左隣から時計回りの順に、「ダブルしますか?」と確認します。聞かれたプレイヤーはするか、しないかを答えます。「ダブルします」と答えた場合、手札6枚を捨て札にして、山札と交換します。ただし敗者になると、このディールで取った得点が2倍になります。「ダブルしません」と答えた場合は、山札と交換することができません。その代わり敗者になっても得点は倍にはなりません。
  3. 最後にディーラーは、ディーラーの左隣から時計回りの順に、「リダブルしますか?」と確認します。聞かれたプレイヤーはするか、しないかを答えます。「リダブルします」と答えた場合、手札6枚を捨て札にして、山札と交換します。ただし敗者になると、このディールで取った得点が4倍になります。「リダブルしません」と答えた場合は、山札と交換することができません。その代わり敗者になっても得点は倍にはなりません。
👉プレイ:プレイした後のカードは、今までプレイしたカードが誰からもわかるように、場に残しておきます。
👉脱落の点数:合計50点以上で脱落になります。




グルカ(ノルウエー)

アグルクとほとんど同じルールです。アグルクと異なる点を紹介します。
👉プレイ人数:3~8人以上
8人以上でプレイする場合は、ジョーカーを除いた52枚のトランプを2組使います。
またこのゲームではアンティがあります。事前に払うチップ数を決めておきます。
👉アンティ:
全員がポットに等しいチップ数を払います。
👉手札の枚数:各プレイヤーの手札は7枚になります。
👉脱落の点数:合計21点以上で脱落になります。
👉最後のトリック:一番強いカードと同じランクのカードを出しても、ボーナスはありません。敗者になります。
👉ジョーカーバリエーション:ジョーカーを1枚加えるバリエーションがあります。その場合、ジョーカーはAと同じになります。
👉エースバリエーション:Aが出されたら、そのトリックで以降Aを出せなくなるというバリエーションもあります。

ノルウェージャン(ノルウエー)

「ノルウェージャン」と呼ばれている上記と異なるルールもあります。上記と異なる点を記載します。
👉手札の枚数:最初のディールでは各プレイヤーの手札は5枚になります。以降は敗者のポイントに等しい分、手札を配ります。ただし敗者のポイント数が8以上の場合は、各プレイヤーに7枚ずつ配ります。
👉カードのポイント:
  • A,K,Q,J:各11ポイント
  • 2~10:数字そのまま
👉手札の交換:ディーラーから時計回りに、手札の交換することができます。手札の交換をする場合は、少なくとも手札に2枚以上は残して交換します。ディーラーが交換した場合は、以降のプレイヤーも手札の交換をすることができます。
ディーラーが交換をしなかった場合は、以降のプレイヤーも交換することができないと思われます。
👉最初のリードプレイヤー:ディーラーが最初のリードプレイヤーになります。
👉次のディーラー:最後のトリックで一番弱いカードを出したプレイヤーが、次のディーラーになります。もし複数いる場合は、最初に出したプレイヤーが次のディーラーになります。




グルカ(アイスランド)

日本で「グルカ」または「きゅうり」と紹介され、遊ばれているのは、アイスランドのグルカと思われます。
👉プレイ人数:2~4人
👉使用するカード:通常のトランプからジョーカーを除いた52枚。
👉ゲームの目的:できるだけ最後のトリックに弱いカードを残すこと
👉カードの強さ:♣6>A>K>Q>J>10>9>8>7>6(♣以外)>5>4>3>2
👉カードのポイント
  • ♣6:21ポイント
  • A:各14ポイント
  • K:各13ポイント
  • Q:各12ポイント
  • J:各11ポイント
  • ♣6を除いた2~10:数字そのまま
👉ディール:
じゃんけんなど適当な方法で最初のディーラーになります。以降ディーラーは時計回りで持ち回りで交代します。
ディーラーは使用するカードをシャッフルした後、最初のディールでは各プレイヤーの手札が10枚になるよう、裏向きにしてカードを1枚ずつ配ります。
次のディール以降では配る枚数を1枚ずつ減らして配ります。
つまり:
  • 2ディール目:各プレイヤーに9枚ずつ
  • 3ディール目:各プレイヤーに8枚ずつ
  • 4ディール目:各プレイヤーに7枚ずつ
  • 5ディール目:各プレイヤーに6枚ずつ
  • 以降1枚ずつ減らして配ります。
👉プレイ
手札の交換はありません。
ディーラーの左隣が最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚出すか、または同じランク2枚以上出します。
リードプレイヤーが1枚出した場合は、以降のプレイヤーは同じランクを出すかそれより強いカードを1枚出します。出せないまたは出したくない場合は、手札から一番弱いカードを1出します。
リードプレイヤーが同じランク2枚以上出した場合は、以降のプレイヤー同じ枚数でかつ同じ強さ以上のカードを出します。この時出すカードは同じランク出なくてもかまいません。
例えば、リードプレイヤーが9-9-9と出した場合、次のプレイヤーは9-10-10と出してもかまいませんし、9-10-Qと出してもかまいません。
同じ強さ以上のカードがない場合や出したくない場合、手札から一番弱いカードを出ている枚数分出します。
最も強いカードを出したプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
以降手札がなくなるまでプレイを続けます。
👉得点
最後のトリックで一番強いカードを出したプレイヤーがこのディールの敗者になります。
敗者は自分が出したカードのポイントだけチップ(得点)を獲得します。
最後のトリックで最も強いカードを出したプレイヤーが複数いる場合は、全員敗者になります。
敗者は自分が出したカードのポイントだけチップ(得点)を獲得します。
合計21点ぴったりだった場合、合計点がリセットされ0点になります。
合計21点を超えた場合、ゲームから脱落します。
👉ゲーム終了
1人だけ残った時点でそのプレイヤーの勝利となりゲーム終了となります。
それ以外は使ったカードを全て集め、次のディールを続けます。
👉交換バリエーション:最初のプレイヤーから時計回りに山札との交換ができます。交換は手札から好きな枚数を裏向きに捨て札にした後、配られた手札の枚数になるよう、山札から補充します。以降のプレイヤーも山札との交換することができますが、交換する場合は直前のプレイヤーより1枚少なく交換しなければなりません。
👉そのほかのバリエーション:
  • ♠7が最強のカード、♣7が2番目に強いカードというバリエーションもあります。その場合、♠7は16ポイント、♣7は15ポイントになります。また♣6は普通の6の強さに戻ります。
  • 同じ強さ以上のカードではなく、それより強いカードを出すか、手札のうち最弱のカードを出す、というバリエーションもあります。
  • 初期手札の枚数を5枚、または6枚にして遊ぶバリエーションもあります。


フリーゼの「5本のきゅうり」は、アグルクとグルカをベースにして作成されたゲームです。
これだけバリエーションがあることに驚きました。
特にアイスランドのルールは異彩を放っています。アイスランドのルールは別のゲームが混ざったのでは、と思えてきます。

参考書籍・参考サイト

👉きゅうり

22

 22は北米のトリックテイキングゲームですが、アイスランドのきゅうり(Cucumber)をベースにしたゲームのようです。

👉プレイ人数:2~6人程度
👉使用するカード:通常のトランプからジョーカーを除いた52枚。
トランプ2組使用した方すると、6人以上でも遊べます。
👉カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
このゲームではスートは無視します。ランクだけの勝負になります。
👉ゲームの目的:できるだけ最後のトリックに弱いカードを残すこと
このゲームは時計回りに進行します。
あらかじめチップなどご用意ください。




カードのポイント

このゲームでは各カードに次のようにポイントが付いています。
  • A:各11ポイント
  • J,Q,K:各10ポイント
  • 2~10:数字そのまま

ディール

シャッフルし裏向きにしたカードを各自1枚ずつ引きます。
一番強いランクを引いたプレイヤーが最初のディーラーになります。複数いる場合は、決着が着くまで引き続けます。
ディーラーは使用するカードをシャッフルした後、各プレイヤーの手札が7枚になるよう、裏向きにしてカードを1枚ずつ配ります。
各プレイヤーの手札は7枚です。
配り残りのカードは裏向きのまま一カ所に重ねます。これが山札になります。
以降のディールは直前のディールでの敗者がディーラーになります。
次のディールで配る枚数は、直前のディールの敗者の得点によって変わります。
プレイヤー人数によって配る枚数が不足する場合は、できるだけ各プレイヤーに均等になるように配ります。

交換

ディーラーの左隣のプレイヤーから山札と手札の交換をするかしないかを決めます。
交換するかしないかは自由です。
交換する場合は、手札から任意の枚数(1枚以上)を裏向きにして捨てて、山札から手札が7枚になるように取ります。
山札のカードが交換する枚数より少ない場合は、山札の残り枚数分だけ手札と交換をします。
交換したくない場合はパスをします。
以降時計回りに山札が残っている場合は、次のプレイヤーも手札の交換をするかしないかを決めます。
もし山札がなくなった場合はそれ以上交換することはできません。


プレイ

ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、または同じランクを2枚以上(何枚でも)表向きにして場に出します。
このとき手札に必ず1枚以上残るようにして出します
以降のプレイヤーは、次の2つのうちいずれか1つを選んでプレイします。
  • 直前のプレイヤーが出したカードと同じ枚数を出す。その場合同じランク、またはより強いカードを出す。
  • 手札から最も弱いカードを直前のプレイヤーが出した枚数分出す(2枚以上の時は同じランク出なくてもよいので、最弱のカードを出す)。
例えば:
最初のプレイヤーが10・2枚を出し、次のプレイヤーの手札がA,K,J,J,10,7,3の場合、次のプレイヤーはJ・2枚を出すか、または手札の最弱2枚(7,3)を出すかのどちらかになります。
全員出し終わった後、一番強いカードを出したプレイヤーがトリックに勝ちます。
もし一番強いカードが複数出ている場合は、後出し勝ちになります。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
勝ったプレイヤーも同様に1枚出すか、同じランクを2枚以上出します。残りの手札が全て同じランクだったとしても、手札には少なくとも1枚は残るようにして出します。
全員の手札が残り1枚になったら、一斉にカードを出します。最も強いカードを出したプレイヤーがこのディールの敗者になります。
もし最も強いカードを出したプレイヤーが複数いる場合は、該当のプレイヤー全員敗者になります。
敗者は出したカードを表向きに置き、そのカードのポイント分チップ(得点)を受け取ります。
このディールの敗者が次のディーラーになります。もし複数いる場合はジャンケンなど適当な方法で次のディーラーを決めます。
敗者に置かれたカードは次のディール以降でもそのまま残ります。ディーラーは敗者に置かれたカード以外をシャッフルして配ります。
配る枚数は、敗者のポイント数と同じ枚数になります。例えば敗者がJ(10ポイント)で負けた場合、各プレイヤーに10枚ずつ配ります。不足する場合は、各プレイヤーに均等な枚数になるようにして配ります。
配り残りのカードがある場合は山札になります。

ゲーム終了

チップ(得点)の合計が22点以上になったプレイヤーは、このゲームから脱落します。
脱落したプレイヤーの前に置かれたカードは、使用するカードとして回収されます。
1人だけ残った時点でそのプレイヤーの勝利となりゲーム終了となります。
もし1人も残らなかった場合は、その時点でのチップ(得点)の合計の少ないプレイヤーの勝利になります。
同点は引き分けになります。


バリエーション

リードプレイヤーが出したカードと同じ強さまたはより強いカードがあれば、そのカードを出す必要があります。ただし手札の中で最も強いカードを出す必要はありません。同じ強さまたはより強いカードが1枚もなあい場合のみ、手札の中で最も弱いカードを出します。
例えば:
リードプレイヤーが8を出し、次のプレイヤーがJを出したとします。
手札にA,J,8,6,5,2,2とある場合、AやJを出す必要はなく、8を出してもかまいません。
リードプレイヤーが同じランクを複数枚出した場合、同じランクまたはより強いカードがその枚数分あれば出します。ない場合は手札から最も弱いカード2枚を出します。
敗者の得点は得点用紙に記録、またはチップに換算されます。
次のディールでは敗者のカードを含め全てのカードをシャッフルします。

26

このバリエーションでは、ジョーカー2枚+52枚のトランプを2組使います。
全部で108枚です。
カードの強さ、ポイントは次のようになります。
👉カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
👉カードのポイント
  • ジョーカー:各13ポイント
  • A:各14ポイント
  • J,Q,K:各10ポイント
  • 2~10:数字そのまま
👉複数枚出し
このバリエーションでは同じランクでなくても複数枚出しができるようです。例えばA-9、K-9-6などと出せます。
ただし手札には少なくとも1枚は残るようにして出します。
もし直前のプレイヤーがこの出し方をした場合は、各カードと同じランクかより強いカードで同じ枚数を出すか、最弱で同じ枚数を出すかどちらかになります。
例えば:
K-9-6の場合は、KまたはA、9または10以上、6または7以上を出すか、手札から最弱3枚を出します。
リードプレイヤーが同じランクを2枚以上出したとしても、各カードより同じ強さかより強いカードであれば、同じランク同士でなくても良いと思われます。
👉ジョーカー
ジョーカーはワイルドカードとして、どのランクの変わりにもなります。ただし手札が全てジョーカーではない限り、ジョーカーを出す場合は、ジョーカー以外のカードと一緒に出さなければなりません。
・リードでジョーカーを出す場合:
ジョーカー以外のカードを1枚以上含めてジョーカーを出します。ジョーカーはジョーカー以外のカードのランクをコピーします。例えば、ジョーカー、8と出せば8を2枚出したことになります。
・セットとしてジョーカーを出す場合:セットで出した場合は、出したランクのうち
好きなランクとして扱うことができます。
例えば:
K-Q-9の場合は、ジョーカー-K-9で勝てます。ジョーカー-Q-9と出してもジョーカーはQまたは9をコピーするため、Kに勝てません。この出し方では勝てません。
トリックで最弱を出すときにジョーカーを出すことはできません。
例えば3枚だしで最弱を出す状況の場合、手札がジョーカー,7,3,2の場合は7,3,2の3枚を出さなければいけません。
手札が全てジョーカーの場合、ジョーカーの強さはAとして扱われます。ジョーカーを複数枚出すこともできますが、1枚は手札として残す必要があります。
つまり残りの手札が全てジョーカーになった場合、最後のトリックで必ず敗者になります。
👉ゲーム終了
チップ(得点)の合計が26点以上になったプレイヤーは、このゲームから脱落します。
脱落したプレイヤーの前に置かれたカードは、使用するカードとして回収されます。
いずれか1人が残った時点でそのプレイヤーの勝利となりゲーム終了となります。
もし1人も残らなかった場合は、その時点でのチップ(得点)の合計の少ないプレイヤーの勝利になります。
同点は引き分けになります。



参考書籍・参考サイト


大人が楽しいトランプゲーム30選 すごろくや スモール出版

2023年12月17日日曜日

Le Neuf/Nines/9

Ninesは、カナダ東部発祥のトリックテイキングゲームです。ケベック発祥との記載もあります。
主にフランス語圏、特にケベック州でプレイされており、そこではLe NeufまたはChomeurとも呼ばれています。
ゲーム名は、各プレイヤーがゲーム開始時に9点持っていることから由来されています。
主に3人で遊ぶことが多いようですが、4人でも遊べます。
👉プレイ人数:3,4人
👉使用するカード:通常のトランプからジョーカーを除いた52枚。
👉カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
👉ゲームの目的:できるだけ4トリック以上取り、初期点数9点を誰よりも先になくすこと
このゲームは時計回りに進行します。



ディール

最初のディーラーをジャンケンなど適当な方法で決めます。以降のディールは時計回りに持ち回りで交代します。
ディーラーは使用するカードをシャッフルした後、各プレイヤーの手札が13枚になるよう、裏向きにしてカードを配ります。
各プレイヤーの手札は13枚です。
配り残りのカードは裏向きのまま一カ所に重ねます。これが山札になります。

交換

ディーラーの左隣のプレイヤーから山札と手札の交換をするかしないかを決めます。
交換するかしないかは自由です。
交換する場合は、手札を全て裏向きにして捨てて、山札のカードを新たな手札にします。
以降時計回りに次のプレイヤーも手札の交換をするかしないかを決めます。
もし前のプレイヤーが交換していた場合は、次のプレイヤーが交換で手にするカードは、直前で交換したプレイヤーのかつての手札になります。

プレイ

通常ルールでは切り札はありません。
ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
ない場合は、好きなカードを出せます。
全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは場のカードを全て裏向きにして、自分の脇に置きます。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
全員の手札がなくなったら1ディール終了になります。



得点

各プレイヤーは4トリック以上取ることが目標になっています。
  • 取ったトリック数が4トリックから1超えるごとに、1点なくなります。
  • 取ったトリック数が4トリックより少ない場合は、不足しているとリックス1トリック1点加点されます。
  • 取ったトリック数が丁度4トリックの場合は、得点の増減はありません。

ゲーム終了

得点計算終了後、いずれか1人以上の持ち点が0以下になった時点でゲーム終了となります。持ち点が0点以下になったプレイヤーの勝利になります。
もし複数いる場合は、持ち点が最も低いプレイヤーの勝利になります。
同点は引き分けになります。



バリエーション

切り札バリエーション
各ディールで切り札を順番に変更してプレイをします。
例えば:
  • 1ディール目は、2ディール目は♣、3ディール目は、4ディール目は♠、5ディール目はノートランプ
  • 1ディール目は♣、2ディール目は、3ディール目は♠、4ディール目はノートランプ、5ディール目は
ゲームを開始する前に順番を決めてください。
切り札があるディールでは、トリックの勝者を次のように決めます。
  • 切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
  • 切り札が出ている場合は、切り札スートで一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。

カードの交換順の変更
まずディーラーからカードの交換をするかしないかを決め、その後ディーラーの左隣、ディーラーの右隣の順で行います。


引き分けなしルール
2人以上のプレイヤーが以降のトリックに勝てば持ち点0になる可能性がある場合、いずれか1人の持ち点が0になった時点で、ゲーム終了します。
持ち点が0になったプレイヤーの勝利です。
このバリエーションは、元々あったバリエーションではなくハウスルールとのことです。


4人ルール
ニューファンドランドでは4人ペア戦でプレイするそうです。
向かい合った2人がペアになります。
各プレイヤーに13枚ずつ配ります。カードの交換はありません。
各チームの持ち点は18点になります。
各チームには 6 トリックのノルマがあります。 
各ディールの終了時に、チーム合計して取ったトリック数が 6 以上の場合、超過した1トリックごとにスコアから 1 ポイントが減算され、6 に足りないトリックごとに 1 ポイントが追加されます。 
最初にスコアが 0 以下になったチームが勝ちます。 

参考サイト

2023年12月16日土曜日

ホイストの消失

Vanishing Whistは、Cathal O'Siochru氏がBoard Game Geekに投稿した、ホイストのバリエーションゲームです。
氏によると大人数で遊べるクリスマス向きのゲームとのことです。ただし12人以上は非推奨とのことです。
本ブログではバリエーションを交えて紹介します。
👉プレイ人数:2~10人程度
👉使用するカード:通常のトランプからジョーカーを除いた52枚。
👉カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
👉ゲームの目的:できるだけ事前のビッド数と同じトリックを取ること
このゲームは時計回りに進行します。



ディール

最初のディーラーをジャンケンなど適当な方法で決めます。以降のディールは時計回りに持ち回りで交代します。
ディーラーは使用するカードをシャッフルした後、各プレイヤーに裏向きにしてカードを配ります。
最初のディールは各プレイヤーに均等に配ります。
次のディール以降は、直前のディールで各プレイヤーに配った枚数より1枚少なくして配ります。
各プレイヤーの手札が1枚ずつのディールを終了した後は、特殊な「ゼロディール」を行います。
その後各プレイヤーの手札が1枚ずつのディールをもう一度行い、以降直前のディールで各プレイヤーに配った枚数より1枚多くして配ります。
均等に配るディールを2回プレイしたらゲーム終了です。

切り札

ゲームを始める前に、各ディールでの切り札を決めます。切り札は♠、♣、、ノートランプをできるだけ均等な回数プレイするよう、決めます。
以下に凡例になります。

★印の付いたディールが「ゼロディール」になります。


ビッド(ゼロディール以外)

各プレイヤーは配られたカードを自分だけ見た後、取れるトリック数を予想します。
ディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りにトリック数を宣言します。
宣言できるトリック数は0~手札の枚数までになります。0を宣言すると1トリックも取らない宣言になります。
最後にディーラーも同様にトリック数を宣言します。
この時、それまで宣言したトリック数の合計と自分が宣言するトリック数を足した値が手札より少ないか多い数しか宣言できません。
例えば手札が6枚のとき、それまでの宣言したトリック数の合計が4であれば:
ディーラーは0、1または3以上を宣言しなければなりません。

プレイ(ゼロディール以外)

ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
ない場合は、切り札を含めて好きなカードを出せます。
全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
切り札が出ている場合は、切り札スートで一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは場のカードを全て裏向きにして、自分の脇に置きます。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
全員の手札がなくなったら1ディール終了になります。


ビッド(ゼロディール)

各プレイヤーは配られたカードを見ることはできません。配られたカードは他のプレイヤーに見えるよう、自分の頭の上に重ねます(インディアンポーカーの要領と同じです)。
その後取れるトリック数を予想します。
自身の手札が見れないことを除き、ビッドは「ビッド(ゼロディール以外)」と同様に行います。

プレイ(ゼロディール)

全員頭の上のカードを表向きして場に出します。
勝敗はゼロディール以外の要領で決めます。
つまり:
切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
切り札が出ている場合は、切り札スートで一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。


得点

宣言したトリック数どおりトリックを取れていればビッド成功、それ以外はビッド失敗になります。
ビッドの成功失敗に関係なく、取ったトリック1トリックにつき1点獲得します。
さらに0トリック宣言以外でビッド成功していれば、追加で10点獲得します。
0トリック宣言でビッド成功していれば、5点獲得します。
ビッド失敗している場合は、上記の追加点は獲得できません。

ゲーム終了

規定のディール終了後、ゲーム終了となります。
合計点が一番高いプレイヤーの勝利です。
大きめのパーティで遊んだゲームなのか、かなり長いゲームになります。
適宜ディール数を短縮しても良いと思います。


参考サイト

2023年12月15日金曜日

Optrita: Lines

 Optrita: Linesは、Haymire氏が創作した1人用トリックテイキングゲームです。

👉使用するカード:通常のトランプのからジョーカーと各スートの10を取り除きます。
全部で48枚です。
👉カードの強さ:A>K>Q>J>9>8>7>6>5>4>3>2
👉ゲームの目的:難易度ノーマルは21点以上先取。難易度ハードは31点以上先取。

原文では使用しない10とジョーカーを使って、プレイヤーとダミープレイヤーのスコアトラックとして使用します。
ただチップなど用意して使ってもかまいません。



目的

このゲームは難易度ノーマルとハードの2種類があります。
難易度ノーマルではダミープレイヤーより先に21点以上先取すること、難易度ハードではダミープレイヤーが11点以上達成する前に、31点以上先取することです。

ディール

使用するカードを全てシャッフルし、テーブルの中央に裏向きにして、縦6枚、横6枚になるよう並べます。
並べた後、対角線のいずれか1ライン(斜め右上から左下、または斜め左上から右下)だけを表向きにします。
その後配り残りのうち7枚を自分の手札として、裏向きのまま配ります。
残ったカードの一番上を表向きして、配り残りのカードの上に重ねます。このカードのスートが切り札になります。
写真では♠が切り札になります。


プレイ

自分の手札から好きな1枚を選び、6x6列のうちいずれか1列を選び、選んだ列の脇にカードを表向きに置きます。このカードを「プレイカード」と呼びます。
一度置いたプレイカードは途中で手札と交換することはできません。
最初はどの列に置いてもかまいません。
置いた列によりカードのめくり方が次のように決まります。
  1. 右端に置いた場合は、一番右端から左方向へ1枚ずつめくっていきます。途中でめくらずにカードをとばしたり、めくる方向変えたりすることはできません。
  2. 下側に置いた場合は、一番下から上方向へ1枚ずつめくっていきます。途中でめくらずにカードをとばしたり、めくる方向変えたりすることはできません。
  3. 左端に置いた場合は、一番左端から右方向へ1枚ずつめくっていきます。途中でめくらずにカードをとばしたり、めくる方向変えたりすることはできません。
  4. 上側に置いた場合は、一番上から下方向へ1枚ずつめくっていきます。途中でめくらずにカードをとばしたり、めくる方向変えたりすることはできません。
写真の例では置いた一番右端から1枚ずつめくります。


めくったカードが次の条件のいずれか1つに合った場合は、その時点でカードをめくるのを止めます。
  • めくったカードがプレイカードと同じスート
  • めくったカードが切り札と同じスート



その後トリックテイキングゲームの要領で勝敗を決めます。
つまり:
めくったカードとプレイカードと同じスートで、プレイカードの方が強ければ、プレイヤーの勝利になり、そのトリックを取ります。そうでなければ、ダミープレイヤーの勝利になり、そのトリックを取ります。
めくったカードが切り札で、プレイカードが切り札でなければダミープレイヤーの勝利になり、そのトリックを取ります。
プレイヤーが勝った場合はプレイカードとめくったカードを取り、トリック数がわかるように表向きに重ね自分の脇に置きます。
ダミープレイヤーが勝った場合は、プレイヤカードとめくったカードを取り、裏向きにして重ね、トリック数がわかるように自分の脇に置きます。
6枚全てめくり、プレイカードと同じスートも切り札もない場合は、プレイヤーの勝利になり、そのトリックを取ります。この場合は、めくった6枚のうち好きな1枚とプレイカードを取り、表向きに重ね自分の脇に置きます。
取った後空白ができますが、カードの補充は行いません。
その後、手札がのこり1枚になるまでプレイを続けます。
任意の列のうち1列を選んで、手札から1枚カードを表向きに置きます。
このとき途中で空白のある列を選ぶことはできません。常に1列6枚が残っている列の中から選びます。
6トリック終了したら1ディール終了です。1ディール終了後得点計算をします。

得点

プレイヤーが取った1トリックにつき1点獲得します。
ダミープレイヤーも同様に得点を獲得します。
ゲーム終了でなければ、使用するカードをシャッフルしなおして、ゲームを続けます。




ゲーム終了

難易度ノーマルの場合、1ディール終了後ダミープレイヤーより先にプレイヤーが21点以上あれば、ゲーム終了となります。その場合プレイヤーの勝利になります。
ダミープレイヤーが先に21点以上に達した場合は、プレイヤーの敗北になります。
難易度ハードの場合、1ディール終了後、ダミープレイヤーより先にプレイヤーが21点以上あれば、ゲーム終了となります。その場合プレイヤーの勝利になります。
ダミープレイヤーが先に11点以上に達した場合は、プレイヤーの敗北になります。

遊んでみましたがかなり運の要素が高いゲームですが、切り札の要素と最初に見えている6枚が効いていてそれなりに楽しめました。
10を使ったスコアの仕方は参考サイトをご参照ください。

参考サイト


2023年12月10日日曜日

99

99はDevid Parlettが創作したトリックテイキングゲームの1つです。
3人推奨ですが、2人、4人、5人でも遊べます。
私自身は3人で遊んだことはありませんが、3人がベストだと思います。
色々なバリエーションがありますが、良く遊ぶ方のルールを最初に説明します。
本ブログではこのルールを便宜的に「通常ルール」と呼びます。
👉使用するカード:通常のトランプのうち、各スートの6~10,J,Q,K,Aのみを使用します。
全部で36枚です。
👉カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6
👉ゲームの目的:できるだけ事前のビッド数と同じトリックを取ること
このゲームは時計回りに進行します。



ディール

最初のディーラーをジャンケンなど適当な方法で決めます。以降のディールは時計回りに持ち回りで交代します。
ディーラーは使用するカードをシャッフルした後、各プレイヤーに裏向きにしてカードを配ります。
各プレイヤーの手札は12枚になります。配り切りになりますので余るカードはありません。

切り札

最初のディールでは切り札はありません、ノートランプになります。
以降のディールでは直前のディールでビッドに成功した人数によって次のように決まります。
  • 1人だけ成功:♠
  • 2人成功:
  • 3人全員成功:♣
  • 成功者なし(3人とも失敗):

ビッド

各プレイヤーは配られたカードを自分だけ見た後、取れるトリック数を予想します。
1ディールで取れるトリック数は最大9トリックになります。
トリックの予想は手札から好きな3枚を使って行います。
このとき使った3枚のスートによって、予想トリック数が決まります。
予想で使った3枚のカードをビッドカードと呼びます。
:0トリック
♠:1トリック
:2トリック
♣:3トリック
例1:♠7、8、9の3枚をビッドカードとして使った場合は、このディールで3トリックとる宣言になります。
例2:♣7、♣8、♣9の3枚をビッドカードとして使った場合は、このディールで全トリックとる宣言になります。
例3:7、8、9の3枚をビッドカードとして使った場合は、このディールで1トリックも取らない宣言になります。
ビッドカードの3枚は裏向きにして自分の脇に置きます。
ビッドカードの3枚は手札と交換することはできません。またプレイで使うことはできません。



プレミアムビッド

プレイの前にプレミアムビッドを行います。
プレミアムビッドは1巡だけ行います。
ディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りの順に、「デクレアラ」または「リビール」のどちらか1つを宣言するか、または宣言せずにパスをします。
パスをした後に再び宣言をすることはできません。
直前のプレイヤーが「デクレアラ」宣言した場合、以降は「リビール」宣言をするかパスをするかのどちらか1つになります。
いずれか1人が「リビール」を宣言するか、または1巡した後プレミアムビッドは終了します。
プレミアムビッド終了後、「リビール」宣言したプレイヤーは手札とビッドカード3枚全てを表向きにして全員に公開します。
ビッドカードと手札は公開したままプレイします。
「リビール宣言」が会った場合、「デクレアラ」宣言したプレイヤーは、ビッドカードを公開する必要はありません(裏向きのままプレイします)。
「リビール」宣言がなかった場合、「デクレアラ」宣言したプレイヤーは、ビッドカード3枚ずべてを表向きにして全員に公開します。ビッドカードは公開したままプレイします。

プレイ

ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
ない場合は、切り札を含めて好きなカードを出せます。
全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
切り札が出ている場合は、切り札スートで一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは場のカードを全て裏向きにして、自分の脇に置きます。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
全員の手札がなくなったら1ディール終了になります。



得点

1ディール終了後、各プレイヤーは取ったトリック数がビッドカード3枚のトリック数とぴったり合っているかを確認します。ぴったり合っていればビッド成功、そうでなければ失敗になります。
成功しているプレイヤーの人数によって、次のようにビッド成功の得点がきまります。
  • 1人成功:成功したプレイヤーに30点
  • 2人成功:成功した各プレイヤー20点
  • 3人成功:成功した各プレイヤー10点
全員失敗した場合はこの得点は獲得できません。
さらにデクレアラ宣言でビッド成功している場合は、追加30点獲得します。デクレアラ宣言でビッドに失敗した場合は、他のプレイヤー全員が各30点ずつ獲得します。デクレアラ宣言したプレイヤーは追加の得点は獲得できません。
リビール宣言でビッド成功している場合は、追加で60点獲得します。リビール宣言でビッドに失敗した場合は、他のプレイヤー全員が各60点ずつ獲得します。リビール宣言したプレイヤーは追加の得点は獲得できません。
またビッド成功・失敗に関係なく、各プレイヤーは取ったトリック1トリックにつき1点獲得します。
このゲームの1ディールでの最高得点は99点になります。

ゲーム終了

1ディール終了後、いずれか1人が合計100点以上に達していればゲーム終了になります。
合計点が一番多いプレイヤーの勝利になります。
3ディールを1勝負にして遊びルールもあります(この勝敗の決め方を「ラバー」と呼びます)。




プレミアムビッドの補足

本ブログでは、David Parlett著「Original Card games」、および同氏の「Dictionary of Card Games」で記載されているプレミアムビッドの方を紹介しました。
David Parlett氏のサイトでは、プレミアムビッドは順番に関係なく宣言できるように記載れています。
もしデクレアラ宣言とリビール宣言があった場合は、リビール宣言したプレイヤーの宣言が成立します。
デクレアラ宣言よりリビール宣言の方がより強い宣言となります。
同じ宣言が2人以上いた場合、ディーラーの左隣のプレイヤーが宣言していれば、ディーラーの左隣のプレイヤーの宣言が成立します。ディーラーの左隣のプレイヤーが宣言していない場合は、ディーラーの左隣のプレイヤーに一番近いプレイヤーの宣言が成立します。

人数バリエーション

4人バリエーション(個人戦)
「通常ルール」より以下の点を変更します。
👉使用するカード
通常のトランプよりジョーカーを除いた52枚を使います。
カードの強さは:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
になります。
各プレイヤーの手札が13枚になるように配ります。
👉ビッドカード
各プレイヤーは手札のうち3枚を使って(以降ビッドカード)、トリックの予想をします。
使ったビッドカード3枚が全てだった場合は、1トリックも取らない宣言になるか、全トリック取る宣言になります。つまりビッドカード3枚がの場合は、1トリックも取らなくても、全トリック取ってもビッド成功になります。
👉ビッド成功の得点
  • 1人だけ成功した場合:30点
  • 2人成功した場合:成功した各プレイヤーに20点
  • 3人成功した場合:成功した各プレイヤーに10点
  • 4人全員成功または失敗した場合:0点
ビッド成功失敗に関係なく、1トリック1点獲得します。
👉次のディールの切り札
    全員失敗または全員成功の場合は次のディールの切り札はありません(ノートランプになります)。
    👉ゲーム終了
    1勝負制にする場合は、4ディール1勝負になります。
    上記以外は「通常ルール」と同じです。

    4人バリエーション(ペア戦)
    4人ペア戦で遊ぶときは、4人個人戦のルールより以下の点を変更します。
    各プレイヤービッドカード3枚を決めた後、一斉に表向きにして公開します。
    ビッドカードはプレイ中公開したままになります。
    ペア戦の場合はプレミアムビッドはありません。誰も「デクレアラ」宣言、および「リビール」宣言をすることはできません。
    ビッドの成功は、ペア2人とも個別のビッドを成功した場合は30点、ペア2人のビッドカードの合計トリック数と、2人の取ったトリック数は合っているが、個別には失敗している場合は20点、ペアのうち1人だけ成功していた場合は10点になります。ペア2人とも失敗した場合は0点です。
    ビッド成功失敗に関係なく、1トリック1点獲得します。
    ペア戦のゲーム終了条件は特に明記されていません。
    上記以外は「通常ルール」と同じです。
    5人バリエーション
    「通常ルール」より以下の点を変更します。
    👉使用するカード
    5人場合は、ファイブハンドレッド専用トランプ63枚を使用します。
    この専用トランプは通常のトランプに各スートに11,12、さらにだけ13が入っています。
    このうち13を除いた60枚を使用します。
    各カードの強さは:A>K>Q>J>12>11>10>9>8>7>6>5>4>3>2
    になります。
    👉プレミアムビッド
    誰も「リビール」を宣言することはできません。その代わり人数の制限なく「デクレアラ」宣言は可能になります。
    プレイ前に「デクレアラ」宣言したプレイヤーは、ビッドカード3枚を公開したままプレイします。
    「デクレアラ」宣言でビッド成功すれば追加で50点獲得します。失敗した場合は-50点になります。
    👉ビッド成功の得点
    • 1人だけ成功した場合:50点
    • 2人成功した場合:成功した各プレイヤーに40点
    • 3人成功した場合:成功した各プレイヤーに30点
    • 4人成功した場合:成功した各プレイヤーに20点
    • 5人全員成功した場合:各10点
    全員失敗した場合はこの得点は獲得できません。
    ビッド成功失敗に関係なく、1トリック1点獲得します。
    👉次のディールの切り札
    全員失敗または全員成功の場合は次のディールの切り札はありません(ノートランプになります)。
    👉ゲーム終了
    プレイする前にディール数など決めておきます。
    通常は250点以上または500点以上獲得で終了です。
    1勝負制にする場合は、5ディール1勝負になります。
    上記以外は「通常ルール」と同じです。
    2人バリエーションその1
    3人目はダミープレイヤーになります。上記3人と同様のルールでプレイします。
    ダミープレイヤーを含めて、手札が12枚になるように配ります。
    ダミープレイヤーに配られた最初の3枚がダミープレイヤーのビッドカードになります。
    最初のディールの切り札は♣になります。以降のディールの切り札は上記の切り札の決め方と同様です。
    通常ルール同様、手札から3枚ビッドカードを決めます。
    プレミアムビッドでは、「リビール」宣言することはできません。その代わり人数の制限なく「デクレアラ」宣言することがあできます。「デクレアラ」宣言したプレイヤーは、ビッドカードを公開したままプレイします。
    ダミープレイヤーはプレミアムビッドに参加しません。ダミープレイヤーのビッドカードはプレイが終了するまで裏向きのままにします。
    プレイ前に、ダミープレイヤーの手札を全て表向きして、スートごとにして横一列になるよう並び替えます。
    このときビッドカードは裏向きのままであることに注意してください。
    ディーラーでないプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。ダミープレイヤーは最後にプレイします。ダミープレイヤーから出す場合は、都城ルールのプレイ通り(マストフォローのルール)であれば、どのカードから出しても良いようです。
    プレイヤーのどちらかが勝っても、ダミープレイヤーは最後にプレイします。
    ダミープレイヤーが勝った場合、ダミープレイヤーがリードプレイヤーになります。このときダミープレイヤーの3番目のカードをリードします。
    原文では具体的に書かれていませんので、プレイ前に左からまたは右からと決めておくと良いでしょう。
    ビッドの成功の得点は、プレイヤー1人だけ成功の場合は30点、2人とも成功または失敗した場合、2人ともビッドの成功の得点は獲得できません。ただし、ダミープレイヤーは60点獲得します。
    いずれか1人が合計100点以上取った時点でゲーム終了となります。得点が多いプレイヤーの勝利になります。もしダミープレイヤーが先に合計100点以上担った場合は、残った2人でプレイを続けます。
    2人だけになった場合のプレイの方法は明記されていません。ダミープレイヤーが先に100点以上達した場合は、ダミープレイヤーの勝利で終了で良いと思います。
    2人バリエーションその2
    「通常ルール」より以下の点を変更します。
    👉使用するカード
    通常のトランプのうち、各スートの9~10,J,Q,K,Aのみを使用します。
    全部で24枚です。
    カードの強さは:A>K>Q>J>10>9
    になります。
    各プレイヤーの手札が12枚になるように配ります。
    👉プレミアムビッド
    誰も「リビール」を宣言することはできません。その代わり人数の制限なく「デクレアラ」宣言は可能になります。
    プレイ前に「デクレアラ」宣言したプレイヤーは、ビッドカード3枚を公開したままプレイします。
    「デクレアラ」宣言でビッド成功すれば追加で30点獲得します。失敗した場合は相手が30点獲得します。
    👉ビッド成功の得点
    • 1人だけ成功した場合:20点
    • 2人成功した場合:成功した各プレイヤーに20点
    全員失敗した場合はこの得点は獲得できません。
    ビッド成功失敗に関係なく、1トリック1点獲得します。
    👉ゲーム終了
    いずれか1人が合計100点以上に達したらゲーム終了となります。合計点が多いプレイヤーの勝利になります。
    上記以外は「通常ルール」と同じです。



    そのほかのバリエーション

    オリジナルルール(ジョーカーバリエーション)
    99はDavid Parlett氏本人の手でルール改定されています。
    改定前のルールでは以下の点が異なります。
    👉使用するカード
    通常のトランプのうち、各スートの各スートの6~10,J,Q,K,Aにジョーカー1枚を加えまて使用します。
    全部で37枚です。
    カードの強さは:A>K>Q>J>10>9>8>7>6
    になります。
    各プレイヤーの手札が12枚になるように配ります。
    配り残りの1枚は表向きして、全員に公開します。このカードを切り札表示カードと呼びます。
    切り札表示カードがジョーカーまたは「9」だった場合、切り札なし(ノートランプ)になります。
    切り札表示カードが、ジョーカー・「9」以外であれば、そのスートが切り札になります。
    切り札表示カードはプレイ終了するまで場に残します。
    もしプレイヤーの手札にジョーカーがある場合は、ジョーカーは切り札表示カードのスートとランクをコピーします。例えば切り札表示カードが10の場合、プレイヤーの手札にあるジョーカーは10になります。
    1勝負制にする場合は、9ディール1勝負になります。
    上記以外は「通常ルール」と同じです。
    切り札宣言バリエーション
    プレミアムビッドの際、切り札を宣言することができます。プレミアムビッドで切り札を宣言した場合、より強い宣言をすれば直線の切り札を変更できます。
    プレミアムビッドの強さは「リビール」宣言>「デクレアラ」宣言になります。
    同じ強さの宣言が複数あった場合は、ディーラーの左隣のプレイヤーまたは、ディーラーの左隣のプレイヤーの近いプレイヤーが優先されます。
    もしプレミアムビッドを誰も宣言しなかった場合は、そのディールで決められた切り札になります。
    つまり最初のディールは、切り札なし(ノートランプ)、次のディールは直前のビッドで成功したプレイヤーの人数に応じて切り札が決まります。
    上記以外は「通常ルール」と同じです。

    切り札9宣言バリエーション
    Nicholas Tallyn氏が考案した上記切り札宣言の追加バリエーションです。
    切り札宣言時に切り札スート以外に「9」を切り札にすることができます。
    「9」を切り札にした場合、「9」の4枚は別のスート扱いになります。
    切り札9になった場合、9の強さは:♣9>9>♠9>9になります。
    上記以外は「切り札宣言バリエーション」のルールと同じです。

    ノービッドバリエーション
    harles Magri氏が考案したバリエーションゲームです。
    このバリエーションゲームではプレイ前にビッドカード3枚を出さずに、12枚の手札でプレイを開始します。
    9トリック終了後、手札に残った3枚がビッドカードになります。
    またプレミアムビッドは次のように変更されます。
    おそらく「リビール」宣言して、プレイ前に次ぎのいずれか1つを行うものと思われます。
    • 手札12枚全て公開して、ビッドカード3枚とプレイに使う9枚を分け、ビッドカード3枚のトリック数どおり取る
    • 手札12枚を公開した後、取るトリック数を宣言する
    このアイディアに基づいて同氏はClumondのゲームを創作しました。
    ナウンティー・ナン(Naughnty-Nun)
    99のアレンジゲームです。
    2~4人までプレイできます。
    使用するカードは:
    2人の場合:通常のトランプのうち、各スートの9~10,J,Q,K,Aのみを使用します。
    全部で24枚です。
    カードの強さは:A>K>Q>J>10>9
    になります。
    3人の場合:通常のトランプのうち、各スートの6~10,J,Q,K,Aのみを使用します。
    全部で36枚です。
    カードの強さは:A>K>Q>J>10>9>8>7>6
    になります。
    4人の場合:ジョーカーを除いた52枚を使用します。
    全部カードの強さは:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3<2
    になります。
    このゲームは9ディールプレイします。
    各ディールによって切り札が異なります。
    スートの強さは:♣>>♠>になります。
    • 1ディール目:が切り札
    • 2ディール目:♠が切り札
    • 3ディール目:が切り札
    • 4ディール目:♣が切り札
    • 5ディール目:切り札なし(ノートランプ)
    • 6ディール目:各トリックでリードで出されたスートが切り札
    • 7ディール目:そのトリックでプレイされたカードの中で最も強いスートで、かつより強いランクがトリックに勝つ。
    • 8ディール目:そのトリックでプレイされたカードの中で一番強いランクがトリックに勝つ。同じ強さのランクが複数ある場合は、スートの強さで勝敗を決める。
    • 9ディール目:リードで出されたカードと同じランクをプレイし、「スナップ」と宣言すれば、トリックに勝つ権利が与えられる。さらに宣言があった場合は後勝ちではないかと推測します。もしリードで出したカードと同じランクを出し、スナップ宣言をしなかった場合はトリックに勝つ権利は失われます。
    このゲームではプレミアムビッドはありません。
    明確に記載されていませんが、プレイ前にビッドカード3枚をだし、トリック数を予想する物と思われます。
    予想が当たった場合の点数はプレイ人数に応じて調整になると思われます。
    また1トリック1点つくと思われます。
    また本ゲームはDavid Parlett氏のサイトではディールごとの切り札の決め方が次のように記載されています。
    また氏のサイトでは3人用と書かれていますが、切り札の決め方を読むと3人以外もそうていして記載されています。
    • 1ディール目:プレイ前に手札から1枚裏向きに出し、一斉に公開する。最も多く出ているスートが切り札になる。同じ枚数同士の場合は、より強いランクの方が切り札になる。ランクも同じ場合の記載はありません(ノートランプで良いかと思います)。3人プレイでスートが1枚ずつだった場合は、出ていないスートが切り札になります。
    • 2ディール目:通常の99と同じです。直前のビッド成功の人数により決まります。
    • 3ディール目:各トリックでリードで出されたスートが切り札
    • 4ディール目:まずスートの強さ♣>>♠>、次にカードの強さの順で勝敗を決める。
    • 5ディール目:そのトリックでプレイされたカードの中で一番強いランクがトリックに勝つ。同じ強さのランクが複数ある場合は、スートの強さ(♣>>♠>)で勝敗を決める。
    • 6ディール目:切り札なし。通常ルールと同じだが、ビッドカードに「9」は使用できない。また最初のリードでは手札に「9」があれば必ず出す。
    • 7ディール目:リードで出されたカードと同じランクをプレイし、「スナップ」と宣言すれば、トリックに勝つ権利が与えられる。さらに宣言があった場合は後勝ちではないかと推測します。もしリードで出したカードと同じランクを出し、スナップ宣言をしなかった場合はトリックに勝つ権利は失われます。
    • 8ディール目:通常ルールと同じ。ただしトリックに勝つのは、2番目に強いカード。誰もフォローしなかった場合(切り札がない場合)、2番目に強いランクを出したプレイヤーが勝つ。同じランクの強さがある場合は、後出し勝ちになる。
    • 9ディール目:ビッドカードに「9」は使用できない。また「9」が切り札になる。「9」の4枚は別のスート扱いになる。切り札9になった場合、9の強さは:♣9>9>♠9>9。



    Board Game Geekに投稿されたバリエーション

    Board Game Geekに投稿されたバリエーションの一部を紹介します.
    分割統治バリエーション
    Craig Duncan氏が考案したバリエーションゲームです。プレミアムビッドの得点の大きさに懸念を抱いて提唱されたバリエーションになります。
    👉プレミアムビッド:デクレアラ、リビール宣言は複数人数宣言可能に変更します。
    宣言は時計回りに行うのか、一斉に行うのかは明記されていません。
    プレミアムビッドを誰も宣言しなかった場合、ビッドの成功点は10点、1トリック1点になります。
    デクレアラ宣言し成功した場合、ビッドの成功点は20点、1トリック2点になります。失敗した場合、この得点は獲得できません。さらに相手プレイヤーに追加で5点ずつ加点します。
    リビール宣言し成功した場合、ビッドの成功点は30点、1トリック3点になります。失敗した場合、この得点は獲得できません。さらに相手プレイヤーに追加で10点ずつ加点します。
    ブリッジバリエーション
    omer pdr氏が考案したバリエーションゲームです。
    👉使用するカード
    4人の場合、通常のトランプよりジョーカーを除いた52枚を使います。
    カードの強さは:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
    になります。
    各プレイヤーの手札が13枚になるよう配ります。
    3人の場合は、各スートの2を除きます。各プレイヤーの手札が12枚になるよう配ります。
    配り残りの12枚はプレイで使用することはありません。
    👉ビッドカード
    各プレイヤーは手札のうち3枚を使って(以降ビッドカード)、トリックの予想をします。
    ビッドカードのトリック数は次の通りになります。
    ♠:4トリック
    :3トリック
    ♣:2トリック
    :1トリック
    10:0トリック。上記スートのトリックを無視する。
    ビッドカードを使った予想は、パスすることはできません。ビッドカードの予想は手札から4枚使います。ビッドカードの予想が終わった後、全員ビッドカードを公開します。
    残念ながら得点についてははっきりと読み取ることはできませんでした。



    後書き

    99はDavid Parlett氏の代表的なゲームの1つです。
    このゲームは1968年に創作され、1980年に変更されました。さらに1990年に三度のルール変更が行われました。
    そういえば実際に遊んでいた時、プレミアムビッドは時計回りでやっていたかどうかはっきりは覚えていません。
    細かい変化なのかもしれませんが、ゲームのルール変遷が断片的に見えて面白かったです。
    いずれにせよ3人のトリックテイキングゲームで面白いゲームの1つであることには間違えありません。

    参考文献・サイト

    ・「The Oxford Guide to Card games」 David Parlett Oxford 
    ・「Oxford Dictonary of Card games」 David Parlett Oxford
    ・「The Penguin Book of Card Games」David Parlett Penguin Books
    ・「トランプゲーム百科」 松田道弘 社会思想社
    ・「トランプゲーム大全」 赤桐裕二 スモール出版

    2023年9月3日日曜日

    跑胡子(paohuzi)

    跑胡子(paohuzi)は、清朝中期に四川省楽山市で生まれたようです。
    使用する紙牌は、橋字牌、跑胡紙、棍棍などとも呼ばれています。
    通常は4人で遊ぶようですが、3人でも遊べます。
    プレイ人数:3,4人。4人のときは親と反対側に座ったプレイヤーが参加しません。
    このブログでは使用する紙牌のことを便宜上「カード」と呼びます。
    このゲームは反時計回りに進行します。
    終了条件は特に決まっていません。予めディール数などを決めておいてください

    カードの構成

    小字(小写)と大字(大写)の2つのスートが存在します。
    小字:各4枚ずつあります。強さの順序はありません。

    大字:各4枚ずつあります。強さの順序はありません。
    大字は次の数字を表しています。
    拾:10
    玖:9
    捌:8
    柴:7
    陸:6
    伍:5
    律:4
    参:3
    弐(止へんに貝):2
    壹:1



    ディール

    最初の親はジャンケンなど任意の方法で決めます。親の左隣が最初のディーラーになります。
    4人の場合は、ディーラーはゲームに参加しません。4人の場合ディーラーにカードは配りません。
    4人の場合、本来のルールを適用すると、同じプレイヤーがゲーム参加できなくなる可能性があるためこのブログでは:
    以降はディーラーの右隣が親とします。
    とします。上記を:
    同じ親が連続して上がった時は、親は交代しない
    と変更しても良いと思います。

    ※本来のルールは以下の通りです。
    以降は直前で上がったプレイヤーが親になります。
    直前のプレイ流局になった(誰も上がらなかった)場合は、ディーラーは交代しません。
    ただし3回連続同じ親が続き、誰も上がらなかった場合は、ディーラーの右隣が親になります。
    ディーラーは、よくシャッフルした後左隣のプレイヤーにカットしてもらいます。
    以降各プレイヤーに裏向きにして20枚ずつ配ります。その後、親だけに追加で裏向きにして1枚配ります。
    つまり親の手札は21枚、各プレイヤーは20枚になります。
    ※4人の場合、ディーラーにカードを配りません。
    残ったカードは裏向きのまま山札にします。山札の一番下のカード1枚を表向きにします。
    表向きにしたカードが赤字だったの場合(「二」、「七」、「十」、「弐」、「柴」、「拾」のいずれか)、裏向きにして山札の一番上に重ねます。一番下のカード1枚が黒字のカードになるまでこれを繰り返します。



    セットの構成

    このゲームの目的はセットを作ることになります。
    セットの構成は次の通りです。
    • 同じスートで同じ数値4枚(以降「槓子」)
    • 同じスートで同じ数値3枚(以降「刻子」)
    • 異なるスートが1枚以上混ざった同じ数値3枚(以降「ラン」)
    • 同じスートのシークエンス3枚(以降「シークエンス」)

    シークエンス
    このゲームでは同じスートで連番の3枚の他に、同じスートの二、七、十、または弐、柴、拾もシークエンス扱いになります。
    つまりシークエンスとは:
    • 同じスートで連番の3枚
    • 二、七、十の3枚
    • 弐、柴、拾の3枚
    のいずれかになります。
    手札が配られたら、次の優先順位でセットがあるかを確認することをお勧めします。
    1. 槓子(同一カード4枚)があるか
    2. 刻子(同一カード3枚)があるか
    3. 同一カード2枚があるか(以降「対子」)
    4. ラン(異なるスートが1枚以上混ざった同じ数値3枚)が成立するか、またはシークエンス3枚があるか
    「3」、「4」の優先順位に関しては、プレイヤーの裁量次第になります。
    またプレイ中において、状況に応じて判断することをお勧めします。



    プレイ

    親が最初にプレイをします。以降は反時計回りに進行します。
    手番になったら、槓子(同一カード4枚)がある場合、1枚だけ表向きにしてそれ以外を裏向きにして枚数がわかるよう、横一列にして自分の脇に出します。これを暗槓と呼びます。
    刻子(同一カード3枚)がある場合は、全て裏向きにして枚数がわかるよう、横一列にして自分の脇に出します。これを暗刻と呼びます。
    この時、場に出したセットがわかるようにして出します。便宜上このブログでは「手役カード」と呼びます。
    場に出した自分の手役カードはいつでも見ることができます(他人の裏向きの手役カードは見れません)。
    自分の手番の時、手札に槓子が3組以上、また刻子が5組以上ある場合、その時点で上がりになりプレイ終了となります。「手役カード」と組み合わせた場合は成立しません
    その後親は最初の手番のみ、手札から1枚表向きにして捨て札にします。
    捨て札は右隣のプレイヤーの間に、自分専用の捨て札置き場作って、縦斜めに置きます。捨て札は今まで捨てたカードがわかるよう、少しずらして重ねて置きます。
    以降は山札から1枚引きます(手札には加えません)。引いたカードを自分だけ見て、引いたカードと組み合わせて槓子、または刻子になるセットがある場合、該当のカードを全て裏向きにして、自分の脇に出します。この時、各セットがわかるようにして出します。
    引いたカードで槓子、または刻子にならない場合、全員に見えるように表向きにします。
    他のプレイヤーは自分の手札と組み合わせて槓子になる場合は、必ず「パオ」と宣言して槓子にしなければなりません。ただし「ポン」宣言で作った刻子を槓子にすることはできません。
    「パオ」宣言で作った槓子は全て表向きにして、枚数がわかるよう、横一列にして自分の脇に出します。これを明槓と呼びます。
    他のプレイヤーは自分の手札と組み合わせて刻子になる場合は、「ポン」と宣言して刻子にすることができます(「ポン」と宣言して刻子にするかは自由です)。
    「ポン」宣言で作った刻子は全て表向きにして、枚数がわかるよう、横一列にして自分の脇に出します。これを明刻と呼びます。
    一度見逃して「ポン」した場合(すでに同一カードが捨て札置き場にある場合)は、1枚だけ表向きにしてそれ以外を裏向きにして枚数がわかるよう、横一列にして自分の脇に出します。これを「臭偎(臭3枚セット)」と呼びます。
    「ポン」・「パオ」の宣言がない場合は、手番プレイヤーは手札と組み合わせ、ラン(異なるスートが1枚以上混ざった同じ数値3枚)またはシークエンスのセットが作れるのであれば、該当のカードを全て表向きにして横一列にして自分の脇に出します(するかしないかは自由です)。
    セットにしない場合は、表向きのまま捨て札置き場に置きます。
    右隣のプレイヤーは、直前のプレイヤーが捨て札にしたカードを「チー」を宣言して、セットを公開することができます(するかしないかは自由です)。
    「チー」宣言したプレイヤーは、該当のカードを全て表向きにして横一列にして自分の脇に出します。
    「ポン」・「パオ」、「チー」の宣言があった場合、「ポン」・「パオ」、「チー」の宣言したプレイヤーに手番が移ります。宣言したプレイヤーは手札から1枚表向きに捨て札にします。例外として2組目以上の「パオ」の場合は手札から捨て札しません。
    捨て札した後手番終了となり、手番プレイヤーの左隣のプレイヤーに手番が移ります。

    プレイ終了

    以降いずれか1人が上がり(「ホー」を宣言する)か、または山札がなくなりその手番プレイヤーの手番が終了したらプレイ終了になります。



    上がり

    自分のカードに1枚加えた時、次のいずれかの状態になれば上がりになります。
    • 「手役カード」含め、全てのカードが刻子になる(刻子が7組になる)
    • 1組以上の槓子、1組の対子(同一カード2枚)を含む7組のセット
    そのカードがあれば上がりになる場合、「ホー」(または上がり)を宣言して上がることができます。
    上がる場合は、次のいずれかの状況で上がれます。
    • 自分の手番で山札から引いたカード
    • 他のプレイヤーが山札から引いて表向きにしたカード
    • 他のプレイヤーが捨て札した時点(すでに捨て札置き場にあるカードを後から上がることはできません)
    上がり宣言は「ポン」・「パオ」、「チー」の宣言よりも優先されます。
    上がる場合においても、上がりの1枚で槓子、または刻子になるセットになる場合は、必ず槓子、または刻子にして上がらなければなりません。
    つまりラン(異なるスートが1枚以上混ざった同じ数値3枚)またはシークエンでセットを作っていてもそのカードで槓子、または刻子になるのであれば、セットを崩して槓子、または刻子にします。
    これにより上がりの状態が崩れてしまった場合、上がることはできません。
    また上がっていてもセットの点数の合計が15点未満の場合は、上がることはできません。
    麻雀のようなフリテンはありません。上記の上がりの条件に合えば、捨て札からでも一度見逃したカードからも上がれます。

    得点

    得点は後述する「胡息」(フーシー)と「番数」の2つの評価基準で概ね決まります。
    次の式で得点が決まります。
    底数 = (胡息 - 12) ÷ 3(端数切り捨て)
    得点 = 底数 X 番数
    自分の手番で山札から引いたカードで上がった場合、底数に1を加えます、
    また天胡に該当する場合は、底数を次のように変更します。
    底数 = (胡息 x 2 - 12) ÷ 3(端数切り捨て)
    天胡に該当するのは次のいずれかの1つ以上の条件に該当する場合です。
    • 手札に槓子が3組以上、また刻子が5組以上ある場合
    • 親が最初の手札で全てがセットになっていて、胡息が8以上ある場合。このとき底数に1を加えます。
    • 親が最初に捨てたカードで胡息が8以上あり、上がれる場合。この時だけ捨て札で上がれない条件を無視します。

    支払い

    上がれなかったプレイヤーはそれぞれ上がったプレイヤーに得点分の点数を支払います。
    つまり上がったプレイヤーは得点の2倍獲得します。




    終了条件

    ゲームの終了は特に決まっていません。事前にプレイするディール数など決めておいてください。
    おそらく人数分x2ディールぐらいが適当と思われます。

    参考サイト

    ・Wikipedia
    ・百度百科

    Githubにいくつかこのゲームと思われるコードがあります。興味のある方は、下記のサイトで
    paohuzi
    または
    跑胡子
    で検索してください。


    2023年5月19日金曜日

    ソリティア・ジンラミー(Solitaire gin rummy)

     ソリティア・ジンラミーは、Karen Deal Robinson氏が創作したゲームです。

    このゲームでは「ジョーカー」が仮想の相手になります。

    👉人数:1人

    👉使用するトランプ:ジョーカー1枚と通常のトランプ52枚。全部で53枚になります。

    👉カードの大きさ:(小)A>2>3>4>5>6>7>8>9>10>J>Q>K(大)

    👉ゲームの目的:ジョーカーを引く前に「ジン」または「ビッグジン」を成立させること

    👉ゲーム終了条件:特にきまっていません。プレイするディール数などを決めておきましょう。



    カードの点数

    各カードの点数は下記の通りです。
    • A:1点
    • 2~10:数字通りの点数
    • J,Q,K:各10点
    手札の中で次の手役を作ると、手役で使ったカードの点数が0点になります。
    • 同じランクのカード3枚または、同じランクのカード4枚
     例)K,♣K,♠Kまたは、9,♣9,♠9,9
    • 同じスートでかつ、連続した3枚以上のカード(以降シークエンス)
    例)♣10,♣J,♣Qまたは、10,J,Q,K

    同じスートのA,2,3はシークエンスになりますが、Q,K,AやK,A,2はシークエンスになりません。

     

    ディール

    トランプから全てのジョーカーを取り除き、裏向きにしてシャッフルします。
    シャッフルした後、11枚を自分の前に裏向きのまま配ります。
    残ったカードにジョーカー1枚を加え、裏向きのままシャッフルして1カ所に重ねて山札にします。
    山札の左脇が捨て札置き場になります。
    自分の前に配った11枚を手札にします。

    プレイ

    プレイの最初は手札から1枚捨て札にします。捨て札は捨て札置き場に裏向きにして置きます。
    それ以降は次の2つのうち、いずれか1つを選択してプレイします。
    裏向きにした捨て札の内容は確認することはできません。
    1. 山札の一番上のカードを手札に加える
    2. 捨て札の一番上のカードを手札に加える
    その後手札から1枚捨て札にします。捨て札は裏向きにして捨て札置き場の一番上に重ねます。
    1ディールの終了条件になるまでプレイを続けます。
    捨て札した後の手札のカードの点数の合計が10以下であれば、テーブルを叩いて(ノックして)1ディールを終了させることができます。これを「ジン」と呼びます。
    手札のカードの点数の合計が10以下でも、そのままプレイを続けることもできます。
    捨て札をする前に(手札が11枚状態で)カードの点数の合計が10以下の場合、捨て札をせずにノックすることができます。これを「ビッグジン」と呼びます。
    ビッグジンでも手札から捨て札をしてプレイを続けることもできます。

    1ディールの終了条件

    次のうちいずれかが起きた時点で1ディール終了になります。
    • 山札からジョーカーを引いた
    • ノックした

    得点

    ・山札からジョーカーを引き、手札の合計が10以下の場合:山札から引いたカードの枚数が自分の得点になります。
    ・山札からジョーカーを引き、手札の合計が11以上の場合:手役に使っていないカードの得点の合計が「ジョーカー」の得点になります。
    ・ジョーカーを引く前に、ノックして「ジン」が成立:山札から引いた枚数に25点を加えた点数が自分の得点になります。
    ・ジョーカーを引く前に、ノックして「ビッグジン」が成立:山札から引いた枚数に31点を加えた点数が自分の得点になります。

    ゲームの終了

    事前に決めたゲームの終了条件になったらゲーム終了です。
    得点の合計点が「ジョーカー」より多ければ、プレイヤーの勝利になります。

    バリエーション

    バリエーションその1
    ディールを次のように変更します。
    トランプから全てのジョーカーを取り除き、裏向きにしてシャッフルします。
    シャッフルした後、11枚を自分の前に裏向きのまま配ります。
    残ったカードを裏向きのまま、おおよそ半分ぐらいのところで二山に分けます。
    そのうち1山にジョーカー1枚を加え、裏向きのままシャッフルします。
    その後ジョーカーを加えていない方の1山をジョーカーを混ぜた山の上に重ねます。これが山札になりす。
    自分の前に配った11枚を手札にします。
    バリエーションその2
    このバリエーションではジョーカー3枚が必要になります。
    まずディールを次のように変更します。
    トランプから全てのジョーカーを取り除き、裏向きにしてシャッフルします。
    シャッフルした後、11枚を自分の前に裏向きのまま配ります。
    残ったカードを裏向きに4枚捨て札にした後に3枚のジョーカーを加えて、裏向きのままシャッフルします。
    このときの4枚の捨て札は、裏向きのまま捨て札置き場に重ねておきます。
    シャッフルした後裏向きのまま1カ所に重ねて山札にします。
    自分の前に配った11枚を手札にします。
    1ディールの終了条件が次のように変更になります。
    次のうちいずれかが起きた時点で1ディール終了になります。
    • 山札から2枚目のジョーカーを引いた
    • ノックした
    個人的には、プレイの最初に4枚捨て札と手札と交換しても良い気がしました。
    その場合、4枚の捨て札を裏向きに脇に置き、手札と交換するかどうか決めます。
    交換しない場合は、裏向きのまま4枚を捨て札置き場に重ねておきます。
    交換する場合は、手札から4枚まで(1枚でもかまいません)裏向きに捨て札置き場に置いた後、手札が11枚になるよう、脇に置いた4枚から補充します。
    余ったカードは捨て札置き場に裏向きにして重ねておきます。

    参考サイト