2018年12月25日火曜日

ブリスコラ(Briscola)

さらなるブリスコラ

本記事は非常に長い記事になります。
お菓子と飲み物などを事前に用意してお読みください。
サイトや書籍でルールが大きく異なる点、補足は※印にて記載しました。
「ブリスコラ・ブジャルダ(Briscola bugiarda)」については、キリン時々遊戯をお読みください。
ブリスコラの親戚の「スエカ(Sueca)」についても、キリン時々遊戯をお読みください。

概要

ブリスコラはイタリアで最も有名なトランプゲームの1つです。
2~6人まで遊べます。
本来はトランプ・イタリアデッキ40枚を使います。
しかし日本では入手が難しく、トランプとはデザインが異なるため慣れが必要です。
本ブログではトランプで説明します。
使うトランプ:通常のトランプより、ジョーカー、各スートの8,9,10を除きます。
全部で40枚になります。
カードの強さ:A>3>K>Q>J>7>6>5>4>2
目的:61点以上取ること
ゲームを始める前にプレイするディール数や目標点数などを決めておきます。
このゲームは反時計回りに進行します。

ディール

じゃんけんなど適当な方法で最初のディラーを決めます。
以降ディーラーは、反時計回りに持ち回りで交代します。

カードの得点

各カードには下記表の通り得点が付いています。
合計で120点になります。

コンクイスタまたはブラックハンド(Conquista or Black Hand)
イタリアのブリスコラではよく加えられるバリエーションルールです。
適用できるプレイ人数は、はっきりと記載されていません。
1人のプレイヤーが切り札のA,3,Kの3枚をトリックで取った時、その3枚のカードを全員に公開します。
その時点で該当プレイヤーの自動的勝利になります。
この条件が同じトリック中に3枚なのか、それとも1ディール中に3枚集めれば良いのかは明記されていません。
※以前はPAGATに上記の記載があったようですが、現在はこのバリエーションの記載はありません。

インデックス

長い文章になりますので、インデックスを作りました。
・インデックスはこちら
<2人用ゲーム>


2人用ゲーム

2人用ゲームでは事前にプレイするディール数を決めておきます。
通常は3ディールか5ディールプレイするそうです。
ディラーは3枚ずつ交互に配ります。
配り残りは「山札」として、裏向きのままテーブルの置きます。
ディラーは山札の一番上のカードを表向きにします。
表向きのカードのスートが切り札になります。
各プレイヤーの手札は3枚になります。
切り札はスートがわかるよう、山札の下に90度回転させて表向きに置きます(写真参照)。
プレイ
ディラーでないプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から任意の1枚を表向きにプレイします。
もう一方のプレイヤーは、リードプレイヤーが出したスートに関係なく、何を出してもかまいません。
リードプレイヤーと同じスート出してもかまいませんし、他のスートを出してもかまいません。勿論切り札を出してもかまいません。
切り札が出た場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
切り札が出ていない場合は、リードで出されたスートの中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
勝ったプレイヤーは山札の一番上のカードを手札に加えます。その次に負けたプレイヤーが山札の一番上のカードを手札に加えます。
切り札表示のカードは、直前のトリックで負けたプレイヤーが取ることになります
山札と手札がなくなったら1ディール終了になります。
勝敗
各自取ったカードの得点を合計します。
どちらかが61点以上取っていれば、そのプレイヤーの1勝になります。
もし2人とも60点の場合は引き分けになります。
事前に決めたディール数の過半数以上総理すれば、そのプレイヤーの勝利になります。
例えば3ディールの場合は2勝、5ディールの場合は3勝になります。
切り札表示のバリエーション
山札から1枚表向きにしたカードがAか3の場合、山札の中央あたりに戻して、もう一度山札の一番上を表向きにして切り札にするというバリエーションがあります。
勝敗のバリエーション
120点以上先取にします。


3人用ゲーム

ゲームを始める前に40枚のカードから2のカード1枚を除きます。
のぞく2のスートは無作為に選びます。
明記されていませんが、除いたカードは各プレイヤーに公開します。
使うカードは39枚になります。
ディラーは3枚ずつ反時計回りに配ります。各プレイヤーの手札は3枚です。
ディラーの右隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
山札を取る順番は直前にトリックを取ったプレイヤー、以降反時計回りになります。
また3人では最も得点が高いプレイヤーが1勝します。61点以上取る必要はありません。
上記以外は2人用ゲームと同様です。

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4人用ゲーム

4人の場合はペア戦になります。
ディラーは3枚ずつ反時計回りに配ります。各プレイヤーの手札は3枚です。
ディラーの右隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
山札を取る順番は直前にトリックを取ったプレイヤー、以降反時計回りになります。
山札がなくなった時、パートナー同士で手札を見せ合い、自由に交換しあうことができます。
4人用ゲームでは、基本的にパートナー同士でこのゲームに関する会話は認められていません。
その代わりに以下のシグナルを出すことができます。
  • 切り札のAが手札にある:歯の上に唇を引き伸ばす
  • 切り札の3が手札にある:口を片側に歪ませる
  • 切り札のKかQが手札にある:舌を出す。
  • 切り札のJが手札にある:肩をすくめる
ローマではシグナルの代わりに限定的な会話が認められています。
1トリック目までは会話はできませんが、2トリック目以降は以下にの会話ができます。
  1. パートナーに(切り札以外の)弱いカードがあるかどうか
  2. パートナーがどんな切り札を持っているかをランクを特定せずに確認する(切り札の7以外)
    • 弱い切り札があるかどうか(2~6)
    • 強い切り札があるかどうか(J,Q,K,3,A)
    • 切り札の7があるか
    1. パートナーが切り札をプレイしなくてもこのトリックに勝てるかどうか
    2. パートナーが切り札以外のAか3を持っているかどうか
      これはパートナーに次の要求をしているのと同様になります。
      1. 弱いカードをパートナーに出して欲しい
      2. 弱い切り札(または強い切り札)をパートナーに出して欲しい
      3. 切り札をプレイせずにパートナーにこのトリックを取って欲しい
      4. パートナーに切り札以外のAか3を出して欲しい
      上記以外は2人用ゲームと同様です。

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        6人用ゲーム

        6人の場合は3人1組のペア戦になります。
        ゲームを始める前に40枚のカードから各スートの2を除きます。
        全部で36枚になります。
        ディラーは3枚ずつ反時計回りに配ります。各プレイヤーの手札は3枚です。
        ディラーの右隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
        山札を取る順番は直前にトリックを取ったプレイヤー、以降反時計回りになります。
        上記以外は4人用ゲームと同じです。

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        ブリスコラ・キアマタ(Briscola Chiamata)

        ブリスコラ・キアマタは、ブリスコラのバリエーションゲームです。
        4、5人で遊べますが、5人推奨です。
        今までのブリスコラとカードの得点以外違う点が多いため、詳しく説明します。
        このゲームを始める前に予めチップなどを準備しておいてください。
        また予めプレイするディール数や目標点数(獲得チップ数)を決めておきます。
        また各プレイヤーの所有チュップ数を決めておきます。
        ディーラー
        じゃんけんなど適当な方法で最初のディラーを決めます。
        以降ディーラーは、反時計回りに持ち回りで交代します。
        ディラーは以下の通り、人数に応じて反時計回りに配ります。
        • 4人場合:各プレイヤーに4枚ずつ2回、2枚ずつ1回配ります。各プレイヤーの手札は10枚になります。
        • 5人の場合:各プレイヤーに4枚ずつ2回配ります。各プレイヤーの手札は8枚になります。
        ビッド
        ディラーの右隣のプレイヤーから反時計回りにビッドします。
        ビッドはパスをするまで、何度でもできます。
        ただし一度パスをしたプレイヤーは、再びビットすることはできません。
        ビッドする場合は、ランクを宣言します。
        最も強いランクがビッドでは最弱になり、最も弱いランクがビッドでは最強になります。
        カードの強さ:A>3>K>Q>J>7>6>5>4>2です。
        つまりビッドではAが最弱で2が最強になります。また自分の手札にないランクでも、手札にあるランクでも宣言できます。
        次のプレイヤーはパスをするか、前のプレイヤーが宣言したランクより弱いランクを宣言します。
        1人以外パスをするまでビットを続けます。
        ※Italian Card Games for All Agesでは、ビッドは1周のみ行うと記載されています。
        1人残ったプレイヤーがデクレアラーになります。
        デクレアラーは切り札を宣言します。切り札とデクレアラーが宣言したランクを持っているプレイヤーがデクレアラーのパートナーになります。
        例えばデクレアラーが「J」と宣言し、切り札を♣と宣言したときは、♣Jを持っているプレイヤーがデクレアラーのパートナーになります。
        デクレアラーのパートナーになったプレイヤーは、自分がパートナーであることは黙っておきます。
        もしデクレアラー自身の手札にある場合は、パートナーはいません。
        プレイ
        ディラーの右隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
        リードプレイヤーは手札から任意の1枚を表向きにプレイします。
        もう一方のプレイヤーは、リードプレイヤーが出したスートに関係なく、何を出してもかまいません。
        リードプレイヤーと同じスート出してもかまいませんし、他のスートを出してもかまいません。勿論切り札を出してもかまいません。
        切り札が出た場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
        切り札が出ていない場合は、リードで出されたスートの中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
        勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
        手札がなくなったら1ディール終了になります。
        得点
        パートナーがいる場合は、デクレアラーとパートナーが取ったカードの点数を合計します。
        パートナーがいない場合は、デクレアラー自身が取ったカードの点数のみを合計します。
        得点の合計が61点以上であれば、成功。60点以下であれば失敗です。
        成功の場合、パートナーがいない場合:4点、いる場合はデクレアラー:2点、パートナー:1点になります。それ以外のプレイヤーは1点ずつを失います。
        61点以降は、10点刻みでデクレアラーまたはパートナーが得る得点が増えます。
        またデクレアラーまたはパートナーで全トリック取った場合は、点数が倍になります。
        失敗した場合は、逆になります。
        詳細は下記点数表をご参照ください。
        ゲーム終了
        ディール終了後、規定ディール数または目標チップ数以上に達した時点でゲーム終了です。
        最も得点が高いプレイヤーが勝利します。同点は引き分けになります。

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        5人用ゲーム

        ブリスコラ5人用は、ブリスコラ・キアマタとほぼ同じルールでプレイされているようです。
        点数でビッドする場合もあります。その場合は最低61以上からになります。
        この最低ビッドもカタニアでは70点以上だったり、81点以上でプレイすることもあるようです。
        点数は61点であれば2点、以降10点刻みで獲得点数が倍になります。
        またイタリア北部では自分がパートナーであると嘘を言って良いというルールもあるようです。
        この嘘をつくバリエーションがブリスコラ・ブジャルダと呼ばれているかはわかりません。
        一部のイタリアのサイトでは、ブリスコラ・ブジャルダはブリスコラ・キアマタ・センプリーチェ(Briscola chiamata semplice)とも呼ばれていると記載されています。
        5人用のルールは、多くのバリエーションゲームがあるようです。
        本ブログでは5人用バリエーションのうち1つだけ紹介します。
        ブリスコラ・シンク・コル・モンテ(Briscola a cinque col monte)
        イタリアのシチリア西部でプレイされているバリエーションゲームです。
        各プレイヤーの手札は7枚になります。
        残った5枚は裏向きのままテーブルの中央に置きます。
        ビッドは点数で行います。最低70からです。
        最も多くビッドしたプレイヤーがデクレアラーになります。
        デクレアラーは切り札を宣言した後、裏向きの5枚を手札に加えます。
        その後手札が7枚になるように、裏向きにして捨てます。

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        ブリスコローネ(Briscolone)

        2人用のブリスコラのバリエーションゲームになります。
        各プレイヤーの手札は5枚になります。切り札はありません。
        配り残りは全て裏向きにして山札にします。
        時々フォローのルールがマストフォローで行う時もあるようです。
        つまり:
        1. リードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。複数ある場合は、任意の1枚を出します。
        2. ない場合は、切り札を含め何を出してもかまいません。
        120点以上先取でプレイされることが多いようですが、お互いが望めばそれ以上の目標点数にすることもできます。
        上記以外は2人用ゲームと同様です。

        ブリュスカンビーユ(Brusquembille)

        2人用のブリスコラのバリエーションゲームになります。
        18世紀フランスの古いゲームで、その当時の役者の芸名が由来だと言われています。
        ブリスコラはエース・テンゲームの分類に入ります。
        ブリュスカンビーユは、その分類の中で最も古いゲームのようです。
        チップを使います。
        使うカードは各スートのA(11点)、10(10点)、K(4点)、Q(3点)、J(2点)、9(0点)、8(0点)、7(0点)の32枚になります。
        カードの強さはA>10>K>Q>J>9>8>7です。
        Aをプレイしトリックに勝った時は相手から2チップ、10をプレイしトリックに勝った時は相手から1チップ獲得します。
        逆にAをプレイしトリックに負けた場合は、相手に2チップ払います。
        10をプレイし負けた場合は、相手に1チップ払います。
        上記以外は2人用ゲームと同様です。
        ※ウィキペディアでは2~5人までプレイできると記載されています。

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        ブリスコラ・マリッチャ(Briscola Mariccia)

        ブリスコラ・スコペルタ(Briscola Scoperta)とも呼ばれています。
        2人用のブリスコラのバリエーションゲームになります。
        プレイ前にマリッジの得点を決めておきます。
        このゲームでは手札は常に公開してプレイします。山札から手札に1枚補充した時も公開します。
        ディラーは5枚ずつ交互に配ります。各プレイヤーの手札は5枚になります。
        配り残りは「山札」として、裏向きのままテーブルの置きます。
        ディラーは山札の一番上のカードを表向きにします。
        表向きのカードのスートが切り札になります。
        切り札のKとQが手札にある場合、そのトリックでプレイする前にマリッジ宣言をし得点を獲得します。
        マリッジ宣言の得点は20点です(ルールによっては40点)。
        マリッジ宣言をしても切り札は変わりません。
        山札がなくなるまでは、2人用ゲーム同様、リードプレイヤーが出したカードに関係なく、どのスートを出してもかまいません。
        リードプレイヤーと同じスートを出しても良いですし、他のスートを出してもかまいません。勿論切り札を出すこともできます。
        山札がなくなった以降は、マストフォローになります。
        つまり:
        1. リードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。複数ある場合は、任意の1枚を出します。
        2. ない場合は、切り札を含め何を出してもかまいません。
        1ディール終了後、取ったカードの得点、マリッジの得点を集計します。
        合計で250点以上であればゲーム終了です。先に250点以上に達したプレイヤーの勝利です。
        2人とも同時に250点以上に達した場合は、最も合計点が高いプレイヤーの勝利です。
        同点は引き分けになります。



        シェムビル(Schembil)

        北アフリカでプレイされている6人用のブリスコラのバリエーションゲームです。
        3人1組のチーム戦になります。
        各チームから1人「キャプテン」を選出します。
        「キャプテン」は通常トリックテイキングゲームに熟練したプレイヤーがなります。
        会話は常にキャプテンがそれ以外のパートナーに対して行います。
        キャプテン以外のプレイヤーがキャプテンに対して会話することはできません。
        会話の方法は、「4人用ゲーム」と同様です。
        上記以外は4人用ゲームと同じです。

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        マリアンナ(The Marianna)

        マリアンナは、イタリア北部で生まれたブリスコラのバリエーションゲームです。
        シチリア周辺では「シンクエセント(Cinquecento)」として知られています。
        2~4人まで遊べます。
        3人で遊ぶときは、ゲームを始める前に40枚のカードから2のカード1枚を除きます。
        のぞく2のスートは無作為に選びます。
        明記されていませんが、除いたカードは各プレイヤーに公開します。
        4人で遊ぶときはペア戦になります。
        各プレイヤーの手札は5枚になります。
        配られた後残ったカードは山札として裏向きのままテーブルに置きます。
        最初のトリックでは切り札はありません。
        マリッジを宣言する時は、そのトリックのプレイ前に手札から公開します。
        ただし最初トリックと山札がなくなった以降はマリッジ宣言をすることができません。
        マリッジを宣言すると、公開したそのスートが切り札になります。
        他のスートのマリッジが宣言されるまで、そのスートが以降の切り札となります。
        またマリッジは宣言されたタイミングに応じて下記のように得点を獲得できます。
        • 最初のマリッジ:20点
        • 2回目のマリッジ:40点
        • 3回目のマリッジ:60点
        • 4回目のマリッジ:80点
        マリッジ宣言は同一プレイヤーでなくても回数をカウントします。
        ただしマリッジ宣言は1トリックにつき、1組限りになります。
        手札に同じスートのKとQが2組あったとしても、1度に2回マリッジ宣言をすることはできません。
        1組のマリッジ宣言をした次のトリック以降でマリッジ宣言をします。
        1ディール終了後、取ったカードの得点、マリッジの得点を集計します。
        合計で501点以上であればゲーム終了です。先に501点以上に達したプレイヤーの勝利です。
        複数同時に501点以上に達した場合は、最も合計点が高いプレイヤーの勝利です。
        同点は引き分けになります。
        上記以外は人数に応じたブリスコラのルールと同様です。

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        ビスカ(Bisca)

        ビスカは、ガイアナ共和国在住のインド人がプレイしているトリックテイキングゲームです。
        ブリスコラに関連したゲームになります。
        2~4人まで遊べます。4人で遊ぶときはペア戦になります。
        ビスカではカードの強さが以下のように変わります。
        カードの強さ:A>7>K>Q>J>10>6>5>4>3>2
        カードの得点は下記表の通りになります。
        3人で遊ぶときは、ゲームを始める前に40枚のカードから2のカード1枚を除きます。
        のぞく2のスートは無作為に選びます。
        明記されていませんが、除いたカードは各プレイヤーに公開します。
        ディラーは各プレイヤーに裏向きの3枚ずつ、反時計回りに配ります。
        配られた後残ったカードは山札として裏向きのままテーブルに置きます。
        ディラーは山札の一番上のカードを表向きにします。
        表向きのカードのスートが切り札になります。
        各プレイヤーの手札は3枚になります。
        ディラーの右隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
        リードプレイヤーが出したカードに関係なく、どのスートを出してもかまいません。
        リードプレイヤーと同じスートを出しても良いですし、他のスートを出してもかまいません。勿論切り札を出すこともできます。
        1トリック終了後、トリックの勝者から反時計回りに山札からカードを1枚補充します。
        山札と手札がなくなったら1ディール終了になります。
        各プレイヤーは取ったカードの得点を集計し、最も高い得点のプレイヤーが勝者となります。
        同点の場合はサドンデスとしてもう1プレイ行います。
        ブラジルでのビスカ
        ブラジルでもビスカはプレイされています。
        ブラジルでは使うカードはジョーカーを除いた52枚になります。
        またカードの強さが変わります。
        A(11点)>10(10点)>K(4点)>J(3点)>Q(2点)>9>8>7>6>5>4>3>2
        9以下は0点です。
        リードプレイヤーが切り札以外を出した場合は、出したカードに関係なくどのスートを出してもかまいません。
        リードプレイヤーと同じスートを出しても良いですし、他のスートを出してもかまいません。勿論切り札を出すこともできます。
        リードプレイヤーが切り札を出した場合はマストフォローになります。
        つまり:
        1. リードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。複数ある場合は、任意の1枚を出します。
        2. ない場合は、切り札を含め何を出してもかまいません。
        上記以外はビスカと同じです。
        サイトによってはビスカは、スエカとして紹介されています。

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        その他バリエーションゲーム

        ボスニアヘルツェゴビナのブリスコラ
        ボスニアヘルツェゴビナのブリスコラは:
        A,10,K,Q,J,9,8,7の32枚を使ってプレイします。
        カードの強さは:A(11点)>10(10点)>K(4点)>Q(3点)>J(2点)>9>8>7です。
        9以下は0点です。
        特にプレイ人数の制限に明記はありません。
        4人の時は個人戦にでもペア戦にでもできます。
        上記以外は人数に応じたブリスコラのルールと同様です。

        クロアチア、ボスニアヘルツェゴビナのバリエーションゲームでは、手札4枚でプレイします。
        また各トリックでは2枚ずつプレイします。
        最初に1枚ずつプレイし、さらに2枚目をプレイします。
        最初にリードされたスートの中で一番強いカード、または切り札がプレイされている場合は切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーが全てのカードを取ります。
        1トリック終了後、各プレイヤーは手札が4枚になるよう山札から補充します。
        上記以外は人数に応じたブリスコラのルールと同様です。

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        閑話休題

        先日のトリテSkypeでブリスコラが話題になっていると聞きましたので、その波にのってみました。
        ブリスコラ・ブジャルダはまだサイトの情報しか見つけられていません。
        実際のイタリアではブリスコラをギャンブルゲームとして遊ばれているようです。
        今もかはわかりませんが、ブリスコラのルールは細かいところでルールが変わってきているようです。
        またバリエーションも多く、本ブログに載せたバリエーションは一部にすぎません。
        下記の参考サイトの他に色々なサイトを見つけることができました。
        中にはブリスコラの概要をよくまとめられたものもありました。
        機会があれば別の機会・別の場で紹介したいと思います。

        ・ブリスコラのプレイ光景
        ・ブリスコラの説明動画

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        イタリアデッキを購入するには

        日本で現在購入できるのはモディアーノぐらいでした。
        他にもいくつかありましたが、在庫切れになっていました。
        それ以外はAmazonUSで購入するしかないようです。
        安いのだと概ね9$ぐらいです。


        参考文献・参考サイト

        ・参考文献
        Italian Card Games for All Ages: How to play Briscola, Scopa and many other traditional Italian card games (English Edition) Long Bridge Publishing
        The Penguin Book of Card Games  David Parlett

        ・参考サイト
        ゲームファーム
        PAGAT
        Wiki
        SEE YOU IN ITALY
        Word game - Rules and strategy of word games
        ◆ブリスコラ・ブジャルダに関する参考サイト
        盛岡思考遊戯倶楽部(+旧くぼたや日記)
        とりあえずゲームで!
        いものやま。
        ゲームばっかりやってないで
        キリン、時々遊戯

        皆様良いお年を。

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        2018年12月24日月曜日

        ローラー・ダービー(Roller Derby)

        神はサイコロを振らない


        Neal Lyonsが考案したトリックテイキングゲームです。
        4人ペア戦になります。
        通常のトランプよりジョーカーを除いた52枚を使います。
        後述するバリエーションではジョーカーを追加います。
        このゲームは時計回りに進行します。
        強さは
        A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
        です。
        トランプの他に六面体のダイス2個を用意します。色は何色でもかまいません。
        ゲームを始める前にディール数を決めておきます。



        ディール

        ジャンケンなど適当な方法で最初のディーラーを決めます。
        以降は時計回りで持ち回りで交代します。
        ディーラーの左隣のプレイヤーはサイコロ2個を振ります。
        サイコロ2個の出た目の合計がディーラーの左隣のプレイヤーとパートナー(以降「ローラーチーム」と呼びます)が取る目標トリック数になります。
        以降ディラーの左隣のプレイヤーを「ローラー」と呼びます。
        目標トリック数通りぴったり取らないと得点になりません。
        例えばサイコロ2個の目の合計が「8」の場合、ローラーチームの目標トリック数は「8」になります。

        カードの交換

        各チームはパートナーと手札の交換を行います。
        最初にローラーチーム、次にもう一方のチームが手札の交換をします。
        交換する枚数は3枚になります。
        交換するときは手札から裏向きにして相手に渡します。お互い相手から渡されたカードを見ずに交換をします。
        相手に渡した後。相手から渡されたカードを手札に加えます。
        手札交換後、ディラーの左隣のプレイヤーは切り札を宣言します。明記されていませんが、ノートランプ(切り札なし)を指定することもできるかと思われます。
        切り札を指定した後、ローラーは「オール・オア・ナッシング」を宣言することが出来ます。
        「オール・オア・ナッシング」は、全トリックをとるか、または1トリック取らないかのどちらかを達成する宣言になります。

        プレイ

        ローラー(ディラーの左隣のプレイヤー)が最初のリードプレイヤーになります。
        リードプレイヤーは手札から任意の1枚を表向きに出します。
        以降時計回りに以下の通りプレイします。
        1. リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを出します。複数ある場合はそのうちから任意の1枚を出します。
        2. リードプレイヤーが出したスートがない場合、切り札があれば必ず切り札を出します。複数切り札がある場合は、そのうちから任意の1枚を出します。
        3. リードプレイヤーが出したスートも、切り札もない場合は何を出してもかまいません。
        切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートの中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
        切り札が出ている場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
        勝ったプレイヤーは取ったトリック数がわかるように、1カ所に裏向きにして重ねて置きます。
        勝ったプレイヤーがリードプレーヤーになります。
        全員の手札がなくなったら1ディール終了になります。


        得点

        ローラーチームは取ったトリック数を数えます。
        2つのダイスの目の合計と同じトリック数が取れた場合、ローラーチームは100点獲得します。
        それ以外の場合、ダイスの目の合計より取ったトリック数が多い少ないに関係なく、過不足分1トリックごとに10点を100点から差し引きます。
        例えばダイスの目の合計が8で、5トリックしか取れなかった場合:
        100-10x(8-5)=100-10x3=70点になります。
        上記の差し引きでマイナスになった場合、得点は0点です。
        「オール・オア・ナッシング」で全トリック取った場合、または1トリックも取らなかった場合、ローラーチームは150点獲得します。
        失敗した場合は0点です。
        ローラーチームの成否にかかわらず、相手チームに得点はありません。
        ・得点の凡例
        • ダイスの目の合計どおりのトリック数:100点
        • トリック数がダイスの目より1つ多いまたは少ない:90点
        • トリック数がダイスの目より2つ多いまたは少ない:80点
        • トリック数がダイスの目より3つ多いまたは少ない:70点
        • トリック数がダイスの目より4つ多いまたは少ない:60点
        • トリック数がダイスの目より5つ多いまたは少ない:50点
        • オール・オア・ナッシング達成:150点
        • オール・オア・ナッシング失敗:0点
        • 差し引きの点数が0点以下:0点

        ゲーム終了

        規定ディール数プレイしたらゲーム終了です。得点が多いチームの勝利になります。
        同点は引き分けになります。


        バリエーション

        このゲームにはいくつかバリエーションがあります。
        「ジョーカー・セール」バリエーション
        このバリエーションでは2枚のジョカ-を使います。
        ローラー(ディラーの左隣のプレイヤー)が切り札を決めた後、ローラーはジョーカー1枚につき9点払うことでジョーカーを手札に加えることが出来ます。
        買えるジョーカーは最大2枚までです。1枚も買わなくてもかまいません。
        ジョーカーを買った場合は、買った分だけ手札から裏向きに捨て札にします。
        買ったジョーカーは手札の交換時にパートナーに渡してもかまいません。
        ジョーカーは、プレイのルールを守った上でどのスートの代わりにもなります。またジョーカーは最強にもでき、最弱にもできます。
        ジョーカーはプレイする際、「最強の」や「最弱の♣」など強さとスートを指定します。
        ジョーカーを買った場合、得点から買った分だけ点数を差し引きます。
        「12面体」バリエーション
        六面体サイコロ2つの代わりに12面体サイコロ1つを使います。
        「ジョーカー・セール」バリエーションと組み合わせことも可能です。
        「ローラー特権」バリエーション
        手札交換時にローラーは、パートナーから渡された3枚の手札を見てから、パートナーに渡すことが出来ます。
        「ジョーカー・セール」バリエーション、「12面体」バリエーションと組み合わせることが出来ます。

        このゲームのルールは誰でも遊ぶことができるように公開されています。
        無断でこのゲームデザインを元にゲームを販売したり、このゲームに対して勝手に商標等を取ることは、作者より禁じられています。

        なんとなく成否のあたりや、得点が甘いような気がしますが、面白そうなゲームです。
        ジョーカー・セールバリエーションは入れた方が良いかもしれません。
        一度遊んでみたいと思います。
        なおこのゲームは遊ぶことを目的に発表されています。
        作者に無断でこのゲームを元にゲームにして売ったり、商用にしたりしないよう、私からもお願い申し上げます。
        アナログゲームデザイナー様達の良心と誇りを私は信じています。

        参考サイト
        PAGAT.COM

        2018年12月22日土曜日

        ノミネーションズ(Nominations)

        短縮して「ノムズ」(Noms)、「ノミー」(Nommie)とも呼ばれています。
        「ノミネーション・ホイスト」とも呼ばれているようですが、オーヘルのバリエーションとして同じ名前のゲームがあります。
        当ブログではノミネーションズと言う名前で紹介します。
        このゲームはイギリス海軍、規模は小さいもののイギリス陸軍でも遊ばれているようです。
        4人個人戦になります。
        通常のトランプよりジョーカーを除いた52枚を使います。
        このゲームは時計回りに進行します。
        強さは
        A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
        です。
        ゲームを始める前にディール数や勝利点数を決めておきます。


        ディール

        ジャンケンなど適当な方法で最初のディーラーを決めます。
        以降は時計回りで持ち回りで交代します。
        ディラーはシャッフルした後、各プレイヤーに3枚ずるつ、残りの4枚を最初、途中または最後に配ります。
        例:3-4-3-3、3-3-3-4、4-3-3-3等
        各プレイヤーの手札は13枚になります。

        ビッド

        ディラーの左隣のプレイヤーからビッドまたはパスします。
        ビッドする場合は後で指名するパートナーと一緒に取れるトリック数を宣言します。
        最低は10からですが、バリエーションルールで最低7からにすることもできます。
        直前のプレイヤーがビッドし、自分もビッドを宣言する場合は、直前のプレイヤーより強いビッドを宣言しなければなりません。
        トリック数の代わりに1トリックも取らない「ミゼール」、手札を公開しかつ1トリックも取らない「さらしミゼール」を宣言することもできます。
        最も強いビッドは「さらしミゼール」、次に強いビッドは「ミゼール」、トリック数の大きい順になります。
        後述しますが、「ミゼール」、「さらしミゼール」を宣言した場合はパートナーを指定することはできません。単独でプレイすることになります。
        ビッドしたくない場合はパスをします。
        パスした後ビッドに参加することもできます。
        3人連続でパスした場合は、一番トリック数の多いビッドを宣言したプレイヤーがデクレアラーになります。
        もし一度もビッドをせず4人全員がパスした場合は、「ダブルハンド」になります。

        ダブルハンド

        一度もビッドをせず4人全員がパスをした場合、以下の手順でカードを配り直します。
        1. 各プレイヤーは手札を左から順に、♣、、♠の順に並び替える
        2. 各プレイヤーは手札の各スートを強い順(左が最強)に並び替える
        3. ディラーの左隣のプレイヤーから手札裏向きに重ねてる
        4. ディラーは右隣のプレイヤーにカットしてもらい、シャッフルせずにそのままディラーの左隣のプレイヤーから時計回りに配る
        ダブルハンドが起きた場合、得点は倍になります。

        プレイ

        デクレアラーは最初のプレイ前に切り札とパートナーになるカードを宣言します。
        切り札はノートランプ(切り札なし)にすることも出来ます。
        その後パートナーになるカード、スートとランクを宣言します。切り札を宣言することも出来ます。
        そのカードを持っているプレイヤーがパートナーになります。
        例えば♠Aと宣言した場合は、♠Aを持っているプレイヤーがパートナーになります。
        パートナーになったプレイヤーは、自分がパートナーであることを隠しておきます。
        デクレアラーが自分の手札にあるカードを宣言した場合は、パートナーはいません。
        デクレアラー単独になります。
        「ミゼール」、「さらしミゼール」を宣言した場合、切り札はノートランプ(切り札なし)になります。またパートナーはいません。デクレアラー単独になります。
        デクレアラーが最初のリードプレイヤーになります。
        リードプレイヤーは手札から任意の1枚を表向きに出します。
        以降時計回りに以下の通りプレイします。
        1. リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを出します。複数ある場合はそのうちから任意の1枚を出します。
        2. リードプレイヤーが出したスートがない場合、切り札があれば必ず切り札を出します。複数切り札がある場合は、そのうちから任意の1枚を出します。
        3. リードプレイヤーが出したスートも、切り札もない場合は何を出してもかまいません。
        切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートの中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
        切り札が出ている場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
        勝ったプレイヤーは取ったトリック数がわかるように、1カ所に裏向きにして重ねて置きます。
        勝ったプレイヤーがリードプレーヤーになります。
        1トリック終了後、「さらしミゼール」を宣言したプレイヤーは、手札を全て表向きに公開します。
        公開した手札はスートごとに分け、各カードが見えやすいように配置します。
        全員の手札がなくなったら1ディール終了になります。
        または「ミゼール」、「さらしミゼール」を宣言したプレイヤーが1トリックでもとればその時点で1ディール終了です。


        得点

        デクレアラーの成否で得点が決まります。
        デクレアラーの成否は以下のように決めます。
        成功
        1. ミゼール、さらしミゼールの場合:デクレアラーが1トリックも取ってなければ成功
        2. パートナーがいる場合:パートナーと合わせて取ったトリック数>=ビッド数
        3. パートナーがいない場合:デクレアラーが取ったトリック数>=ビッド数
        上記以外は失敗になります。
        成功した場合、取ったトリック数に関係なくビッドした数が得点になります。
        例えばビッドした数が「10」で取ったトリック数が「12」の場合、得点は10点になります。
        パートナーがいる場合、パートナーもデクレアラーと同じ得点を獲得します。
        デクレアラーが単独の場合、デクレアラーのみが得点を獲得します。
        ミゼールが成功した場合、デクレアラーは13点獲得します。
        さらしミゼールが成功した場合、デクレアラーは26点獲得します。
        デクレアラーが成功した場合は、それ以外のプレイヤーは得点を獲得することはできません。
        失敗した場合は、デクレアラー以外のプレイヤーがビッドした数だけ得点を獲得します。
        デクレアラー及び、デクレアラーのパートナーは得点を獲得できません。
        ミゼールが失敗した場合、デクレアラー以外のプレイヤー3人は13点獲得します。
        さらしミゼールが失敗した場合、デクレアラー以外のプレイヤー3人は26点獲得します。
        ダブルハンドの場合、取った得点は倍になります。
        つまりダブルハンドでデクレアラーがミゼールを成功した場合26点、さらしミゼールを成功した場合52点になります。

        ゲーム終了

        規定ディール数終了後、最も得点の高いプレイヤーの勝利です。
        または規定処理点数以上達したプレイヤーの勝利です。
        同点は引き分けになります。

        バリエーション

        ディール
        各プレイヤーの手札を5枚ずつ2回配ります。残りを3枚ずつ配ります。
        ビッド
        最低ビッドを10から7に変更します。
        ミゼールのビッド
        ミゼールのビッドを10と11の中間の強さに変更します。
        つまりミゼールは10のビッドより強く、11のびっどより弱くなります。
        さらしミゼールは最強のビッドのままになります。
        ミゼールの得点は10点、さらしミゼールの得点は26点になります。
        得点
        ビッドの成否にかかわらず。デクレアラー、デクレアラーのパートナー以外のプレイヤーは取ったトリック数分の得点を獲得します。
        デクレアラーがミゼールを失敗した場合、それ以外のプレイヤーはミゼールの得点に加え、取ったトリック数分の得点を獲得します。
        またビッドで13を宣言した場合、デクレアラーまたはデクレアラーのパートナーの得点を26点に変更します。
        デクレアラーが失敗した場合、デクレアラーまたはデクレアラーのパートナーは26点獲得します。

        面白そうなトリックテイキングゲームです。
        さらしミゼールはなかなか緊張感がありそうです。
        一度遊んでみたいと思います。
        参考サイト
        PAGAT.COM
        archive copy of Jim Buckley's website

        2018年12月15日土曜日

        パーラッケン(Perlaggen)

        ワイルドだぜ

        パーラッケンは、オーストリアのチロル地方で遊ばれているトリックテイキングゲームです。
        ワイルドカードがある珍しいトリックテイキングゲームです。
        4人ペア戦になります。
        通常のトランプのうち、6~K,A、それ以外は7~K,Aだけを使います。
        つまりジョーカー、2~5、♠2~6、♣2~6、2~6を除きます。
        使うトランプは全部で33枚になります。
        このゲームは時計回りに進行します。
        ゲームの目的:ペアで合計18点以上とること。
        このゲームではプレイ中でのパートナー同士の会話は自由です。ただし手札を見せ合うことは出来ません。

        カードの強さ

        各スートの強さは
        A>K>Q>J>10>9>8>7>6
        です。
        またこのゲームには他のどのカードの代わりとして使えるワイルドカードがあります。
        ワイルドカードは以下のカードです。
        1. K(マクシ)
        2. 6(ベリ)
        3. 7(シェル・スピッツ)
        4. ♣7(アイヒェル・スピッツ)
        5. 切り札の7(か♠の時のみ)
        6. 切り札のJ
        7. 切り札のQ
        上記1~4のカードを「恒久ワイルドカード」と呼びます。
        番号が小さいほど強いカードになります。
        ワイルドカードは、どのカードの代わりにもなります。手札に同じカードがあっても、既に出たカードであっても、場に同じカードがあってもかまいません。

        ディール

        じゃんけんなど適当な方法で最初のディラーを決めます。
        以降ディーラーは時計回りに持ち回りで交代します。
        カードをシャッフルした後、右隣のプレイヤーがカットします。
        右隣のプレイヤーは、カットした上半分のカードの一番下のカードを自分で見ます。
        そのカードが恒久ワイルドカードだった場合、そのカードを全員に見せて自分の手札にします。
        その後カードを元の状態に戻して、再びカットをします。
        これを上半分のカードの一番下のカードが恒久ワイルドカードでなくなるまで続けます。
        カットして一番下のカードが恒久ワイルドカードでない場合は、カットしたカードが一番下になるようにしてカットを終了します。
        ディラーはまず2枚ずつ、次に3枚ずつ、ディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りに配ります。
        このときすでに恒久ワイルドカードを手にしているプレイヤーがいれば、該当プレイヤーに配るときは、その分枚数を減らします。
        各プレイヤーの手札は5枚になります。

        切り札の決定

        配り残りのカードから1枚を表向きにします。そのカードのスートが切り札になります。
        それ以外のカードは裏向きのままにします。
        もし切り札表示のカードが恒久ワイルドカードの場合でも、そのカードのスートが切り札になります。
        例えば切り札表示のカードが6だった場合、切り札はになります。
        切り札表示のカードが恒久ワイルドカードの場合、ディラーは恒久ワイルドカード以外で手札に切り札があれば、そのカードと交換することができます。
        もしディーラーに該当のカードがなければ、ディラーのパートナーが交換できれば。交換します。
        例えば切り札表示カードが6で、ディラーの手札に7以外のがあればそのカードと交換することができます。


        プレイ

        ディラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
        リードプレイヤーから時計回りにプレイします。
        リードプレイヤーは手札から何を出してもかまいません。
        もしワイルドカードをリードでプレイする場合は、スートとランクを指定します。
        指定しなかった場合は出したスートとランクのままになります。
        以降のプレイヤーは以下の通りプレイします。
        1. リードプレイヤーが出したスートが手札にある場合は、そのスートを出すかまたは切り札を出します。
        2. リードプレイヤーが出したスートが手札にない場合は、切り札を含め何を出してもかまいません。
        3. 切り札がリードされた場合、手札に切り札があれば必ず出します。ただいワイルドカードは切り札以外のカードにもなりますので、出す必要はありません。
        プレイで使ったカードは各プレイヤーの前に、左から順番に裏向きに置きます。

        得点要素

        このゲームでは3つの得点要素があります。どの得点要素も1点ですが。後述するビッドにより得点が上がります。
        どの得点要素にもワイルドカードを使うことができます。
        各ワイルドカードは得点要素ごとに別のカードの代わりとして使うことが出来ます。
        トリック中に「あるカード」としてワイルドカードを使ったとしても、得点要素の時には別のカードとして使うことができます。
        例えば例えば7をトリック中Kとして使っても、グライヒまたはハンガーでは♣Aとして使うことが出来ます。
        1枚のワイルドカードを、グライヒ、ハンガーの時には一度決めたカードとして扱います。
        例えば7を♠Aとしてグライヒで使った場合、ハンガーでも♠Aとしてみなします。
        • グライヒ:2枚以上の同じランクがある時、最も強いものを持っているプレイヤーのチームが得点します。強さは次のように決めます。
          • 枚数が多い方が強い
          • 同じ枚数であれば、ランクが強い方
          • ランクの強さは:A>K>Q>J>10>9>8>7>6
        • ハンガー:同じスートの2枚以上のシークエンスがあるとこ、最も強いものを持っているチームが得点します。強さは次のように決めます。
          • 枚数が多い方が強い
          • 同じ枚数であれば、ランクが強い方
          • ランクの強さは:A>K>Q>J>10>9>8>7>6
        • シュピール:プレイで3トリック取ったチームが得点します。

        ベッド

        各得点要素について、ベッドによって得点を1点上げることができます。
        各自手札が配られた後、各プレイヤーは各得点要素について、ベッドすることができます。
        ベッドはプレイ中に行っても構いません。
        ベッドされた相手チームの誰でも、次のどれか1つを答えなくてはなりません。
        1. グッド:その得点要素での負けを認めます。ベッドで上げる前の得点がベッドをしたチームにつきます。
        2. ホールド:提案を受け入れ、その得点要素を1点上げます。
        3. レイズ:提案を受け入れたうえで、さらに1点上げることを提案します。
        レイズが会った場合、相手チームは上記の1~3のいずれか1つを答えます。レイズを行っている間はベッドは終了しません。
        ベッドが出来るのは、各得点要素でまだベッドが行われていないか、自分のチームが前回のベッドでホールドを選択した時です。
        グライヒやハンガーをベッドでする時は、自分の手札に少なくとも1組のグライヒまたはハンガーがなければなりません。
        5トリック目のリードが行われた時は、リードされたスートまたはワイルドカードを持っているプレイヤーのみがベッドを行うことができます。
        各得点要素について、自分のチームの負けを認めることはできます。

        ショーダウン

        シュピールがベッドされ、いずれかのチームが「グッド」を宣言すると、プレイ途中であっても1ディール終了になります。
        シュピールがベッドされていない場合は。5トリック終了後1ディール終了になります。
        1ディール終了後、グライヒとハンガーの勝敗を決めるため、それぞれ次のどれかを行います。
        決めるのはシュピールで得点を獲得したチームまたは、3トリック以上取ったチームになります。
        1. 負けを認める
        2. 手札からカードを出し相手のカードより強いグライヒやハンガーを作る
        3. ベッドを行う
        上記を繰り返して勝敗と点数を決めます。

        ゲーム終了

        合計点が18点になったチームの勝利です。
        同じディールで両チームが18点になった場合は、次の順番で先に18点に達したチームの勝利になります。
        1. 相手が負けを認めた得点要素の点数
        2. ベッドが行われたことのある得点要素の点数
        3. ベッドが全く行われなかった得点要素の点数
        上記はグライヒ、ハンガー、シュピールの順に判定します。

        ゲシュトリッヒェン

        プレイ中でも、相手が負けを認めた点数で合計点が17点に達したチームは、ゲシュトリッヒェン状態になります。
        ゲシュトリッヒェン状態になったチームはベッドを始めることはできません。
        両チームがゲシュトリッヒェン状態で、グライヒまたはハンガーで負けを認めていない場合は、3枚以上のグライヒまたはハンガーを持っているチームが勝ちます。
        どちらも3枚以上の場合は、枚数、カードの強さの順で決めます。

        一度遊びました。
        プレイ途中でもベッドが行われるため、プレイが中断することも時々起こってしまいます。
        トリックテイキングの点数の要素は「シュピール」だけで、残りの2つは手役です。
        そのため、トリックテイキングの要素がかなり薄いゲームに感じます。
        トリックテイキングゲームを楽しむというより、お互いわいわい話し合って、ベッドの駆け引きを楽しむ、そんなゲームに感じました。


        参考サイト

        2018年12月10日月曜日

        ガイゲル(Gaigel)

        切り札の「7」に気をつけろ

        ガイゲルはドイツのシュヴァーベンでプレイされているトリックテイキングゲームです。
        通常は4人ペア戦で遊ぶようですが6人(3人1組)で遊ぶことも出来るようです。
        3人でもプレイ可能のようですが、3人ルールは明確でないようです。
        このゲームではトランプ2セットを使います。
        トランプ2セットより各スートの2~6,8,9を除きます。
        つまり使うのはA,K,Q,J,10,7のみです。
        全部で48枚になります。
        ドッペルコップ用のトランプデッキをお持ちの方は、「7」の代わりに「9」を使ってください。
        各カードの強さは:A>10>K>Q>J>7
        このゲームは反時計回りに進行します。
        ゲームの目的:ゲームを始める前にゲームポイントを決めておきます。
        規定のゲームポイント以上を先取したチームの勝利です。
        ゲームを始める前に適当にディール数を決めてもよいと思います。
        最初に4人用のルールから説明します。
        6人プレイの時も4人時と同じルールです。

        ディール

        ジャンケンなどで仮のディーラーを決めます。
        仮のディーラーはカードをシャッフルし、表向きに1枚ずつ配ります。
        最初にAが配られたプレイヤーが最初のディーラーになります。
        以降ディラーは反時計回りに持ち回りで交代します。
        ディラーはシャッフルした後、ディーラーの右隣のプレイヤーから反時計回りに、最初に3枚ずつ、そのあと2枚ずつ、各プレイヤーに裏向きのまま配ります。
        各プレイヤーの手札は5枚になります。
        余ったカードは裏向きのまま山札として、場の中央に置きます。
        ディーラーは山札の一番上のカード1枚だけ表向きにします。
        このカードのスートが切り札になります
        切り札はスートがわかるよう、山札の下に90度回転させて表向きに置きます(写真参照)。

        カードの得点

        各カードの得点は下記表の通りです。
        各カード2枚ずつ入っていますので合計240点になります。
        後述しますが、手札に同じスートのKとQがあれば、その2枚を公開して得点を獲得することができます。
        切り札以外のKとQであれば20点、切り札のKとQであれば40点になります。
        ただしすでにプレイしたカードを使ってこの得点を得ることはできません。
        またこの得点を得るためには、自分またはパートナーが1トリック以上取っていることが前提になります。

        プレイ

        ディーラーの右隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
        最初のトリックのみ特殊なルールでプレイします。
        最初のトリックの時だけ、手札が切り札しかない場合を除き、切り札をプレイすることは出来ません。
        リードプレイヤーは以下の3つのうちいずれか1つの方法でプレイします。
        1. 切り札以外のA・1枚を表向きにプレイする:他のプレイヤーは反時計回りに1枚ずつ表向きにプレイします。出すカードはリードプレイヤーが出したスートに関係なく、切り札以外であれば、好きなカードを出すことができます。他のプレイヤーがどのカードを出しても、必ずリードプレイヤーが勝ちます。
        2. 「ハイアーカード」と宣言し、A以外のカードを1枚裏向きにプレイする:他のプレイヤーは裏向きに1枚ずつプレイします。出すカードはリードプレイヤーが出したスートに関係なく、切り札以外であれば、好きなカードを出すことができます。リードプレイヤーが出したスートの中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。同じ強さのカードが2枚出ている場合は、先出し勝ちになります。
        3. 「セカンドエース」と宣言し、切り札以外のA・1枚を裏向きにプレイする:他のプレイヤーは裏向きに1枚ずつプレイします。出すカードはリードプレイヤーが出したスートに関係なく、切り札以外であれば、好きなカードを出すことができます。リードプレイヤーと同じAを出したプレイヤーが勝ちます。
        最初のトリックでは、手札が切り札しかない場合以外は切り札を出すことはできません
        手札が切り札のみのときに限り、手札を公開したうえで、切り札をプレイします。ただし、リードプレイヤーが切り札をプレイしたとき以外は必ず負けます。
        リードプレイヤーが手札に切り札しかない場合も、手札を公開したうえで、切り札を表向きにプレイします。他のプレイヤーは手札が全て切り札の時のみ、切り札をプレイします。手札に切り札以外のカードがあれば、切り札以外のカードをプレイします。
        その場合、出された切り札のうち一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。同じ強さのカードが2枚出ている場合は、先出し勝ちになります。
        勝ったプレイヤーは出されたカードを裏向きにして、自分の脇に重ねて置きます。
        勝ったプレイヤーがリードプレイヤーになります。
        1トリック目終了後、リードプレイヤーから反時計回りに、手札が5枚になるよう山札から1枚ずつ補充します。

        2トリック目以降は以下の通りプレイします。
        リードプレイヤーは手札から表向きに1枚プレイします。出すカードは何を出してもかまいません。
        以降反時計回りに各プレイヤーは手札から表向きに1枚プレイします。出すカードは何を出してもかまいません。
        リードプレイヤーと同じスートを出してもかまいませんし、リードプレイヤーと違うスートを出してもかまいません。勿論切り札を出してもかまいません。
        切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートの中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。同じ強さのカードが2枚出ている場合は、先出し勝ちになります。
        切り札が出ている場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。同じ強さのカードが2枚出ている場合は、先出し勝ちになります。
        勝ったプレイヤーは出されたカードを裏向きにして、自分の脇に重ねて置きます。
        勝ったプレイヤーがリードプレイヤーになります。
        トリック終了後、リードプレイヤーから反時計回りに、手札が5枚になるよう山札から1枚ずつ補充します。
        KQ宣言
        KQ宣言は自分またはパートナーが1トリック以上取っていないと宣言できません。
        手札に同じスートのKとQがあれば手札から公開し、得点を獲得できます。
        切り札以外のKとQであれば20点、切り札のKとQであれば40点になります。
        宣言後は手札に戻します。トリックで使った後宣言したことがわかるように、使ったカードのうち1枚を表向きにして脇に置きます。
        すでにプレイしたカードを使ってこの得点を得ることはできません。
        また一度宣言に使ったカードを再び使い回すことは出来ません。
        宣言に使わなかったカードであれば、既に宣言したスートと同じでも得点を獲得することができます。
        原文では宣言のタイミングは明記されていませんが、手札の補充後が良いかと思います。
        切り札の「7」
        手札に切り札の「7」があるプレイヤーは、切り札表示のカードと交換することができます。
        交換に使った切り札表示の「7」は、新たな切り札表示として、山札の一番下にスートがわかるよう置きます。
        2枚目の切り札の「7」が手札にあった場合、切り札表示の「7」を表向きのまま脇に置きます。そのトリック終了した後、山札から引く代わりに脇に置いた切り札の「7」を手札に加えます。
        手札の補充など同じタイミングで、切り札の「7」を引いた2人が同じペアだった場合、どちらが切り札表示のカードを取るか相談して決めます。
        このとき手札の内容を言うことはできません。
        もしお互いに違うチームだった場合、引いた順番が優先されます。
        先に引いたプレイヤーが切り札表示のカードと交換をし、その後次に引いたプレイヤーが切り札表示の「7」を自分の脇に置きます。

        切り札表示を含め山札が残り4枚(ない場合は山札だけで4枚)になった時、切り札表示がある場合は、その直前のトリックで勝ったプレイヤーが切り札表示のカードを取ります。
        山札がなくなった直後より以下の通りプレイします。
        1. リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを出します。複数ある場合はそのうちから任意の1枚を出します。
        2. リードプレイヤーが出したスートがない場合、切り札があれば必ず切り札を出します。複数切り札がある場合は、そのうちから任意の1枚を出します。
        3. リードプレイヤーが出したスートも、切り札もない場合は何を出してもかまいません。
        切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートの中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。同じ強さのカードが2枚出ている場合は、先出し勝ちになります。
        切り札が出ている場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。同じ強さのカードが2枚出ている場合は、先出し勝ちになります。
        勝ったプレイヤーは出されたカードを裏向きにして、自分の脇に重ねて置きます。
        勝ったプレイヤーがリードプレイヤーになります。
        トリック終了後、リードプレイヤーから反時計回りに、手札が5枚になるよう山札から1枚ずつ補充します。
        全員の手札がなくなったら1ディール終了です。

        ゲーム終了

        トリック終了後、今まで取ったカードの得点とKQの宣言の得点を合計し、101点以上獲得していると確信した場合、「アウト」と宣言します。
        宣言通り101点以上獲得し、相手チームが1トリック以上取っている場合は1ゲームポイントを獲得します。
        もし相手チームが1トリックも取っていない場合は、2ゲームポイントを獲得します。
        宣言し101点未満だった場合は、相手チームが2ゲームポイントを獲得します。
        プレイ前に決めておいたゲームポイント以上を先に獲得したペアの勝利となります。

        シグナル

        このゲームでは以下のシグナルが許されています。
        それ以外の会話は基本的に禁止されています。
        • 舌で頬の内側を押す:手札にが1枚以上ある
        • 肩をかく:手札に♣が1枚以上ある
        • 心臓に手を当てる:手札にが1枚以上ある
        • 唇から舌を出す:手札に♠が1枚以上ある
        • まばたきをする:手札に切り札Aが1枚以上ある

        バリエーションゲーム

        ゲーム終了
        5ゲームポイント以上を先に獲得したペアの勝利になります。
        「7」5枚
        最初に配られた手札に「7」が5枚あれば。それを公開します。
        即座にプレイ終了し、そのペアが1ゲームポイントを獲得します。
        「7」・4枚
        最初に配られた手札に「7」が4枚あれば。それを公開します。
        手札に5枚目の7がきた時点でプレイ終了となり、そのペアの勝利になります。
        即座にそのペアが1ゲームポイントを獲得します。
        5枚目の7が来るまではそのプレイヤーは「7」以外をプレイします。
        プレイしたカードが切り札であれば必ず負けます。
        同じスート5枚
        最初に配られた手札または、手札補充後、5枚の手札が全て同じスートの場合、手札を公開します。
        即座にプレイ終了し、そのペアが1ゲームポイントを獲得します。

        なかなか博打要素があるトリックテイキングゲームです。
        個人的にはまったりディール数を決めて、得点が高い方が勝ちの方が良いような気がします。
        ドイツではビール片手につまみのナッツをチップの代用にして、遊んでいるのかもしれません。
        機会が遊んでみようと思います。

        参考サイト
        PAGAT.COM
        WHITE NUCKLE PLAYING CARDS
        Read Tiger

        2018年12月5日水曜日

        アップルズ(Apples)

        科学者が生み出したトリックテイキングゲーム

        アップルズはハーツ系のトリックテイキングゲームです。
        4人用のゲームで個人戦になります。
        のゲームは2009年イギリスのケンブリッジで開催された、第41回国際科学オリンピックにおいて、参加したアメリカチームのメンバーのうちの2人によって創作されました。
        通常のトランプよりジョーカーを除いた52枚を使います。
        強さは
        A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
        です。
        このゲームは時計回りに進行します。



        ディール

        じゃんけんなど適当な方法で最初のディラーを決めます。
        以降時計回りに持ち回りでディーラーを交代します。
        ディーラーはシャッフルした後、各プレイヤーにカードを1枚ずつ裏向きのまま配ります。
        各プレイヤーの手札は13枚になります。配り残りはありません。

        ビッド

        ディラーの左隣のプレイヤーから時計回りにビッドするかパスをします。
        ビッドの時のみスートの強さが存在します。
        ビッドのスートの強さ:
        >>♣>♠
        です。
        ビッドする場合は切り札にしたいスートの後に交換する手札の枚数を宣言します。
        ビッドする場合は直前のビッドより強い宣言をする必要があります。
        つまり直前のプレイヤーより強いスートを宣言するか、交換する枚数を多く宣言します。
        例えば直前のプレイヤーが「2」とビッドした場合は、「2」または「3」とビッドすればより強いビッドを宣言したことになります。
        もし直前のプレイヤーが「♠3」とした場合、ビッドする時は交換する枚数を多く宣言しなければなりません。
        宣言したスートがビッドした枚数以上手札になければなりません。
        例えば「3」と宣言した場合は、手札にが3枚以上なければなりません。
        が2枚しかない場合は、「3」と宣言することはできません。
        ビッドしたくないまたはビッド出来ない場合はパスをします。
        ルール上明記されていませんが、パスをした後でもビッドはできると思われます。
        1人を除いて全員パスした場合はビッド終了となります。
        最も強いビッドをしたプレイヤーがデクレアラーになります。
        デクレアラーが宣言したスートが切り札になります。
        もし一度もビッドがなく全員パスした場合は、ディラ-を交代せずに配り直しになります。

        カードの交換

        デクレアラーはビッドした数だけ切り札を裏向きに場に伏せます
        以降各プレイヤーは時計回りにデクレアラーがビッドした数分、手札から任意のカードをと裏向きに場に伏せます。
        つまりデクレアラー以外のプレイヤーは切り札以外でも場に出すことができます。
        各プレイヤーが手札を裏向きに場に伏せた後、ディラーは場に伏せたカードを全て集めてシャッフルします。ディラ-は再度各プレイヤーが手札13枚になるようカードを配ります。


        プレイ

        プレイ開始前に各プレイヤーは手札から1枚裏向きに伏せます。
        このカードを「ターゲットカード」と呼びます。
        「ターゲットカード」と同じランクを2枚以上取った場合、より高い得点を獲得できます。
        「ターゲットカード」はプレイ中使うことはありません。
        「ターゲットカード」については後述します。
        デクレアラーが最初のリードプレイヤーになります。
        プレイはマストフォローのトリックテイキングになります。
        つまり:
        1. リードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。複数ある場合は、任意の1枚を出します。
        2. ない場合は、切り札を含め何を出してもかまいません。
        切り札が出た場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
        切り札が出ていない場合は、リードで出されたスートの中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
        勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
        全員の手札がなくなったら、1ディール終了です。

        得点

        1ディール終了後、取ったカードを集めランクごとに分けます。
        取ったランクが1枚しかない場合は、得点にも失点にもなりません。
        トリックで取ったカードの中で同じランクを2枚以上取った時のみ得点になります。
        得点は下記の通りです。
        「ターゲットカード」と同じランクのカードを1枚取った場合は、上記の得点を獲得します
        「ターゲットカード」と同じランクのカードを2枚取った場合は、40点獲得します。上記のカードの得点は無視します。
        「ターゲットカード」と同じランクのカードを3枚取った場合は、80点獲得します。上記のカードの得点は無視します。

        ゲーム終了

        ディール終了後いずれかのプレイヤーが250点以上達していればゲーム終了です。
        最も得点が高いプレイヤーの勝利になります。

        まだプレイはしていません。
        読んだ第一印象は、良い意味で意地の悪いゲームだと感じました。
        失点制のバリエーションのようですが、ターゲットカードとかみ合えば高得点が望めるゲーだと思います。
        機会があれば一度遊んでみようと思います。

        参考サイト
        Wikipedia(Apples)

        2018年12月3日月曜日

        クイント(Quinto)

        クイントは4人ペア戦のトリックテイキングゲームです。

        通常のトランプ52枚にジョーカー1枚を加えます。全部で53枚になります。
        このゲームは時計回りに進行します。
        ゲームの目的:250点先取
        ゲームを始める前に適当にディール数を決めてもよいと思います。



        カードの強さ

        このゲームではスートの強さが存在します。
        スートの強さは>>♣>♠
        例えばAより2の方が強いということになります。
        各スートの強さはA>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
        です。
        ジョーカーは最弱になります。ジョーカーはどのスートにも属しません。

        カードの得点

        カードの得点は下記表のとおりです。

        ディール

        最初のプレイ開始前に、じゃんけんなど適当な方法で最初のディラーを決めます。
        以降ディラーは、時計回りに交代します。
        ディーラーはシャッフルした後、各プレイヤーの手札が12枚になるよう、裏向きのまま配ります。
        残った5枚は裏向きのままテーブルの脇に置きます。残った5枚のことを「カシェット」と呼びます。
        各プレイヤーが手札を見た後、ディラーの左隣のプレイヤーから時計回りの純に、「ダブル」、「リダブル」、または「パスを」宣言します。
        ダブルは取った点数を2倍、リダブルは取った点数を4倍にします。
        ただしリダブルは、相手チームのいずれかのプレイヤーがダブルを宣言した後にしかできません。
        この適応は宣言したプレイヤーとペア2人に適応されます。
        全員パスした場合は、通常通りの得点になります。
        この宣言は1巡のみ行います。

        プレイ

        ディラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
        リードプレイヤーから時計回りにプレイします。
        カードのプレイは以下に従います。
        1. リードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出すか、ジョーカーを出します。リードで出されたスートが複数ある場合は、任意の1枚を出します。
        2. ない場合は、ジョーカーを含めて何を出してもかまいません。
        3. つまりジョーカーはいつ出してもかまいません。
        4. リードでジョーカーが出された場合、次のプレイヤーが出したスートをフォローします。
        リードで出されたスートだけが出た場合は、そのスートの中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
        リードで出されたスート以外が出た場合は、まず出されたスートの強弱を確認し、一番強いスートを出したプレイヤーが勝ちます。一番強いスートが複数出ている場合は、そのスートの中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
        例えばリードプレイヤーが♠K、2番目のプレイヤーがJ、3番目のプレイヤーが♣A、4番目のプレイヤーがQを出した場合、4番目のプレイヤーが勝ちます。
        勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
        取ったカードはトリックごとに分けて裏向きに起きます。
        全員の手札がなくなったら、1ディール終了です。
        最後のトリックで勝ったプレイヤーは、カシェット5枚を獲得します。


        得点

        以下の点数を合計します。
        • 1トリックにつき5点
        • ガシェットを取ったペアに5点
        • トリック中に取ったカードに得点になるカード、またはカードの組み合わせがある場合:上記表の該当の得点
        • ガシェットの中に取ったカードに得点になるカード、またはカードの組み合わせがある場合:上記表の該当の得点
        ダブルを宣言した場合は上記得点が全て2倍、リダブルを宣言した場合は上記得点が全て4倍になります。


        ゲーム終了

        プレイ中、ディール終了後関わらず、どちらかのペアが250点以上に達したら、そのチームの勝利でゲーム終了となります。
        両チームとも250点以上の場合は、より得点が高いペアの勝利となります。
        何ゲームか行う場合は、先に2ゲーム勝利したペアの勝利となります。



        以前から気になっていたゲームですが、なかなか遊ぶ機会がありませんでした。
        来年こそは遊んでみたいと思います。

        参考サイト
        ゲームファーム

        2018年11月20日火曜日

        和訳初出ゲームにつきまして

        2018年11月24日ゲームマーケットで販売する
        「キリンが欲望の赴くままにトランプのトリックテイキングゲーム本を書いてみました」のうち和訳初出のゲームは以下の通りです(2018年9月1日現在)。
        ゲームマーケット販売に関しましては、「キリン、時々遊戯」をご参照ください。

        和訳初出

        ・ネクサス
        ・10ポイントピッチ*
        ・トライアスロン
        ・ティジーカ
        ・アメリカーナ
        ・ナイジェリアン・サニー*
        ・ダブルダック
        ・ツイスト
        ・テトカ
        ・アブラカタブラ
        ・セブンティーン
        ・バッティングテイキング
        ・キャテ
        ・エィティ・スリー*
        以上14作。
        *印はバリエーションゲームです。

        掲載ゲーム

        一部バリエーションのみが初出のゲームは以下の通りです。
        ・ナインティナイン
        ・カウンターポイント
        ・サニー
        以上3作

        掲載ゲームは以下の通りです。

        掲載ゲーム(赤:初出、青;一部バリエーションのみ初出)

        1.ナインティ・ナイン
        2.カウンターポイント
        3.ネクサス
        4.ツーハンデッド・スペード
        5.セドマ
        6.ピッチ
        7. 10ポイント・ピッチ
        8.バッテン・バーバリア地方のルール
        9.バッテン・チロル地方のルール
        10.ネイブ
        11.バウンサーズ
        12.イタリアン・ホイスト
        13.グズベリー・フール
        14.トライアスロン
        15.ティジーカ
        16.ハムレット
        17.ミットレール・ヤス
        18.バガミ
        19.トリガミ
        20.ノーティス
        21.ミニミゼール
        22.フィプセン
        23.アルセーヌ新版
        24.タントニー
        25.アメリカーナ
        26.パスカットラン
        27.トルフコール
        28.フートプッシ
        29.サニー
        30.ナイジェリアン・サニー
        31.ダブルダック
        32.マラフォン
        33.フィネス
        34.ツイスト
        35.ギロチン
        36.テトカ
        37.シークレット・エージェント
        38.アブラカダブラ
        39.ツバンツィッヒ・アプ
        40.セブンティーン
        41.ブリスコラ・ブジャルダ
        42.バッティングテイキング
        43.キャテ
        44.エイティ・スリー
        45.シュミア
        46.フエーフ
        47.カマリ
        48.ブラックレディ
        49.ドラフトレディ
        50.キャンセレーション・ブラックレディ
        以上(掲載順)

        不明点などがありましたら、下記メールアドレスまでご連絡ください。


        2018年9月1日土曜日

        トランプのトリックテイキング本を出します

        2018年11月24日・25日に開催される、ゲームマーケット
        「キリンが欲望の赴くままにトランプのトリックテイキングゲーム本を書いてみました」を11月24日に販売する予定です。

        概要

        • タイトル:キリンが欲望の赴くままにトランプのトリックテイキングゲーム本を書いてみました
        • サイズ:B5版フルカラー
        • ページ数:200ページ(目次、索引を含む)
        • 価格:3500円(税込)
        当日のブース番号など詳細につきましては、
        キリン、時々遊戯https://sites.google.com/site/kirinlovesgames/」で後日お知らせします。

        掲載ゲーム

        1.ナインティ・ナイン
        2.カウンターポイント
        3.ネクサス
        4.ツーハンデッド・スペード
        5.セドマ
        6.ピッチ
        7. 10ポイント・ピッチ
        8.バッテン・バーバリア地方のルール
        9.バッテン・チロル地方のルール
        10.ネイブ
        11.バウンサーズ
        12.イタリアン・ホイスト
        13.グズベリー・フール
        14.トライアスロン
        15.ティジーカ
        16.ハムレット
        17.ミットレール・ヤス
        18.バガミ
        19.トリガミ
        20.ノーティス
        21.ミニミゼール
        22.フィプセン
        23.アルセーヌ新版
        24.タントニー
        25.アメリカーナ
        26.パスカットラン
        27.トルフコール
        28.フートプッシ
        29.サニー
        30.ナイジェリアン・サニー
        31.ダブルダック
        32.マラフォン
        33.フィネス
        34.ツイスト
        35.ギロチン
        36.テトカ
        37.シークレット・エージェント
        38.アブラカダブラ
        39.ツバンツィッヒ・アプ
        40.セブンティーン
        41.ブリスコラ・ブジャルダ
        42.バッティングテイキング
        43.キャテ
        44.エイティ・スリー
        45.シュミア
        46.フエーフ
        47.カマリ
        48.ブラックレディ
        49.ドラフトレディ
        50.キャンセレーション・ブラックレディ
        以上(掲載順)

        サンプルはこちらよりダウンロード可能です。
        「キリントリテトランプ本_サンプル」が本書のサンプルになります。
        キリン、時々遊戯
        不明点などがありましたら、下記メールアドレスまでご連絡ください。


        2018年3月4日日曜日

        シークレット・エージェント(Secret Agent)

        頑張れ!エージェント

        シークレット・エージェントは、デビット・パーレットが創作したトリックテイキングゲームです。
        4人個人戦になります。
        通常のトランプよりジョーカーを除いた52枚を使います。
        強さは
        A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
        です。
        別途各スート1枚ずつ計4枚用意します。上記のトランプとは見分けやすいトランプを使うことをお勧めします。
        この4枚をエージェントカードと呼びます。
        このゲームは時計回りに進行します。



        ディール

        じゃんけんなど適当な方法で最初のディラーを決めます。
        以降時計回りに持ち回りでディーラーを交代します。
        各プレイヤーのにカードを1枚ずう、裏向きのまま配ります。
        各プレイヤーの手札は13枚です。配り残りはありません。
        その後手札とは別に、エージェントカードを各プレイヤーに1枚ずつ裏向きのまま配ります。
        配られた手札とエージェントカードは、自分のだけを見ることができます。
        エージェントカードは、手札とは別に裏向きのまま脇に置きます。
        裏向きになった自分のエージェントカードは、いつでも見れます。

        切り札決め

        ディラーの左隣のプレイヤーから順に、切り札にしたくないスートを1つだけ宣言します。すでに宣言されたスートを指定することはできません。
        例えば最初のプレイヤーが♠、2番目のプレイヤーがを宣言した場合、次のプレイヤーがは、か♣のどちらかを宣言しなければなりません。
        最後のプレイヤーは、残ったスートを切り札にするか。ノートランプ(切り札なし)にするかを選びます。


        プレイ

        ディラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
        プレイはマストフォローのトリックテイキングになります。
        つまり:
        1)リードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。複数ある場合は、任意の1枚を出します。
        2)ない場合は、切り札を含め何を出してもかまいません。
        切り札が出た場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
        切り札が出ていない場合は、リードで出されたスートの中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
        勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
        全員の手札がなくなったら、1ディール終了です。



        得点

        1トリック1点として計算します。これが各プレイヤーの基礎点になります。
        もし1トリックも取らなかった場合は、基礎点は10点になります。
        各プレイヤーは、エージェントカードを公開します。
        最終的な得点は、エージェントカードで指定された相手の基礎点と自分の基礎点をかけた点数になります。
        エージェントカードの指定は以下の通りになります。

        • :左隣のプレイヤー
        • :右隣のプレイヤー
        • ♣:対面のプレイヤー
        • ♠:自分自身
        例えば相手が4トリック、自分が5トリックだった場合:4x5=20点になります。
        もし相手が0トリック、自分が6トリックだった場合は、10x6=60点になります。
        全トリックを取り、エージェントカードが♠だった場合は、169点になります。
        それ以外のプレイヤーは130点、100点のいずれかになります。


        ゲームの終了

        4ディール行い、最も得点が高いプレイヤーの勝利になります。
        もし同点だった場合は、追加で数ディール行うか、引き分けにします。



        遊んでみましたが、なかなか面白かったです。
        自分はトリック数を取っても、エージェントで指定された相手が少ないトリック数だと点数が伸びません。
        そのため、わざと取らないプレーをしてしまいがちになります。
        しかしわりと裏目に出るものです。
        少し得点が大雑把かなと感じましたが、ルールも比較的シンプルですし、遊びやすいゲームだと思います。

        参考URL



        2018年1月28日日曜日

        クイーンズダンジョン(Queen's Dungeon)

        クイーンズダンジョンはKen Blosser氏がPAGATに寄稿したトリックテイキングゲームになります。
        PAGATでは5人以上で遊ぶバリエーションが紹介されていますが、3,4人が推奨のゲームですので、3,4人のルールを紹介します。
        このゲームでは通常のトランプよりジョーカーを除いた52枚を使います。
        3人で遊ぶときはいずれかのスートの2を1枚除いた、51枚を使います。
        除くスートはなんでもかまいません。
        各スートの強さは:Q>A>K>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
        です。
        このゲームは時計回りに進行します。
        ゲームの目的:500点以上先取

        ディール

        カードを1枚ずつ引き、一番高いカードを引いたプレイヤーが最初のディーラーになります。同じ強さのカード引いたプレイヤーがいる場合は、決着が付くまで引き直しします。
        以降ディーラーは時計回りに持ち回りで交代します。
        ディラーはカードを配る前に切り札を決めます。切り札なしにすることはできません。
        ディーラーは各プレイヤーに各プレイヤーにカードを配ります。
        カードは配りきりです。配り残りのカードはありません。
        4人の場合は、各プレイヤーの手札は13枚、3人の場合は各プレイヤーの手札が17枚になります。

        プレイ

        リードプレイヤーが手札から1枚出し、通常にプレイした場合は、以降以下のルールに従いプレイします。
        1)リードで出されたスートがある場合は、必ずフォローします。複数ある場合は、任意の1枚を出します。
        2)ない場合は、切り札スートを必ず出します。切り札スートが複数ある場合は、任意の1枚を出します。
        3)リードされたスート、切り札スートもない場合は、何を出してもかまいません。
        切り札が出た場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
        切り札が出ていない場合は、リードで出されたスートの中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
        勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
        例外としてQは、他のスートがリードされた場合でも出すことができます。
        手札にQがあり、リードされたスートがそのQ1枚だけで他にQがない場合は、Qを出さなければなりません。
        同じトリックにQが2枚プレイされた場合、ディラーは切り札を変えなくてはなりません。
        次のトリック以降、ディラーの指定した切り札になります。
        取ったカードは裏向きにして自分の脇に置きます。

        得点の変化

        ・ダンジョン行き
        同じトリックにQが3枚プレイされた場合は、そのトリックに勝ったプレーヤーは、前のディールまで最も合計点の低いプレイヤーの点数になるか、または100点減点します。

        ・ダンジョンの鍵をなくす
        同じトリックにQが4枚プレイされた場合は、そのトリックに勝ったプレーヤーは、合計点を0点にするか、または250点減点します。
        上記の得点の変化は、トリック終了直後に行います。得点の変化はそのトリックに勝ったプレーヤーが自分に有利な方を選びます。

        得点

        各プレイヤーの得点は以下の点数の合計点になります。
        • 1トリックにつき10点
        • 取ったQ1枚につき25点
        4人の場合、ディラーは5トリック以上取らなければ-50点になり上記の点数が取れません。3人の場合は。7トリック以上になります。
        4人の場合、ディラーが5トリック以上取れれば、上記の合計点に50点を加算します。3人の場合は7トリック以上になります。
        また1トリックにQ3枚、Q4枚取った場合は、上記の点数は取れません。

        ゲームの終了

        ディール終了後いずれかのプレイヤーの合計点が500点以上になればゲーム終了です。
        最も合計点の高いプレイヤーの勝利になります。



        変わった名前のゲームですが、至って普通のトリックテイキングゲームだと思います。
        機会があれば遊んでみようと思います。

        参考サイト

        2018年1月21日日曜日

        クロッパー(Kloepper)

        クロッパーは、アメリカイリノイ州コロンビア市でプレイされているトリックテイキングゲームです。
        4人用のゲームです。
        通常のトランプよりジョーカー、各スートの2~8を除いた24枚を使います。
        このゲームは時計回りに進行します。
        ゲームの目的:30ポイント以上先取
        カードの強さ:
        切り札:Q>Q>♣J>J>J>J>A>10>K>Q>9
        上記カードは切り札スートという、第5のスートとして扱います。
        切り札以外:A>K>Q>J>10>9

        カードの得点

        各カードの得点は下記表の通りです。

        ディール

        じゃんけんなど適当な方法で最初のディラーを決めます。
        以降時計回りに持ち回りで交代します。
        ディラーは各プレイヤーに3枚ずつ2回配ります。
        各プレイヤーの手札は6枚になります。

        パートナー

        ♣Qを持っているプレイヤーと♠Qを持っているプレイヤーがパートナーになります。
        以降このチームを「♣Q♠Qチーム」と呼びます。
        ただし誰がパートナーかは、そのカードが出るまで非公開にします。
        1人のプレイヤーが♣Qと♠Qを持っていた場合は、切り札であるA以外のAを1つ指定します。例えば♠Aと指定すれば、♠Aを持っているプレイヤーがパートナーになります。
        このときも、そのカードが出るまで誰がパートナーであるかは非公開にします。
        Aを指定せずにパートナーなしでプレイすることもできます。
        このときは何も宣言せずにプレイを始めます。

        プレイ

        ゲームはマストフォローのトリックテイキングゲームになります。
        リードプレイヤーは手札から任意の1枚表向きに場に出します。
        以降時計回りに1枚ずつプレイします。
        リードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。
        ない場合に限り、何を出してもかまいません。
        ♣Q,♠Qなどは切り札スートとして、別のスートに属します
        切り札が出された場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーがトリックをとります。
        切り札がでなかった場合、リードで出されたスートのうち、一番強いカードを出したプレイヤーがトリックをとります。
        トリックを取ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。

        得点

        「♣Q♠Qチーム」と、持っていない「相手チーム」ごとに取ったカードの得点を集計します。
        ♣Qと♠Qを両方持っているプレイヤーがパートナーを指名した場合は、
        そのパートナーと「♣Q♠Qチーム」を組んだことになります。
        下記表に従って、それぞれポイントを獲得します。
        例えば、「♣Q♠Qチーム」が70点獲得した場合:
        「♣Q♠Qチーム」はそれぞれ2ポイント獲得、相手チームは0ポイント獲得
        となります。

        もし♣Qと♠Qを両方持っているプレイヤーがパートナーを指名しなかった場合は、下記表に沿ってそれぞれポイントを獲得します。

        ノック

        第2トリックのリード前であればいつでも、「♣Q♠Qチーム」のどちらでも、テーブルを叩くことで全トリック取る宣言をすることができます。
        この宣言を「ノック」と呼びます。
        宣言通り「♣Q♠Qチーム」が全トリックを取った場合、「♣Q♠Qチーム」は、12ポイント獲得します。
        失敗した場合は「♣Q♠Qチーム」は0ポイントです。相手チームの獲得ポイントは6ポイントのままです。
        また「ノック」宣言の後、相手チームは誰でもノックを仕返す「ノックオフ」宣言をすることができます。
        もし「ノックオフ」宣言をし、相手チームが全トリック取ると、相手チームは24ポイント獲得します。逆に失敗すると、「♣Q♠Qチーム」が24ポイント獲得します。
        単独プレイ時のノック
        単独プレイ時も第2トリックのリード前であれば、いつでも「ノック」することができます。
        単独プレイで成功した場合は、そのプレイヤーは30ポイント獲得します。
        失敗すると相手チームの各プレイヤーが30ポイント獲得します。


        ゲーム終了

        プレイ終了後、いずれかのプレイヤーが累計30ポイント以上獲得していたら、ゲーム終了です。
        最も多くポイントを獲得したプレイヤーの勝利となります。

        切り札の順番がかなり複雑ですので、慣れるのに時間がかかりそうですが、面白そうなゲームです。
        ドッペルコップを遊び慣れた人ならすんなり入れると思います。
        アメリカではクロッパーの大会も開催されているようです。

        参考サイト

        ゲームファーム
        Official World Championship Rules of Kloepper(archive)
        Kloepper: Playing cards the Monroe County way
        Monroe County Independent



        2018年1月14日日曜日

        アスコット(ASCOT)

        アスコットは2人用のトリックテイキングゲームです。
        ジャーマンホイストのバリエーションゲームになります。
        このゲームでは4枚のAを馬に見立て、さながら馬のレースを行います。
        一方のプレイヤーが黒色のスート(♠♣)、もう一方のプレイヤーが赤色のスート(♥♦)を受け持ちます。
        ゲームの目的は、自分の受け持つ馬が相手より進んでいることです。
        通常のトランプよりジョーカーとAを除きます。
        カードの強さは
        K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
        です。
        切り札はありません。
        Aは写真のように横に一列に並べます。

        ジャンケンなど適当な方法でディーラーを決めます。
        ディラーは残りの48枚はよくシャッフルし、12枚ずつ配ります。
        残った24枚は裏向きのまま山札にします。
        山札の一番上のカードだけ表向きにします。

        プレイ

        ディラーではないプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
        ゲームはマストフォローのトリックテイキングゲームになります。
        リードプレイヤーは手札から任意の1枚表向きに場に出します。
        以降時計回りに1枚ずつプレイします。
        リードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。
        ない場合に限り、何を出してもかまいません。
        リードで出されたスートのうち、一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
        勝ったプレイヤーは表向きのカード1枚手札に加えます。
        勝ったプレイヤーがカードを取った後、負けたプレイヤーは山札の一番上のカードを手札に加えます。
        お互いがカードを取った後に山札の一番上のカードを表向きにします。
        さらにその後、以下のルールに従って4枚のAが進むかどうかを判定します。

        • リードプレイヤーが勝った場合、リードで出したスートをカードの半分だけ勧めます。
        • リードプレイヤーが負けた場合はどのAも進みません。
        例えばリードプレイヤーが♣を出し、勝った場合は写真のように♣Aがカードの半分だけ進みます。
        たとえ進ませたくない色のAであっても、必ず進ませなければなりません。
        山札がなくなるまで手札の補充を行います。
        山札がなくなったら手札だけでプレイします。
        山札がなくなっても、上記のルールに従いAを勧めます。

        ゲームの終了

        山札がなくなり、お互いの手札がなくなったらゲーム終了です。
        自分の受け持ったAが相手より進んでいれば勝利です。
        各Aは最大で6回進みます。

        バリエーションゲーム

        切り札
        本来のジャーマンホイストと同様に、最初に山札から表向きにしたスートを切り札にします。
        (アスコットのルール上には明記されていません。ジャーマンホイストと同じと推察します)
        ハンディーキャップ
        初心者とプレイする場合は、ハンディーキャップを採用することができます。
        初心者が受け持つ色のAのどちらか1枚(または2枚とも)カード1枚分進ませます。
        マラソンモード
        1ゲーム終了後、Aを初期の位置に戻してゲームを繰り返します。
        予めゲーム数を決めておくことをお勧めします。
        ベッド
        このゲームを始める前にお互い所有チップ数を決めておきます。
        最初の手札が配られた後、それぞれの馬に対しチップをベッドすることができます。
        相手の受け持つ馬に対してもベッドすることができます。この馬を受け持つプレイヤーはそれを断ることができません、
        ベッドに勝った時チップを銀行から得るのか、または相手から取るのかは明記されていません。
        このバリエーションを採用する前に、事前に決めておきましょう。

        ジャーマンホイストと違い、うかつに勝つと相手の馬を進めてしまうことになります。
        機会があれば遊んでみたいと思います。

        参考サイト

        2018年1月7日日曜日

        キング・オブ・ザ・ヒル(King of the Hill)

        キング・オブ・ザ・ヒルは、5人用のトリックテイキングゲームです。
        80点というトリックテイキングゲームのバリエーションゲームになります。
        Alex Jiang氏がPerl言語で開発しました。
        このゲームでは、通常のトランプに2枚のジョーカーを加えた54枚のトランプ2セットを使います。
        ジョーカー2枚の区別がつきやすいトランプを使うことをお勧めします。
        ここでは便宜上「赤ジョーカー」と「黒ジョーカー」と表現しますが、見分けがつくのであれば何色でもかまいません。
        このゲームは反時計回りに進行します。
        原サイトで説明が過不足なところは、80点のルールを参考に補填しました。
        カードの強さは:
        A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
        です。
        このゲームでは切り札ランクと切り札スートがあります。
        ゲームの目的:ランクAにたどり着くこと
        このゲームでは「王様」チーム2人と「挑戦者」チーム3人に分かれてプレイします。
        このゲームは個人戦になります。

        ゲームの準備

        以下のスコア表のように、紙に左上をスタート地点「2」,3,4・・・10,J,K,Aを記載します。

        ゲームを短縮して遊びたい場合は、ランクをスキップしたり、はじめのランクを大きく設定してください。
        スタート地点に、各プレイヤーの駒またはチップを「2」に置きます。
        プレイ開始前にじゃんけんなど適当な方法で最初のディーラーを決めます。
        ディラーの右隣が最初の「王様」になります。

        カードの得点

        各カードの得点は下記表のとおりです。








        合計で200点になります。

        カードの強さ

        カードの強さは以下の通りです。一番上が強く、下に行くほど弱くなります。
        1. 赤ジョーカー
        2. 黒ジョーカー
        3. 切り札スートでかつ切り札ランクのカード
        4. 切り札ランク
        5. 切り札スート。スートの強さはA>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2です。
        6. 切り札ランク、切り札スート以外のカード。カードの強さはA>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2です。
        「王様」のチップ(または駒)が置いてあるランクが切り札ランクになります。
        通常では最初の開始地点のランク「2」が切り札ランクになります。
        赤ジョーカー、黒ジョーカー、切り札ランクは切り札スートに属します。

          ディール

          ディラーは、ジョーカー2枚を含めたトランプ2組108枚を全てシャッフルします。
          ディラーは裏向きのまま、反時計回りに各プレイヤーに1枚ずつ配ります。
          各プレイヤーは配られた時点でカードを見て、もし切り札ランクのカードが配られたら、表向きして公開し、そのスートを切り札スートにすることができます。
          切り札ランクが配られて、公開するかしないかは自由です。
          例えば2が配られたて公開した場合は、が切り札スートになります。
          切り札スートが宣言された時、他のプレイヤーで切り札ランクと同じランクでかつ、同じスートの2枚を持っていた場合、それを公開し切り札スートを上書きすることができます。
          そのときの切り札スートは公開した2枚のスートが切り札になります。
          例えばが切り札スートになった時、♣2の2枚を手札から公開した場合は、♣が切り札になります。
          同じ切り札ランクであっても、異なるスート2枚では切り札を上書きすることはできません。
          各プレイヤーの手札が20枚になるまで配られます。残った8枚は裏向きのまま場の中央に置きます。
          希なケースですが、切り札スートが一度も宣言されることなく、手札20枚配られた場合は、「王様」が自由に切り札スートを決めることができます。このときノートランプにすることもできます。
          このとき他のプレイヤーは、同じ切り札ランクでかつ同じスート2枚を持っていたとしても、切り札の上書きすることはできません。
          ノートランプにした場合のカード強さは:
          1. 赤ジョーカー
          2. 黒ジョーカー
          3. 切り札ランク
          4. 切り札ランク以外のカード。カードの強さはA>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2です。
          になります。
          上記は別のスート扱い「第5のスート」になります。
          パートナー決め
          カードを20枚配り終わった後、「王様」は場の中央の8枚を手札に加え、交換することができます。交換した後、8枚を裏向きのまま場に置きます。
          勿論手札に加えた8枚をそのまま場に置いてもかまいません。
          手札を交換した後、「王様」は切り札ランクでもなく、切り札スートでもないスートとランクを指定します。
          「王様」が指定したスートとランクを持っているプレイヤーが「王様」のパートナーになります。
          もし指定したスートとランクを2人持っていた場合は、反時計回りで「王様」に一番近いプレイヤーがパートナーになります。
          (※2人いたときのケースはルール上明記されていません)
          パートナーになった2人は向かい合わせになるように席替えします。

          プレイ

          「王様」が最初のリードプレイヤーになります。
          「王様」は手札から任意のカード1枚、または同じスートで同じランクの2枚を出すことができます。
          ジョーカー2枚を出す場合は、同じ色のジョーカー2枚を出します。
          1枚で出した場合は、以下のルールで反時計回りにプレイします。
          リードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。
          ない場合に限り、何を出してもかまいません。
          切り札スートが出された場合は、切り札スートに属するカードのうち、いずれか1枚を出します。
          切り札がでなかった場合、リードで出されたスートのうち、一番強いカードを出したプレイヤーがトリックに勝ちます。
          切り札が出た場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーがトリックに勝ちます。
          同じカードが出た場合は、先出し勝ちになります。

          2枚出した場合は、以下のルールでプレイします。
          リードで出されたスート2枚がある場合は、必ずそのスート2枚を出します。
          ない場合は、任意の2枚を出します。
          切り札を出すときは、同じカード2枚を出さないと切り札扱いになりません。
          切り札がでなかった場合、リードで出されたスートのうち、一番強いカードを出したプレイヤーがトリックに勝ちます。
          切り札が出た場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーがトリックに勝ちます。

          トリックに勝ったプレイヤーは、場に出たカードを自分の脇に置きます。
          トリックに勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。

          得点集計

          最後のトリックを「挑戦者」チームが取った場合は、場の8枚のカードの得点を2倍にします。
          「王様」チームが最後のトリックを取った場合は、場の8枚のカードの点数がそのまま点数になります。
          「王様」チーム、「挑戦者」チームそろぞれ取ったカードの得点を集計します。

          • 「挑戦者」チームの合計点が40点以上80点未満:「王様」チームのチップ(駒)を1マス勧める。次のラウンドでは、「王様」のパートナが「王様」になります。
          • 「挑戦者」チームの合計点が1点以上40点未満:「王様」チームのチップ(駒)を2マス勧める。次のラウンドでは、「王様」のパートナが「王様」になります。
          • 「挑戦者」チームの合計点が0点:「王様」チームのチップ(駒)を3マス勧める。次のラウンドでは、「王様」のパートナが「王様」になります。
          • 「挑戦者」チームの合計点が80点以上120点未満:次のラウンドでは、「王様」の右隣のプレイヤーが「王様」になります。全員駒は動かしません。
          • 「挑戦者」チームの合計点が120点以上160点未満:「挑戦者」チームのチップ(駒)を1マス勧める。次のラウンドでは、「王様」の右隣のプレイヤーが「王様」になります。
          • 「挑戦者」チームの合計点が160点以上200点未満:「挑戦者」チームのチップ(駒)を2マス勧める。次のラウンドでは、「王様」の右隣のプレイヤーが「王様」になります。
          • 「挑戦者」チームの合計点が200点以上:「挑戦者」チームのチップ(駒)を3マス勧める。次のラウンドでは、「王様」の右隣のプレイヤーが「王様」になります。

          ゲーム終了

          ラウンド終了後いずれかのプレイヤーが「A」にたどり着いたらゲーム終了です。
          「A」にたどり着いたプレイヤーの勝利です。
          もし複数「A」に着いたら、サドンデスを行います。


          「80点」より簡素なルールになっています。
          トランプ2組使うので、あまり遊ぶ機会がなさそうなゲームですが、どこかでプレイできれば遊んでみたいと思います。

          参考サイト