2020年12月23日水曜日

推しのペア戦トリックテイキングゲーム

今年最後の記事です。 

またとりとめもない内容になるかもしれませんが、私が遊んだペア戦トリックテイキングゲームで、面白かったゲームを順不同でいくつか紹介したいと思います。

1.パスカットラン

ペア戦トリックテイキングゲームの記事を書くときに、真っ先に頭の中で浮かんだのがこのゲームでした。
ペア戦のゲームではパートナーは自分の正面に座るのがほとんどです。
しかしこのゲームではペアを組む2人は隣同士に座ります。
特定のカードを持っているプレイヤー同士がペアを組むゲーム(ドッペルコップなど)やビッドでペアを組むゲーム(ソロホイストなど)はあるのですが、最初から隣同士固定というトリックテイキングゲームは滅多にありません。
さらにこのゲームでは、勝ったプレイヤーがそのトリックで何番目にプレイしたかで得点が変わります。
これが先ほどの座り順とよくからんでいて、高得点を狙いたいけどそうはいかないという仕組みがよくできています。
説明しているうちに、遊びたくなってきました(笑)。
パスカットラン

2.フィネス

このゲームで使うトランプは、ジョーカー除いた52枚に、各スートのJ,Q,Kを加えます。
つまり全部で64枚使います。
この各スートはJ,Q,Kが2枚ずつあるのに、Aは1枚ずつしかない
というのがよく効いています。
このゲームで変わっているのは、自分の目の前に表向きに3枚カードが並んでいる状態でプレイを開始するところです。
しかも自分の目の前にあるカードは、自ら出すことはできません。
自分の目の前のカードはパートナーがリードの時出してもらうしかありません。
これがこのゲームの最大の特徴であり、またパートナーに対しての意思表示(シグナル)としても使えます。
どうしてもこのゲームは、ずっと相手チームのターンという状況が生まれがちなのですが、それでも面白いゲームだと推してしまいます。
フィネス(Finesse)

3.チロリアン地方のバッテン

先日紹介したバッテンです。
このゲームは切り札の強さの順と、切り札と特定のカード(ベリ)がリードで出た時だけフォローのルールが変わるという、変則的な所はあります。
ただ手札5枚という中で、プレイ中いつでも得点をレイズできる「ゲーヘン」が良く効いており、もう一度遊びたいと思わせるトリックテイキングゲームの1つです。
シグナルを体得すればさらにこのゲームの面白さが増すと思います。
Watten(Tyrolaen,etc)

4.ブリントバッテン

4人中2人が切り札がわからない状態でプレイするという、チロル地方のバッテンのバリエーションゲームです。
切り札わからない状態でトリックテイキングゲームが成立するのか、と不安になりますが、プレイしてみると、ちゃんとトリックテイキングゲームとして楽しめます。
一体誰がこんな変態ルールを考えたのでしょう。
好みが出るかもしれませんが、チロル地方のバッテンとブリントバッテン、是非にお試しあれ!

Watten(Tyrolaen,etc)


5.クイント

スートによって傾斜が効いているペア戦トリックテイキングゲームです。
とにかくこのゲームは、気持ちが良いほど得点が入ります。
同じトリックで特定の2枚を取ると得点になる組合せも、意外と成立します。
ルールを読む限りは難しいようにおもえたんですが。
ジョーカー1枚25点もこのゲームのポイントです。
それだけにうっかりミスプレイしたり、巡り合わせが悪いと、相手に大量得点を献上してしまうことになりがちですが、遊んでいて個人的には気持ちよいゲームだと感じました。
クイント(Quinto)

6.サニー

このゲームは得点を10点単位でビットするのですが、ビットした点数が相手の持ち点になるというところが変わっています。
また圧勝しても相手チームが切り札が1枚も持ってないと、そのディールが無効になるというルールが変わっています。
この無効ルールが好みが分かれるところですが、救済措置としては良いアイデアだと思います。


7.42(Forty Two)

ドミノW6を使ったトリックテイキングゲームです。
若干大味な所もありますが、面白いゲームです。
ルールとしてもシンプルで気軽に楽しめるトリックテイキングゲームです。


42

8.鹿狩り

天九牌を使ったトリックテイキングゲームです。
とにかくこのゲームのプレイ感はきついです。
非常に一手が重く感じます。
肉を切らせて骨を断つという、プレイが迫られるゲームです。
鹿狩り

9.スキャン

スキャンは個人戦でも面白いのですが、個人的にはペア戦でその面白さがさらに増すように思います。
確か4人ペア戦と6人ペア戦がプレイできたはずです。
パートナーが持っているスートが丸わかりですので:
「おい! なんでそっちを出すんだよ!」
「そっちでリードすんなよ!」
と和やか? なプレイが生まれます。
マストフォロー練習トランプでも、プレイできますので、ペア戦是非試してみてください。

とりあえずゲームで!

10.ブラックスワン

このゲームもプレイ感はきついゲームになります。
シンプルに7枚目を出した人がトリックを取るゲームなのですが、複数枚出しがOKなルールがよく効いています。
さらにこのゲーム得点になる牌と失点になる牌があり、失点になる牌がジョーカーと、1枚だししかできないブラックスワン牌があるのが、実によくできています。

[ボードゲーム] ブラックスワン 紹介|ゴクラキズム

ただ最近はなぜかペア戦だと、ついスコポーネを遊んでしまうのですが・・・。
この記事をきっかけに、ペア戦トリックテイキングゲームを遊んでいきたいと思います。
そういえばS.Andoさん創作した「ダブルデッキ・ジャーマンホイスト」、未プレイでした。
機会があれば遊んでみたいと思います。

ダブルデッキ・ジャーマンホイスト

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