2020年12月2日水曜日

Marglia

マリグリア(Marglia)は4人ペア戦のトリックテイキングゲームです。

イタリアのサルデーニャ島にある、ヌオロ、オリビア、サッサリでよく遊ばれているそうです。

通常のトランプより各スートの8~10、ジョーカーを除きます。

全部で40枚になります。

各スートのカードの強さは:7>A>K>J>Q>6>5>4>3>2です。

JはQより強いことに気をつけてください。

このゲームは反時計回りに進行します。

ゲームの目的:35点以上を取ること

ゲームの終了は決まっていないようです。

人数ディールまたは、事前にプレイするディール数を決めて置きます。



カードの得点

各カードには下記表のとおり得点ついています。

6,5,4,3,2の5枚を「フリーロ(frillo)」と呼びます。
6,5,4,3,2は得点はありませんが、トリック中に取ると追加得点になります。
トリック中の追加得点については後述します。

ディール

最初のディーラーをじゃんけんなど適当な方法で決めます。
以降は反時計回りに持ち回りに交代します。
ディーラーはシャッフルした後、裏向きにして1つの山札にします。
山札の一番下のカードを裏向きのまま、自分の前に置きます。
それ以外のカードを山札の一番上から、各プレイヤーに5枚ずつ配ります。
このときディーラーは自分の前に置いたカードと混ざらないように配ってください。
2周目を配るときは、ディーラー以外のプレイヤーに5枚ずつ、ディーラーに4枚配ります。
配り終えた後、自分の前に置いたカードを1枚表向きにして、全員に公開します。
このカードのスートが切り札になります。
さらに表向きにしたカードに得点がある場合(フリーロ以外)、即座にそのカードの得点がディーラーのチームに加算されます。
もしこの時点でディーラーのチームの合計点が35点以上だった場合、ディーラーはパートナーと相談し、ただちプレイを終了することもできます。
その場合は、プレイすることなく得点計算を行います。
ディーラーは全員に公開した後、表向きにした1枚を自分の手札に加えます。



プレイ

ディーラーの右隣が最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
ない場合は、切り札を出さなくてはなりません。
ただし次の条件のいずれか1つに該当する場合は、切り札を出す必要はありません。
  • 現時点で自分のパートナーが勝っている場合(パートナーがトリックを取れる場合)
  • 自分の手札に切り札が1枚もない場合
  • すでに切り札が1枚以上出ており、場に出ている切り札より強いカードが1枚もない場合
上記のいずれかに該当する場合は、手札から好きなカード1枚を表向きにして場に出します。
※現段階でパートナーが勝っている場合、それより強い切り札を出してもかまいません。
全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
  • 切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
  • 切り札が出ている場合は、切り札スートで一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは場に出ている全てのカードを裏向きにして、自分の脇に集めておきます。
既にトリックで取ったカードと混ざらないように置いてください。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
全員の手札がなくなるまでプレイを続けます。
手札がなくなったら、1ディール終了です。



得点計算

得点は次のように集計します。
  • 1トリックで取ったカードの中にフリーロ(6,5,4,3,2)が1枚以上入っている場合、カードの得点に加え、追加で1点を加算します。
フリーロが2枚以上あっても追加点は1点です。
  • 1トリックで取ったカードにフリーロ(6,5,4,3,2)が1枚もない場合は、カードの得点を合計します。
上記のカードの合計点より35点を引いた差がそのチームの点数になります。
引いた差が0点以下の場合は、そのディールの得点はありません。
1ディールでの最大得点は70点になります(カードの合計点:60点+追加の最大点:10点)。
合計点から引く点を45点にすることもあるようですが、推奨はされておりません。



ゲーム終了

人数ディールまたは、事前に決めたディール終了後、合計点が高いチームの勝利になります。


コミュニケーション

コミュニケーションができるようにします。
コミュニケーションを採用する場合、プレイする前に、次のことに対し全員の同意を得た上で採用します。
  1. 相手の質問には本当のことを答える
  2. 誰にでもわかるように答える。暗号やシグナルなど特定の人間にわかる答え方や、ごまかすような答え方はできません。
コミュニケーションの仕方はさまざまなようです。
一般的なのはコミュニケーションはパートナー同士のみ行える
というものです。
コミュニケーションは、プレイの進行と同じく、ディーラーの右隣から反時計回りに順番に行うものと思われます。
どのような質問ができるかは厳密には決まっていません。
一般的な例は次のような質問です。
  • 特定のスートの枚数を質問する
  • 特定のランクの枚数を質問する
  • 手札にあるカードの合計点を質問する
はっきりと情報がわかるような質問は避けた方が良いでしょう。



マニグリア(Maniglia)

このゲームではナポリタン・パターンのラテンスートでプレイするそうです。
マニグリアでは3~5人まで遊べます。
また4人でプレイする場合は個人戦にすることもできます。
プレイ進行は反時計回りになります。
3人でプレイする場合は任意のスートの2を1枚除外してプレイします。
3人の場合は各プレイヤーに13枚、4人の場合は各プレイヤーに10枚,、5人の場合は各プレイヤーに8枚配ります。
切り札はビッドで決めます。
明記されていませんが、ビッドは獲得できる点数でビッドすると思われます。
それ以外のルールは上述のマルグリアとほとんど同じです。
ただし現在の合計点が29点以上だった場合、ディーラーの表向きにしたカードの得点は得られません。
お金を賭けてプレイすることもあるようです。



参考サイト



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