シグナルのあるトリックテイキングゲーム・よもやま話
今回はシグナルのあるトリックテイキングゲームに関する記事になります。
かなりとりとめもない内容になりますが、読んでいただけると幸いです。
シグナルとは、パートナーに自分の手札を知らせる行為です。
ほとんどのトリックテイキングゲームでは、カードの情報をしゃべることは禁止されています。
その代わり、手や口などを使って相手に自分のカードの情報を知らせることを許容するゲームがいくつかあります。
シグナルがOKなゲームはペア戦がほとんどなのですが、個人戦でシグナル、またはシグナルに近い行為をするゲームがあります。
ツーペン(Toepen)
ツーペンの特定の行為がシグナルにあたるかどうかは、意見が分かれるかもしれません。
私の中ではシグナルになるかなと思いましたので紹介します。
ツーペンでは「10」が最も強いカードになります。
- 手札に「10」が3枚ある場合、口笛を吹かねばなりません。
逆に「J」は最も弱いカードになります。
- 手札に「J」が3枚ある場合、口笛を吹いてもかまいません。
口笛が吹けない場合は、大声で歌います。
- 手札に「10」が4枚ある場合、必ず立ち上がります。
- 手札に「J」が4枚ある場合、立ち上がってもかまいません。
シグナルとは関係ありませんが、カードの交換の際、相手の交換カードに「チャレンジ」をかけられるのが、他のトリックテイキングゲームと変わっていて面白いです。
この記事を書くに当たり、ツーペンのルールを確認しましたが、異質なトリックテイキングゲームだと改めて感じました。
参考サイト
動作を伴うシグナルを使うトリックテイキングゲーム
先日紹介しましたバッテンのように、何かのしぐさで自分のカードの情報を伝える、この手段が一番多いように感じました。
例えばバーバリア地方のバッテンでは、唇をとがらせたり(♥Kを持っている)、指を使ったシグナルがあります。
またアリュエットでは親指を立てる(♥9を持っている)、小指を立てる(♦9を持っている)など、というシグナルがあります。
アリュエットはルール自体はシンプルなのですが、かなりカードの強さが複雑なゲームです。
シグナルを覚えるのにも苦労しそうですし、アリュエットを遊ぶにはちょっと大変かもしれません。
アリュエットで個人的に面白いシグナルだと感じたのは、
- 手を心臓に当てる:♥3を持っている
- 書くまねをする:♠2を持っている
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またトリュックでは、7を持っているシグナルで「にやりと」します。
トリュックを遊んでいるとき、うかつに笑顔を浮かばせないように気をつけないといけません(苦笑)。
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それ以外に面白いシグナルとしては、サタットというトリックテイキングゲームで、そのスートが最後の1枚を表すために使うシグナルでしょうか。
プレイする際、そのカードでテーブルを擦ることで、そのスートが最後の1枚だと言うシグナルになります。
ちょっとテーブルが汚いところでは、あまりしたくないシグナルですね。
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またマラフォンで似たような意味のシグナルに、「カードを投げてゆっくりテーブルに着地させる」があります。
このシグナルはリードで出したスートが最後の1枚であることを表します。
投げて、テーブルから落ちてとんでもないところにカードが言ってしまいそうですが。。。
またリードしたカード以外に低いカードが1枚以上表すシグナル:「カードをすばやくテーブルにすべらせる」も変わっていて面白いです。
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カードを投げるシグナルと言えば、タロットを使ったトリックテイキングゲームの「オットーチェント」があります。
このゲームでもリードで出したスートが最後の1枚であることを表すシグナルとして:
「リードするカードを軽く空中に投げ出して、カードがすこし飛ぶようにする」
があります。
うっかり飛ばしすぎて、カードが取れないところに落ちなければ良いのですが・・・。
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プレイするカードでシグナルを表すトリックテイキングゲーム
動作やしぐさではなく、プレイで特定のカードを出すことでシグナルにするトリックテイキングゲームもあります。
クラフェルヤスでは、弱いカード(7,8,9)を出した時、そのスートのAを持っているというシグナルになります。
また出したカードと同じ色で異なるスートを持っていることを示すシグナルプレイをすることもできます。
ただ意図を読み取るにも、プレイで示すのも至難の業に思えます。
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マドラッソでは:
最初下のランクの数札を捨札し、次に同じスートのそれより上を捨札すると、そのスートをリードしてほしいというシグナルになる。
などというように、特定の条件下で出すことでシグナルにしています。
その通りに出せる手札であれば、これはこれで思い通りに出せない気がします。
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ドミノのトリックテイキングゲーム「42」では、事前に協議する必要がありますが、特定の牌
42
だすことでシグナルにするようにできるようです。
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トリックテイキングゲーム以外にもシグナルがあるゲームがあります。
ムスやDavid Parlettのコンチェルトもシグナルがあります。
シグナルは覚えるのに一苦労しますし、せっかくシグナルを送ったとしてもパートナーがその意図に気づくかは怪しいところですが、それでもプレイの幅を広げる手段であることは間違いありません。
私もせめて1ゲームぐらいはシグナルを覚えておきたいところです。
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