2015年12月30日水曜日

第1回キリンdeれじぇんど会

2015年3月21日にキリンdeれじぇんど会を開催しました。
4名の方に参加いただきました。

主にプレイしたゲーム:
・ごいた

・十五湖

・スコポーネ

・四色牌を使ったゲーム。

・じゅんじゅん(かちかち)

・ミニブリッジ

・六百聞





2015年12月23日水曜日

アナザー・ナポレオン

ナポレオンに似たゲームで、「ブリスコラ・プジャルダ」というトリックテイキングがあります。
それ以外にも「ナポレオン」に副官であることを黙っておくゲームがあるのでは、
と思い調べてみました。
「ブリスコラ・プジャルダ」を紹介しつつ、他のゲームも紹介したいと思います。
かなりとりとめもない内容になりますが、お許しのほどを。

アナザー・ナポレオン
ブリスコラ・プジャルダ
ブリスコラ・プジャルダは、イタリアではよく遊ばれているトランプゲームの1つ、
「ブリスコラ」のバリエーションゲームです。
使うトランプは、各スートのA,K,J,7,6,5,4,3,2の40枚です。
このゲームはメイフォローのトリックテイキングゲームになります。
ビッドで勝ったプレイヤーが、いわゆる「ナポレオン」になって副官と協力し、
カード点数61点以上を取る必要があります。

時計回りにプレイします。ディラーの左隣からビッドをするかパスをします。
ビッドはランクになります。
直前のプレイヤーがビッドした場合は、それより弱いランクをビッドしなければなりません。
一度パスをしたら、ビッドすることはできません。
ランクの強さと点数は下記の表のとおりです。
ランク376542
点数111043200000

ビッドに勝ったプレイヤーは切り札となるスートを宣言します。
切り札にしたスートでビッドしたランクを持っているプレイヤーが「副官」になります。
例えばランク「K」でビッドを勝ち、切り札をにした場合は、♥Kを持っているプレイヤーが副官になります。
つまりうっかり弱いランクを宣言してしまうと、手札の弱いプレイヤーを副官にしてしまう可能性がたかくなるのです。

ビッドで副官が決まったら、このゲームの醍醐味、ずばり「嘘をつく」ができます
副官じゃないのに、「俺実は副官ww」ということが言えるのです。
「嘘をつく」のが許されるのは、副官がわかるまでです。
ナポレオンと副官は、トリックで取ったカードの点数を合計し、61点以上取れれば成功です。
成功すれば取った点数に応じて、他のプレイヤーからチップがもらえます。
副官もナポレオンより少ないですが、おこぼれがもらえます。
ただし、規定点に達していないと、ナポレオンと副官が他のプレイヤーにチップを払わなければなりません。
副官以外は誰が副官なのかわかりません。
なので疑心暗鬼になりながらも、嘘をついて揺さぶりをかけるしかありません。
とはいえ、副官も自分から立候補せず、むしろナポレオンから一方的に指名されるのです。
成功すれば良いのですが、失敗すればとんだとばっちりを受けることになります。

この「嘘をつく」と言う要素とメイフォローなのが実に上手くかみ合っているゲームです。
このあたりが面白いトリックテイキングだと思います。

下記サイトにルールを記載しました。
https://sites.google.com/site/kirinlovesgames/burisukora-bujaruda

シュミア
アメリカのミネソタ州やウイスコンシン州等でプレイされているトリックティキングゲームです。
PAGOTによると、バリエーションゲームがあるようです。
ゲームファームでは6人で説明されていますので、ここでは5人モードで説明します。
5人でルールを間違えてプレ-してしまいましたが、わりと面白かったです。

・プレイ人数:5,6
・通常のトランプ52枚にジョーカーを1枚加えます。
5人の場合は、各スートの2と3を取り除きます。
各スートの強さは切り札かそうでないかにより異なります。
切り札以外:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
切り札:A>K>Q>正J>裏J>10>9>8>7>6>5>4>3>2>ジョーカー
ジョーカーは必ず切り札スートに属します
このゲームは時計回りに進行します。

各プレイヤーに6枚ずつ配ります。余ったカードは裏向きのまま山札にします。
ディラーの左隣からプレイし、自分とパートナーが協力して取れる点数をビッドするか、パスをします。
最低ビッドは3、最大は6です。
点数は以下の通りです。
ハイ・トランプ切札のAを取ったプレイヤーに1点
ロー・トランプ切札の4をプレイした(手札にあった)プレイヤーに1点
レフト・バウアー切札の正Jを取ったプレイヤーに1点
レフト・バウアー切札の裏Jを取ったプレイヤーに1点
ジョーカージョーカーを取ったプレイヤーに1点
ゲーム取ったカードの価値の合計が一番高かったチームに1点
※6人では2,3を使うため、ロー・トランプは2になります。
カードの価値
A4pt
K3pt
Q2pt
J1pt
1010pt
ジョーカー1pt

一番大きいビッドをしたプレイヤーがデクレアラーになります。
デクレアラーは切り札とランクを指定します。
ノートランプを指定することもできます
ノートランプを指定した場合は、改めてスートとランクを指定します。
デクレアラーが宣言したスートとランクを持っているプレイヤーがパートナーになります。
パートナーになったプレイヤーは、自分がパートナーであることを明かしてはいけません。

デクレアラーが宣言後、ディラーの左隣から手札を3枚まで交換できます
交換は手札から捨ててから山札から捨てた枚数を補充します
ただし切り札は捨てることはできません
ノートランプの場合は、どのスートでも捨てることが出来ます。
つまりデクレアラーが指定したカードも捨てることも出来ます。
その場合は、デクレアラーのパートナーはいなくなります。
最初のリードプレイヤーは、デクレアラーが行います。
プレイは通常のマストフォローのトリックテイキングゲームになります。
ジョーカーは常に最弱の切り札スートになることを気をつけてください。

プレイ終了後得点計算します。
得点計算後、デクレアラーとパートナーが合わせて、ビッドした点数以上取っていたら成功です
もしビッドした点数に達してなかった場合失敗になります。
成功した場合は、取った得点がデクレアラーとパートナーそれぞれが獲得します。
失敗した場合は、ビッドした点数がデクレアラーとパートナーの失点になります。
それ以外のプレイヤーは個人で取った点数がそのまま得点になります。

いずれかのプレイヤーが21点以上取った時点でゲーム終了です。
一番得点を取ったプレイヤーの勝利です。

ミネソタ・シュミアでは、10枚配り4枚捨てる方式のようです。
またカードの点数なども若干違うようです。

下記サイトにルールが記載されています。
http://gamefarm.jp/rule/smear.html

「クク」でナポレオン?!
ジフリ
ククを使ったトリックティキングの中に「ジフリ」と言うゲームがあります。
ジフリでは、1~10までの「数字スート」と

それ以外の「絵札スート」(0とイラストが描かれたカード)

の2種類のスートしかありません。
また各カードが2枚ずつあるのが特徴です。
ゲームは反時計回りに進行します。
ディラーの右隣からビッドかパスをします。
最初のビッドはどちらかのスートのうちランクを1つ宣言します。
宣言出来るカードは自分が持っているランクのみです。
以降のプレイヤーは、直前のプレイヤーが宣言したスートで、より弱いランクを宣言するか、パスをします。
一度パスしたらビッドに参加することはできません。
ビッドで1人残ったプレイヤーがナポレオンになります。
ビッドで宣言したランクを持っているプレイヤーが副官になります。
同じカードが2枚ずつあるククだからこそできるルールです。
勿論副官であることは黙っていなければなりません。

プレイ感は確かにナポレオンに似ています。
ただスートが2種類しかないのと、絵札スートの強さがリファレンスがないとわかりづらいです。
ビッドでスートが変更できないのがネックな感じですが、遊べなくはないです。

「クク大全」によれば、4人でもプレーできるようです。
下記サイトにルールが記載されています。
http://gamefarm.jp/rule/zifuli.html
https://sites.google.com/site/kirinlovesgames/zifuli


「タロット」でナポレオン?!
タロキー

タロットでもナポレオンの要素があるトリックテイキングがありました。
ただこのゲームの場合は、一部のビッド「ファースト・デューティ」、「セカンド・デューティ」を宣言したときの場合のみです。
と♠、♣でスートの強さが異なるため、慣れが必要ですが面白そうなゲームだとは思います。
上記2つのゲームと比べると、ナポレオンに似ているというより、一部にナポレオンの要素があるゲームですかね。
詳細のルールは下記サイトにルールが記載されています。
http://gamefarm.jp/rule/taroky.html


ナポレオン要素のあるトリックテイキング
トランプで言えば「ドッペルコップ」などもそうです。
通常ビッドだと、♠Qと♣Qがペアを組みますが、♣Qを持っているプレイヤーは自分がパートナーであることは秘密のままプレイします。
ドッペロコップ以外にもまだありますので、興味がある方は探してみてください。

2015年12月20日日曜日

Ten

Android用のフリーのアプリ「Ten」というゲームを紹介します。
iOSに対応しているかは確認できていません。

「Ten」というゲームは、Tencardgamesが作成した、
ユーカーをベースにした、
4人用のトリックテイキングゲームです。
個人戦ですが、ペアを組みます。
最初のラウンドは向かい正面、次のラウンドは左隣、その次のラウンドは右隣と、
ラウンドごとにパートナーが替わります。
目的は:250点以上先取です。







使うのは通常のトランプからJ,Q.Kを抜いた40枚です。ジョーカーは使いません。
各プレイヤーの手札は10枚です。配りきりますので、カードは余りません。
このゲームは時計回りに進行します。
各スートの強さは:10>9>8>7>6>5>4>3>2>Aです。
このゲームではAは最弱ですので、気をつけてください。
アプリ上は常に自分自身がビッドを開始になりますが、
実際のトランプでプレイする際は、最初に任意の方法でディーラーを決め、
ディーラーの左隣からビッドを開始する方法で良いと思います。
ビッドは自分とパートナーと協力して何トリックをとるかを宣言します。
最低のビッドは1です。勿論それより大きい数を宣言してもかまいません。
トリック数を宣言したら、必ず切り札を宣言しますノートランプは宣言できません。
ビッドしたくない場合はパスをします。

一度パスをしても自分の所に回ってくれば、ビッドし直すことも出来ます。
直前のプレイヤーがビッドした場合で自分がビッドする場合は、
直前のプレイヤーが宣言したビッド数より大きい数をビッドしなければなりません。
より大きいビッドを宣言すれば、以前宣言した切り札を変更することもできます。
ビッド開始プレイヤーから1周して、1人除いて全員パスしたらビッドは終了になります。
残った1人がデクレアラーになります。
アプリでは発生しませんが、もしビッド開始して4人全員パスをした場合は、配り直しで良いと思います。

デクレアラーのパートナーが最初のリードプレイヤーです。
プレイはマストフォローのトリックテイキングゲームになります。
つまり--

  • リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのカードを出す。
  • リードプレイヤーが出したスートが複数枚ある場合は、そのうちのいずれか1枚を出す。
  • リードプレイヤーが出したスートがない場合、切り札を含めどのスートを出しても良い
になります。
出されたカードに切り札がない場合、リードプレイヤーが出したスートで一番強いカードを出したプレイヤーがトリックを取ります。
出されたカードに切り札がある場合、切り札のうち一番強いカードを出したプレイヤーがトリックをとります。
全てのカードを出し終わったら1ラウンド終了です。

1ラウンド終了後、デクレアラーとそのパートナーが取ったトリック数が宣言したトリック数以上であれば、成功です。
もし宣言したトリック数未満の場合は失敗になります。
得点は下記の通りです。
成功(宣言したトリック数-余計二取ったトリック数)×10
失敗相手側に宣言したトリック数×10
例えば、宣言したトリック数が「5」で、7トリック取った(2トリック余計に取った)場合は、
(5-2)×10=30点
また宣言したトリック数が「7」で5トリックしかとれなかった場合は、相手側が70点獲得します。

ゲームとしては、きわめて癖がなくシンプルなトリックテイキングゲームです。
歯ごたえのあるトリックテイキングゲームに慣れた人には淡泊すぎて、物足りないかもしれません。
ただアプリとしては、縦画面、横画面に切り替わってくれたり、宣伝部分もあまり目立ちません。
また出せるカードは明るく表示され、出せないカードは暗くなりタッチできなくなります。
プレイ中英語ですがチュートリアルが出たりします。

トランプのアンドロイドゲームは、以外と横固定が多いので、画面が縦横切り替わるのは、何気に嬉しいです。
ゲームとしては淡泊かなと思いますが、それでも合間にやるには良いゲームかと思います。

※画面はすべてTenのアプリ紹介より引用しました。

2015年12月12日土曜日

ミットレール・ヤス(Mittlere Jass)

ミットレール・ヤスはヤスの一種で、スイスで遊ばれているトリックテイキングゲームのようです。
このゲームは3人用です。
目的は:1ゲーム終了後に、より高い得点を取っていることです。

かなりややこしい要素があり、
トリックテイキングを始めたばかりの人にとっては、正直とっつきずらいゲームです。
しかし何ランドか遊ぶうちに、次第に慣れてきて実に絶妙で癖になるゲームになります。


使うのは通常のトランプから2~5を抜いた36枚です。ジョーカーは使いません。
カードをよくシャッフルした後、反時計回りに3枚ずつ配ります
各プレイヤーの手札は12枚です。配りきりますので、カードは余りません。
このゲームは反時計回りに進行します。

ディーラーの右隣からマストフォローのトリックテイキングを行います。
各スートの強さは:A>K>Q>J>10>9>8>7>6です。
切り札は最初はありません。
・・・そう、最初はないのです。
ところが切り札は後から決まります。ここがこのゲームの肝その一です。

どうやって切り札が決まるか、というと--
誰かがフォローできず他のスートを出した時に決まります。
例えばリードプレイヤーが♠を出し、他のプレイヤーがフォローできずにを出したとします。
この瞬間が切り札になるのです。
もし複数のプレイヤーがフォローできず、他のスートを出した場合は、
最初に出たスートが切り札になります。
例えば、リードプレイヤーが♠を出し、次のプレイヤーがを出し、
最後のプレイヤーがを出した場合は、が切り札になります。

さらに切り札になったスートだけ強さが変わります。
切り札スートのみ:J>9>A>K>Q>10>8>7>6になります。
ここがかなりややこしいのですが、これもこのゲームの肝その二なのです。

また切り札が決まると、フォローのルールがかわります。
  1.切り札以外がリードされた場合は、フォローの義務はなくなります。メイフォローになります。
      つまりそのスートを持っていても、そのスートを出しても良いですし、切り札をだしてもかまいません。
   ただしそのトリックですでに切り札が出ている場合は、
   その切り札より弱い切り札を出すことはできません。
  2.切り札がリードされた場合は、切り札を持っていれば、切り札のうちどれか1枚を出します。
   切り札がない場合は、何を出してもかまいません。
 3.切り札がリードされた場合で、切り札のJの1枚しかない場合は、切り札Jを出しても良いし、
    切り札のJ以外を出してもよい。
切り札が決まるとフォローのルールが変わるのもややこしいところの一つです。


手札がなくなったら1ラウンド終了です。
ラウンド終了後得点計算をします。
得点は下記の通りです。
・1.カードの得点
◇切り札以外
ランク10
点数11432100000
◆切り札
ランク10
点数2014114310000
切り札が決まる前に取ったカードでも、
それが切り札になった場合は、切り札の得点で計算します。

・最後のトリック:5点

得点集計後は、以下の番号順で最終的な得点を計算します。
1.全トリックを取ったプレイヤーがいたら、そのプレイヤーはプラス2点、他の2人はマイナス1点。
2.1回もトリックに勝たなかったプレイヤーがいたら、そのプレイヤーはマイナス2点、他の2人はプラス1点。
3100点以上取ったプレイヤーがいたら、そのプレイヤーはマイナス2点、他の2人はプラス1点。
4.最も高い点数のプレイヤーと最も低い点数のプレイヤーがプラス1点、中間の点数のプレイヤーはマイナス2点。

つまり2位にはならないようにするゲームです。


スコアは、写真のようにプラス点は縦棒1本、マイナスの時は○で表現します。


このゲームはとっつきにくさを感じている方が案外上手くいきます。
かえって勘所がわかってくると、
「ようし、切り札をこのスートにして・・・」とか
自分の手札で作戦を考えるのが楽しくなってきます。
それゆえ失敗することが多々ある、不思議なゲームです。
勝敗はともかくとして、このゲームが面白くなるのは、その勘所がわかってきてからだと思います。

ゲーム終了条件は明記されていません。
12ラウンドぐらいで、だいたい1時間ぐらいかかるかと思います。
12ラウンドかその前後が適度かと思われます。
このゲームは、じっくりやると面白みがわかってきます。
ちょっと数ラウンドだけで楽しみたい、というの状況では不向きなゲームだと思います。

ちなみにゲームファームでは4人でプレイできる、
「モトロフ・ヤス」、「プラスマイナス・ヤス」が紹介されています。
今度はこの2つも遊んでみたいものです。