2018年12月24日月曜日

ローラー・ダービー(Roller Derby)

神はサイコロを振らない


Neal Lyonsが考案したトリックテイキングゲームです。
4人ペア戦になります。
通常のトランプよりジョーカーを除いた52枚を使います。
後述するバリエーションではジョーカーを追加います。
このゲームは時計回りに進行します。
強さは
A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
です。
トランプの他に六面体のダイス2個を用意します。色は何色でもかまいません。
ゲームを始める前にディール数を決めておきます。



ディール

ジャンケンなど適当な方法で最初のディーラーを決めます。
以降は時計回りで持ち回りで交代します。
ディーラーの左隣のプレイヤーはサイコロ2個を振ります。
サイコロ2個の出た目の合計がディーラーの左隣のプレイヤーとパートナー(以降「ローラーチーム」と呼びます)が取る目標トリック数になります。
以降ディラーの左隣のプレイヤーを「ローラー」と呼びます。
目標トリック数通りぴったり取らないと得点になりません。
例えばサイコロ2個の目の合計が「8」の場合、ローラーチームの目標トリック数は「8」になります。

カードの交換

各チームはパートナーと手札の交換を行います。
最初にローラーチーム、次にもう一方のチームが手札の交換をします。
交換する枚数は3枚になります。
交換するときは手札から裏向きにして相手に渡します。お互い相手から渡されたカードを見ずに交換をします。
相手に渡した後。相手から渡されたカードを手札に加えます。
手札交換後、ディラーの左隣のプレイヤーは切り札を宣言します。明記されていませんが、ノートランプ(切り札なし)を指定することもできるかと思われます。
切り札を指定した後、ローラーは「オール・オア・ナッシング」を宣言することが出来ます。
「オール・オア・ナッシング」は、全トリックをとるか、または1トリック取らないかのどちらかを達成する宣言になります。

プレイ

ローラー(ディラーの左隣のプレイヤー)が最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から任意の1枚を表向きに出します。
以降時計回りに以下の通りプレイします。
  1. リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを出します。複数ある場合はそのうちから任意の1枚を出します。
  2. リードプレイヤーが出したスートがない場合、切り札があれば必ず切り札を出します。複数切り札がある場合は、そのうちから任意の1枚を出します。
  3. リードプレイヤーが出したスートも、切り札もない場合は何を出してもかまいません。
切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートの中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
切り札が出ている場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは取ったトリック数がわかるように、1カ所に裏向きにして重ねて置きます。
勝ったプレイヤーがリードプレーヤーになります。
全員の手札がなくなったら1ディール終了になります。


得点

ローラーチームは取ったトリック数を数えます。
2つのダイスの目の合計と同じトリック数が取れた場合、ローラーチームは100点獲得します。
それ以外の場合、ダイスの目の合計より取ったトリック数が多い少ないに関係なく、過不足分1トリックごとに10点を100点から差し引きます。
例えばダイスの目の合計が8で、5トリックしか取れなかった場合:
100-10x(8-5)=100-10x3=70点になります。
上記の差し引きでマイナスになった場合、得点は0点です。
「オール・オア・ナッシング」で全トリック取った場合、または1トリックも取らなかった場合、ローラーチームは150点獲得します。
失敗した場合は0点です。
ローラーチームの成否にかかわらず、相手チームに得点はありません。
・得点の凡例
  • ダイスの目の合計どおりのトリック数:100点
  • トリック数がダイスの目より1つ多いまたは少ない:90点
  • トリック数がダイスの目より2つ多いまたは少ない:80点
  • トリック数がダイスの目より3つ多いまたは少ない:70点
  • トリック数がダイスの目より4つ多いまたは少ない:60点
  • トリック数がダイスの目より5つ多いまたは少ない:50点
  • オール・オア・ナッシング達成:150点
  • オール・オア・ナッシング失敗:0点
  • 差し引きの点数が0点以下:0点

ゲーム終了

規定ディール数プレイしたらゲーム終了です。得点が多いチームの勝利になります。
同点は引き分けになります。


バリエーション

このゲームにはいくつかバリエーションがあります。
「ジョーカー・セール」バリエーション
このバリエーションでは2枚のジョカ-を使います。
ローラー(ディラーの左隣のプレイヤー)が切り札を決めた後、ローラーはジョーカー1枚につき9点払うことでジョーカーを手札に加えることが出来ます。
買えるジョーカーは最大2枚までです。1枚も買わなくてもかまいません。
ジョーカーを買った場合は、買った分だけ手札から裏向きに捨て札にします。
買ったジョーカーは手札の交換時にパートナーに渡してもかまいません。
ジョーカーは、プレイのルールを守った上でどのスートの代わりにもなります。またジョーカーは最強にもでき、最弱にもできます。
ジョーカーはプレイする際、「最強の」や「最弱の♣」など強さとスートを指定します。
ジョーカーを買った場合、得点から買った分だけ点数を差し引きます。
「12面体」バリエーション
六面体サイコロ2つの代わりに12面体サイコロ1つを使います。
「ジョーカー・セール」バリエーションと組み合わせことも可能です。
「ローラー特権」バリエーション
手札交換時にローラーは、パートナーから渡された3枚の手札を見てから、パートナーに渡すことが出来ます。
「ジョーカー・セール」バリエーション、「12面体」バリエーションと組み合わせることが出来ます。

このゲームのルールは誰でも遊ぶことができるように公開されています。
無断でこのゲームデザインを元にゲームを販売したり、このゲームに対して勝手に商標等を取ることは、作者より禁じられています。

なんとなく成否のあたりや、得点が甘いような気がしますが、面白そうなゲームです。
ジョーカー・セールバリエーションは入れた方が良いかもしれません。
一度遊んでみたいと思います。
なおこのゲームは遊ぶことを目的に発表されています。
作者に無断でこのゲームを元にゲームにして売ったり、商用にしたりしないよう、私からもお願い申し上げます。
アナログゲームデザイナー様達の良心と誇りを私は信じています。

参考サイト
PAGAT.COM

0 件のコメント:

コメントを投稿