2018年1月7日日曜日

キング・オブ・ザ・ヒル(King of the Hill)

キング・オブ・ザ・ヒルは、5人用のトリックテイキングゲームです。
80点というトリックテイキングゲームのバリエーションゲームになります。
Alex Jiang氏がPerl言語で開発しました。
このゲームでは、通常のトランプに2枚のジョーカーを加えた54枚のトランプ2セットを使います。
ジョーカー2枚の区別がつきやすいトランプを使うことをお勧めします。
ここでは便宜上「赤ジョーカー」と「黒ジョーカー」と表現しますが、見分けがつくのであれば何色でもかまいません。
このゲームは反時計回りに進行します。
原サイトで説明が過不足なところは、80点のルールを参考に補填しました。
カードの強さは:
A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
です。
このゲームでは切り札ランクと切り札スートがあります。
ゲームの目的:ランクAにたどり着くこと
このゲームでは「王様」チーム2人と「挑戦者」チーム3人に分かれてプレイします。
このゲームは個人戦になります。

ゲームの準備

以下のスコア表のように、紙に左上をスタート地点「2」,3,4・・・10,J,K,Aを記載します。

ゲームを短縮して遊びたい場合は、ランクをスキップしたり、はじめのランクを大きく設定してください。
スタート地点に、各プレイヤーの駒またはチップを「2」に置きます。
プレイ開始前にじゃんけんなど適当な方法で最初のディーラーを決めます。
ディラーの右隣が最初の「王様」になります。

カードの得点

各カードの得点は下記表のとおりです。








合計で200点になります。

カードの強さ

カードの強さは以下の通りです。一番上が強く、下に行くほど弱くなります。
  1. 赤ジョーカー
  2. 黒ジョーカー
  3. 切り札スートでかつ切り札ランクのカード
  4. 切り札ランク
  5. 切り札スート。スートの強さはA>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2です。
  6. 切り札ランク、切り札スート以外のカード。カードの強さはA>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2です。
「王様」のチップ(または駒)が置いてあるランクが切り札ランクになります。
通常では最初の開始地点のランク「2」が切り札ランクになります。
赤ジョーカー、黒ジョーカー、切り札ランクは切り札スートに属します。

    ディール

    ディラーは、ジョーカー2枚を含めたトランプ2組108枚を全てシャッフルします。
    ディラーは裏向きのまま、反時計回りに各プレイヤーに1枚ずつ配ります。
    各プレイヤーは配られた時点でカードを見て、もし切り札ランクのカードが配られたら、表向きして公開し、そのスートを切り札スートにすることができます。
    切り札ランクが配られて、公開するかしないかは自由です。
    例えば2が配られたて公開した場合は、が切り札スートになります。
    切り札スートが宣言された時、他のプレイヤーで切り札ランクと同じランクでかつ、同じスートの2枚を持っていた場合、それを公開し切り札スートを上書きすることができます。
    そのときの切り札スートは公開した2枚のスートが切り札になります。
    例えばが切り札スートになった時、♣2の2枚を手札から公開した場合は、♣が切り札になります。
    同じ切り札ランクであっても、異なるスート2枚では切り札を上書きすることはできません。
    各プレイヤーの手札が20枚になるまで配られます。残った8枚は裏向きのまま場の中央に置きます。
    希なケースですが、切り札スートが一度も宣言されることなく、手札20枚配られた場合は、「王様」が自由に切り札スートを決めることができます。このときノートランプにすることもできます。
    このとき他のプレイヤーは、同じ切り札ランクでかつ同じスート2枚を持っていたとしても、切り札の上書きすることはできません。
    ノートランプにした場合のカード強さは:
    1. 赤ジョーカー
    2. 黒ジョーカー
    3. 切り札ランク
    4. 切り札ランク以外のカード。カードの強さはA>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2です。
    になります。
    上記は別のスート扱い「第5のスート」になります。
    パートナー決め
    カードを20枚配り終わった後、「王様」は場の中央の8枚を手札に加え、交換することができます。交換した後、8枚を裏向きのまま場に置きます。
    勿論手札に加えた8枚をそのまま場に置いてもかまいません。
    手札を交換した後、「王様」は切り札ランクでもなく、切り札スートでもないスートとランクを指定します。
    「王様」が指定したスートとランクを持っているプレイヤーが「王様」のパートナーになります。
    もし指定したスートとランクを2人持っていた場合は、反時計回りで「王様」に一番近いプレイヤーがパートナーになります。
    (※2人いたときのケースはルール上明記されていません)
    パートナーになった2人は向かい合わせになるように席替えします。

    プレイ

    「王様」が最初のリードプレイヤーになります。
    「王様」は手札から任意のカード1枚、または同じスートで同じランクの2枚を出すことができます。
    ジョーカー2枚を出す場合は、同じ色のジョーカー2枚を出します。
    1枚で出した場合は、以下のルールで反時計回りにプレイします。
    リードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。
    ない場合に限り、何を出してもかまいません。
    切り札スートが出された場合は、切り札スートに属するカードのうち、いずれか1枚を出します。
    切り札がでなかった場合、リードで出されたスートのうち、一番強いカードを出したプレイヤーがトリックに勝ちます。
    切り札が出た場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーがトリックに勝ちます。
    同じカードが出た場合は、先出し勝ちになります。

    2枚出した場合は、以下のルールでプレイします。
    リードで出されたスート2枚がある場合は、必ずそのスート2枚を出します。
    ない場合は、任意の2枚を出します。
    切り札を出すときは、同じカード2枚を出さないと切り札扱いになりません。
    切り札がでなかった場合、リードで出されたスートのうち、一番強いカードを出したプレイヤーがトリックに勝ちます。
    切り札が出た場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーがトリックに勝ちます。

    トリックに勝ったプレイヤーは、場に出たカードを自分の脇に置きます。
    トリックに勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。

    得点集計

    最後のトリックを「挑戦者」チームが取った場合は、場の8枚のカードの得点を2倍にします。
    「王様」チームが最後のトリックを取った場合は、場の8枚のカードの点数がそのまま点数になります。
    「王様」チーム、「挑戦者」チームそろぞれ取ったカードの得点を集計します。

    • 「挑戦者」チームの合計点が40点以上80点未満:「王様」チームのチップ(駒)を1マス勧める。次のラウンドでは、「王様」のパートナが「王様」になります。
    • 「挑戦者」チームの合計点が1点以上40点未満:「王様」チームのチップ(駒)を2マス勧める。次のラウンドでは、「王様」のパートナが「王様」になります。
    • 「挑戦者」チームの合計点が0点:「王様」チームのチップ(駒)を3マス勧める。次のラウンドでは、「王様」のパートナが「王様」になります。
    • 「挑戦者」チームの合計点が80点以上120点未満:次のラウンドでは、「王様」の右隣のプレイヤーが「王様」になります。全員駒は動かしません。
    • 「挑戦者」チームの合計点が120点以上160点未満:「挑戦者」チームのチップ(駒)を1マス勧める。次のラウンドでは、「王様」の右隣のプレイヤーが「王様」になります。
    • 「挑戦者」チームの合計点が160点以上200点未満:「挑戦者」チームのチップ(駒)を2マス勧める。次のラウンドでは、「王様」の右隣のプレイヤーが「王様」になります。
    • 「挑戦者」チームの合計点が200点以上:「挑戦者」チームのチップ(駒)を3マス勧める。次のラウンドでは、「王様」の右隣のプレイヤーが「王様」になります。

    ゲーム終了

    ラウンド終了後いずれかのプレイヤーが「A」にたどり着いたらゲーム終了です。
    「A」にたどり着いたプレイヤーの勝利です。
    もし複数「A」に着いたら、サドンデスを行います。


    「80点」より簡素なルールになっています。
    トランプ2組使うので、あまり遊ぶ機会がなさそうなゲームですが、どこかでプレイできれば遊んでみたいと思います。

    参考サイト

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