跑胡子(paohuzi)は、清朝中期に四川省楽山市で生まれたようです。
使用する紙牌は、橋字牌、跑胡紙、棍棍などとも呼ばれています。
通常は4人で遊ぶようですが、3人でも遊べます。
プレイ人数:3,4人。4人のときは親と反対側に座ったプレイヤーが参加しません。
このブログでは使用する紙牌のことを便宜上「カード」と呼びます。
使用する紙牌は、橋字牌、跑胡紙、棍棍などとも呼ばれています。
通常は4人で遊ぶようですが、3人でも遊べます。
プレイ人数:3,4人。4人のときは親と反対側に座ったプレイヤーが参加しません。
このブログでは使用する紙牌のことを便宜上「カード」と呼びます。
このゲームは反時計回りに進行します。
終了条件は特に決まっていません。予めディール数などを決めておいてください。
カードの構成
小字(小写)と大字(大写)の2つのスートが存在します。
小字:各4枚ずつあります。強さの順序はありません。
ディール
最初の親はジャンケンなど任意の方法で決めます。親の左隣が最初のディーラーになります。
4人の場合は、ディーラーはゲームに参加しません。4人の場合ディーラーにカードは配りません。
4人の場合、本来のルールを適用すると、同じプレイヤーがゲーム参加できなくなる可能性があるためこのブログでは:
以降はディーラーの右隣が親とします。
とします。上記を:
同じ親が連続して上がった時は、親は交代しない
と変更しても良いと思います。
※本来のルールは以下の通りです。
以降は直前で上がったプレイヤーが親になります。
直前のプレイ流局になった(誰も上がらなかった)場合は、ディーラーは交代しません。
ただし3回連続同じ親が続き、誰も上がらなかった場合は、ディーラーの右隣が親になります。
ディーラーは、よくシャッフルした後左隣のプレイヤーにカットしてもらいます。
以降各プレイヤーに裏向きにして20枚ずつ配ります。その後、親だけに追加で裏向きにして1枚配ります。
つまり親の手札は21枚、各プレイヤーは20枚になります。
※4人の場合、ディーラーにカードを配りません。
残ったカードは裏向きのまま山札にします。山札の一番下のカード1枚を表向きにします。
表向きにしたカードが赤字だったの場合(「二」、「七」、「十」、「弐」、「柴」、「拾」のいずれか)、裏向きにして山札の一番上に重ねます。一番下のカード1枚が黒字のカードになるまでこれを繰り返します。
セットの構成
このゲームの目的はセットを作ることになります。
セットの構成は次の通りです。
- 同じスートで同じ数値4枚(以降「槓子」)
- 同じスートで同じ数値3枚(以降「刻子」)
- 異なるスートが1枚以上混ざった同じ数値3枚(以降「ラン」)
- 同じスートのシークエンス3枚(以降「シークエンス」)
シークエンス
このゲームでは同じスートで連番の3枚の他に、同じスートの二、七、十、または弐、柴、拾もシークエンス扱いになります。
つまりシークエンスとは:
- 同じスートで連番の3枚
- 二、七、十の3枚
- 弐、柴、拾の3枚
手札が配られたら、次の優先順位でセットがあるかを確認することをお勧めします。
- 槓子(同一カード4枚)があるか
- 刻子(同一カード3枚)があるか
- 同一カード2枚があるか(以降「対子」)
- ラン(異なるスートが1枚以上混ざった同じ数値3枚)が成立するか、またはシークエンス3枚があるか
またプレイ中において、状況に応じて判断することをお勧めします。
プレイ
親が最初にプレイをします。以降は反時計回りに進行します。
手番になったら、槓子(同一カード4枚)がある場合、1枚だけ表向きにしてそれ以外を裏向きにして枚数がわかるよう、横一列にして自分の脇に出します。これを暗槓と呼びます。
刻子(同一カード3枚)がある場合は、全て裏向きにして枚数がわかるよう、横一列にして自分の脇に出します。これを暗刻と呼びます。
この時、場に出したセットがわかるようにして出します。便宜上このブログでは「手役カード」と呼びます。
場に出した自分の手役カードはいつでも見ることができます(他人の裏向きの手役カードは見れません)。
自分の手番の時、手札に槓子が3組以上、また刻子が5組以上ある場合、その時点で上がりになりプレイ終了となります。(「手役カード」と組み合わせた場合は成立しません)
その後親は最初の手番のみ、手札から1枚表向きにして捨て札にします。
捨て札は右隣のプレイヤーの間に、自分専用の捨て札置き場作って、縦斜めに置きます。捨て札は今まで捨てたカードがわかるよう、少しずらして重ねて置きます。
以降は山札から1枚引きます(手札には加えません)。引いたカードを自分だけ見て、引いたカードと組み合わせて槓子、または刻子になるセットがある場合、該当のカードを全て裏向きにして、自分の脇に出します。この時、各セットがわかるようにして出します。
引いたカードで槓子、または刻子にならない場合、全員に見えるように表向きにします。
他のプレイヤーは自分の手札と組み合わせて槓子になる場合は、必ず「パオ」と宣言して槓子にしなければなりません。ただし「ポン」宣言で作った刻子を槓子にすることはできません。
「パオ」宣言で作った槓子は全て表向きにして、枚数がわかるよう、横一列にして自分の脇に出します。これを明槓と呼びます。
他のプレイヤーは自分の手札と組み合わせて刻子になる場合は、「ポン」と宣言して刻子にすることができます(「ポン」と宣言して刻子にするかは自由です)。
「ポン」宣言で作った刻子は全て表向きにして、枚数がわかるよう、横一列にして自分の脇に出します。これを明刻と呼びます。
一度見逃して「ポン」した場合(すでに同一カードが捨て札置き場にある場合)は、1枚だけ表向きにしてそれ以外を裏向きにして枚数がわかるよう、横一列にして自分の脇に出します。これを「臭偎(臭3枚セット)」と呼びます。
「ポン」・「パオ」の宣言がない場合は、手番プレイヤーは手札と組み合わせ、ラン(異なるスートが1枚以上混ざった同じ数値3枚)またはシークエンスのセットが作れるのであれば、該当のカードを全て表向きにして横一列にして自分の脇に出します(するかしないかは自由です)。
セットにしない場合は、表向きのまま捨て札置き場に置きます。
右隣のプレイヤーは、直前のプレイヤーが捨て札にしたカードを「チー」を宣言して、セットを公開することができます(するかしないかは自由です)。
「チー」宣言したプレイヤーは、該当のカードを全て表向きにして横一列にして自分の脇に出します。
「ポン」・「パオ」、「チー」の宣言があった場合、「ポン」・「パオ」、「チー」の宣言したプレイヤーに手番が移ります。宣言したプレイヤーは手札から1枚表向きに捨て札にします。例外として2組目以上の「パオ」の場合は手札から捨て札しません。
捨て札した後手番終了となり、手番プレイヤーの左隣のプレイヤーに手番が移ります。
プレイ終了
以降いずれか1人が上がり(「ホー」を宣言する)か、または山札がなくなりその手番プレイヤーの手番が終了したらプレイ終了になります。
上がり
自分のカードに1枚加えた時、次のいずれかの状態になれば上がりになります。
- 「手役カード」含め、全てのカードが刻子になる(刻子が7組になる)
- 1組以上の槓子、1組の対子(同一カード2枚)を含む7組のセット
上がる場合は、次のいずれかの状況で上がれます。
- 自分の手番で山札から引いたカード
- 他のプレイヤーが山札から引いて表向きにしたカード
- 他のプレイヤーが捨て札した時点(すでに捨て札置き場にあるカードを後から上がることはできません)
上がり宣言は「ポン」・「パオ」、「チー」の宣言よりも優先されます。
上がる場合においても、上がりの1枚で槓子、または刻子になるセットになる場合は、必ず槓子、または刻子にして上がらなければなりません。つまりラン(異なるスートが1枚以上混ざった同じ数値3枚)またはシークエンでセットを作っていてもそのカードで槓子、または刻子になるのであれば、セットを崩して槓子、または刻子にします。
これにより上がりの状態が崩れてしまった場合、上がることはできません。
また上がっていてもセットの点数の合計が15点未満の場合は、上がることはできません。
麻雀のようなフリテンはありません。上記の上がりの条件に合えば、捨て札からでも一度見逃したカードからも上がれます。
得点
得点は後述する「胡息」(フーシー)と「番数」の2つの評価基準で概ね決まります。
次の式で得点が決まります。
底数 = (胡息 - 12) ÷ 3(端数切り捨て)
得点 = 底数 X 番数
自分の手番で山札から引いたカードで上がった場合、底数に1を加えます、
また天胡に該当する場合は、底数を次のように変更します。
底数 = (胡息 x 2 - 12) ÷ 3(端数切り捨て)
天胡に該当するのは次のいずれかの1つ以上の条件に該当する場合です。
- 手札に槓子が3組以上、また刻子が5組以上ある場合
- 親が最初の手札で全てがセットになっていて、胡息が8以上ある場合。このとき底数に1を加えます。
- 親が最初に捨てたカードで胡息が8以上あり、上がれる場合。この時だけ捨て札で上がれない条件を無視します。
支払い
上がれなかったプレイヤーはそれぞれ上がったプレイヤーに得点分の点数を支払います。
つまり上がったプレイヤーは得点の2倍獲得します。
・Wikipedia
・百度百科
Githubにいくつかこのゲームと思われるコードがあります。興味のある方は、下記のサイトで
paohuzi
または
跑胡子
で検索してください。
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