2020年5月2日土曜日

バスラ(バストラ)BASRA/BASTRA

バスラ(バストラ)はカシノによく似た、中東のフィッシングゲームです。
キプロス諸島、エジプト、レバノンでは人気のあるトランプゲームだそうです。
トルコでは"pişti "または"paşta"とも呼ばれています。
通常のトランプよりジョーカーを除きます。全部で52枚になります。
このゲームは色々なバリエーションが存在します。
まずはエジプト版を最初に説明します。
エジプト版では反時計回りに進行します。
エジプト版では2人または4人で遊ぶときはペア戦になります。
バリエーションゲームは後述しますが、3人・4人個人戦で遊べるかは明記されておりません。
おそらくペア戦で遊ばれることが多いゲームなのでしょう。

カードの値

各カードの値は次の通りです。
  • A:1
  • 2~10(♦7を除く):数字そのまま
  • ♦7,J,Q,K:値なし
Q,Kはそれぞれ同じランクのカードでしか取れません。
♦7、Jは特殊なカードになります。
・J
フロアカードが1枚以上ある状態でJを出すと、フロアカードを全て取ることができます。
フロアカードが1枚もない状態でJを出した場合は、出したカードがフロアカードとして場に残ります。
・♦7
フロアカードが1枚以上ある状態で♦7を出すと、フロアカードを全て取ることができます。
フロアカードが1枚もない状態で♦7を出した場合は、出したカードがフロアカードとして場に残ります。この場合♦7の値を「7」としてみなします。
♦7、Jについては後述します。

ディール

じゃんけんなど適当な方法で最初のディーラーを決めます。
以降は反時計回りで持ち回りで交代します。
ディーラーはシャッフルした後、ディーラーの左隣のプレイヤーにカットしてもらいます。
ディーラーは、カットしてもらった方のカードの一番下のカードを見ることができます。
見なくてもかまいません。
ディーラーは各プレイヤーに裏向きのまま4枚ずつ、反時計回りに配ります。
各プレイヤーに配った後、表向きにして場の中央に4枚配ります。このカードを「フロア」と呼びます。
残ったカードは山札として裏向きのまま重ねて置きます。
フロアにJまたは♦7が1枚以上ある場合、そのカードを山札の中に入れ*、フロアが4枚になるよう、山札の一番上から場の中央に表向きにして配ります。
*山札の一番下から10枚ぐらい取り、Jまたは♦7をその中に入れてシャッフルし、山札に一番下に戻すと良いでしょう。


プレイ

ディーラーの右隣のプレイヤーが最初にプレイします。
手番になったら、手札から好きな1枚を表向きに場に出します。
出したカードのランクの数字と、場札のカード数字が1枚でも同じランクの数字があれば、そのカードを必ず取らなくてはなりません。
もし場札のうち同じランクの数字が複数枚ある場合は、いずれか1枚を選んで取ります。
取ったカードは裏向きに伏せて脇に置きます。
場札のカードのうち、2枚以上のカードの数字の合計と、出したカードのランクと合えば、足したカードの全てを取ります。
もしその合計が組み合わせ複数があれば、その組合せ全てを取ることができます。
例えば写真の例の場合:
♠A-♥2-♣6で「9」、♥4-♣5で「9」になります。
つまり9を出せばフロアカード全てを取ることができます。

出したカードと同じランクのカードが1枚あったとしても。
複数組合せて取ってもかまいませんし、そのカードを取ってもかまいません。
フロアカードを全て取ることを「バスラ」と呼びます。
フロアカードを全て取ったプレイヤーは、「バスラ」による得点10点を獲得します。
ただしJを出してフロアカードを全て取った場合は、「バスラ」になりません。
つまりJでフロアカードを全て取ることはできますが、バスラによる得点を獲得することはできません。
♦7を出した場合は、フロアカードを全て取ります。
「バスラ」による得点10点を獲得できるかどうか、次の条件の場合に限ります。
  • 取ったフロアカードに絵札(J,Q,K)が1枚もなく、取ったフロアカードの合計が10以下
上記以外はJ同様、バスラによる得点を獲得することはできません。
取ったカードは出したカードと一緒に、裏向きにして自分の脇にまとめておきます。
ペア戦の場合は、ペアのうち1人の所にまとめておきます。
手札がなくなるまで手札の補充はしません。
手札がなくなったら、ディーラーは山札から各プレイヤーに裏向きのまま4枚ずつ、反時計回りに配ります。
このときフロアカードには配りません。
山札が1枚もない場合は、残りの手札だけでプレイを続けます。
山札も手札がなくなったら、1ディール終了となります。
フロアカードが残っている場合は、直前にフロアカードを取ったプレイヤーが全て取ります。

得点計算

1ディール終了後、各プレイヤー取ったカードの枚数を数えます。
ペア戦の場合はペアになった2人が取ったカードの枚数を数えます。
カードの枚数が多いプレイヤー(ペア)は30点獲得します。
もしカードの枚数が同数だった場合、上記得点は次のディール以降に持ち越しになります。
持ち越しになった場合、次のディールでカードの枚数が多いプレイヤー(ペア)は60点獲得します。
その後取ったカードの得点を集計します。
カードの得点は以下の通りです。
  • ♦10:3点
  • ♣2:2点
  • A:各1点
  • J:各1点
上記以外のカードの得点はありません。
最後にバスラによる得点(10点)を集計します。


ゲーム終了

いずれかのプレイヤー(ペア)の得点の合計が101点以上あれば、ゲーム終了となります。
最も合計点が高いプレイヤー(ペア)の勝利になります。
121点以上でゲーム終了と記載されているルールもあります。
また51点以上でゲーム終了の条件とし、もし2人以上が51点以上の場合は61点に引き延ばし、2人以上が61点以上の場合は、さらに71点に引き延ばすルールもあります。
2人以上71点以上の場合、より合計点が高いプレイヤーの勝利になります。
同点の場合は引き分けになると思われます。
通常は5ゲームプレイするそうです。
5ゲームする場合は150点以上先取で1ゲーム勝利とし、3ゲーム先取した方が勝者となります。
敗者は勝者に飲み代をおごるそうです。

バリエーション

いくつかバリエーションがあります。
2人用のバリエーション
カットした側のカードの内容を2人とも見ます。
つまり山札の一番の下のカードがなにかわかっている状態でプレイします。
ヨルダン・バスラ
絵札(Q,K)のカードの値は10として数えます。
エジプト版のルールと同じく、Jは特殊カードになります。
フロアカードが1枚だけで、同じランクのカードを出して取った場合、20点獲得します。
ただしフロアカードがJ・1枚だったとしても、Jを出しても得点を獲得できません。
フロアカードが7・1枚の状態で♦7を出した場合、14点獲得します。
イエメン・バスラ
以下の点が変更になります。
・♦7でバスラによる得点になる条件:
次のいずれか1つに該当すれば、バスラによる得点10点を獲得します。

  • 取ったフロアカードの合計が10未満
  • フロアカードが10,Q,Kのみ
複数の組合せを利用し、フロアカードの合計を10未満にすることができれば、フロアカードの全てを♦7で取ることができます。
このときもバスラによる得点10点を獲得します。
・Jでバスラになる条件:

  • フロアカードがJ・1枚のみで、Jを出した場合

上記の場合20点獲得します。
・ゲーム終了条件:
101点以上または121点以上先取でゲーム終了になります。
最も合計点が高いプレイヤー(ペア)の勝利になります。
どちらを終了条件にするか、プレイする前に決めておいてください。
エチオピア・バスラ
以下の点が変更になります。
・取ったカードの枚数の得点:
1ディール終了後、カードの枚数が多いプレイヤー(ペア)は3点獲得します。
取ったカードが同数の場合はこの得点はありません。
明記されていませんが、おそらく次のディールに持ち越しにはならないと思われます。
・バスラ:
フロアカードがQ・1枚だけの状態でQを出してもバスラになりません。
・ゲーム終了条件:
51点以上先取でゲーム終了になります。
最も合計点が高いプレイヤー(ペア)の勝利になります。
レバノン・バスラA
以下の点が変更になります。
・ディール:
各プレイヤーに6枚ずつ配ります。最初のフロアカードは4枚になります。
・取ったカードの枚数の得点:
1ディール終了後、カードの枚数が多いプレイヤー(ペア)は3点獲得します。
取ったカードが同数の場合はこの得点はありません。
明記されていませんが、おそらく次のディールに持ち越しにはならないと思われます。
・バスラ:
フロアカードが1枚または2枚のときのみ、フロアカードを全て取ると10点獲得します。
ただしJで取った場合はバスラになりません。
ただしフロアカードがJ・1枚でJを出した場合は、10点獲得します。
・ゲーム終了条件:
101点以上先取でゲーム終了になります。
最も合計点が高いプレイヤー(ペア)の勝利になります。
同点の場合はサドンデスになります。
レバノン・バスラB(アシュシュ)
アシュシュ(ashush)と呼ばれているバリエーションゲームです。
以下の点が変更になります。
・ディール:
各プレイヤーに4枚または6枚ずつ配ります。最初のフロアカードは4枚になります。
手札の枚数をどちらにするかはプレイする前に決めておいてください。
・取ったカードの枚数の得点:
1ディール終了後、カードの枚数が多いプレイヤー(ペア)は3点獲得します。
取ったカードが同数の場合はこの得点はありません。
明記されていませんが、おそらく次のディールに持ち越しにはならないと思われます。
・バスラ:
フロアカードが1枚のときのみ、フロアカードを全て取ると10点獲得します。
ただしJで取った場合はバスラになりません。
ただしフロアカードがJ・1枚でJを出した場合は、10点獲得します。
・ゲーム終了条件:
101点以上先取でゲーム終了になります。
最も合計点が高いプレイヤー(ペア)の勝利になります。
同点の場合はサドンデスになります。
パレスチナ・バスラ
以下の点が変更になります。
・ディール:
各プレイヤーに4枚または6枚ずつ配ります。最初のフロアカードは4枚になります。
手札の枚数をどちらにするかはプレイする前に決めておいてください。
・取ったカードの枚数の得点:
1ディール終了後、カードの枚数が多いプレイヤー(ペア)は3点獲得します。
取ったカードが同数の場合はこの得点はありません。
明記されていませんが、おそらく次のディールに持ち越しにはならないと思われます。
・バスラ:
フロアカードが1枚だけで、同じランクのカードを出して取った場合、20点獲得します。
フロアカードが7・1枚の状態で♦7を出した場合、14点獲得します。
ただしフロアカードがJ・1枚だったとしても、Jを出しても得点を獲得できません。
カードの値を
・ゲーム終了条件:
101点以上または151点以上先取でゲーム終了になります。
最も合計点が高いプレイヤー(ペア)の勝利になります。
どちらを終了条件にするか、プレイする前に決めておいてください。
シリア・バスラ
以下の点が変更になります。
・使用するトランプ:
通常のトランプよりQ,K,ジョーカーを除きます。全部で44枚になります。
・ディール:
各プレイヤーに4枚または5枚ずつ配ります。最初のフロアカードは4枚になります。
手札の枚数をどちらにするかはプレイする前に決めておいてください。
・取ったカードの枚数の得点:
1ディール終了後、カードの枚数が多いプレイヤー(ペア)は3点獲得します。
取ったカードが同数の場合はこの得点はありません。
明記されていませんが、おそらく次のディールに持ち越しにはならないと思われます。
・カードの得点:
  • J:12.5
  • Q:3
  • K:4
上記以外のカードの得点は明記がありません。
おそらくエジプト版と同様と思われます。
またJの12.5点だけのバリエーションもあります。
・バスラ:
フロアカードがQ・1枚でQを出した場合、Qの得点は倍になります(1枚につき6点)
フロアカードがK・1枚でKを出した場合、Kの得点は倍になります(1枚につき8点)
フロアカードがJ・1枚でJを出した場合、Jの得点は倍になります(1枚につき25点)
Jのみ倍になるバリエーションもあります。
・ゲーム終了条件:
101点以上または151点以上先取でゲーム終了になります。
最も合計点が高いプレイヤー(ペア)の勝利になります。
どちらを終了条件にするか、プレイする前に決めておいてください。

Jと♦7が特別な効果があって、変わったトランプゲームに感じました。
「やりすぎ都市伝説」でこのゲームが紹介されたようです。
そのルールはちょっと違うところがありました。
もしかしたら、まだ多くのバリエーションが存在するかもしれません。
機会があれば遊んでみたいと思います。
ちょっとスコポーネが遊びたくなりました。

参考サイト

2020年4月10日金曜日

打天九を一番早く並び替えるのは、この俺だ!コンテスト

天九牌を打天九の「文牌」、「武牌」別に分け、それぞれ強さ順に並び替える時間を競うコンテストです。
・応募開始:2020年4月18日(土)
・応募締め切り:2020年5月6日(水)23:30まで
・申し込み方法:メールで以下を明記の上ご連絡ください。
ハンドルネーム
メールアドレス
・最低実施人数:4人以上。4人未満の場合は中止します。
動画は1人につき1ファイルのみでお願いします。
動画のファイル形式は以下の通りです。
.MOV、.MPEG4、.MP4、.AVI、.WMV、.MPEGPS、
.FLV、3GPP

本コンテストでの並べ方

文牌はテーブルの中央に近い方に表向きにして置いてください。
武牌は自分の前に近い方に表向きにして置いてください。
文牌・武牌でそれぞれ横一列、計2列になるよう並べてください。
文牌・武牌がはっきりと別れて置いてあれば、列が乱れてもかまいません。
文牌・武牌いずれも一番左側が最も強い牌、以降強い順に並べてください。
同じ強さの牌はどちらを左に置いてもかまいません。同じ強さの牌のうち1枚を左に置いたら、残りの同じ強さの牌を右隣に置いてください。

コンテストにあたり準備すること

プレイマットは使っても使わなくてもかまいません。天九牌と同じ色のプレイマットはできるだけ避けてください。
天九牌はテーブルに1セットのみ置いてください。
天九牌1セットをケースから取り出してください
お手洗い・飲食は事前にすませるか、または録画終了後にしましょう。
体調が優れない日は別の日にしてください。

実施方法

<1>録画ボタンを押してください。
<2>間違ってボドゲをポチらないように気をつけてください。
<3>天九牌32枚を裏向きにして、シャッフルします。シャッフルはゲーム会でプレイするぐらいの程度でお願いします。
<4>シャッフル途中で表向きになった牌は、裏向きにして、再度シャッフルしてください。
<5>シャッフルが終わったら、両手を天九牌から離してください。
<6>天九牌を表向きにしてください。
<7>天九牌を規定通りに並び替えてください。
<8>並び替えが終了したら、天九牌から両手を離してください。
<9>録画終了してください。

録画終了したら

録画が撮れているか確認してください。
  • 文牌・武牌がそれぞれ強い順に並んでいますか
  • 並び替えた後、牌はちゃんと映っていますか
確認後、以下の保存先に送付願います。
送付後、メールでお知らせください。
送付期限は2020年5月6日 23:30までです。

評価方法

  1. 文牌・武牌がそれぞれ規定通りに並んでいること
  2. 「実施方法」・<6>の天九牌の最初の1枚を表向きにした時間から、並び替え終了までの所要時間(「実施方法」・<8>)が誰よりも早いこと
優勝者にはなにか差し上げます。

FAQ

Q1)天九牌がありません。どうすれば良いですか。
A1)申し訳ありません。天九牌をご用意ください。

Q2)試し撮りとか、練習はできますか。
A2)はい。かまいません。「これなら勝つる!」という動画1ファイルを送ってください。

Q3)すでに1ファイル送った後、別の日にあらためて1ファイル送ることはできますか。
A3)はい。その場合は以前送付いただいたファイルは無効になります。

Q4)うっかり1ファイルに何回も撮ってしまいました。その場合はどうなりますか。
A4)最初に撮影されている1回目のみが有効になります。

Q5)動画を編集してから送付して良いですか。
A5)「実施方法」の部分は編集しないでください。それ以外はかまいません。

Q6)「実施方法」の途中で一時停止してしまいました。その場合はどうすれば良いですか。
A6)恐れ入りますが、もう一度録画し直してください。

Q7)ファイルサイズが大きいのですが大丈夫ですか。
A7)あまりにも大きい場合はご連絡ください。

Q8)並び替えた後、天九牌の一部の牌が画像から切れてしまいました。その場合は無効でしょうか。
A8)牌の内容がわかれば多少切れていても問題はありません。気になる場合は撮り直してください。

Q9)シャッフルや、並び替えの途中で天九牌の一部の牌が画像から切れてしまいました。その場合は無効でしょうか。
A9)特に問題ありません。皆様の良識を信じます。

Q10)全部の牌を表向きにしてから並び替えるのでしょうか。
A10)いいえ。必ずしも全部の牌を表向きにする必要はありません。
何枚か表向きして並び替えてもかまいません。勿論1枚ずつ表向きにして並び替えてもかまいません。

・お問い合わせ先・応募先

2019年12月25日水曜日

いまさらチップといわれても

グリーク(Gleek)

グリークは、David Parlett氏が文献から再構築した、3人用のトリックテイキングゲームです。
16世紀から18世紀にかけてイギリスで盛んに遊ばれたそうですが、現在では遊ばれていないそうです。
トリックテイキングゲームというより、ギャンブルゲームに近いです。
通常のトランプより各スートの2と3を除きます。
全部で44枚になります。
カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4
このゲームは時計回りに進行します。
このゲームではチップが必要になります。予めご用意ください。
ゲームを開始する前に各プレイヤーの所持チップ数を決めておきます。
またゲーム終了条件は特に決まっていません。
予めプレイするディール数か、誰かチップをなくなったらゲーム終了にします。
このゲームは次の4つのステージからなります。
  1. ドロー(Bidding for the stock)
  2. バイ(Vying the ruff)
  3. グリークとムーニバル(Gleeks and mournivals)
  4. トリックプレイ(Trick-play)

ディール

じゃんけんなど適当な方法で最初のディーラーを決めます。以降は時計回りで持ち回りで交代します。
ディーラーはシャッフルした後、裏向きのまま4枚ずつ、3回配ります。
各プレイヤーの手札は12枚になります。
残りったカードのうち1枚を表向きにします。このカードのスートが切り札になります。
このカードを「切り札表示カード」と呼びます。
切り札表示カードのランクが「4」だった場合、ディーラーは各プレイヤーから4チップずつもらいます。
残りの7枚は山札として裏向きのまま重ねて置きます。

ドロー

手札が配られた後、山札と手札を交換する権利を得るためのビッドを行います。
ビッドは支払うチップ数になります。
ディーラーの左隣のプレイヤーは、強制的に12をビッドします。
その後時計回りにビッドをするか、パスをします。
ビッドする場合は、直前のビッドより高い数のビッドを宣言します。
一度パスをした場合は、以降ビッドをすることはできません。
3人のうち2人がパスをするまでビッドを続けます。
残った1人が他の2人にビッド出宣言した数を2等分して、2人にチップを払います。
例えば18とビッドした場合は、2人に9チップずつ支払います。
もし奇数のビッドだった場合は、直前にパスしたプレイヤーが端数をもらいます。
チップを支払ったプレイヤーは、手札から7枚裏向きに捨てた後、山札7枚全てを手札に加えます。
切り札表示カードは、手札に加えることは出来ません。


バイ

次にポーカーに似たゲームを行います。
各プレイヤーは、各スートごとにカードの点数を集計します。
カードの点数は次の通りです。
  • A:11点
  • K,Q,J:各10点
  • 2~10:数字そのまま
例外としてA・4枚は最も強い手役になります。
ディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りに「バイ」を宣言するか、パスをします。
最初に「バイ」をビッドした場合、2チップを賭けることになります。
もし誰も「バイ」を宣言せず、全員パスをした場合は、次のディールでは4チップになります。
その次のディールで誰も「バイ」を宣言せず、全員パスした場合、次のディールでは6チップになります。
いずれか1人が「バイ」を宣言した場合、次のプレイヤーから次のうちいずれか1つを行います。
  1. 「リバイ」を宣言する:賭けるチップを2倍にします。
  2. 「シー」を宣言する:現在賭けているチップで勝負をします。リバイがあった場合は、2倍のチップを払うことになります。
  3. 「パス」をする:「バイ」または「リバイ」を宣言した後パスをした場合、その分チップを支払います。その場合は、自分の前にチップを置くと良いでしょう。
ポーカー用語で置き換えるならば、「リバイ」は「レイズ」、「シー」は「チェック」、「パス」は「フォールド」になります。
宣言したチップは宣言だけで、ポーカーのように自分の前で置く必要はありません。
「バイ」または「リバイ」宣言後、残りの2人が「シー」を宣言するか、または1人がシーを宣言し、もう1人が勝負を降りるパスをした場合、 降りていないプレイヤーは自分の最も点数の高いスートのカードをすべて公開します。
 最も点数の高いプレイヤーが賭けたチップを他のそれぞれのプレイヤーからもらいます。 最高点が同点のときは、残りのプレイヤーの賭けたチップを分け合います。
もし2人ともパスをした場合は、公開をすることなく賭けたチップをもらいます。


グリークとムーニンバル

次に各プレイヤーは自分の手札の中で次の組合せがあれば、各プレイヤーからチップをもらうことが出来ます。
複数組合せがあれば、その分宣言してもかまいません。
同じ組合せの宣言を全員がした場合は、相殺した方が良いと思われます。

トリックプレイ

最後にトリックテイキングゲームを行います。
ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から任意の1枚を表向きに出します。
切り札のA,K,Q,Jをプレイしたときは、そのことを宣言します。
以降時計回りに以下の通りプレイします。
  1. リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを出します。複数ある場合はそのうちから任意の1枚を出します。
  2. リードプレイヤーが出したスートがない場合、何を出してもかまいません。
切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートの中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。切り札が出ている場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは取ったトリック数がわかるように、1カ所に裏向きにして重ねて置きます。
勝ったプレイヤーがリードプレーヤーになります。
全員の手札がなくなったらプレイ終了になります。

得点

プレイ終了後、各プレイヤーは1トリックにつき3点獲得します。
さらに手札にあったA,K,Q,Jについて、次の得点を獲得します。
もし切り札表示カードがA,K,Q,Jのいずれかだった場合、ディーラーがその得点を獲得します。
合計66点になります。
チップのやりとりは、得点の平均点22点とその差額1点につき1チップで精算します。
もし切り札のA,k,Q,Jが捨て札にされた時は、その分平均点を下げてから精算します。

ゲーム終了

事前に決めたディール数が終了するか、またはいずれか1人のチップがなくなったらゲーム終了となります。
一番チップの多いプレイヤーの勝利になります。


16世紀のゲームとしては、かなり欲張りなゲームです。
もしかしたらポッヘンに影響を受けたゲームなのかもしれません。
ポーカーとの直接の関係はわかりませんが、「リバイ」や「シー」はポーカーに受け継がれたのかもしれません。
どこかで機会があれば遊んでみたいと思います。
皆様良いお年をお過ごしください。
参考サイト
ゲームファーム
Historic Card Games
Wikipedia
Generic Waks Family Home Page

いまさら翼といわれても (角川文庫)米澤 穂信




2019年12月19日木曜日

失われたホイスト

ジョフル・ホイスト(Joffre Whist)

ジョフル・ホイストは、Elliott Lynch氏が1909年にホイストから創作したトリックテイキングゲームです。
元々はリンチ・ホイストとされていましたが、1914年に改名したそうです。
コントラクト・ブリッジのシステムをベースに、500(ファイブ・ハンドレッド)のシステムを改修し、このゲームを創作したと記述されています。
4人ペア戦です。
通常のトランプ52枚を使います。ジョーカーは使用しません。
カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
このゲームは時計回りに進行します。
ゲームを開始する前にプレイするディール数を決めておきます。


ディール

じゃんけんなど適当な方法で最初のディーラーを決めます。以降は時計回りに持ち回りで交代します。
ディーラーは裏向きのまま1枚ずつ、各プレイヤーの手札が13枚になるよう、時計回りに配ります。
配り残りはありません。

カードの得点(ジョフル)

1人で♦10と♠2の両方を取ると、追加で15点獲得します。
ジョフルトランプ・アタックをビッドした場合は、追加で50点獲得します。
♦10と♠2の2枚を「ジョフル」と呼びます。

カードの得点(ホーナー)

切り札のA,K,Q,Jの4枚を「ホーナー」と呼びます。
ノートランプの時は♣Jの1枚のみがホーナーになります。
全てのスートのA,K,Q,Jの全16枚を「ロイヤルホーナー」と呼びます。
「ホーナー」を取ると2点、「ロイヤルホーナー」を取ると8点追加で獲得します。
ホーナー、ロイヤルホーナーはパートナーと合わせて取っても得点を獲得できます。

ビッド

最初にディーラーの左隣のプレイヤーがビッドをするか、またはパスをします。
ビッドする場合は、パートナーと一緒に獲得できるトリック数と切り札にするスートを宣言します。
ビッド数を宣言する場合は、獲得トリック数から6を引いた数で宣言します。
例えば、獲得できるトリック数が9トリックの場合は、「3」と宣言します。
最低トリック数のビッドは「1」、最強は「7」になります。
つまりトリック数のビッドの強さは、ビッドの数が大きければ強くなります。
切り札のビッドの強さは:
ジョフルトランプ・アタック>切り札アタック>♥>♣>♦>♠>ノートランプ
です。
切り札アタック
切り札アタックを宣言するときはスートを1つ宣言します。
そのスートが切り札になります。
この宣言をする場合、少なくとも手札に4枚以上あるスートがなければ宣言できません。
最も多いスートが3枚以下の場合は、切り札アタックのビッドをすることはできません。
またこの宣言でビッドに勝った場合、パートナーが最初のリードプレイヤーになります。
パートナーは、少なくとも3回リードで切り札を出さなくてはなりません。
3回リードで切り札を出すまでは他のスートでリードすることはできません。
ただし最初から手札に切り札が1枚もない場合や、途中で切り札がなくなった場合は、他のスートでリードしてもかまいません。
ジョフルトランプ・アタック
ジョフルトランプ・アタックを宣言するときはスートを1つ宣言します。
そのスートが切り札になります。
この宣言を行うと、宣言した獲得トリック数以上勝つだけではなく、ペアのうち1人が♦10と♠2の両方を取らないと成功にはなりません。

直前のプレイヤーがビッドした場合、以降のプレイヤーは次のうちいずれか1つを行います。
  1. 直前のプレイヤーのビッドより強いビッドをする
  2. ダブルを宣言する
  3. パスをする
1.直前のプレイヤーのビッドより強いビッドをする:
ビッド数を上げるか、または切り札の強さのどちらかを上げます。
このゲームではビッドの強さは、切り札の強さ>獲得トリック数になります。

2.ダブルを宣言する:
得点を倍にします。ダブルを宣言すると、直前のビッドと同じ宣言をしたことになります。
ダブルの宣言は、パートナーのビッドに対しては宣言することはできません。
またダブルの宣言は、各プレイヤー1回限り宣言することができます。
一度ダブルを宣言したプレイヤーは、以降ダブルを宣言することはできません。
ダブルを宣言された場合、以降のプレイヤーは、より強いビッドを宣言するか、パスをします。
より強いビッドが宣言された場合、ダブルの宣言はなくなります。
2.パスをする:
ビッドから降ります。一度パスをしたプレイヤーは、再びビッドに参加することはできません。

ビッドは誰か1人のこるまで続けます。
残った1人のプレイヤーがビッドの勝者になり、デクレアラーとなります。

プレイ

ジョフルトランプ・アタックのビッドでデクレアラーになった場合は、デクレアラーの左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
それ以外はデクレアラーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から任意の1枚を表向きに出します。
以降時計回りに以下の通りプレイします。
  1. リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを出します。複数ある場合はそのうちから任意の1枚を出します。
  2. リードプレイヤーが出したスートがない場合、切り札があれば必ず切り札を出します。複数切り札がある場合は、そのうちから任意の1枚を出します。
  3. リードプレイヤーが出したスートも、切り札もない場合は何を出してもかまいません。
切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートの中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。切り札が出ている場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは取ったトリック数がわかるように、1カ所に裏向きにして重ねて置きます。
勝ったプレイヤーがリードプレーヤーになります。
全員の手札がなくなったら1ディール終了になります。


得点計算

1ディール終了後、デクレアラーチームが獲得トリック数以上取っていれば、成功になります。
ただしジョフルトランプ・アタックの場合は獲得トリック数以上取った上で、デクレアラーが♠2と♦10の両方を取っていなければ、成功になりません。
それ以外はデクレアラーチームの失敗になります。
成功した場合は、実際に獲得したトリック数と宣言した切り札によって次の得点を獲得します。

「スラム」はビッドで「7」(全トリック)を宣言し、成功した場合の得点になります。
もしダブルの宣言があった場合は、上記の得点を2倍にします。
デクレアラーチームが失敗した場合は、ジョフルトランプ・アタックの場合は、
デクレアラーチームが宣言したビッドに対応する得点を2倍した点数を獲得します。
例えば、デクレアラーチームの獲得トリック数のビッドが「4」だった場合は、
80x2=160点を相手チームが獲得します。
それ以外は、相手チームが取ったトリック数から6を引いた数と、デクレアラーチームが宣言した切り札に応じて、得点を獲得します。
例えば、相手チームが8トリック取り、デクレアラーチームの切り札宣言が♦だった場合は、20点獲得します。
もしダブルの宣言があった場合は、相手チームの得点はさらに2倍になります。

またビッド宣言したかしないかに関わらず、ジョファー(♥10と♠2)を1人で取ったプレイヤーのいるチームは、追加で15点獲得します。
ジョファートランプ・アタックの宣言があった場合は、追加で50点獲得します。
ホーナーを取ったチームには追加で2点、ロイヤルホーナーを取ったチームは追加で8点獲得します。
上記の追加点はダブルの宣言があっても2倍にはなりません。

ゲーム終了

事前に決めたディール数が終了したら、ゲーム終了となります。
得点が高いペアの勝利になります。


ホイストというより、コントラクト・ブリッジに近い感じのゲームに感じます。
本文が難読な箇所があるせいか、わかりづらいゲームに感じました。
失われたというよりは、あまり脚光を浴びることのないゲームだったのかなという印象です。
ただ書籍自体は2016年再発行されています。
再発行の意図はわかりませんが、機会があれば遊んでみようかと思います。

失われた地図 恩田 陸


2019年12月17日火曜日

悪魔が来りてリードする

カーネフェル(Karnöffel)

カーネフェルはトランプを使った4人または6人でプレイするトリックテイキングゲームです。
このゲームはペア戦になります。
4人の時はペアになったプレイヤーは向かい合わせに座ります。
6人の時はペアになったプレイヤーは1人おきに座ります。
David Parlett氏によれば、このゲームは1426年にドイツのバイエルン州のネルトリンゲンの町で、都市条例により最初にトランプゲームとしてプレイされたそうです。
15世紀には多くの記録に残っているほど、南ドイツではよく遊ばれたようです。
その後カーネフェルは、イタリアのゲームに影響を及ぼしたと言われています。
今の切り札とは意味合いが異なりますが、初めて切り札が登場したのがこのゲームとのことです。
本当はドイツのトランプを使うようですが、ここでは通常のトランプで説明します。
通常のトランプよりAを除きます。ジョーカーは使用しません。
全部で48枚です。
このゲームは反時計回りに進行します。

ディール

最初のディーラーはじゃんけんなど適当な方法で決めます。以降ディーラーは反時計回り
に交代します。
ディーラーは使用する全てのカードをシャッフルした後、反時計回りに配ります。
最初に配る1枚だけ表向きに配ります。
表向きに配られた4枚の中で、最も低いカードのスートが切り札になります。
このときのランクの強さは:
K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
です。
もし4枚の中で最も低いカードが複数枚あった場合は、その中で一番先に配られたスートが切り札になります。
以降は裏向きのまま1 枚ずつ、各プレイヤーの手札が5枚になるよう配ります。
残ったカードは山札として裏向きのまま重ねて置きます。

カードの強さ

カードの強さは次の通りです。
David Parlett氏によれば、カーネフェルは「枢機卿」という意味とのことです。
カードの強さは、サイトによって若干異なります。
このブログではトランプ大全の強さを紹介します。

プレイ

ディーラーの右隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーが手札から1枚場に出します。以降反時計回りに手札から1枚場に出していきます。
リードで出されたカードに対してフォローの義務はありません。何を出してもかまいません。
出されたカードの中で一番強いカードを出したプレイヤーがトリックに勝ちます。
切り札の7は、リードの時のみ2番目に強くなります。
トリックに勝ったプレイヤーは、出されたカードを裏向きに集めます。
トリックに勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
先に3トリック取ったペアの勝利になります。

つい最近秋山さん主催の「トランプ勉強会」で遊びました。
とにかくカードの強さが複雑すぎて、遊ぶのに苦労するゲームです。
ゲーム自体はいたってシンプルであっさりした感じです。
楽しめなくはないですが、このカードの強さを覚えるまでではないような感じでした。
カーネフェルに関するブログやサイトを見ていると、そのときの歴史的背景や考察などが記載されているサイトが多数あり、興味深かったです。
切り札の7は「悪魔」とされています。
「悪魔」がリードの時しか強くならず、かつ悪魔的な強さになったとしても枢機卿には負けてしまいます。
なんだか当時の社会的な背景を忖度したような気がするのは、私だけでしょうか。

参考文献・参考サイト

トランプ大全 赤桐裕二 スモール出版
Historic Card Games by David Parlett
600 Jahre Karnöffelspiel
Playing History
WikiVisually

悪魔が来りて笛を吹く 金田一耕助ファイル 4 横溝正史

2019年12月11日水曜日

さらすのが早すぎる

エクスポージャー(Exposure)

エクスポージャーはトランプを使った2人用トリックテイキングゲームです。
Matthew Shields氏が創作したゲームになります。
通常のトランプ52枚のうち、各スートのA,K,Q,J,10,9のみ使います。
全部で24枚になります。

ディール

最初のディーラーはじゃんけんなど適当な方法で決めます。以降ディーラーは交互に交代します。
ディーラーは使用する全てのカードをシャッフルした後、ノンディーラー、ディーラーの順に、お互いの手札が9枚になるよう、裏向きのまま1枚ずつ交互に配ります。
各プレイヤーの手札は9枚になります。
その後、場の中央に3枚表向きに横一列にならぶよう、配ります。
場の一番左のカードが「ハイランク」、真ん中のカードが「切り札」、一番右側が「コントラクト」になります。

ハイランク

表向きのカードのランクによって、カードの強さが次のように変わります。

  • A:A>K>Q>J>10>9
  • K:K>(A)>Q>J>10>9>(A)
  • Q:Q>(A)>K>J>10>9>(A)
  • J:J>(A)>K>Q>10>9>(A)
  • 10:10>(A)>K>Q>J>9>(A)
  • 9:9>(A)>K>Q>J>10>(A)

ハイランクがAの場合は、Aが最強になります。
それ以外の場合は、Aはリードでは最弱になり、フォローで出した時には2番目に強いカードになります。

切り札

表向きのカードのスートが切り札になります。

コントラクト

表向きのカードのランクに応じた目標トリック数を丁度取った場合、5点獲得します。
目標トリック数は次のようになります。

  • A:9トリック
  • K:8トリック
  • Q:7トリック
  • J:6トリック
  • 10:5トリック
  • 9:4トリック

残った3枚のカードはこのディールでは使用しません。裏向きのまま邪魔にならない場所に置きます。

手役の宣言

プレイする前に、手札の中に以下の手役があれば、宣言することができます。
宣言できるのは、以下の手役になります。
シークエンスの順は、切り札を含むどのスートでもA,K,Q,J,10,9の順です。
表向きの3枚を含めて手役を宣言することはできます。ただし手札を2枚以上使わなければなりません。
表向きのカード1枚で複数の手役の宣言に利用することはできません。
手札のみを使って手役の宣言をすることもできます。ただし手札のカード1枚で複数の手役の宣言に利用することはできません。
手役になっているカードを公開することで、該当の得点を獲得できます。
複数の手役がある場合、その手役を公開することで得点を獲得できます。
公開した手札は、プレイで使用するまで場に公開したままになります。この公開したカードを「公開手札」と呼びます。
 

プレイ

ノンディーラーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーが手札または公開手札から1枚場に出します。
以降交互に手札または公開手札から1枚場に出します。
出すカードは、リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ず同じスートを出さなくてはなりません。ない場合に限り、何を出してもかまいません。
2人とも出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
  • 切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
  •  切り札が出ている場合は、切り札スートで一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは、取ったカードを裏向きにして、勝った数がわかるようにして、裏向きにして置きます。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
2人とも手札と公開手札がなくなったら、1ディール終了です。

得点計算

1ディール終了後、各プレイヤーは以下の該当する得点を集計します。
  1. 1トリックにつき2点
  2. 手役の得点
  3. コントラクトボーナス:5点

ゲーム終了

合計50点以上であれば、そのプレイヤーの勝利となり、ゲーム終了です。
2人とも50点以上の場合は、得点が多いプレイヤーの勝利になります。
同点は引き分けになります。

このゲームを知ったときは、正直どうかなと思いました。
2回ともテストプレイしましたが、概ね好評だったようです。
ただゲームのルールが少し込み入っていて、ルールを説明するときに、説明漏れをすることがありました。
2020年秋のゲームマーケットに販売する。「2人でトランプを」に収録いたします。
1年先になってしまいますが、是非お手にとっていただけると幸いです。

参考サイト

Pagat.com

探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ) 井上真偽


2019年9月9日月曜日

ホースレース(Horse Race)

ホースレースはトランプを使ったギャンブルゲームです。
3人以上でプレイできますが、5~8人ぐらいがお勧めの人数のようです。
通常のトランプ1組以外に大量のチップが必要になります。

概要

通常のトランプよりジョーカーを除いた52枚1組を使用します。
可能であれば各プレイヤーのベッド用のカードとして、もう1組のトランプを用意します。このときプレイで使うトランプと区別が付きやすいトランプを使います。
各プレイヤーに均等にチップを渡します。
だいたい1人あたり100~200ぐらいが良いと思われます。
ゲーム開始前に各スートのAを横一列に並べます。
このゲームでは4枚のAが馬に見立てられます。
ゲームが終わるまでAは場に置いたままになります。
他のカードと混ざらないよう気をつけてください。
ゲーム終了は特に決まっていませんので、ディーラーが2,3周やプレイするレース(ゲーム)数を事前に決めておきます。

プレイ

ジャンケンなど適当な方法で最初にディーラーを決めます、以降ディーラーは時計回りに持ち回りで交代します。
ディーラーはカードをシャッフルした後、表向きに7枚カードを並べます(写真参照)。
もし1つのスートが5枚以上並んだときは、A以外のカードを集めてシャッフルし直し、再度7枚表向きに並べます。1つのスートが4枚以下になるまで繰り返します。
便宜的に表向きに並べた7枚のカードを、「オッズカード」と呼びます。
残ったカードは山札としてディーラーの脇に裏向きのまま置きます。
その後ディーラーは表向きの7枚のカードを見て、オッズを決めます。
オッズは以下の推奨オッズの通りに決めます。ある程度慣れたら、ディーラーの裁量で自由に決めてもかまいません。
【推奨オッズ】
  • オッズカードに1枚も出ていないスート:1(賭けたチップの枚数分もらえます)
  • オッズカードに1枚出ているスート:2(賭けたチップの2倍の枚数もらえます)
  • オッズカードに2枚出ているスート:3(賭けたチップの3倍の枚数もらえます)
  • オッズカードに3枚出ているスート:5(賭けたチップの5倍の枚数もらえます)
  • オッズカードに4枚出ているスート:10(賭けたチップの10倍の枚数もらえます)
オッズを全員に公開した後、賭けられる上限を決めます。
概ね10~30ぐらいが良いと思います。勿論上限は自由に決めてもかまいません
その後、各プレイヤーは上限の範囲内でどのスートの掛けるか決めます。
上限ないであれば複数のスートに賭けてもかまいません。
全員がかけ終わった後、ディーラーは山札を表向きに1枚場に出します。
出したカードはそのスートのAの脇に並べます。
1つのスートが8枚(Aを含めると9枚)になったら、そのスートがゴールに到着し、1レース(ゲーム)終了になります。
レース終了後、到着したスートに賭けていたプレイヤーは、オッズに従いディーラーからチップをもらいます。つまりディーラーが支払います。
外れたチップは全てディーラーがもらいます。
1つのスートは13枚です。オッズカードに多く出ているスートは、それだけゴールにたどり着きづらくなります。
オッズカードに4枚並んでいるスートは、残りのカード全部出ないとゴールにたどり着きません。
事前に決めたレース数が終了したら、ゲーム終了です。
一番チップを多く持っているプレイヤーの勝利になります。
タイだった場合は引き分けになります。

ベッドのバリエーション

アメリカ競馬のかけ方と同じような賭け方を採用してもかまいません。倍数やオッズは好みで決めて良いでしょう。
・デイリーダブル:指定された2レースの1着を当てます。ディーラーが2レース担当し、2レースとも1着になったらオッズを2倍または3倍にするというバリエーションで良いと思います。
・連勝単式
・3連単(1・2・3着に入る馬を順番通り当てる)

ジョーカー入りバリエーション

ジョーカーを1枚加えます。
ジョーカーが「オッズカード」に出た時はシャッフルし直します。
レース開始後、ジョーカーが出た場合は一番先頭のカード以外全てを1枚増やします。
裏向きに使用しないカードで補うといいでしょう。

カルカッタ・ホースレース

Roland Scheicher氏が考案した、ホースレスのバリエーションゲームです。
1人あたりチップを150受け取ります。
6~8人が推奨のようです。
このゲームでは4枚のAを競りに賭けます。
オッズカード7枚出た後、競りを開始します。
ディーラーも競りに参加することが出来ます。
競りの進行は全員一斉に行います。直前の値段より多く宣言し、誰も上げなければそのプレイヤーがそのカードを競り落としたことになります。
ディーラーが3つ数えるなどして時間制限をもうけます。
競り落としたプレイヤーはAを受け取り自分の前に表向きに置きます。宣言した分のチップをポッド(銀行)に払います。
1人のプレイヤーが複数競り落としてもかまいません。
4枚のAが競り落とされたらレース開始です。
このルールでは2着が決まるまではレースを続けます。
最初に8枚出たスートのAが1着、その次に8枚出たAが2着になります。
2着が決まるまで1着のスートが出ても無視します(1着のスートのカードに置きます)。
1着を当てたプレイヤーはポッドのチップの2/3、2着を当てたプレイヤーは1/3を受け取ります。
もし1枚余った場合は1着を当てたプレイヤーが受け取り、2枚余った場合は、1着、2着を当てたプレイヤーが1枚ずつ受け取ります。
それ以外のルールはホースレスと同じです。

遊んでみましたが結構盛り上がるゲームでした。オッズカードが4枚出てるスートが以外と健闘したり、オッズカードに1枚も出ていないスートが結局1位になれないときもあったりしました。
カルカッタレースの方が盛り上がりましたが、競り落とせないと見学プレイになってしまいます。1枚のAに複数人(2人までとか)工夫するとより盛り上がるようです。

参考サイト

PAGOT.COM
Wikipedia
Gamblingsites.org
PinkyMcDrinky