2020年5月19日火曜日

泰和A包

泰和A包(Tàihé A Bāo)は中国のトランプゲームです。
他の名前があるかは定かではありません。
通常は4人で1対3になってプレイをします。
チップなどをご用意ください。
3人または5人でも遊べるようです。
通常のトランプより各スートの2,3,8、ジョーカーを除きます。
全部で40枚になります。
各カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>7>6>5>4
このゲームは反時計回りに進行します。
ゲームの目的:相手より先に手札をなくすこと。
最初に4人プレイの説明をします。
ゲーム終了条件は決まっていないようです。
事前に各自の所有チップ数、ディール数など決めておいてください。


ディール

ジャンケンなど適当な方法で最初のディーラーを決めます。
以降は反時計回りで持ち回りで交代します。
最初のディールでは、ディーラーはシャッフルした後、ディーラーの右隣から裏向きのまま反時計回りに、各プレイヤーの手札が10枚になるよう配ります。
次のディール以降では、ディーラーはシャッフルした後、最初にビッドをするプレイヤーに裏向きのまま1枚配った後、最初にビッドをするプレイヤーの左隣がシャッフルします。
その後、そのプレイヤーから裏向きのまま、各プレイヤーの手札が10枚になるよう配ります。
中国ではシャッフルした後、裏向きにして1つの山札にします。
その後ディーラーの右隣から反時計回りに、各プレイヤーの手札が10枚になるよう、山札から手札を補充していきます。

ビッド

最初のディールでは、4を持っているプレイヤーが最初のビッドをします。
次のディール以降では最初のビッドをするプレイヤーを以下のように決めます。
  • 前のディールでデクレアラーが勝った場合、前のディールでデクレアラーだったプレイヤーが最初にビッドをします。
  • 前のディールでデクレアラーが負けた場合、前のディールでデクレアラーだったプレイヤーの右隣のプレイヤーが最初にビッドをします。。
最初にビッドするプレイヤーから反時計回りにデクレアラー宣言するか、またはパスをします。
ビッドは1巡のみ行います。
デクレアラー宣言すると単独で戦うことになります。
いずれか1人がデクレアラー宣言した瞬間にビッドを終了し、プレイを開始します。
1回目のビッドで1人もデクレアラー宣言しなかった場合、2回目のビッドを行います。
2回目のビッドでは、最初にビッドするプレイヤーから反時計回りに、カードをコールするか、またはパスをします。
2回目のビッドも1巡のみ行います。
既にコールの宣言がすでにされていても、コールを宣言することはできます。
コールの宣言は次のように行います。
  1. スートとランクを指定して宣言します。
  2. 宣言されたカードを持っているプレイヤーは、即座に表向きにして宣言したプレイヤーに渡します。このプレイヤーを「指名プレイヤー」と呼びます。
  3. 指名プレイヤーから受け取った後、宣言したプレイヤーは手札から要らないカードを1枚裏向きにして、指名プレイヤーに渡します。
ただし次のカードは指定することはできません。
  1. コールしたプレイヤーが持っているカード
  2. A
  3. 4
  4. 既にコールで宣言されたカード。
また指名プレイヤーに以下のカードを渡すことはできません。
  • A
  • 4
2回目のビッドで1人もコール宣言をしなかった場合、ディーラーを交代せずシャッフルし直しになります。
2回目のビッドでコール宣言があった場合、直前にコール宣言をしたプレイヤーがデクレアラーになります。


プレイ

デクレアラーが最初のリードプレイヤーになります。
デクレアラーは次のうちいずれか1つのタイプでカードを出します。
タイプ:
強さは下に行くほど強くなります。つまりシングルが最も弱く、フォーカードが最強になります。
  • シングル:好きなカード1枚
  • ペア:同じランク2枚(ペア)
  • シークエンス:3枚以上の連続したカード。同じスートでなくてもかまいせん。ただしAはシークエンスで使うことはできません。また7-9はシークエンスになりません。
  • ダブルシークエンス:2組以上のペアで連続したカード。例えば5566、JJQQKKなど。Aは使うことはできません。また7799はダブルシークエンスになりません。
  • スリーカード:同じランク3枚
  • フォーカード:同じランク4枚
次のプレイヤー以降はリードプレイヤーと同じ枚数でかつ、同じタイプで強いカードがあれば出すことができます。
同じタイプの強さの判定は、一番強いランクを見て判定します。
例外としてスリーカードは、フォーカードを除き、リードプレイヤーが出した枚数に関係なく出すことができます。
またフォーカードも、リードプレイヤーが出した枚数に関係なく出すことができます。
それゆえ、スリーカード・フォーカードは「ボム」と呼ばれます。
カードを出したくないまたは出せない場合はパスをします。
パスをした後でも自分の番が回ってくれば、カードを出すことができます。
3人連続してパスした場合は、残った1人が次のリードプレイヤーになります。
いずれか1人の手札がなくなった瞬間プレイ終了となります。



得点

デクレアラーの手札がなくなった場合はデクレアラーの勝利になります。
それ以外はデクレアラーの敗北になります。
本来はお金を賭けて行います。
お金を賭けない場合は、得点をステークスとして、次のように得点計算をします。
・1回目のビッドでデクレアラーになった場合、プレイヤ-人数+1ステークス
・2回目のビッドでデクレアラーになった場合、コールを宣言した人数(デクレアラー含む)x1ステークス
デクレアラーが勝った場合は、他のプレイヤーからそれぞれ上記の該当の得点をもらいます。
例えば、4人で1回目のビッドでデクレアラーになった場合、(4+1)x3=15ステークス獲得します。
デクレアラーが失敗した場合、他のプレイヤーにそれぞれ上記の該当の得点を支払います。

ゲーム終了条件

事前に決めたディール数終了後、合計点が多いプレイヤーの勝利になります。


バリエーション

5人プレイ
5人の場合は各プレイヤーの手札が8枚になるよう配ります。
それ以外は4人プレイと同じです。
3人プレイ
3人の場合は各スートの2,3,8に加え、♠Aを除きます。
各プレイヤーの手札が13枚になるよう配ります。
Aのスリーカードは最強のフォーカード扱いになります。
それ以外は4人プレイと同じです。
それ以外のバリエーション
・Aを除いてプレイすることもあります。全部で36枚でプレイします。
各プレイヤーの手札が9枚になるよう配ります。
5人の場合は、さらに♠Kを除いてプレイします。各プレイヤーの手札が7枚になるよう配ります。
3人の場合は各プレイヤーの手札が12枚になるよう配ります。
・コール宣言で他のプレイヤーが宣言したカードをコールで宣言することができるようにするバリエーションもあります。
フォーカードが必要なときにこの宣言を許可しているようです。
・常に4を持っているプレイヤーが際のビッドをするバリエーションもあります。
・2回目のビッドでは、最初にビッドを宣言するプレイヤーは、必ずコール宣言するバリエーションもあります。
・2回目のビッドで1人だけコール宣言した場合、プレイせずに他のプレイヤーから1ステークスずつ獲得するバリエーションもあります。
・1回目のビッドの場合、2ステークスずつ、2回目のビッドの場合、1ステークスずつ獲得するバリエーションもあります。
・他のプレイヤーが1枚もぷれいすることなく、デクレアラーが勝った場合、獲得するステークスを2倍にするバリエーションもあります。またデクレアラーがオープニングリードで負けた以外、他は勝った場合も獲得するステークスを2倍にするバリエーションもあります。


参考サイト

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