2020年5月10日日曜日

Bird Dog

バード・ドッグは、 Nathaniel Meadow氏が創作してトリックテイキングゲームです。
基本的には3人でプレイしますが、2人でも遊べます。
通常のトランプより各スートの2~8、ジョーカーを除きます。
全部で24枚になります。
各カードの強さ:A>K>Q>J>10>9
切り札が決まった以降の強さについては後述します。
このゲームは時計回りに進行します。
ゲームの目的:21点以上先取(2人プレイ時は11点以上先取)
最初に3人プレイの説明をします。


ディール

最初のディーラーは適当な方法で決めます。
以降は時計回りに持ち回りに交代します。
ディーラーはシャッフルした後、各プレイの手札が7枚になるよう配ります。
残りの3枚は裏向きのまま、場に置きます。
ディラーは場の3枚のうち1枚を表向きにします。
このカードのスートが切り札候補になります。

ソロプレイヤーと切り札決め

ディーラーの左隣から時計回りに切り札候補のスートを切り札にするか、またはパスをします。パスをした場合は次にプレイヤーに移ります。
いずれか1人が切り札にするを宣言した時点で、「ソロプレイヤーと切り札決め」は終了します。
切り札にする宣言をしたプレイヤーが「ソロプレイヤー」になります。
3人ともパスをした場合は、残りの2枚のうち1枚を表向きにします。
このカードのスートが新たな切り札候補になります。
2枚目も全員パスした場合は、残りの1枚が必ず切り札になります。
切り札はこの時点で確定しますが、今までと同様にこのカードのスートを切り札にするか、パスをするかの宣言を行います。
3枚目も全員パスした場合は、3人が各自得点を取るようにプレイします。
ソロプレイヤーがいる場合は、ソロプレイヤーとそれ以外の2人の1対2になります。
切り札について
切り札が決まった場合、切り札表示のカードのスートと同色のもう一方のスートで、同じランクのカードが最も強いカードになります。
このカードのことを「最強カード」と呼びます。
最強カードは一番強いカードになりますが、切り札スートにはなりません。
例えば切り札表示が9の場合、9が最も強いカードになります。
ただし、9はのスートに属します。
切り札候補を含め配り残りの3枚は、誰のものにもなりません。
切り札候補以外の裏向きのカードはそのままの状態でプレイを開始します。



ニル

プレイする前にディーラーの左隣からニルする宣言するかどうかを決めます。
ニル宣言は1トリックも取らないという宣言になります。
いずれか1人がニル宣言した瞬間、ニル宣言を終了します。
ニル宣言があったとしても、最強カード、切り札は変わりません。

プレイ

ディラーの左隣が最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーが手札から1枚場に出します。以降交互に手札から1枚場に出します。
出すカードは、リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ず同じスートを出さなくてはなりません。ない場合に限り、何を出してもかまいません。
全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
  • 最強カードまたは切り札が出ていない場合は、リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
  • 最強カードが出ている場合は、最強カードを出したプレイヤーが勝ちます。
  • 最強がなく、切り札が出ている場合は、切り札スートで一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは場に出ている全てのカードを裏向きにして、自分の脇に集めておきます。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
全員の手札がなくなるまでプレイを続けます。
手札がなくなったら、1ディール終了です。
配り残りの3枚は誰のものにもなりません。配り残りの3枚は邪魔にならない場所によけて置いてください。



得点計算

ニル宣言がなかった場合:
1ディール終了後、各プレイヤーはとったカードの中で絵札(J,Q,K)のペアが何組できているか数えます。
ソロプレイヤーがいる場合は、ソロプレイヤー以外の2人がとったカードを1つにまとめてから数えます。
同じランクが4枚ある場合は、ペアは2組と数えます。
同じランクが3枚あってもペアは1組となります。
例えばJ・4枚、Q・3枚、K・2枚だった場合は、ペアは4組になります。
ペアの組数がそのまま各プレイヤーの得点になります。
ソロプレイヤーがいる場合、ソロプレイヤー以外の2人の得点は、2人で合計して取ったペアの組数が得点になります。
例えば2人でペアを4組取った場合、2人はそれぞれ4点ずつ獲得します。
ソロプレイヤーのペアの数が多い場合は、取ったペアの組数に加え、ボーナスとして1点追加で獲得します。
例えば、ソロプレイヤーがペア4組。それ以外の2人の取ったペアが2組だった場合、
ソロプレイヤーは4+1=5点獲得します。
ソロプレイヤーのとったペアが同数または少ない場合は、取ったペアの組数がそのまま得点になります。
ニル宣言がなかった場合:
ニル宣言したプレイヤーが1トリックも取らなかった場合、ニル宣言をしたプレイヤーは3点獲得します。それ以外のプレイヤー得点を獲得できません。
ニル宣言をしたプレイヤーが1トリック以上とった場合、それ以外の2人がそれぞれ3点ずつ獲得します。ニル宣言をしたプレイヤーは得点を獲得できません。


ゲーム終了

いずれか1人のプレイヤーの得点が21点以上に達した時点でゲーム終了となります。
合計点が一番多いプレイヤーの勝利になります。

2人プレイ

ディール:
2人プレイヤーでは「バード・ドッグ」というダミープレイヤーが登場します。
ディーラーはバード・ドッグも含めて、各プレイヤーの手札が7枚になるように配ります。
バード・ドッグの手札は裏向きのまま、1カ所に重ねて置きます。
残りの3枚は裏向きのまま、場に置きます。
ディラーは場の3枚のうち1枚を表向きにします。
このカードのスートが切り札候補になります。
ソロプレイヤーと切り札決め:
ソロプレイヤーと切り札決めは、3人プレイと同様に行います。
ただし、バード・ドッグは切り札には参加しません。
2人の間で行います。
切り札候補のスートを切り札にする宣言をしたプレイヤーが、ソロプレイヤーになります。
3枚目の切り札表示候補のカードで、2人ともパスをした場合は、配り直しになると思われます。
ニル宣言:
プレイする前に、ノンディーラーからニル宣言をパスをするかを決めます。
ノンディーラーがパスをした場合、ディーラーがニル宣言をするか、またはパスをします。
プレイ:
バード・ドッグの手札のうち3枚を表向きにします。
ノンディーラーが最初のリードプレイヤーになります。
バード・ドッグの手札は、ソロプレイヤーでないプレイヤーが、常にコントロールします。
ニル宣言があった場合は、ニル宣言をしなかったプレイヤーが、常にバード・ドッグの手札をコントロールします。
バード・ドッグの手番時に、宣言しなかったプレイヤーは、バード・ドッグの表向きの3枚のうち、いずれか1枚をプレイします。
バード・ドッグの手札からプレイする場合は、マストフォローのトリックテイキングゲームに従ってください。
例えばがリードされたとき、バード・ドッグの表向きの3枚が9,♦J,♣Aだった場合、9を必ず出さなくてはなりません。
各トリック終了後、バード・ドッグの裏向きにしたかーどのうち1枚を表向きにします。
つまりバード・ドッグの手札は常に3枚表向きの状態でプレイします。
バード・ドッグがトリックの勝者になった場合は、バード・ドッグがリードプレイヤーになります。
バード・ドッグのリードで出すカードは、宣言しなかったプレイヤーが決めます。
得点計算:
バード・ドッグが取ったカードは、宣言しなかったプレイヤーのものになります。
それ以外は3人プレイと同じです。
ゲーム終了:
いずれか1人のプレイヤーの得点が11点以上に達した時点でゲーム終了となります。
合計点が一番多いプレイヤーの勝利になります。


参考サイト

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