2016年10月2日日曜日

スコポーネ(Scopone)

スコポーネは4人用のゲームです。
イタリアでは有名なゲームだそうです。
しかし日本ではトランプで遊ぶゲームとしては、知る人が少ないと思います。
2人1組でチームを組んで、もう一方のペアと戦います。
このゲームは通常のトランプより、各スートの8,9,10を抜きます。
使うトランプは全部で40枚になります。
このゲームは絵札のJ,Q,Kを別の数字として代用します。

  • 「J」を「8」
  • 「Q」を「9」
  • 「K」を「10」
それ以外は表記されたランクの数字として使います。
このゲームの目的は相手チームより先に11点をとることです


このゲームは反時計回りです。
最初のディーラーは適当の方法で決めます。以降は持ち回りになります。
各プレイヤーに裏向きのまま3枚ずつ配った後、表向きに2枚場に出します。
そのあと、各プレイヤーに裏向きのまま3枚ずつ配った後、表向きに2枚場に出します。
場に出された表向きのカードが4枚になったら、残りのカードを3枚ずつ配ります。
つまり場札は4枚になります。

各プレイヤーの手札は9枚になります。
もし場に出された4枚中3枚以上がKの場合は、配り直しになります。
ディラーの右隣がスタートプレイヤー(リードプレイヤー)です。
各プレイヤーは手番になったら、手札から必ず1枚カードを出します。
複数枚出すことはできません。
出したカードのランクの数字と、場札のカード数字が1枚でも同じランクの数字があれば、
そのカードを必ず取らなくてはなりません。
もし場札のうち同じランクの数字が複数枚ある場合は、いずれか1枚を選んで取ります。
取ったカードは裏向きに伏せて脇に置きます。

場札のカードのうち、2枚以上のカードの数字の合計と、出したカードのランクと合えば、
足したカードの全てを取ります。
もしその合計が複数の組み合わせがあれば、選んで取ることが出来ます。
ただし、出したカードと同じランクのカードが1枚でもある場合は、
そのカードを取らなくてはなりません。
つまり複数の組み合わせのカードを取ることは出来ないのです。

写真のように場札全てのカードの合計とぴったり、合っているカードをあれば、
全てのカードを一気に取ります。
場札のカードの枚数に関係なく、場札のカードを取ったことで、場札がなくなることを「スイープ」と言います。
スイープをすると、なんとスイープが起きるたびに、スイープしたチームが1点がもらえます
スイープが起こると、さらにスイープが起こりやすくなるのです。
このゲームでは相手チームのスイープを不用意にさせないのが大事なのです。


さてここでこのゲームの最大の肝、得点の要素を説明します。
取ったカードの枚数が多いチームに1点(同点の場合はこの点数は入りません)
取ったダイヤの枚数が多いチームに1点(同点の場合はこの点数は入りません)
♦7を取ったチームに1点
プライムの得点の多いチームに1点(同点の場合はこの点数は入りません)
スイープ1回につき1点
プライムについては後で説明します。
上記の得点でわかるとおり、ダイヤは大事、特に♦7は超大事です。
ただ超大事といっても、相手チームにスイープを許してでも取っていいかは、状況次第です。
安易に相手にスイープ許してでも取るプレイはあまりお勧めはしません。

さて「プライム」の説明をしましょう。
実は各カードにはランクとは別のポイントが付いています。
各スートごとに、一番高いポイントのカードを代表選手として1枚だけ選びます。
カードのポイントは:

  • 7:21ポイント
  • 6:18ポイント
  • A:16ポイント
  • 5:15ポイント
  • 4:14ポイント
  • 3:13ポイント
  • 2:12ポイント
  • J,Q,K:各10ポイント

各スートの代表の合計を出して、高いチームは1点獲得します。
ダイヤ大事なのですが、さりとて他のスートの7をおろそかにすると、
他のスートのプライムで相手に1点取られてしまうこともあります。
この得点の要素が非常に上手く絡み合っているゲームです。
全員の手札がなくなったら1ゲーム終了です。
もし場にカードが残っている場合は、最後にカード取ったチームが全てもらいます。

慣れないうちはスイープが何回も起こりやすいです。
特に相手に熟練者が混じっていると、最初はかなり痛い目に遭うかもしれません。
しかし慣れてくると、1回もスイープを起こさずにプレイ終了することも珍しくないです。
またどのカードが出たか記憶力を要します。
とはいえ全部覚えてプレイするのは至難の業ですので、
自分の手札の中でどのランクが残っているかどうかをチェックしておくと良いでしょう。
最初の場札と手札運もありますが、
ゲームに慣れれば慣れるほど、ゲーム展開が締まっていき緊迫したゲームになります。
胃がキリキリするほどのキツい展開が続くゲームですので、
緩やかな展開のゲームが好きな方にはお勧めしがたいです。
とはいえ、このしびれるゲームを一度は遊んでおいても損はないと思います。

なかよし村では月に一度、スコポーネのバリエーションゲームを遊ぶイベントが開かれています。
それほど魅力的なゲームなのです。


ゲームファーム http://gamefarm.jp/rule/scopone.html

2 件のコメント:

  1.  6のプライム点は19点でなくて、18点ですよ。

    返信削除
    返信
    1. 御指摘有難うございます。
      修正しました。

      削除