2021年12月8日水曜日

Tuppi

Tuppiはフィンランドの4人ペア戦のトリックテイキングゲームです。

ミネソタホイストの変種のようです。

Tuppiはフィンランド語で「作業用のナイフの鞘」という意味だそうです。


👉人数:4人。ペア戦になります。向かい合った2人がパートナーになります。

👉使用するトランプ:通常のトランプ1組よりジョーカーを除きます。
全部で52枚になります。

👉目的:52点以上先取

👉カードの強さ:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2

切り札はありません。
このゲームは時計回りに進行します。


ディール


適当な方法で最初のディーラーを決めます。
以降ディーラーは時計回りに持ち回りで交代します。
ディーラーは各プレイヤーの手札が13枚になるよう、裏向きのまま配ります。

オークション

このオークションはプレイするゲームモードを決めるために行います。
各プレイヤーは、手札から絵札(J,Q,K)以外で好きなカードを1枚裏向きにして場に出します。
4人全員出し終わったら、ディーラー左隣のプレイヤーから出したカードを表向きにします。
表向きにしたカードが赤のスート()だった場合、それ以降のプレイヤーは出したカードを表向きにせずに手札に戻します。
  • 4人のうちいずれか1人でも赤のスート()を出していれば、ゲームが「ラミ」になります。
  • 4人全員が黒のスート(♣か♠)だった場合は、ゲームが「ノロ」になります。
ゲームが「ラミ」の場合、最初に赤のスート()を出したプレイヤーがデクレアラーになります。最初に出したプレイヤーの判定は、ディーラー左隣のプレイヤーから時計回りの順で判定します。
つまりディーラー左隣のプレイヤーがを出していれば、そのプレイヤーがデクレアラーになります
以降デクレアラーとそのパートナーを「デクレアラーチーム」、もう一方のペアを「ディフェンダーチーム」と呼びます。
ゲームが「ラミ」になった場合、相手チームは「ソロ」を宣言することができます。
ゲームモードの説明は次の通りです。
  • ラミ:デクレアラーチームが取ったトリック数が6トリックを超えるごとに4点
    • 7トリック:4点 、8トリック:8点、9トリック:12点、10トリック:16点、11トリック:20点、12トリック:24点、13トリック:28点
  • ラミ: ディフェンダーチームが取ったトリック数が6トリックを超えるごとに8点 
    •  7トリック:8点 、8トリック:16点、9トリック:24点、10トリック:32点、11トリック:40点、12トリック:48点、13トリック:56点
  • ノロ:7トリック未満。
    • 6トリック:4点 、5トリック:8点、4トリック:12点、3トリック:16点、2トリック:20点、1トリック:24点、0トリック:28点 
  • ソロ:宣言したチームが1トリックも取らなければ24点。宣言したチームが1トリックでも取って終った場合、相手チームに24点。

オークションが終了した後、各プレイヤーは場に出したカードを手札に戻します。 

プレイ

※ソロについては後述します。
ゲームモードが「ラミ」の場合、デクレアラーが最初のリードプレイヤーになります。
ゲームモードが「ノロ」の場合、ディーラー左隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは場に出ている全てのカードを裏向きにして、自分の脇に集めておきます。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
全員の手札がなくなるまでプレイを続けます。
手札がなくなったら、1ディール終了です。
ソロ
ソロ宣言したプレイヤーと相手チームの3人だけがプレイします。
ソロ宣言したプレイヤーのパートナーはプレイすることはできません。
ソロ宣言でも13トリック行います。
ソロ宣言では手札3枚しか使いません(3トリックのみ行います)。*1
捨て札にするという明記はないため、手札は13枚のままプレイすると思われます。
ソロ宣言のみカードの強さが次のように変わります:K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2>A
ソロ宣言したプレイヤーは1枚だけパートナーと手札交換を行うことができます。
手札の交換をするかしないかは自由です。
交換する場合は、まずソロ宣言したプレイヤーが手札から1枚裏向きにして場に出します。
パートナーは場に出たカードを見ずに、手札から1枚裏向きにして、ソロ宣言したプレイヤーに渡します。
場に出たカードとパートナーの手札は、裏向きにしてプレイの邪魔にならない場所に起きます。
「ラミ」でデクレアラーになったプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。またデクレアラーのパートナーが次にプレイします。
つまりソロ宣言したプレイヤーは最後にプレイします。
リードプレイヤーは手札から好きなカードを1枚、表向きにして場に出します。
以降リードプレイヤーが出したスートがあれば、必ずそのスートを表向きにして場に出します。
該当のスートが複数枚ある場合は、その中から好きな1枚を表向きにして場に出します。
全員出し終わった後、このトリックの勝者を決めます。
リードプレイヤーが出したスートで、一番強いランクを出したプレイヤーが勝ちます。
勝ったプレイヤーは場に出ている全てのカードを裏向きにして、自分の脇に集めておきます。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
リードプレイヤーが変わっても、ソロ宣言したプレイヤーは最後にプレイします。
ソロ宣言したプレイヤーがトリックをとるか、または全員の手札がなくなるまでプレイを続けます。
ソロ宣言したプレイヤーがトリックを取った時点、または手札がなくなったら、1ディール終了です。

*1:Wikipediaでは3トリックとありますが、Board Game Geekでは全トリック(13トリック)と記載されています。おそらく後者の13トリックが正しいルールかと推測いたします。


ゲーム終了

このゲームでは常にどちらか1つのチームしか得点が入りません。
1ディール終了後、得点を取ったチームが相手チームの場合、もう一方のチームはそれまでの得点を全て失います。
つまり連勝しない限りは得点を累積することはできません。
どちらかのチームの合計点が52点以上になった時点でゲーム終了となり、そのチームの勝利となります。
ゲーム終了がかなり難しいゲームです。
得点がなくなるルールを無視して、事前にディール数を決めてプレイしても良いかもしれません。

参考サイト


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